説明

半導体装置の製造方法

【課題】MOSトランジスタの形成工程を利用して、トレンチアイソレーションを形成できるようにした半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板1にDTI層20とMOSトランジスタとを有する半導体装置の製造方法であって、シリコン基板1に深いトレンチを形成し、トレンチが形成されたシリコン基板1に熱酸化を施して、PMOSトランジスタ50のゲート酸化膜13を形成すると同時に、トレンチの内側面にSiO2膜14を形成する。次に、トレンチを埋め込むようにシリコン基板1上にポリシリコン膜15を堆積し、このポリシリコン膜15をパターニングする。これにより、PMOSトランジスタ50のゲート電極17を形成すると同時に、トレンチ内にSiO2膜14とポリシリコン膜18とを含むDTI層20を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。かかる文献には、その図1に示されているように、SOI(Silicon on Insulator)基板の半導体層がトレンチアイソレーションで素子分離されており、この素子分離された半導体層にMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが形成された構造の半導体装置が開示されている。この半導体装置において、トレンチアイソレーションは、トレンチの側壁に形成された酸化膜と、トレンチ内部に形成されたポリシリコンとからなる。また、このトレンチアイソレーションは、金属配線層に接続されている。このような構成であれば、トレンチ部分の熱を金属配線層を介して外部へ効果的に放熱することができるため、熱的な信頼性の向上が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−243826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の特許文献1には、トレンチ部分の熱を効果的に放熱可能な半導体装置の構造は開示されているものの、その具体的な製造方法については何ら開示されていない。また、このような構造(即ち、トレンチアイソレーションとMOSトランジスタとを備えた半導体装置)を製造するに際しては、製造コストを低減する等の観点から、簡易で且つ工程数の少ない方法を開発し、実現することが期待される。
そこで、この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、MOSトランジスタの形成工程を利用して、トレンチアイソレーションを形成できるようにした半導体装置の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法は、基板にトレンチアイソレーションとMOSトランジスタとを有する半導体装置の製造方法であって、前記基板にトレンチを形成する工程と、前記トレンチが形成された前記基板に熱酸化を施して、前記MOSトランジスタのゲート酸化膜を形成すると同時に、前記トレンチの内側面に熱酸化膜を形成する工程と、前記ゲート酸化膜及び前記熱酸化膜が形成された後で、前記トレンチを埋め込むように前記基板上にポリシリコン膜を形成する工程と、前記ポリシリコン膜をパターニングして、前記MOSトランジスタのゲート電極を形成すると同時に、前記トレンチ内に前記熱酸化膜と前記ポリシリコン膜とを含む前記トレンチアイソレーションを形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0006】
このような方法であれば、トレンチアイソレーションの形成工程と、MOSトランジスタの形成工程とを兼用することができ、ゲート酸化膜及びゲート電極の各形成工程を利用してトレンチアイソレーションを形成することができる。このため、トレンチアイソレーションとMOSトランジスタとを備えた半導体装置を簡易で且つ工程数の少ない方法(即ち、製造コストの少ない方法)で製造することができる。なお、本発明の「熱酸化膜」としては、例えば、後述するSiO2膜14が該当する。「トレンチアイソレーション」としては、例えば、後述するDTI層20が該当する。
【0007】
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記ポリシリコン膜を形成する工程では、前記ポリシリコン膜の厚さTが前記トレンチの幅Wの1/2倍よりも大きな値となるように当該ポリシリコン膜を形成することを特徴としてもよい。このような方法であれば、トレンチ内をポリシリコン膜でほぼ完全に埋め込むことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、MOSトランジスタの形成工程を利用して、トレンチアイソレーションを形成することができる。このため、トレンチアイソレーションとMOSトランジスタとを備えた半導体装置を簡易で且つ工程数の少ない方法(即ち、製造コストの少ない方法)で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法を示す図(その1)。
【図2】第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法を示す図(その2)。
【図3】第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法を示す図(その3)。
【図4】第2実施形態に係る半導体装置200の構成例を示す図。
