説明

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

【課題】微細に並べられたコンタクトのリソグラフィーマージンを確保し、更に配線とのあわせずれを解決する。
【解決手段】第一の方向に第一のピッチで交互に繰り返し配置されたストライプ状の素子領域および素子分離領域と、素子領域に接続され、第一の方向に第一のピッチで配置された導電材料からなるコンタクトプラグおよびコンタクトプラグに接続された配線とを備え、コンタクトプラグを第一の方向と直交する平面で切断した断面における幅が、配線に接続される場所での幅で定義されるコンタクト上端幅よりも、素子領域に接続される場所で定義されるコンタクト下端幅が大きく、かつ、コンタクト下端幅が、素子領域の幅よりも大きいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。ゲート間を導電材料で埋め込んだ後に、コンタクトを形成する際に、エッチング時のパターンをライン状にしてコンタクトの導電材料で同時に配線層を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置の製造方法に係り、特にNAND型電気的書き換え可能なプログラマブル・リード・オンリ・メモリ(EEPROM)やNOR型EEPROMのデータ転送線コンタクトに代表される、最小加工寸法で並べられたコンタクトおよび配線層の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性半導体記憶装置における従来のコンタクトおよび配線層として、図84乃至図86にNAND型EEPROMの例を示す。図84は平面パターン図であり、図85は、図84のI−I線に沿う模式的断面構造図、図86(a)は図84のII−II線に沿う模式的断面構造図、図86(b)は図84のIII−III線に沿う模式的断面構造図をそれぞれ示している。図84において、メモリセルトランジスタは選択ゲートトランジスタSGSとSGDの間にI−I方向に直列に配置されている。データ転送線BLはI−I方向に配置されている。また、ワード線WLは、データ転送線BLに直交する方向に配置されている。円形のコンタクトCSLまたは楕円形のコンタクトCBLがデータ転送線BLに垂直な方向に並んでいる。III−III方向のコンタクトCBLの間隔は素子領域148と素子分離領域126の幅に依存するが、例えば最小加工寸法をFとして、2F間隔で並べられる。また、これに直交したI−I方向のコンタクトの間隔は、III−III方向よりも大きく、例えば40〜100F間隔で並べられている。
【0003】
コンタクトCSL,CBLはリン等の不純物を高濃度にドープした多結晶シリコンで埋め込まれ、配線層はタングステン等の金属で埋め込まれている。配線層はここでは、データ転送線BL方向に3Fよりも長いデータ転送線引出し部122を想定しているが、勿論、更に長い直線状の稠密な金属パターンであれば良く、ビア(via)コンタクト24とデータ転送線引出し部122を省略した構造で、データ転送線BLを配線と考え、直接コンタクトを形成した構造でも以下は成立する。
【0004】
リソグラフィーマージンを確保するためには、円形形状であるコンタクトの直径はFよりも大きく、配線幅はFであることが望ましい(2F間隔でコンタクトが並んでいる場合)。従って、データ転送線BLに垂直な方向の断面(III−III断面)で切った場合、コンタクト直径よりも配線幅のほうが狭い。
【0005】
キャパシタ・オーバー・ビットライン(COB)型のDRAMにおいて、選択トランジスタのドレインコンタクト孔をゲートに自己整合で形成し、ポリサイド膜を堆積後、反応性イオンエッチング(RIE)技術によりドレインコンタクトとビット線とを同時形成する方法は既に開示されている(特許文献1)。
【0006】
又、NAND−EEPROM等において、ドレイン拡散層等からの引き出し電極を、ドレインコンタクト孔形成後堆積した導電層をRIEし、ドレインコンタクトと引き出し電極とを同時形成する方法は既に開示されている(特許文献2)。
【0007】
更に又、1MOS−1キャパシタ型DRAMにおいて、MOSゲートの上面をエッチング停止層で覆い、平坦化絶縁膜を形成後自己整合でビット線コンタクトを設け、ポリサイド膜を被着してRIEし、ビット線コンタクトとビット線を同時形成する方法は既に開示されている(特許文献3)。
【0008】
更に又、フラッシュEEPROMにおいて、第1の導電層と第2の導電層との接続部である第2のコンタクト部をドレイン領域を挟む一方の電荷蓄積電極の略上方に設け、更にビット線のコンタクト部以外のビット線幅が小さくなり、この広がったスペースに上記第2のコンタクト部を配置することにより、ビット線の必要最小配線ピッチを縮小することが可能となる構造についても既に開示されている(特許文献4)。
【特許文献1】特開平9−3211241号公報
【特許文献2】米国特許第6310374号明細書
【特許文献3】米国特許第5670404号明細書
【特許文献4】特開平5−198822号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
素子の微細化が進むにつれて、上記のようなコンタクトを一度のリソグラフィーで形成する従来技術には次のような問題点がある。一度に光リソグラフィーで形成する場合には、当然ながら、波長による空間周波数の制限を受けるために、円形または楕円形のコンタクトが形成される。
【0010】
第1に図87(a)に示すように、ビット線コンタクトCBLのリソグラフィーマージンの低下によって、III−III方向に配列されるビット線コンタクトCBLの短絡の問題点が挙げられる。円形または楕円形のコンタクトは隣接コンタクト間距離が狭くなるとショートしやすくなる。更に、光によるリソグラフィーを用い、ポジレジストを用いた場合には、コンタクト間にも一部光による露光が行なわれるため、III−III線の沿う断面のコンタクト間距離が短い部分は、露光量が増大し、パターンの消失が生じやすくなる。
【0011】
逆に、コンタクトのリソグラフィーマージンの低下を防ぐためにコンタクト径を小さくすると、リソグラフィーでコンタクトを開口することが困難になる。これは、ライン・アンド・スペース・パターンに比較し、コンタクトホールパターンでは、露光強度が小さくなるため、露光感度が低くなり、十分な焦点深度を有し、十分な露光変動許容幅を有したまま微細なコンタクトを開口するのが困難となるからである。なぜなら、任意の方向での光強度の空間周波数は、いわゆる解像限界以下になることを考えると、2つの方向に同時に解像限界の最小線幅を得ることはできないことから明らかである。よって、この問題点はリソグラフィー時にコンタクトを2軸がほぼ同じサイズの径を有する円形または楕円形に形成することに起因している。
【0012】
第2に図87(b)や図84乃至図86(a),(b)に示すように、あわせ余裕の低下の問題点が挙げられる。隣接するコンタクト間隔が狭くなると、配線層のコンタクトに対するあわせずれのために、配線層が隣接コンタクトと短絡しやすくなる。この問題点はリソグラフィー時に配線層とコンタクトを別々に形成することに起因する。図86(b)において、領域Cはデータ転送線コンタクトCBLとデータ転送線引出し部122からなる配線との余裕の低下の状態を模式的に示している。又領域Aはデータ転送線コンタクトCBLとp型ウェル140との短絡状態を模式的に示している。更に又、図86(a)において、領域Bはソース線コンタクトCSLとpウェル140との短絡状態を模式的に示している。
【0013】
更に、コンタクトは従来一層の下地に対してマスク合わせをするので、例えば、コンタクトをゲート電極に対して合わせ、即ち、直接合わせを行なうと、コンタクトはゲート電極に直交する素子領域に対しては、間接合わせ状態となる。よって、コンタクトと素子領域の合わせずれが直接合わせの合わせずれよりも√2倍以上増加し、素子領域148とコンタクト領域との合わせずれのために、素子分離領域126までコンタクトが形成され、コンタクト下のp型ウェル140までコンタクト材料が達して、p型ウェル140とコンタクトとの間の耐圧が低下する原因となっている。一方、コンタクトを素子領域148に合わせを行なった場合には、ゲートとコンタクトが間接合わせとなる。このため、例えば、データ転送線コンタクトCBLと選択ゲートトランジスタSGDとの短絡を防ぐために、合わせ余裕を大きく確保する必要があり、データ転送線BL方向のメモリセルアレイ長が長くなり、チップ面積が増大するという大きな問題点となっていた。
【0014】
本発明の目的は、特にNAND型EEPROMやNOR型EEPROMのデータ転送線コンタクトに代表される、最小加工寸法で並べられ、微細化されたコンタクト及び配線層のリソグラフィーマージンを確保できる不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、素子分離領域、メモリセルトランジスタと選択トランジスタ、および周辺トランジスタを形成する工程と、前記メモリセルトランジスタのゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン拡散層を形成する工程と、酸化膜からなる側壁絶縁膜を堆積する工程と、前記側壁絶縁膜をエッチングし、前記選択トランジスタの側壁部および前記メモリセルトランジスタ間に前記側壁絶縁膜を残す工程と、前記半導体基板の全面にバリア絶縁膜を堆積する工程と、前記半導体基板の全面に第1の層間膜を堆積して前記選択トランジスタ間のスペースを埋め込む工程と、前記第1の層間膜を平坦化する工程と、周辺回路部を第1のフォトレジストで覆った状態で、前記選択トランジスタ間の前記第1の層間膜を、前記バリア絶縁膜に対する選択性を有するエッチング条件を用いてエッチング除去する工程と、前記第1のフォトレジストを除去後、エッチングによって前記選択トランジスタ上、前記メモリセルトランジスタ上および前記半導体基板上のバリア絶縁膜を除去する工程と、前記半導体基板の全面に第1の導電材料を堆積する工程と、マスク絶縁膜を前記第1の導電材料上に堆積し、第2のフォトレジストをパターニングする工程と、前記第2のフォトレジストをマスクとして前記マスク絶縁膜をパターニングする工程と、前記マスク絶縁膜をエッチングマスクとして前記第1の導電材料をエッチングにより加工して、ソース線、ビット線コンタクト、該ビット線コンタクトの引き出し線を形成する工程とを備える不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【0016】
