説明

半導体装置の製造方法

【課題】膜厚の異なる半導体層上においても、良好にゲート電極を形成可能な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁体2上の膜厚の異なる半導体層3a,3bにそれぞれ形成された電界効果型トランジスタを有する半導体装置の製造方法である。まず、膜厚の異なる半導体層3a,3bを絶縁体上に形成する。そして、半導体層3a,3b上にゲート絶縁膜5a,5bを形成し、ゲート絶縁膜5a,5b上にゲート電極材料を積層する。パターニング時におけるフォトリソグラフィに影響を与えない膜厚を有する犠牲膜をゲート電極材料上に形成し、エッチングにより犠牲膜をパターニングするとともに、パターニングされた犠牲膜8aをマスクに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電極11,12を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
SOI(Silicon On Insulator)基板上に形成されたMOSトランジスタは、バルク半導体上に形成されたMOSトランジスタに比べて寄生容量が小さく、高速化が可能であることや、基板バイアス効果が小さく、低電圧動作が可能であるなどの点から、その有用性が注目されている。ここで、SOI基板上に形成されたMOSトランジスタには、完全空乏型MOSトランジスタと部分空乏型MOSトランジスタとがある。完全空乏型MOSトランジスタは、ボディ領域が完全に空乏化されているため、急峻なサブスレッシュホールド特性を得ることができ、低電圧で高速動作させることができる。一方、部分空乏型MOSトランジスタは、しきい値電圧設定の自由度があり、しきい値電圧を大きくすることができるため、耐圧にも優れ、トランジスタのスタンバイリーク電流を減らすこともできる。
【0003】
このため、完全空乏型MOSトランジスタと部分空乏型MOSトランジスタとを同一基板上に混載することにより、低電圧で高速動作させることができ、スタンバイリーク電流が小さく、耐圧にも優れた特性を実現することが行われている。完全空乏型MOSトランジスタが形成される領域と、部分空乏型MOSトランジスタが形成される領域とでは、半導体層の膜厚が異なっている。
【0004】
このような完全空乏型MOSトランジスタと部分空乏型MOSトランジスタとを同一基板上に形成する方法として、例えば、特許文献1には、膜厚の異なる半導体層上にゲート電極の形成材料を成膜した後、平坦化する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2005−276913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ゲート電極には膜厚の制限があるため、半導体層間に生じる段差が大きすぎるとゲート電極形成材料によって段差を埋めることができないおそれがある。すると、ゲート電極のパターニング工程のフォトリソグラフィでのレジスト塗布膜の厚さが不均一となったり、レジストパターンを露光する際のフォーカスにズレが生じることで精度良くゲート電極を形成できなくなるおそれがある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、膜厚の異なる半導体層上においても、良好にゲート電極を形成可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁体上の膜厚の大きな半導体層と膜厚の小さな半導体層とにそれぞれ形成された電界効果型トランジスタを有する半導体装置の製造方法において、前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層とを前記絶縁体上に形成する工程と、前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極材料を積層する工程と、前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層とで、略平坦化されるように、犠牲膜を形成する工程と、前記犠牲膜及び前記ゲート電極材料をパターニングして、ゲート電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、略平坦な犠牲膜が形成されるので、例えば犠牲膜をパターニングしてマスクとすることでゲート電極材料を精度良くパターニングすることができ、膜厚の異なる半導体層上にゲート電極を良好に形成できる。
【0009】
また、上記半導体装置の製造方法においては、前記犠牲膜は、前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層との間に生じている段差よりも大きな膜厚を有するように前記ゲート電極材料上に形成されるのが好ましい。
この構成によれば、膜厚の異なる半導体層間に生じている段差が犠牲膜により埋められ、例えばこの犠牲膜の表面を研磨することで平坦な犠牲膜を形成することができる。
【0010】
また、前記犠牲膜の形成工程が、前記犠牲膜の表面を平坦化する工程を含むのが望ましい。