【図5】第3実施形態に係る半導体装置100´、200´の構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明による実施形態を、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合もある。
(1)第1実施形態
図1(a)〜図3(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置100の製造方法を示す工程図である。
図1(a)に示すように、まず始めに、単結晶のシリコン基板(Si−Sub)1を用意する。次に、シリコン基板1の素子分離領域にSTI(Shallow Trench Isolation)層7を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術により、シリコン基板の素子分離領域にトレンチ(溝)を浅く形成する。このトレンチのシリコン基板1の表面からの深さは、例えば300〜400nmである。次に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン基板の上方全面にシリコン酸化膜(SiO2)を堆積する。そして、堆積したSiO2膜を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)で研削し、又はエッチバックして、トレンチ内にSiO2膜を残しつつ、トレンチ以外のシリコン基板1上からSiO2膜を除去する。このようにして、STI層7を形成する。
【0011】
次に、フォトリソグラフィ技術及びイオン注入技術により、シリコン基板1にリン等のN型不純物と、ボロン等のP型不純物をそれぞれ部分的に導入して、N型のウェル拡散層3と、P型のウェル拡散層5をそれぞれ形成する。
次に、図1(b)に示すように、素子分離領域のうちのDTI(Deep Trench Isolation)層を形成する領域の上方を開口し、それ以外の領域を覆う形状のレジストパターンR1をシリコン基板1上に形成する。そして、このレジストパターンをマスクに、STI層7及びシリコン基板1を順次エッチングする。これにより、図1(c)に示すように、シリコン基板1の素子分離領域に深いトレンチ11を形成する。このトレンチ11のシリコン基板1の表面からの深さDは例えば5〜10μmであり、その幅Wは例えば0.55〜0.65μmである。トレンチ11の形成後、レジストパターンR1を除去する。
【0012】
次に、図1(d)に示すように、シリコン基板1を熱酸化してゲート酸化膜13を形成する。この熱酸化に際し、ゲート酸化膜13が形成されるシリコン基板1の表面(上面)だけでなく、トレンチ11の内側面(即ち、壁面)及び底面においてもシリコンが露出している。このため、熱酸化の工程では、トレンチ11の内側面及び底面においても熱酸化によりSiO2膜14が形成される。つまり、この熱酸化の工程では、ゲート酸化膜13と、トレンチ11内のSiO2膜14とが同時に形成される。なお、これらゲート酸化膜13及びSiO2膜14の厚さは、例えば6.5〜80nmである。なお、SiO2膜14の厚さはゲート酸化膜13の厚さに依存するが、このSiO2膜14の厚さが薄いほど、トレンチ11内から外側への放熱が容易となる(即ち、熱抵抗が低減する。)。
【0013】
次に、図2(a)に示すように、このゲート酸化膜13及びSiO2膜14が形成されたシリコン基板1の上方全面にノンドープの(即ち、N型、P型の各不純物が添加されていない)ポリシリコン膜15を形成する。このポリシリコン膜15の厚さTは例えば0.35μmである。この成膜工程において、トレンチ内では、SiO2膜14で覆われた内側面及び底面の側からトレンチの中心方向に向かってポリシリコン膜15が成長する。そこで、ポリシリコン膜15の厚さTと、トレンチ11の幅Wとの間で下記(1)式の関係が成り立つようにポリシリコン膜15の厚さTを設定する。これにより、トレンチ内をポリシリコン膜15でほぼ完全に埋め込むことができる。
T>1/2×W…(1)
【0014】
次に、図2(b)に示すように、DTI層を形成する領域及びゲート電極を形成する領域をそれぞれ覆い、それ以外の領域を露出する形状のレジストパターンR2をポリシリコン膜15上に形成する。そして、このレジストパターンR2をマスクにポリシリコン膜15をエッチングする。これにより、図2(c)に示すように、ゲート酸化膜13上にゲート電極17を形成すると同時に、DTI層20を形成する。DTI層20は、トレンチの内側面等に形成されたSiO2膜14と、このSiO2膜14を覆うようにトレンチ内に埋め込まれたポリシリコン膜(以下、埋め込みポリシリコン膜ともいう。)18とからなる。
【0015】
次に、図2(d)に示すように、P型のMOSトランジスタ(即ち、PMOSトランジスタ)を形成する領域を覆い、N型のウェル拡散層3の一部を露出する形状のレジストパターンR3をシリコン基板1上に形成する。そして、このレジストパターンR3をマスクに、N型のウェル拡散層3にリン又はヒ素等のN型不純物をイオン注入する。これにより、N型のウェル拡散層3に(N型のウェル拡散層3よりもN型不純物の濃度が高い)コンタクト領域21を形成する。コンタクト領域21を形成した後で、レジストパターンR3を除去する。
【0016】
なお、DTI層20を構成している埋め込みポリシリコン膜18は、レジストパターンR3によってその一部又は全部が覆われていてもよいし、レジストパターンR3から完全に露出していてもよい。つまり、コンタクト領域21を形成するに際し、埋め込みポリシリコン膜18には不純物をイオン注入してもよいし、注入しなくてもよい。その理由は、埋め込みポリシリコン膜18はSiO2膜14やSTI層7で囲まれており、素子領域と電気的に分離されているため、不純物注入の有無は素子特性にほとんど影響しないからである。