本発明の他の態様によれば、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、前記半導体基板の全面に第2の層間膜を堆積し、必要に応じて平坦化する工程と、前記周辺回路部の前記周辺トランジスタのソース・ドレイン拡散層に対して周辺トランジスタコンタクトと、メモリセルアレイ部のビアコンタクトを同時に形成する工程と、前記ビット線および前記周辺トランジスタの配線層を同時に形成する工程とを更に有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【0017】
本発明の他の態様によれば、素子分離領域、メモリセルトランジスタと選択トランジスタ、および周辺トランジスタを形成する工程と、前記メモリセルトランジスタのゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン拡散層を形成する工程と、酸化膜からなる側壁絶縁膜を堆積する工程と、前記側壁絶縁膜をエッチングし、前記選択トランジスタの側壁部および前記メモリセルトランジスタ間に前記側壁絶縁膜を残す工程と、前記半導体基板の全面にバリア絶縁膜を堆積する工程と、前記半導体基板の全面に第1の層間膜を堆積して前記選択トランジスタ間のスペースを埋め込む工程と、前記第1の層間膜を平坦化する工程と、周辺回路部を第1のフォトレジストで覆った状態で、前記選択トランジスタ間の前記第1の層間膜を、前記バリア絶縁膜に対する選択性を有するエッチング条件を用いてエッチング除去する工程と、前記第1のフォトレジストを除去後、エッチングによって前記選択トランジスタ上、前記メモリセルトランジスタ上および前記半導体基板上のバリア絶縁膜を除去する工程と、前記半導体基板の全面に第1の導電材料を堆積する工程の後に、前記第1の導電材料をエッチバックする工程と、フォトリソグラフィーとエッチングによって周辺トランジスタコンタクト孔を開口する工程と、第2の導電材料を堆積する工程と、マスク絶縁膜を前記第2の導電材料上に堆積し、フォトレジストをパターニングする工程と、前記フォトレジストをマスクとして前記マスク絶縁膜をパターニングする工程と、前記マスク絶縁膜をエッチングマスクとして前記第2の導電材料をエッチングにより加工して、ソース線、ビット線コンタクト、該ビット線コンタクトの引き出し線、周辺トランジスタのソース・ドレイン拡散層に対する周辺トランジスタコンタクトを形成する工程と、第2の層間膜を堆積し、必要に応じて平坦化する工程と、周辺回路部の周辺トランジスタの周辺トランジスタコンタクトに対するビアコンタクトと、メモリセルアレイ部のビアコンタクトを同時に形成する工程と、前記ビット線および前記周辺トランジスタの配線層を同時に形成する工程とを有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【0018】
本発明の他の態様によれば、素子分離領域、メモリセルトランジスタと選択トランジスタ、および周辺トランジスタを形成する工程と、前記メモリセルトランジスタのゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン拡散層を形成する工程と、酸化膜からなる側壁絶縁膜を堆積する工程と、前記側壁絶縁膜をエッチングし、前記選択トランジスタの側壁部および前記メモリセルトランジスタ間に前記側壁絶縁膜を残す工程と、前記半導体基板の全面にバリア絶縁膜を堆積する工程と、前記半導体基板の全面に第1の層間膜を堆積して前記選択トランジスタ間のスペースを埋め込む工程と、前記第1の層間膜を平坦化する工程と、中間絶縁膜を堆積する工程と、メモリセルアレイ部と周辺回路部の両方において、フォトレジストを同時にパターニングする工程と、前記中間絶縁膜および前記選択トランジスタ間の前記第1の層間膜を前記バリア絶縁膜に対する選択性を有するエッチング条件を用いて、エッチング除去する工程と、前記フォトレジストを除去した後にエッチングによって前記選択トランジスタ上、前記メモリセルトランジスタ上および半導体基板上のバリア絶縁膜を除去する工程と、前記半導体基板の全面に第1の導電材料を堆積する工程と、マスク絶縁膜を、第1の導電材料上に堆積し、フォトレジストをパターニングする工程と、前記フォトレジストをマスクとして前記マスク絶縁膜をパターニングする工程と、前記マスク絶縁膜をエッチングマスクとして前記第1の導電材料をエッチングにより加工して、ソース線、ビット線コンタクト、該ビット線コンタクトの引き出し線を同一の前記第1の導電材料によって形成する工程と、前記半導体基板の全面に第2の層間膜を堆積し、必要に応じて平坦化する工程と、周辺回路部の周辺トランジスタの周辺トランジスタコンタクトに対するビアコンタクトと、メモリセルアレイ部のビアコンタクトを同時に形成する工程と、前記ビット線および前記周辺トランジスタの配線層を同時に形成する工程とを有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0019】
NAND型EEPROM等において、ゲート間を導電材料で埋め込んだ後に、導電材料をエッチング加工することでコンタクトを形成する際に、エッチング時のパターンをライン状にしてコンタクトの導電材料で同時に配線層を形成することによって、微細化されたコンタクトにおけるリソグラフィーマージンを確保し、更に配線とのあわせずれの問題を解決することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
NAND型EEPROM等において、ゲート間を導電材料で埋め込んだ後に、導電材料をエッチング加工することでコンタクトを形成する際に、エッチング時のパターンをライン状にしてコンタクトの導電材料で同時に配線層を形成する。微細化されたコンタクトにおけるリソグラフィーマージンを確保し、更に配線とのあわせずれの問題を解決する不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【0021】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術思想を下記のものに特定するものではない。この発明の技術思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0022】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を図1乃至図4を用いて説明する。第1の実施の形態における不揮発性半導体記憶装置は、図1(a)に示すように、同一半導体基板上にメモリセルアレイ部1と、周辺回路部2とを備えている。メモリセルアレイ部1は図1(b)に示すようなNAND型構造を有しており、2つの電流端子間、ここでは共通ソース線SLとビット線BL間に、選択トランジスタS1,S2を介して、複数のメモリセルM0〜M15が直列に接続された構成で1個のNANDセルユニット20を形成する。
【0023】
図2はメモリセルアレイ部1の部分的な平面図である。図3(a),(b),(c)はそれぞれ図2の平面図において、I−I線、II−II線、III−III線に沿う模式的断面構造図である。尚、図2と図3(a)は、直列に接続されたメモリセルトランジスタからなるNANDセルユニット20の一部を省略して示しているため、I−I線方向に正確に対応するものではなく、模式的に示した図である。半導体基板40上にストライプ状にI−I線に沿う第1の方向に一定間隔で素子分離領域26が配置され、前記第1の方向と直行する方向にワード線WLがストライプ状に配置されている。メモリセルは、図3(a)に示すように、フローティングゲート4とコントロールゲート6を備える積層型構造を有する。更に又、メモリセルは、図3(a)に示すように、拡散層38を介して直列に接続され、両端の選択トランジスタS2,S1を介して、それぞれソース線SLおよびビット線コンタクトCBLに接続されている。隣り合う選択トランジスタS1間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料からなるビット線コンタクト46及び引き出し線22が埋め込まれ、ビット線コンタクトCBLを形成している。同様に、隣り合う選択トランジスタS2間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料が埋め込まれ、ソース線SLを形成している。コンタクトプラグ導電材料は例えば不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンである。またはTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料である。
【0024】
ソース側選択トランジスタS2間に埋め込まれた導電材料はワード線WLと平行な方向にライン状に形成されてソース線SLを形成する。導電材料の上部は広がって選択トランジスタ上に張り出した形状となっている。上部が広がった形状となっていることで断面積が大きくなり、ソース線SLが低抵抗化され不揮発性半導体記憶装置が高性能化される。
【0025】
ドレイン側選択トランジスタS1間に埋め込まれた導電材料のビット線BLと直交する断面II−IIが図3(b)である。導電材料は素子分離領域26と同一ピッチのライン・アンド・スペースで形成され、ビット線コンタクトプラグ45を形成する。ビット線コンタクトプラグ45は、図3(b)に示すように、引き出し線22と共通領域となる上部領域47とビット線コンタクト46から構成される。又、ビット線コンタクトプラグ45は上端の幅(ビット線BLと垂直な方向の長さを”幅”とする)よりも下端の幅が広い順テーパー形状となっている。上端の幅はほぼハーフピッチで、下端の幅はハーフピッチよりも大きく、ビット線コンタクトプラグ45が接続された素子領域48の幅よりも大きい。このような形状にすることでビット線コンタクトプラグ45形成時のリソグラフィーマージン及びエッチングの加工マージンを大きくすることが可能となり、かつ半導体素子領域48との接続部における接触抵抗を最小にすることが可能となる。
【0026】