このようにすれば、犠牲膜が平坦化されるので、例えば犠牲膜上にレジストを均一に塗布することが可能となる。このように均一に塗布されたレジストは、露光時にフォーカスズレが生じることがないので、精度良くレジストマスクを形成することが可能となる。よって、寸法精度の高いレジストマスクを用いることで犠牲膜についても精度良くパターニングすることが可能となる。したがって、精度良くパターニングされた犠牲膜をマスクとしてパターニングされるゲート電極についても寸法精度が高いものとなる。
【0011】
また、上記半導体装置の製造方法においては、前記犠牲膜は、第1犠牲膜と第2犠牲膜とを順に積層することで形成され、前記犠牲膜の平坦化処理においては、前記膜厚の大きな半導体層上に形成された前記第1犠牲膜を露出させるまで前記第2犠牲膜を研磨するのが好ましい。
この構成によれば、第1犠牲膜を平坦化工程時におけるストッパー膜として機能させることができ、ゲート電極材料にダメージを与えることなく、犠牲膜の平坦化処理を良好且つ簡便に実行することが可能となる。
【0012】
また、上記半導体装置の製造方法においては、前記第1犠牲膜からなるマスクを用いて前記ゲート電極材料をパターニングするのが好ましい。
これにより、ゲート電極材料のパターニングを良好に行うことが可能となる。
【0013】
また、上記半導体装置の製造方法においては、前記犠牲膜の構成材料として、前記ゲート電極材料よりも成膜レートの高い材料を用いるのが好ましい。
この構成によれば、例えば半導体層にミクロンオーダーのような大きな段差が生じている場合においても、犠牲膜によって段差を短時間で埋めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図4は、半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0015】
半導体装置を製造する際には、まず図1(a)に示されるように、SOI基板1を用意する。SOI基板1は、Si、Ge、SiGe、GaAs、InP、GaP、GaN、SiC等から構成される基材1Aを有し、この基材1A上に絶縁層2(BOX層)が形成され、絶縁層2上には半導体層3が形成されている。絶縁層2としては、本実施形態で用いるSiOの他に、例えばSiON、又はSi等を例示できる。また、半導体層3としては、本実施形態で用いるSiの他に、例えばGe、SiGe、GaAs、InP、GaP、GaN、ZnSe、SiC等を例示できる。このように、SOI基板1は絶縁体上に半導体層3が形成されたものとなっている。
【0016】
次に、図1(b)に示されるように、SOI基板1上の半導体層3に素子分離領域を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ法により半導体層3に溝部を形成し、この溝部内に素子分離絶縁膜4を埋め込むことで形成できる。素子分離絶縁膜4は、半導体層3を部分空乏型トランジスタ形成領域R1と、完全空乏型トランジスタ形成領域R2とに分離可能とするものである。
【0017】
次に、図1(c)に示されるように、部分空乏型トランジスタ形成領域R1に対応する半導体層3を覆うマスクMを形成する。続いて、半導体層3の熱酸化を行うことにより、酸化膜(SiO)が形成される。次に、図1(d)に示されるように、ウエットエッチングにより酸化膜の除去を行う。ウエットエッチングは等方的に進行するため、マスクMの下面側に回り込むように酸化膜が除去される。
【0018】
続いて、図2(a)に示されるように、マスクMを剥離する。このように熱処理によって形成された酸化膜を除去することで、膜厚の異なる半導体層3a,3bを形成することができる。膜厚の厚い半導体層3aは、後述する部分空乏型MOSトランジスタを構成するものであり、膜厚の薄い半導体層3bは、後述する完全空乏型MOSトランジスタを構成するものである。そして、所定の導電型の不純物を半導体層3a,3bに注入することで、ウェルを形成する。不純物の注入では、注入後、必要に応じて熱拡散処理を行ってもよい。
【0019】
次に、図2(b)に示されるように、半導体層3a,3bの熱酸化を行うことでゲート絶縁膜5a,5bを形成する。このとき、半導体層3aにおけるゲート絶縁膜5aの膜厚を、半導体層3bにおけるゲート絶縁膜5bの膜厚に比べて厚く形成する。具体的には、半導体層3a,3bの全面に熱酸化により酸化膜を形成した後、フォトリソグラフ法を用いることでマスクを用いて、半導体層3bに対してのみウェットエッチングを施し、半導体層3bの熱酸化膜のみを除去する。そして、レジストを除去した後に、再度、半導体層3a、3bの全面に熱酸化を行う。このように熱酸化を二回行うことで、半導体層3bにおけるゲート絶縁膜5bに比べて半導体層3aにおけるゲート絶縁膜5aは2回の酸化が施されていることになり、厚く形成することができる。なお、ゲート絶縁膜5a,5bの形成方法は、熱酸化に限定されることはなく、CVD法等の他の成膜方法を用いてもよい。
【0020】
次に、図2(c)に示されるように、SOI基板1の全面を覆うようにゲート電極を形成するためのゲート電極材料7を例えば減圧CVDにより成膜する。このとき、半導体層3a,3bの高さの差によりゲート電極材料7には段差が生じる。ゲート電極材料7としては、多結晶シリコン(ポリシリコン)を用いた。なお、ゲート電極材料7を構成する多結晶シリコンの成膜レートは、88Å/minである。
【0021】