【0017】
次に、図3(a)に示すように、コンタクト領域21を覆い、PMOSトランジスタを形成する領域を露出する形状のレジストパターンR4を形成する。そして、このレジストパターンR4と、(レジストパターンR4から露出している)ゲート電極17とをマスクに、N型のウェル拡散層3にボロン等のP型不純物をイオン注入する。これにより、ゲート電極17の両側下に、P型のソース層23とドレイン層24とを形成する。ソース層23及びドレイン層24を形成した後で、レジストパターンR4を除去する。
【0018】
なお、このイオン注入により、ゲート電極17にもP型不純物が導入される。このため、ゲート電極17を構成しているポリシリコン膜はノンドープからP型のポリシリコン膜となる(即ち、導電性のポリシリコン膜となる。)。また、図示しないが、ここでは、ソース層23及びドレイン層24をLDD(Lightly Doped Drain)構造に形成してもよい。LDD構造に形成する場合は、ゲート電極17の側面にSiO2膜等からなるサイドウォールを形成する。また、サイドウォールを形成する前後でP型不純物を2回に分けてイオン注入する(即ち、サイドウォールを形成する前にP型不純物を低濃度でイオン注入し、サイドウォールを形成した後でP型不純物を高濃度でイオン注入する。)。これにより、LDD構造のソース層23及びドレイン層24を形成することができる。
【0019】
次に、図3(b)に示すように、例えばCVD法により、シリコン基板1上にSiO2膜等の層間絶縁膜31を形成する。次に、必要に応じて、層間絶縁膜31の表面を平坦化処理する。この平坦化処理は、例えばCMPや、エッチバックにより行う。そして、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術により、この層間絶縁膜31を部分的に除去して、図3(c)に示すように、コンタクトホールH1〜H5を形成する。
【0020】
ここで、コンタクトホールH1はゲート電極17を底面とする開口部であり、コンタクトホールH2はソース層23を底面とする開口部であり、コンタクトホールH3はドレイン層24を底面とする開口部である。また、コンタクトホールH4はコンタクト領域21を底面とする開口部である。さらに、コンタクトホールH5はDTI層20を構成しているポリシリコン膜18を底面とする開口部である。
【0021】
次に、図3(d)に示すように、コンタクトホール内にそれぞれアルミニウム(Al)又はタングステン(W)等の導電部材41を埋め込む。具体的には、例えばスパッタリング法により、層間絶縁膜31上に導電部材41を形成する。次に、この導電部材41を例えばCMPで研削し、又はエッチバックして、コンタクトホール内に導電部材41を残しつつ、コンタクトホール以外の層間絶縁膜31上から導電部材41を除去する。このようにして、コンタクトホール内にのみ導電部材41を埋め込む。
【0022】
次に、図3(d)に示すように、導電部材41にそれぞれ接続する配線層42を層間絶縁膜31上に形成する。具体的には、例えばスパッタリング法により、層間絶縁膜31上にアルミニウム又はタングステン等の導電部材を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術により、この導電部材を部分的にエッチング(即ち、パターニング)する。これにより、導電部材41に接続する配線層42を形成する。
このような工程を経て、DTI層20と、このDTI層20により素子分離されたPMOSトランジスタ50と、を備えた半導体装置100が完成する。
【0023】
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、DTI層20の形成工程と、PMOSトランジスタ50の形成工程とを兼用することができ、ゲート酸化膜13及びゲート電極17の各形成工程を利用して、DTI層20を形成することができる。即ち、ゲート酸化膜13の形成工程を利用してSiO2膜14を形成することができ、ゲート電極17の形成工程を利用して埋め込みポリシリコン膜18を形成することができる。
【0024】
DTI層20を構成する各要素(即ち、トレンチ11、SiO2膜14及びポリシリコン膜18)のうちの、SiO2膜14及びポリシリコン膜18を、工程数を増やすことなく付随的に形成することができる。このため、DTI層とMOSトランジスタの両方を備えた半導体装置を、簡易で且つ工程数の少ない方法(即ち、製造コストの少ない方法)で製造することができる。
【0025】
また、本発明の第1実施形態によれば、PMOSトランジスタ50に接続する第1の配線(即ち、ゲート電極17、ソース層23、ドレイン層24にそれぞれ接続する導電部材41と、これらにそれぞれ接続する配線層42)の形成工程を利用して、DTI層20に接続する第2の配線(即ち、DTI層20に接続する導電部材41と、これに接続する配線層42)を形成することができる。このDTI層20に接続する第2の配線は、例えば、リードフレーム等に接続することができ、放熱用の配線として用いることができる。このため、工程数を増やすことなく、半導体装置の熱的な信頼性を高めることもできる。
【0026】
(2)第2実施形態