ビット線コンタクトプラグ45の導電材料は上部が選択トランジスタ及びメモリセルトランジスタ上に張り出した形状となっており、図2及び図3(a)に示すようにビット線コンタクト46の引き出し線22の部分を形成している。この引き出し線22の部分よりビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。
【0027】
また、周辺回路部2のトランジスタは、図4に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38と、側壁絶縁膜44と、バリア絶縁膜28と、第1の層間膜30と、第2の層間膜32と、周辺トランジスタコンタクト34と、配線層36とから構成される。周辺回路部2のトランジスタは、図3(b)に示すビット線コンタクトプラグ45とは別層に形成され、ビット線BLと同層の配線層36に接続されている。このように配置構成にすることで、ビット線コンタクトCBLと周辺トランジスタコンタクト34を、それぞれにとって最適な導電材料で独立に形成することが可能となり不揮発性半導体記憶装置を高性能化することが可能となる。もちろん両者を同層に形成することで製造コストを低減してもよい。
【0028】
(第1の実施の形態の製造方法)
図5乃至図20を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明する。図5乃至図20に示す各工程おいて、(a)はメモリセルアレイ部の一部分の平面パターン図、(b)は(a)におけるI−I線に沿う模式的素子断面構造図、(b)は(a)におけるII−II線に沿う模式的素子断面構造図、(c)は周辺回路部における周辺トランジスタの模式的素子断面構造図を示す。
【0029】
(a)公知の方法で半導体基板40上にウェル、ストライプ状の素子分離領域(トレンチ)26、メモリセルトランジスタ50と選択トランジスタ52、および周辺トランジスタ54を形成する(図5(a)〜(d))。
【0030】
(b)つぎにフローティングゲート電極4およびコントロールゲート電極6をマスクとしてソース、ドレイン拡散層38を形成する(図6(a)〜(d))。
【0031】
(c)つぎに例えば厚さ20〜200nm程度の酸化膜からなる側壁絶縁膜44を堆積する(図7(a)〜(d))。このとき、メモリセル間が側壁絶縁膜44で埋め込まれることが望ましい。つまり側壁絶縁膜44の厚さはメモリセル間スペースの1/2以上の厚さであることが望ましい。
【0032】
(d)次に異方性エッチングによって側壁絶縁膜44をエッチングし、選択トランジスタ52の側壁およびメモリセルトランジスタ50間に側壁絶縁膜44が残るようにする(図8(a)〜(d))。
【0033】
(e)次に半導体基板40の全面にバリア絶縁膜28を堆積する。バリア絶縁膜28は例えば厚さ5〜50nm程度のシリコン窒化膜で形成される。バリア絶縁膜28は後の工程で堆積される第1の層間膜30とエッチング選択性をもった絶縁膜である必要がある(図9(a)〜(d))。
【0034】
(f)次に第1の層間膜30でゲート間のスペースを埋め込む(図10(a)〜(d))。
【0035】
(g)化学的機械的研磨技術(CMP)などの方法で第1の層間膜30を平坦化する(図11(a)〜(d))。
【0036】
(h)次に周辺回路部2をフォトレジスト55で覆った状態で選択トランジスタ52間の、第1の層間膜30をエッチング除去する。エッチングは等方性エッチングでも異方性エッチングでもよいが、バリア絶縁膜28をエッチングしない程度の、バリア絶縁膜28に対する選択性を有するエッチング条件を用いる必要がある。このようなエッチング条件を用いることでバリア絶縁膜28に覆われた側壁絶縁膜44はエッチングされない(図12(a)〜(d))。
【0037】
(i)フォトレジスト55を除去した後に異方性エッチングによって選択トランジスタ52上、メモリセルトランジスタ50上および半導体基板40上のバリア絶縁膜28を除去し、選択トランジスタ52および周辺トランジスタ54のゲート側壁のバリア絶縁膜28は残す(図13(a)〜(d))。等方性エッチングを用いることでゲート側壁のバリア絶縁膜28も除去してもよい。
【0038】
(j)次に、不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンまたはチタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)などのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料よりなる導電材料56を50〜500nmの厚さで堆積する。導電材料56の厚さは少なくとも選択トランジスタ52間のスペースを完全に埋め込む厚さである必要がある(図14(a)〜(d))。
【0039】
(k)次に例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなるマスク絶縁膜42を10〜500nmの厚さで、導電材料56の上に堆積し、フォトレジスト58をパターニングする(図15(a)〜(d))。このとき、フォトレジスト58のパターンはソース線SLおよび、ビット線コンタクトCBLの引きだし線22用のパターンとする。
【0040】
(l)次にフォトレジスト58をマスクとしてマスク絶縁膜42をパターニングする(図16(a)〜(d))。
【0041】
(m)次にマスク絶縁膜42をエッチングマスクとして導電材料56を異方性エッチングにより加工して、ソース線SL、ビット線コンタクトCBL、ビット線コンタクトCBLの引き出し線22を同一の導電材料56によって形成する(図17(a)〜(d))。図17(b)に示すように、異方性エッチングの条件を調節して、ビット線BLと直交するII−II線に沿う方向の断面を、順テーパー形状となるように形成する。このように形成することで、半導体素子領域48との接続部においてビット線コンタクトCBLの幅が素子領域48の幅より大きくなるようにすることが、加工マージンを確保し、コンタクト抵抗を小さくするためには望ましい。
【0042】
(n)次にシリコン酸化膜等からなる第2の層間膜32を100〜1000nm程度の厚さで堆積し、必要に応じて平坦化する(図18(a)〜(d))。
【0043】
(o)次に周辺回路部2の周辺トランジスタのソース・ドレイン拡散層38に対して周辺トランジスタコンタクト34と、メモリセルアレイ部1のビアコンタクト24を同時に形成する(図19(a)〜(d))。
【0044】
(p)次にビット線BLおよび周辺トランジスタの配線層36を同時に形成する(図20(a)〜(d))。その後、更に上層の配線層およびパッシベーション膜等を形成し、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を完成する。
【0045】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を図21乃至図23を用いて説明する。第1の実施の形態と異なる点は、選択トランジスタ52間を埋めた導電材料56(第1の導電材料)の上に、第2の導電材料61が形成されている点である。ここで第1の導電材料56は例えば不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンであり、第2の導電材料61はTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料である。このように第1の導電材料56よりも抵抗率の低い第2の導電材料61を、第1の導電材料56の上部に接続して配置することで、ビット線コンタクトプラグ45および引き出し線22、及びソース線の抵抗を小さくすることが可能となり、不揮発性半導体記憶装置を高性能化できる。
【0046】
図21はメモリセルアレイ部の部分的な平面図である。図22(a),(b),(c)はそれぞれ図21の平面図において、I−I線、II−II線、III−III線に沿う模式的断面構造図である。半導体基板40上にストライプ状にI−I線に沿う第1の方向に一定間隔で素子分離領域26が配置され、前記第1の方向と直行する方向にワード線WLがストライプ状に配置されている。メモリセルは、図22(a)に示すように、拡散層38を介して直列に接続され、両端の選択トランジスタS2,S1を介して、それぞれソース線SLおよびビット線コンタクトCBLに接続されている。隣り合う選択トランジスタS1間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料からなるビット線コンタクト46及び引き出し線22が埋め込まれ、ビット線コンタクトCBLを形成している。同様に、隣り合う選択トランジスタS2間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料が埋め込まれ、ソース線SLを形成している。コンタクトプラグ導電材料は例えば不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンである。またはTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料である。
【0047】
ソース側選択トランジスタS2間に埋め込まれた導電材料はワード線WLと平行な方向にライン状に形成されてソース線SLを形成する。導電材料の上部は広がって選択トランジスタS2上に張り出した形状となっている。上部が広がった形状となっていることで断面積が大きくなり、ソース線SLが低抵抗化され不揮発性半導体記憶装置が高性能化される。
【0048】
ドレイン側選択トランジスタS1間に埋め込まれた導電材料のビット線BLと直交する断面II−IIが図22(b)である。導電材料は素子分離領域26と同一ピッチのライン・アンド・スペースで形成され、ビット線コンタクトプラグ45を形成する。ビット線コンタクトプラグ45は、図22(b)に示すように、引き出し線22と共通領域となる第2の導電材料61とビット線コンタクト46から構成される。又、ビット線コンタクトプラグ45は上端の幅(ビット線BLと垂直な方向の長さを”幅”とする)よりも下端の幅が広い順テーパー形状となっている。上端の幅はほぼハーフピッチで、下端の幅はハーフピッチよりも大きく、ビット線コンタクトプラグ45が接続された素子領域48の幅よりも大きい。このような形状にすることでビット線コンタクトプラグ45形成時のリソグラフィーマージン及びエッチングの加工マージンを大きくすることが可能となり、かつ半導体素子領域48との接続部における接触抵抗を最小にすることが可能となる。