次に、図2(d)に示されるように、ゲート電極材料7上に犠牲膜8を形成する。犠牲膜8は、SOI基板1における基板面を平坦化することで、後述するゲート電極材料7のエッチングプロセス時におけるレジストの膜厚均一を図り、露光時のフォーカスズレを防止するものである。これにより、ゲート電極材料7の良好なパターニングを可能としている。
【0022】
具体的に本実施形態では、犠牲膜8は、第1犠牲膜8aと第2犠牲膜8bとを積層することで構成される。第1犠牲膜8aとしては、減圧CVDによりSIN膜を形成した。第1犠牲膜8aの膜厚は、少なくとも後述の平坦化処理におけるストッパー膜として十分に機能する程度に設定される。
【0023】
なお、減圧CVDの反応条件は、ジクロロシランガス及びアンモニアガスの雰囲気で、温度が750℃、圧力が0.025kPaとした。また、第2犠牲膜8bとしては、プラズマCVDによりSiO膜を形成した。なお、プラズマCVDの反応条件は、テトラエトキシシランの酸素ガスの雰囲気で、温度が400℃、圧力が6Torrとした。また、第2犠牲膜8bを構成するSiO膜の成膜レートは7300Å/minである。
【0024】
このように第2犠牲膜8bは、ゲート電極材料7の成膜レートに比べて十分に早い(約80倍)。また、第2犠牲膜8bは、ミクロンオーダーの成膜にも対応可能とされ、半導体層3a,3b間に生じているあらゆる大きさの段差よりも大きな膜厚での成膜を可能としている。よって、後述するように犠牲膜8への平坦化処理が可能とされ、ゲート電極におけるパターニング精度を向上させることが可能となっている。
【0025】
ところで、半導体層3a,3bには、上述したように膜厚差に起因する段差が生じている。そのため、犠牲膜8の膜厚が小さい場合には、平坦化処理後でも犠牲膜8の表面に段差が生じてしまう。
【0026】
上記実施形態では、半導体層3a,3b間に生じている段差部よりも犠牲膜8の膜厚を大きくしたが、犠牲膜8はパターニング時におけるフォトリソ工程に影響を与えない膜厚であれば、上記段差部よりも小さく形成してもよい。ここで、フォトリソ工程に影響を与えない膜厚とは、犠牲膜8をパターニングする際に用いるレジスト層の露光工程における焦点深度以下の膜厚を意味する。
【0027】
次に、図3(a)に示されるように、犠牲膜8の平坦化処理を行う。平坦化処理としては、CMP(化学的機械的研磨)を用いることで、犠牲膜8(第2犠牲膜8b)の表面を研磨する。CMPの条件としては、CeO系砥粒のスラリーを用い、回転数を100rpm、研磨時の圧力を4.9N/cmとした。
【0028】
この平坦化処理は、半導体層3a,3bにより形成される段差の上段側、すなわち半導体層3a上に形成されている第1犠牲膜8aが露出するまで、第2犠牲膜8bを研磨する。すなわち、第1犠牲膜8aは平坦化処理時においてストッパー膜としての機能している。これにより、ゲート電極材料7にダメージが及ぶのを防止するとともに犠牲膜8の平坦化処理を良好且つ簡便なものとすることができる。
【0029】
次に、ゲート電極材料7のパターニングを行う。
まず、図3(b)に示されるように、平坦化処理が施された犠牲膜8上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程によってパターニングすることでレジストマスクM1を形成する。
【0030】
この時、犠牲膜8が平坦面となっているので、レジストを均一に塗布することができる。このように均一に塗布されたレジストは、露光時にフォーカスズレが生じることがないので、精度良くレジストマスクM1を形成することが可能となる。よって、寸法精度の高いレジストマスクM1を用いることで犠牲膜8についても精度良くパターニングすることが可能となる。
【0031】
そして、図3(c)に示されるように、レジストマスクM1をマスクとして、第1犠牲膜8a、及び第2犠牲膜8bのエッチングを行う。なお、第2犠牲膜8bのエッチング条件としては、C、CH、O、CO、Ar雰囲気でドライエッチングを行った。
【0032】
続いて、図3(d)に示されるように、第1犠牲膜8a上に残った第2犠牲膜8bを除去する。具体的には、濃度2.5wt%の弗酸(HF:フッ化水素酸)によるウエットエッチングを行った。
【0033】
次に、図4(a)に示されるように、第1犠牲膜8aをマスクとしてゲート電極材料7をパターニングする。具体的には、HBr、O雰囲気でドライエッチングを行った。次に、図4(b)に示されるように、第1犠牲膜8aを除去する。具体的には、加熱燐酸(HPO;温度150℃)によるウエットエッチングを行った。以上の工程により、半導体層3a,3b上にゲート電極11,12を形成することができる。
【0034】
上述したように、第1犠牲膜8aおよび第2犠牲膜8bは、寸法精度の高いレジストマスクM1によってパターニングされている。よって、第1犠牲膜8aについても高い寸法精度を有したものとなる。すなわち、この第1犠牲膜8aをマスクとすることでゲート電極材料7を良好にパターニング(エッチング)することができ、ゲート電極11,12を寸法の精度良く、安定に加工することができる。
【0035】