上記の第1実施形態では、単結晶のシリコン基板(即ち、バルクシリコン基板)1にDTI層20とPMOSトランジスタ50を形成する場合について説明した。しかしながら、本発明において、DTI層20とPMOSトランジスタ50を形成する基板は、バルクシリコン基板1に限定されるものではない。例えば、基板上に絶縁層を介して単結晶のシリコン層が積層された、SOI(Silicon on Insulator)基板であってよい。
【0027】
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置200の構成例を示す断面図である。この半導体装置200は、シリコン基板101上にSiO2膜103を介して単結晶のシリコン層105が積層された構造のSOI基板110を有し、このSOI基板110に上記のDTI層20と、PMOSトランジスタ50とが形成された構造を有する。DTI層20を形成する際は、SiO2膜103を底面とする深いトレンチを形成し、このトレンチ内にSiO2膜14とポリシリコン膜18とを順次形成する。
【0028】
この第2実施形態において、DTI層20とPMOSトランジスタ50の形成方法は第1実施形態と同じである。第1実施形態と同様に、DTI層20の形成工程と、PMOSトランジスタ50の形成工程とを兼用することができる。このため、DTI層とMOSトランジスタの両方を備えた半導体装置を、簡易で且つ工程数の少ない方法で製造することができる。
【0029】
(3)第3実施形態
また、上記の第1、第2実施形態では、DTI層20とPMOSトランジスタ50とを備える半導体装置100、200について説明した。しかしながら、本発明において、半導体装置が備えるMOSトランジスタはPMOSトランジスタに限定されるものでない。N型のMOSトランジスタ(即ち、NMOSトランジスタ)でもよく、或いは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの両方でもよい。
【0030】
図5(a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置100´、200´の構成例を示す断面図である。図5(a)に示すように、半導体装置100´は、単結晶のシリコン基板1に上記のDTI層20と、NMOSトランジスタ50´とが形成された構造を有する。また、図5(b)に示すように、半導体装置200´は、SOI基板110に上記のDTI層20と、NMOSトランジスタ50´とが形成された構造を有する。
【0031】
これらの半導体装置100´、200´において、P型のウェル拡散層5に形成されるソース層23´とドレイン層24´の導電型はそれぞれN型である。また、P型のウェル拡散層5に形成されるコンタクト領域21´の導電型はP型であり、その不純物濃度はP型のウェル拡散層5よりも高い。
ここで、DTI層20を構成するSiO2膜14は、NMOSトランジスタ50´のゲート酸化膜13と同時に形成することができる。また、DTI層20を構成するポリシリコン膜18は、NMOSトランジスタ50´のゲート電極17と同時に形成することができる。従って、この第3実施形態においても、第1、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 シリコン基板
3 N型のウェル拡散層
5 P型のウェル拡散層
7 STI層
11 トレンチ
13 ゲート酸化膜
14 SiO2
15 ポリシリコン膜
17 ゲート電極
18 埋め込みポリシリコン膜
20 DTI層
21 (N型の)コンタクト領域
21´ (P型の)コンタクト領域
23 (P型の)ソース層
23´ (N型の)ソース層
24 (P型の)ドレイン層
24´ (N型の)ドレイン層
31 層間絶縁膜
41 導電部材
42 配線パターン
50 PMOSトランジスタ
50´ NMOSトランジスタ
100、100´、200、200´ 半導体装置
101 シリコン基板
103 SiO2
105 シリコン層
110 SOI基板
H1〜H5 コンタクトホール
R1〜R4 レジストパターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板にトレンチアイソレーションとMOSトランジスタとを有する半導体装置の製造方法であって、
前記基板にトレンチを形成する工程と、
前記トレンチが形成された前記基板に熱酸化を施して、前記MOSトランジスタのゲート酸化膜を形成すると同時に、前記トレンチの内側面に熱酸化膜を形成する工程と、
前記ゲート酸化膜及び前記熱酸化膜が形成された後で、前記トレンチを埋め込むように前記基板上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングして、前記MOSトランジスタのゲート電極を形成すると同時に、前記トレンチ内に前記熱酸化膜と前記ポリシリコン膜とを含む前記トレンチアイソレーションを形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記ポリシリコン膜を形成する工程では、
前記ポリシリコン膜の厚さTが前記トレンチの幅Wの1/2倍よりも大きな値となるように当該ポリシリコン膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−124416(P2012−124416A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−275807(P2010−275807)
【出願日】平成22年12月10日(2010.12.10)
【出願人】(303046277)旭化成エレクトロニクス株式会社 (840)
【Fターム(参考)】