【0049】
ビット線コンタクトプラグ45の導電材料は上部および第2の導電材料61が選択トランジスタ及びメモリセルトランジスタ上に張り出した形状となっており、図21及び図22(a)に示すようにビット線コンタクト46の引き出し線22の部分を形成している。この引き出し線22の部分よりビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。
【0050】
また、周辺回路部における周辺トランジスタ54は、図23に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38と、側壁絶縁膜44と、バリア絶縁膜28と、第1の層間膜30と、第2の層間膜32と、周辺トランジスタコンタクト34と、配線層36とから構成される。周辺トランジスタ54は、図22(b)に示すビット線コンタクトプラグ45とは別層に形成され、ビット線BLと同層の配線層36に接続されている。このように配置構成にすることで、ビット線コンタクトCBLと周辺トランジスタコンタクト34を、それぞれにとって最適な導電材料で独立に形成することが可能となり不揮発性半導体記憶装置を高性能化することが可能となる。もちろん両者を同層に形成することで製造コストを低減してもよい。
【0051】
(第2の実施の形態の製造方法)
図24乃至図30を用いて第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明する。図24乃至図30に示す各工程おいて、(a)はメモリセルアレイ部の一部分の平面パターン図、(b)は(a)におけるI−I線に沿う模式的素子断面構造図、(b)は(a)におけるII−II線に沿う模式的素子断面構造図、(c)は周辺回路部における周辺トランジスタの模式的素子断面構造図を示す。図24乃至図30は、第1の実施の形態の図14乃至図20に対応する。図24の前工程までは第1の実施の形態と同じであるため説明を省略する。
【0052】
第2の実施の形態の製造方法において特徴的な点は、選択トランジスタ52間を第1の導電材料56で埋め込む図24の工程(図14の工程に対応する)の後に、Ti、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積された例えば厚さ10〜300nmのタングステン、アルミ、銅等の金属材料からなる第2の導電材料61を堆積する工程を有することである。図24に示す工程から説明する。
【0053】
(2j)不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンまたはチタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)などのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料よりなる第1の導電材料56を50〜500nmの厚さで堆積する。第1の導電材料56の厚さは少なくとも選択トランジスタ52間のスペースを完全に埋め込む厚さである必要がある。つぎに上述の通り、Ti、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積された例えば厚さ10〜300nmのタングステン、アルミ、銅等の金属材料からなる第2の導電材料61を堆積する(図24(a)〜(d))。
【0054】
(2k)次に例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなるマスク絶縁膜62を10〜500nmの厚さで、第2の導電材料61の上に堆積し、フォトレジスト64をパターニングする(図25(a)〜(d))。このとき、フォトレジスト64のパターンはソース線SLおよび、ビット線コンタクトCBLの引きだし線22用のパターンとする。
【0055】
(2l)次にフォトレジスト64をマスクとしてマスク絶縁膜62をパターニングする(図26(a)〜(d))。
【0056】
(2m)次にマスク絶縁膜62をエッチングマスクとして第2の導電材料61および第1の導電材料56を異方性エッチングにより加工して、ソース線SL、ビット線コンタクトCBL、ビット線コンタクトCBLの引き出し線22を第2の導電材料61および第1の導電材料56によって形成する(図27(a)〜(d))。図27(b)に示すように、異方性エッチングの条件を調節して、ビット線コンタクトCBLのビット線BLと直交するII−II線に沿う方向の断面を、順テーパー形状となるように形成する。このように形成することで、半導体素子領域48との接続部においてビット線コンタクトCBLの幅が素子領域48の幅より大きくなるようにすることが、加工マージンを確保し、コンタクト抵抗を小さくするためには望ましい。
【0057】
(2n)次にシリコン酸化膜等からなる第2の層間膜32を100〜1000nm程度の厚さで堆積し、必要に応じて平坦化する(図28(a)〜(d))。
【0058】
(2o)次に周辺回路部の周辺トランジスタ54のソース・ドレイン拡散層38に対して周辺トランジスタコンタクト34と、メモリセルアレイ部のビアコンタクト24を同時に形成する(図29(a)〜(d))。
【0059】
(2p)次にビット線BLおよび周辺トランジスタの配線層36を同時に形成する(図30(a)〜(d))。その後、更に上層の配線層およびパッシベーション膜等を形成し、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を完成する。
【0060】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を図31乃至図33を用いて説明する。本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置において特徴的な点は、図32(a)に示すように、選択トランジスタ52間を埋め込み、ビット線コンタクト46を構成する第1の導電材料56が、選択トランジスタ52上には配置されない点である。更に、図32(a)に示すように、第1の導電材料56の上に、第1の導電材料56に接触して配置された第2の導電材料61が、選択トランジスタ52およびメモリセルトランジスタ50上に広がって配置され、ソース線SLの一部およびビット線コンタクトCBLの引き出し配線22を形成している点である。また、図33に示すように、周辺トランジスタ54の周辺トランジスタコンタクト34が、第2の導電材料61によって形成され、とくに周辺回路の周辺トランジスタコンタクト34(61)とビット線コンタクトCBLの引き出し線22が同層に形成されていることに特徴がある。周辺トランジスタ54は更に、メモリセル部のビアコンタクト24とビット線BLと同層に形成されたビアコンタクト25と配線層36を有している。
【0061】
第3の実施の形態のように構成することで、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の効果に加えて工程増無く、周辺トランジスタ領域の配線層を増やすことが可能となり、周辺回路部の高密度化および高性能化が実現される。
【0062】
図31はメモリセルアレイ部の部分的な平面図である。図32(a),(b),(c)はそれぞれ図31の平面図において、I−I線、II−II線、III−III線に沿う模式的断面構造図である。半導体基板40上にストライプ状にI−I線に沿う第1の方向に一定間隔で素子分離領域26が配置され、前記第1の方向と直行する方向にワード線WLがストライプ状に配置されている。メモリセルトランジスタ50は、図32(a)に示すように、拡散層38を介して直列に接続され、両端の選択トランジスタ52(S2,S1)を介して、それぞれソース線SLおよびビット線コンタクトCBLに接続されている。隣り合う選択トランジスタ52(S1)間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料からなるビット線コンタクト46及び引き出し線22が埋め込まれ、ビット線コンタクトCBLを形成している。同様に、隣り合う選択トランジスタ52(S2)間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料が埋め込まれ、ソース線SLを形成している。コンタクトプラグ導電材料は例えば不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンである。またはTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料である。
【0063】
ソース側選択トランジスタ52(S2)間に埋め込まれた第1の導電材料56はワード線WLと平行な方向にライン状に形成されてソース線SLを形成する。更に、第1の導電材料56に接続する第2の導電材料61が配置され、しかも、第2の導電材料61の上部は広がって選択トランジスタ52(S2)上に張り出した形状となっている。上部が広がった形状となっていることで断面積が大きくなり、ソース線SLが低抵抗化され不揮発性半導体記憶装置が高性能化される。
【0064】
ドレイン側選択トランジスタ52(S1)間に埋め込まれた第1の導電材料56のビット線BLと直交する断面II−IIが図22(b)である。第1の導電材料56は素子分離領域26と同一ピッチのライン・アンド・スペースで形成され、ビット線コンタクトプラグ45の一部を形成する。第1の導電材料56で形成されたビット線コンタクト46に接続して、第2の導電材料61が配置され、しかも、第2の導電材料61の上部は広がって選択トランジスタ52(S1)上に張り出した形状となっている。上部が広がった形状となっていることで断面積が大きくなり、ビット線BLが低抵抗化され不揮発性半導体記憶装置が高性能化される。
【0065】
ビット線コンタクトプラグ45は、図32(b)に示すように、引き出し線22と共通領域となる第2の導電材料61とビット線コンタクト46から構成される。又、ビット線コンタクトプラグ45は上端の幅(ビット線BLと垂直な方向の長さを”幅”とする)よりも下端の幅が広い順テーパー形状となっている。上端の幅はほぼハーフピッチで、下端の幅はハーフピッチよりも大きく、ビット線コンタクトプラグ45が接続された素子領域48の幅よりも大きい。このような形状にすることでビット線コンタクトプラグ45形成時のリソグラフィーマージン及びエッチングの加工マージンを大きくすることが可能となり、かつ半導体素子領域48との接続部における接触抵抗を最小にすることが可能となる。