続いて、図4(c)に示されるように、ゲート電極11,12をマスクとして、As、P、B等の不純物を半導体層3a,3b内に打ち込むことにより、ゲート電極11,12の両側にそれぞれ配置された低濃度不純物導入層からなるLDD層13,13を半導体層3a,3bにそれぞれ形成する。そして、CVD法等により、LDD層13,13が形成された半導体層3a,3b上に絶縁層(図示せず)を形成し、RIE(Reactive Ion Etching)などの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲート電極11,12の側壁にそれぞれサイドウォール14,14を形成する。
【0036】
続いて、ゲート電極11,12およびサイドウォール14,14をマスクにして、As、P、B等の不純物を半導体層3a,3b内に打ち込む。これにより、半導体層3a,3bにおけるサイドウォール14,14の側方に、それぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース/ドレイン領域15a,15bを半導体層3a,3bにそれぞれ形成する。
【0037】
なお、膜厚の薄い方の半導体層3bに形成されたソース/ドレイン領域15bは絶縁層2に接触させ、膜厚の厚い方の半導体層3aに形成されたソース/ドレイン領域15aは絶縁層2と離間させることができる。これにより、部分空乏型トランジスタ形成領域R1に部分空乏型電界効果トランジスタを形成することが可能となるとともに、完全空乏型トランジスタ形成領域R2に完全空乏型電界効果トランジスタを形成することが可能となる。したがって、本実施形態によれば、同一基板上に部分空乏型電界効果トランジスタおよび完全空乏型電界効果トランジスタを混載することができる。
【0038】
次に、図4(d)に示すように、フォトリソグラフィ工程およびエッチング技術により、半導体層3a,3bを覆う層間絶縁膜20を形成するとともに、ゲート電極11,12を露出させる開口部20a、20bを形成する。そして、スパッタなどの方法によりAlなどの金属膜を層間絶縁膜20上に形成する。そして、金属膜をパターニングすることで開口部20a,20bを介してゲート電極11,12にそれぞれ接続された配線層21,22を層間絶縁膜20上に形成する。
【0039】
これにより、部分空乏型電界効果トランジスタ31および完全空乏型電界効果トランジスタ32が同一基板上に混載されてなる半導体装置50が製造され、この半導体装置50によれば低電圧で高速動作させることができ、スタンバイリーク電流が小さく、耐圧にも優れた特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】半導体装置の製造工程を説明する図である。
【図2】図1に続く、半導体装置の製造工程説明図である。
【図3】図2に続く、半導体装置の製造工程説明図である。
【図4】図3に続く、半導体装置の製造工程説明図である。
【符号の説明】
【0041】
2…絶縁層、3,3a,3b…半導体層、5a,5b…ゲート絶縁膜、7…ゲート電極材料、8…犠牲膜、8a…第1犠牲膜、8b…第2犠牲膜、11…ゲート電極、50…半導体装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁体上の膜厚の大きな半導体層と膜厚の小さな半導体層とにそれぞれ形成された電界効果型トランジスタを有する半導体装置の製造方法において、
前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層とを前記絶縁体上に形成する工程と、
前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極材料を積層する工程と、
前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層とで、略平坦化されるように、犠牲膜を形成する工程と、
前記犠牲膜及び前記ゲート電極材料をパターニングして、ゲート電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記犠牲膜は、前記膜厚の大きな半導体層と前記膜厚の小さな半導体層との間に生じている段差よりも大きな膜厚を有するように前記ゲート電極材料上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記犠牲膜の形成工程が、前記犠牲膜の表面を平坦化する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記犠牲膜は、第1犠牲膜と第2犠牲膜とを順に積層することで形成され、前記犠牲膜の平坦化処理においては、前記膜厚の大きな半導体層上に形成された前記第1犠牲膜を露出させるまで前記第2犠牲膜を研磨することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第1犠牲膜からなるマスクを用いて前記ゲート電極材料をパターニングすることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記犠牲膜の構成材料として、前記ゲート電極材料よりも成膜レートの高い材料を用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−218479(P2009−218479A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−62482(P2008−62482)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】