【0066】
ビット線コンタクトプラグ45の導電材料は、第2の導電材料61が選択トランジスタ及びメモリセルトランジスタ上に張り出した形状となっており、図31及び図32(a)に示すようにビット線コンタクト46の引き出し線22の部分を形成している。この引き出し線22の部分よりビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。
【0067】
また、周辺回路部における周辺トランジスタ54は、図33に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38と、側壁絶縁膜44と、バリア絶縁膜28と、第1の層間膜30と、第2の層間膜32と、第2の導電材料61で形成された周辺トランジスタコンタクト34と、第2の導電材料61に接続するビアコンタクト25と、ビアコンタクト25に接触する配線層36とから構成される。周辺トランジスタ54の周辺トランジスタコンタクト34は、図32(a)〜(c)に示す第2の導電材料61と同時に形成され、ビアコンタクト25はビアコンタクト24と同時に形成され、配線層36は、ビット線BLと同層に形成されている。このように配置構成にすることで、後述する製造方法を簡単化し、製造コストを抑えることができる。
【0068】
(第3の実施の形態の製造方法)
図34乃至図41を用いて、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明する。図34乃至図41に示す各工程おいて、(a)はメモリセルアレイ部の一部分の平面パターン図、(b)は(a)におけるI−I線に沿う模式的素子断面構造図、(b)は(a)におけるII−II線に沿う模式的素子断面構造図、(c)は周辺回路部における周辺トランジスタの模式的素子断面構造図を示す。図34乃至図41は第1の実施の形態の図14乃至図20、或いは第2の実施の形態の図24乃至図30に対応する。図34の前工程までは第1の実施の形態と同じなので説明を省略する。図34に示す工程から説明する。
【0069】
(3j)不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンまたはチタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)などのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料よりなる第1の導電材料56を50〜500nmの厚さで堆積する。第1の導電材料56の厚さは少なくとも選択トランジスタ52間のスペースを完全に埋め込む厚さである必要がある(図34(a)〜(d))。
【0070】
(3j−1)第3の実施の形態に係る製造方法に特徴的なことは、選択トランジスタ52間を第1の導電材料56で埋め込む図34の工程の後に埋め込んだ第1の導電材料をCMPなどの方法でエッチバックする工程を有することである(図35(a)〜(d))。
【0071】
(3j−2)次にフォトリソグラフィーと異方性エッチングによって周辺トランジスタコンタクト孔66を開口する(図36(a)〜(d))。
【0072】
(3j−3)次にTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積された例えば厚さ10〜300nmのタングステン、アルミ、銅等の金属材料からなる第2の導電材料61を堆積する。このとき第2の導電材料61は、メモリセル部において第1の導電材料56の上部に配置されると同時に周辺トランジスタコンタクト孔66内に埋め込まれ、周辺トランジスタコンタクトプラグを構成する(図37(a)〜(d))。
【0073】
(3k)次に例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなるマスク絶縁膜62を10〜500nmの厚さで、第2の導電材料61の上に堆積し、フォトレジスト64をパターニングする(図38(a)〜(d))。このとき、フォトレジスト64のパターンはソース線SLおよび、ビット線コンタクトCBLの引きだし線22用のパターンとする。
【0074】
(3l)次にフォトレジスト64をマスクとしてマスク絶縁膜62をパターニングする(図39(a)〜(d))。
【0075】
(3m)次にマスク絶縁膜62をエッチングマスクとして第2の導電材料61を異方性エッチングにより加工して、ソース線SL、ビット線コンタクトCBL、ビット線コンタクトCBLの引き出し線22、周辺トランジスタ54のソース・ドレインに対する周辺トランジスタコンタクト34を第2の導電材料61によって形成する(図40(a)〜(d))。図40(b)に示すように、異方性エッチングの条件を調節して、ビット線コンタクトCBLのビット線BLと直交するII−II線に沿う方向の断面を、順テーパー形状となるように形成する。このように形成することで、半導体素子領域48との接続部においてビット線コンタクトCBLの幅が素子領域48の幅より大きくなるようにすることが、加工マージンを確保し、コンタクト抵抗を小さくするためには望ましい。
【0076】
(3n)次にシリコン酸化膜等からなる第2の層間膜32を100〜1000nm程度の厚さで堆積し、必要に応じて平坦化する。次に周辺回路部の周辺トランジスタ54の周辺トランジスタコンタクト34(61)に対するビアコンタクト25と、メモリセルアレイ部のビアコンタクト24を同時に形成する。次にビット線BLおよび周辺トランジスタの配線層36を同時に形成する(図41(a)〜(d))。その後、更に上層の配線層およびパッシベーション膜等を形成し、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を完成する。
【0077】
第3の実施の形態では周辺トランジスタのコンタクトプラグ形成のための図19あるいは図29に対応する工程は不要である。すでに図36及び図37に示した工程において周辺トランジスタのコンタクトプラグを形成しているためである。
【0078】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を図42乃至図44に示す。第4の実施の形態に特徴的なことは、図43(a)に示すように、NANDセルユニット20全体がバリア絶縁膜28に覆われ、選択トランジスタ52間に埋め込まれた第1の導電材料56の、選択トランジスタ52上に広がっている領域と、選択トランジスタ52のキャップ絶縁膜69との間に例えば10〜300nmの厚さのシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる中間絶縁膜68が配置されていることである。また、図44に示すように、周辺トランジスタ54の周辺トランジスタコンタクト34が、第1の導電材料56によって形成され、とくに周辺回路の周辺トランジスタコンタクト34(56)とビット線コンタクトCBLの引き出し線22が同層に形成されていることに特徴がある。周辺トランジスタ54は更に、メモリセル部のビアコンタクト24とビット線BLと同層に形成されたビアコンタクト25と配線層36を有している。このような中間絶縁膜68を備える構成によって、配線層36(BL)に接続される第1の導電材料56と選択トランジスタ52のゲート電極との間の容量を小さくすることが可能となり、不揮発性半導体記憶装置を高速に動作させることができるようになる。また、選択トランジスタ52間を埋め込んだ第1の導電材料56をエッチングするときに中間絶縁膜68がエッチングストッパとして機能するので、選択トランジスタ52、メモリセルトランジスタ50、周辺トランジスタ54の上部がエッチングされることが無くなり加工マージンが増大し、歩留まりが向上する効果がある。
【0079】
図42はメモリセルアレイ部の部分的な平面図である。図43(a),(b),(c)はそれぞれ図43の平面図において、I−I線、II−II線、III−III線に沿う模式的断面構造図である。半導体基板40上にストライプ状にI−I線に沿う第1の方向に一定間隔で素子分離領域26が配置され、前記第1の方向と直行する方向にワード線WLがストライプ状に配置されている。メモリセルトランジスタ50は、図43(a)に示すように、拡散層38を介して直列に接続され、両端の選択トランジスタ52(S2,S1)を介して、それぞれソース線SLおよびビット線コンタクトCBLに接続されている。隣り合う選択トランジスタ52(S1)間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料からなるビット線コンタクト46及び引き出し線22が埋め込まれ、ビット線コンタクトCBLを形成している。同様に、隣り合う選択トランジスタ52(S2)間には、側壁絶縁膜44を介してコンタクトプラグ導電材料が埋め込まれ、ソース線SL(56)を形成している。コンタクトプラグ導電材料は例えば不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンである。またはTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料である。
【0080】
ソース側選択トランジスタ52(S2)間に埋め込まれた第1の導電材料56はワード線WLと平行な方向にライン状に形成されてソース線SLを形成する。更に、第1の導電材料56の上部は中間絶縁膜68を介在して広がりを持って形成され、選択トランジスタ52(S2)上に張り出した形状となっている。上部が広がった形状となっていることで断面積が大きくなり、ソース線SLが低抵抗化され不揮発性半導体記憶装置が高性能化される。
【0081】
ドレイン側選択トランジスタ52(S1)間に埋め込まれた第1の導電材料56のビット線BLと直交する断面II−IIが図43(b)である。第1の導電材料56は素子分離領域26と同一ピッチのライン・アンド・スペースで形成され、ビット線コンタクト46を形成する。第1の導電材料56で形成されたビット線コンタクト46の上部は中間絶縁膜68を介在して広がりを持って形成され、選択トランジスタ52(S1)上に張り出した形状となっている。上部が広がった形状となっていることで断面積が大きくなり、ビット線BLが低抵抗化され不揮発性半導体記憶装置が高性能化される。
【0082】
ビット線コンタクト46は、図43(b)に示すように、上端の幅(ビット線BLと垂直な方向の長さを”幅”とする)よりも下端の幅が広い順テーパー形状となっている。上端の幅はほぼハーフピッチで、下端の幅はハーフピッチよりも大きく、ビット線コンタクト46が接続された素子領域48の幅よりも大きい。このような形状にすることでビット線コンタクト46形成時のリソグラフィーマージン及びエッチングの加工マージンを大きくすることが可能となり、かつ半導体素子領域48との接続部における接触抵抗を最小にすることが可能となる。
【0083】
ビット線コンタクト46の第1の導電材料56は、中間絶縁膜68を介して、選択トランジスタ52及びメモリセルトランジスタ50上に張り出した形状となっており、図42及び図43(a)に示すようにビット線コンタクト46の引き出し線22の部分を形成している。この引き出し線22の部分よりビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。
【0084】
また、周辺回路部における周辺トランジスタ54は、図44に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38と、側壁絶縁膜44と、バリア絶縁膜28と、第1の層間膜30と、中間絶縁膜68と、第2の層間膜32と、第1の導電材料56で形成された周辺トランジスタコンタクト34と、第1の導電材料56に接続するビアコンタクト25と、ビアコンタクト25に接触する配線層36とから構成される。周辺トランジスタ54の周辺トランジスタコンタクト34は、図43(a)〜(c)に示す第1の導電材料56と同時に形成され、ビアコンタクト25はビアコンタクト24と同時に形成され、配線層36は、ビット線BLと同層に形成されている。このように配置構成にすることで、後述する製造方法を簡単化し、製造コストを抑えることができる。
【0085】
(第4の実施の形態の製造方法)
図45乃至図54を用いて、本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明する。図45乃至図54に示す各工程おいて、(a)はメモリセルアレイ部の一部分の平面パターン図、(b)は(a)におけるI−I線に沿う模式的素子断面構造図、(b)は(a)におけるII−II線に沿う模式的素子断面構造図、(c)は周辺回路部における周辺トランジスタの模式的素子断面構造図を示す。図45乃至図54は第1の実施の形態の図11乃至図20に対応する。図45の前工程までは第1の実施の形態と同じなので説明を省略する。図45に示す工程から説明する。
【0086】
(4g)CMPなどの方法で第1の層間膜30を平坦化する(図45(a)〜(d))。第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法に特徴的なことは、第1の層間膜30をCMPによって平坦化する上記プロセスにある。
【0087】
(4g−1)その後、例えば10〜300nmの厚さのシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる中間絶縁膜68を堆積する(図46(a)〜(d))。
【0088】
(4g−2)つぎにフォトリソグラフィーによりフォトレジスト67をパターニングする(図47(a)〜(d))。ここで、図47(b)および図47(d)に示すように、パターニングは、メモリセルアレイ部と周辺回路部の両方において、同時に行う。
【0089】
(4h)次に異方性エッチングを行うことで、中間絶縁膜68および選択トランジスタ52間の第1の層間膜30をエッチング除去する。エッチングは等方性エッチングでも異方性エッチングでもよいが、バリア絶縁膜28をエッチングしない程度の、バリア絶縁膜28に対する選択性を有するエッチング条件を用いる必要がある。このようなエッチング条件を用いることでバリア絶縁膜28に覆われた側壁絶縁膜44はエッチングされない(図48(a)〜(d))。
【0090】
(4i)フォトレジスト67を除去した後に異方性エッチングによって選択トランジスタ52上、メモリセルトランジスタ50上および半導体基板40上のバリア絶縁膜28を除去し、選択トランジスタ52および周辺トランジスタ54のゲート側壁のバリア絶縁膜28は残す(図49(a)〜(d))。等方性エッチングを用いることでゲート側壁のバリア絶縁膜28も除去してもよい。
【0091】
(4j)次に、不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンまたはTi、タンタルTa、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料よりなる第1の導電材料56を50〜500nmの厚さで堆積する。導電材料56の厚さは少なくとも選択トランジスタ52間のスペースを完全に埋め込む厚さである必要がある(図50(a)〜(d))。
【0092】
(4k)次に例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなるマスク絶縁膜62を10〜500nmの厚さで、第1の導電材料56の上に堆積し、フォトレジスト70をパターニングする(図51(a)〜(d))。このとき、フォトレジスト70のパターンはソース線SLおよび、ビット線コンタクトCBLの引きだし線22用のパターンとする。
【0093】
(4l)次にフォトレジスト70をマスクとしてマスク絶縁膜62をパターニングする(図52(a)〜(d))。
【0094】
(4m)次にマスク絶縁膜62をエッチングマスクとして第1の導電材料56を異方性エッチングにより加工して、ソース線SL、ビット線コンタクトCBL、ビット線コンタクトCBLの引き出し線22を同一の導電材料56によって形成する線コンタクトCBL(図53(a)〜(d))。図53(b)に示すように、異方性エッチングの条件を調節して、ビットのビット線BLと直交するII−II線に沿う方向の断面を、順テーパー形状となるように形成する。このように形成することで、半導体素子領域48との接続部においてビット線コンタクトCBLの幅が素子領域48の幅より大きくなるようにすることが、加工マージンを確保し、コンタクト抵抗を小さくするためには望ましい。
【0095】
(4n)次にシリコン酸化膜等からなる第2の層間膜32を100〜1000nm程度の厚さで堆積し、必要に応じて平坦化する。次に周辺回路部の周辺トランジスタの周辺トランジスタコンタクト34に対するビアコンタクト25と、メモリセルアレイ部のビアコンタクト24を同時に形成する。次にビット線BLおよび周辺トランジスタの配線層36を同時に形成する(図54(a)〜(d))。その後、更に上層の配線層およびパッシベーション膜等を形成し、本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を完成する。
【0096】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置を図55乃至図58を用いて説明する。第5の実施の形態における不揮発性半導体記憶装置は、図55に示すように、NOR型回路構成のEEPROMに関係する。メモリセルアレイ部は図55に示すようなNOR型回路構造を有しており、2つの電流端子間、ここでは共通ソース線SLとビット線BL間に、メモリセルが並列に接続された構成を有する。各メモリセルのゲートはワード線WLに接続され、ワード線WLの駆動によって、メモリセルが選択される。図56はメモリセルアレイ部の部分的な平面図である。図57、図58、図59はそれぞれ図56の平面図において、I−I線、II−II線、III−III線に沿う模式的断面構造図である。半導体基板40上にストライプ状にI−I線に沿う第1の方向に一定間隔で素子分離領域26が配置され、前記第1の方向と直行する方向にワード線WLがストライプ状に配置されている。図57に示すように、直列に接続された2個のメモリセルにおいて、拡散層38からなるソース領域がソース線SL(56)に接続され、両端のドレイン領域が第1の導電層56およびビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。隣り合うメモリセルトランジスタ間には、側壁絶縁膜44を介して第1の導電材料56からなるビット線コンタクト46が埋め込まれ、ビット線コンタクトCBLを形成している。コンタクトプラグ導電材料は例えば不純物をドープしたポリシリコンまたはアモルファスシリコンである。またはTi、Ta、TaN、TiNなどのバリアメタルを介して堆積されたタングステン、アルミ、銅等の金属材料である。
【0097】
メモリトランジスタ間に埋め込まれた導電材料のビット線BLと直交する断面II−IIが図58である。導電材料は素子分離領域26と同一ピッチのライン・アンド・スペースで形成され、ビット線コンタクト46を形成する。又、ビット線コンタクト46は上端の幅(ビット線BLと垂直な方向の長さを”幅”とする)よりも下端の幅が広い順テーパー形状となっている。上端の幅はほぼハーフピッチで、下端の幅はハーフピッチよりも大きく、ビット線コンタクト46が接続された素子領域48の幅よりも大きい。このような形状にすることでビット線コンタクト46形成時のリソグラフィーマージン及びエッチングの加工マージンを大きくすることが可能となり、かつ半導体素子領域48との接続部における接触抵抗を最小にすることが可能となる。
【0098】
ソース線SLは、図59に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38が連続的に接続された構造から形成されている。具体的には、素子分離領域26と半導体基板40との界面をIII−III線方向に拡散層を用いて連続的に接続し、拡散層38の上部において第1の導電材料56に接続することで、ソース線SL(56)を形成する。
【0099】
ビット線コンタクト46の導電材料は、図57に示すように、上部がメモリセルトランジスタ上に張り出した形状となっており、更に、ビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。
【0100】
また、周辺回路部のトランジスタは、図60に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38と、側壁絶縁膜44と、バリア絶縁膜28と、第1の層間膜30と、第2の層間膜32と、周辺トランジスタコンタクト34と、配線層36とから構成される。周辺回路部のトランジスタは、図57に示すビット線コンタクト46とは別層に形成され、ビット線BLと同層の配線層36に接続されている。このように配置構成にすることで、ビット線コンタクトCBLと周辺トランジスタコンタクト34を、それぞれにとって最適な導電材料で独立に形成することが可能となり不揮発性半導体記憶装置を高性能化することが可能となる。もちろん両者を同層に形成することで製造コストを低減してもよい。
【0101】
(第6の実施の形態)
第1乃至第5の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、メモリセルトランジスタの構造はいずれにおいても、フローティングゲート構造を有する積層型メモリセル構造を有していたが、メモリセルトランジスタを金属/酸化膜/窒化膜/酸化膜/半導体(MONOS)の積層構造によって形成したMONOS構造を採用することもできる。
【0102】
本発明の第6の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、図61に示すように、基本的なメモリセルトランジスタをMONOS構造で形成する以外は、図3(a)と同様のNAND型EEPROMを構成しており、実質的に第1の実施の形態と同様である。また、図61に対応する不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図は図62に示すと通りであるが、実質的に第1の実施の形態における図4と同様である。図61のメモリセルトランジスタ部分Mは、図63に示すように、マスク絶縁膜16と、ゲート電極14と、MONOS用トップ絶縁膜12と、電荷蓄積絶縁膜11と、トンネル絶縁膜10と、半導体基板40と、拡散層38とを備える。
【0103】
ビット線コンタクトプラグ45は、第1の実施の形態と同様、図3(b)に示すように、引き出し線22と共通領域となる上部領域47とビット線コンタクト46から構成される。又、ビット線コンタクトプラグ45は上端の幅(ビット線BLと垂直な方向の長さを”幅”とする)よりも下端の幅が広い順テーパー形状となっている。上端の幅はほぼハーフピッチで、下端の幅はハーフピッチよりも大きく、ビット線コンタクトプラグ45が接続された素子領域48の幅よりも大きい。このような形状にすることでビット線コンタクトプラグ45形成時のリソグラフィーマージン及びエッチングの加工マージンを大きくすることが可能となり、かつ半導体素子領域48との接続部における接触抵抗を最小にすることが可能となる。
【0104】
ビット線コンタクトプラグ45の導電材料は上部が選択トランジスタ及びメモリセルトランジスタ上に張り出した形状となっており、図2及び図61に示すようにビット線コンタクト46の引き出し線22の部分を形成している。この引き出し線22の部分よりビアコンタクト24を介してビット線BLに接続されている。
【0105】
また、周辺回路部2のトランジスタは、図62に示すように、素子分離領域26に挟まれた拡散層38と、側壁絶縁膜44と、バリア絶縁膜28と、第1の層間膜30と、第2の層間膜32と、周辺トランジスタコンタクト34と、配線層36とから構成される。周辺回路部2のトランジスタは、ビット線コンタクトプラグ45とは別層に形成され、ビット線BLと同層の配線層36に接続されている。このように配置構成にすることで、ビット線コンタクトCBLと周辺トランジスタコンタクト34を、それぞれにとって最適な導電材料で独立に形成することが可能となり不揮発性半導体記憶装置を高性能化することが可能となる。もちろん両者を同層に形成することで製造コストを低減してもよい。
【0106】
以上、第1の実施の形態乃至第6の実施の形態では、コンタクトプラグと引き出し配線が、同一材料によって形成されている例を説明したが、トランジスタ間を埋め込んだ導電材料をエッチング加工してコンタクトプラグを形成することによる効果は、コンタクトプラグと引き出し配線を異種の材料で形成した場合にも得ることができる。つまり、トランジスタ間をあらかじめ導電材料で埋め込むことで、絶縁膜で埋め込んだ場合の埋め込み不良の問題を解決することができる。また、コンタクトプラグを順テーパーに加工して、コンタクトプラグの上端の幅より下端の幅を広くすることで、コンタクトプラグ形成時のリソグラフィーマージンおよび加工マージンを大きくし、かつ半導体素子領域とコンタクトプラグとの接触抵抗を小さくすることができる。このとき、コンタクトプラグと半導体素子領域との接続部において、コンタクトプラグ幅を半導体素子領域幅より広くすることが望ましい。
【0107】
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置として、64MビットNAND型フラッシュメモリの模式的回路構成は、図64に示すように、NANDストリングのビット線側にそれぞれ2本の選択ゲート線SSL1,SSL2を備え、ソース側にそれぞれ2本の選択ゲート線GSL1,GSL2を備える。図64において、NAND型メモリセルアレイからなるブロック0、ブロック1、・・・ブロック1023が配置され、周辺にはトップ・ページバッファ290、ボトム・ページバッファ291、レフト・ロウデコーダ/チャージポンプ292、ライト・ロウデコーダ/チャージポンプ293が配置されている。また、図64において、選択ゲート線SSL1,SSL2,GSL1,GSL2に対して平行にワード線WL0,WL1,…,WL14,WL15が配置され、これらのワード線と直交して、ビット線BL0,BL1,…,BL4223が配置されている。
【0108】
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置として、AND型フラッシュメモリの模式的回路構成は、図65に示すように、AND型メモリセルアレイのソース側にそれぞれ2本の選択ゲート線SGS1,SGS2を備え、ビット線側にそれぞれ2本の選択ゲート線SGD1,SGD2を備える。図65において、AND型メモリセルアレイの周辺には、ボトム・ページバッファ302、ワードラインドライバ300、選択ゲート制御回路301が配置されている。また、AND型メモリセルアレイにおいて、ビット線線BL0,BL1,…,BL4223と直交してワード線線WL0,WL1,…,WL14,WL15が配置され、各ワード線にはメモリセルが接続されている。図65において、点線で囲まれた領域303がAND型メモリセルユニットを示している。
【0109】
AND型の名称は、接続方式がNOR型と同じ並列接続であり、論理方式がNOR型と反転していることに由来する。AND型フラッシュメモリのユニットは、サブビット線SUDとサブソース線SUSの間に並列に挿入された、例えば、64メガビットAND型フラッシュメモリの場合、128個の単位セルと、サブビット線SUDをビット線に接続するビット線側選択トランジスタSGD1,SGD2と、サブソース線SUSをソース線CSに接続するソース線側選択トランジスタSGS1,SGS2で構成される。このメモリセルアレイの特徴は、ビット線BL0,BL1,…,BL4223、ソース線CSの配線が階層化され、サブビット線SUD、サブソース線SUSを拡散層で形成した擬似コンタクトレスの構造をとっていることである。
【0110】
(第9の実施の形態)
分割ビットライン(DI)NOR型フラッシュメモリは、NAND型フラッシュメモリと同じく単一電源動作で、書き換えスピードが高速で、メモリセルサイズが小さい特長と、NOR型フラッシュメモリのランダムアクセスが高速な特長を合わせ持つ。メモリアレイ内のビット線とサブビット線SUDを階層構造にしており、DINOR型フラッシュメモリのユニットは、AND型のメモリセルユニットとほぼ等しい。メモリセルはNOR型やNAND型のメモリセルと同じく、スタックゲート型であり、メモリセルのドレインがポリシリコンで形成されたサブビット線SUDに並列に接続される。例えば、16メガビットDINOR型フラッシュメモリの場合、副ビット線には64個のメモリセルが接続されている。メモリセルとの接続をポリシリコンと拡散層との埋め込みコンタクトで形成したことにより、メモリセルサイズの縮小化を計っている。メモリセルへの書き込み/消去のメカニズムは、AND型フラッシュメモリの書き込み/消去のメカニズムと同じであり、ファウラー−ノルドハイム(FN)トンネル電流で行なう。メモリセルの書き込みは、浮遊ゲートの電子をドレイン側へFNトンネル電流を用いて引き抜くことにより行われる。消去は基板から浮遊ゲートへチャネル全面のFNトンネル電流で注入する。
【0111】
本発明の第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置として、DINOR型フラッシュメモリの模式的回路構成は、図66に示すように、DINOR型メモリセルアレイにおいて、ビット線BL0,BL1,・・・,BL2047とサブビット線SUDを階層構造として形成し、ビット線とサブビット線SUD間をそれぞれ選択ゲート線SGL01,SGL02,選択ゲート線SGL11,SGL12を介して接続している。即ち、ボトムページ側において、それぞれ2本の選択ゲート線SGL11,SGL12を備え、トップページ側において、それぞれ2本の選択ゲート線SGL01,SGL02を備える。図66において、DINOR型メモリセルアレイの周辺には、ボトム・ページバッファ312、ワードラインドライバ310、選択ゲート制御回路311が配置されている。また、DINOR型メモリセルアレイにおいて、ビット線線BL0,BL1,・・・,BL2047と直交してワード線WL0,WL1,…,WL63が配置され、各ワード線にはメモリセルが接続されている。また、各メモリセルのソース領域は電気的に共通に接続されて、ソースラインSLに共通接続されている。図31において、点線で囲まれた領域313がDINOR型メモリセルユニットを示している。尚、図66において、黒丸●は拡散層領域を示し、白丸○はコンタクト領域を示す。
【0112】
(第10の実施の形態)
本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作モードは大きく分けると3つ存在する。それぞれページモード、バイトモード及びROM領域を有するEEPROMモードと呼ぶ。
【0113】
ページモードとは、図67に示すように、フラッシュメモリセルアレイ601内のワード線604上に存在するメモリセル列606を一括してビット線603を介してセンスアンプ602内にメモリセル列605として読み出し、或いは一括してセンスアンプ602から書き込む動作を行なう。即ち、ページ単位で読み出し、書き込みを行っている。図67において、ワード線604とビット線603の交差部分にメモリセル607が配置されている。
【0114】
これに対して、バイトモードとは、図68に示すように、フラッシュメモリセルアレイ601内のワード線604上に存在するメモリセル608をバイト単位でセンスアンプ602内にメモリセル613として読み出し、或いはバイト単位でセンスアンプ602内のメモリセル613からメモリセル608に対して書き込む動作を行なう。即ち、バイト単位で読み出し、書き込みを行っている点でページモードとは異なっている。
【0115】
一方、ROM領域を有するEEPROMモードとは、図69に示すように、フラッシュメモリセルアレイ601内を、フラッシュメモリ609部分とROM領域を有するEEPROM610部分に分割し、ROM領域を有するEEPROM610部分をシステム的に切り替えて動作させて、フラッシュメモリセルアレイ601内の情報をページ単位或いはバイト単位で読み出し、書き換えるという動作を行なう。フラッシュメモリ609内の同一のワード線上のメモリセル列611をページ単位でROM領域を有するEEPROM610側にメモリセル列612として読み出し、或いは書き込む例が、図69に示されている。
【0116】
上述した本発明の第1の実施の形態乃至第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においても、それぞれページモード、バイトモード及びROM領域を有するEEPROMモードによって動作させることができることはもちろんである。また、特に、後述するように、フラッシュメモリをメモリカード、或いはICカードに適用して使用する場合には、システムLSIを構成するため、ワンチップ化を推し進める意味でも、フラッシュメモリをシステム的に動作可能な、ROM領域を有するEEPROMモードが重要である。
【0117】
(第11の実施の形態)
(システムLSI)
本発明の第1乃至第10の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、様々な適用例が可能である。これらの適用例のいくつかを図70乃至図83に示す。
【0118】
(適用例1)
一例として、半導体メモリデバイス51を含むメモリカード60は、図70に示すように構成される。半導体メモリデバイス51には、本発明の第1乃至第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置が適用可能である。メモリカード60は、図70に示すように、外部デバイス(図示せず)から所定の信号を受信し、或いは外部デバイス(図示せず)へ所定の信号を出力するように動作可能である。
【0119】
半導体メモリデバイス51を内蔵するメモリカード60に対しては、シグナルラインDAT、コマンドラインイネーブルシグナルラインCLE、アドレスラインイネーブルシグナルラインALE及びレディー/ビジーシグナルラインR/Bが接続されている。シグナルラインDATはデータ信号、アドレス信号或いはコマンド信号を転送する。コマンドラインイネーブルシグナルラインCLEは、コマンド信号がシグナルラインDAT上を転送されていることを示す信号を伝達する。アドレスラインイネーブルシグナルラインALEは、アドレス信号がシグナルラインDAT上を転送されていることを示す信号を伝達する。レディー/ビジーシグナルラインR/Bは、半導体メモリデバイス51がレディーか否かを示す信号を伝達する。
【0120】
(適用例2)
メモリカード60の別の具体例は、図71に示すように、図70のメモリカードの例とは異なり、半導体メモリデバイス51に加えて、更に、半導体メモリデバイス51を制御し、かつ外部デバイスとの間で所定の信号を送受信するコントローラ76を具備している。コントローラ76は、インタフェースユニット(I/F)71,72と、マイクロプロセッサユニット(MPU)73と、バッファRAM74と、及びインタフェースユニット(I/F)72内に含まれるエラー訂正コードユニット(ECC)75とを備える。
【0121】
インタフェースユニット(I/F)71は、外部デバイスとの間で所定の信号を送受信し、インタフェースユニット(I/F)72は、半導体メモリデバイス51との間で所定の信号を送受信する。マイクロプロセッサユニット(MPU)73は、論理アドレスを物理アドレスに変換する。バッファRAM74は、データを一時的に記憶する。エラー訂正コードユニット(ECC)75は、エラー訂正コードを発生する。
【0122】
コマンド信号ラインCMD、クロック信号ラインCLK、及びシグナルラインDATはメモリカード60に接続されている。制御信号ラインの本数、シグナルラインDATのビット幅及びコントローラ76の回路構成は適宜修正可能である。
【0123】
(適用例3)
更に別のメモリカード60の構成例は、図72に示すように、インタフェースユニット(I/F)71,72、マイクロプロセッサユニット(MPU)73、バッファRAM74、インタフェースユニット(I/F)72に含まれるエラー訂正コードユニット(ECC)75及び半導体メモリデバイス領域501をすべてワンチップ化して、システムLSIチップ507として実現している。このようなシステムLSIチップ507がメモリカード60内に搭載されている。
【0124】
(適用例4)
更に別のメモリカード60の構成例は、図73に示すように、マイクロプロセッサユニット(MPU)73内に半導体メモリデバイス領域501を形成してメモリ混載MPU502を実現し、更にインタフェースユニット(I/F)71,72、バッファRAM74及びインタフェースユニット(I/F)72に含まれるエラー訂正コードユニット(ECC)75をすべてワンチップ化して、システムLSIチップ506として実現している。このようなシステムLSIチップ506がメモリカード60内に搭載されている。
【0125】
(適用例5)
更に別のメモリカード60の構成例は、図74に示すように、図70或いは図71において示された半導体メモリデバイス51に代わり、NAND型フラッシュメモリとバイト型EEPROMで構成されるROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ503を利用している。
【0126】
ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ503は、図72において示されたように、コントローラ76部分と同一チップに形成して、ワンチップ化されたシステムLSIチップ507を構成しても良いことはもちろんである。更にまた、図73において示されたように、マイクロプロセッサユニット(MPU)73内に、ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ503からなる半導体メモリ領域を形成してメモリ混載MPU502を実現し、更にインタフェースユニット(I/F)71,72、バッファRAM74をすべてワンチップ化して、システムLSIチップ506として構成しても良いことはもちろんである。
【0127】
(適用例6)
図71乃至図74において示されたメモリカード60の適用例としては、図75に示すように、メモリカードホルダ80を想定することができる。メモリカードホルダ80は、本発明の第1の実施の形態乃至第10の実施の形態において詳細に説明された不揮発性半導体記憶装置を半導体メモリデバイス51として備えた、メモリカード60を収容することができる。メモリカードホルダ80は、電子デバイス(図示されていない)に接続され、メモリカード60と電子デバイスとのインタフェースとして動作可能である。メモリカードホルダ80は、図71乃至図74に開示されたメモリカード60内のコントローラ76、マイクロプロセッサユニット(MPU)73、バッファRAM74、エラー訂正コードユニット(ECC)75、インタフェースユニット(I/F)71,72等の複数の機能と共に、様々な機能を実行可能である。
【0128】
(適用例7)
図76を参照して、更に別の適用例を説明する。メモリカード60若しくはメモリカードホルダ80を収容可能な接続装置90について、図76には開示されている。メモリカード60若しくはメモリカードホルダ80の内、いずれかに、半導体メモリデバイス51或いは半導体メモリデバイス領域501、メモリ混載MPU502、ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ503として、本発明の第1の実施の形態乃至第10の実施の形態において詳細に説明された、不揮発性半導体記憶装置を備えている。メモリカード60或いはメモリカードホルダ80は接続装置90に装着され、しかも電気的に接続される。接続装置90は接続ワイヤ92及びインタフェース回路93を介して、CPU94及びバス95を備えた回路ボード91に接続される。
【0129】
(適用例8)
図77を参照して、別の適用例を説明する。メモリカード60若しくはメモリカードホルダ80の内、いずれかに、半導体メモリデバイス51或いは半導体メモリデバイス領域501、メモリ混載MPU502、ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ503として、本発明の第1乃至第7の実施の形態において詳細に説明された、不揮発性半導体記憶装置を備えている。メモリカード60或いはメモリカードホルダ80は接続装置90に対して装着され、電気的に接続される。接続装置90は、接続ワイヤ92を介して、パーソナルコンピュータ(PC)350に接続されている。
【0130】
(適用例9)
図78を参照して、別の適用例を説明する。メモリカード60は、半導体メモリデバイス51或いは半導体メモリデバイス領域501、メモリ混載MPU502、ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ503として、本発明の第1乃至第7の実施の形態において詳細に説明された、不揮発性半導体記憶装置を備えている。このようなメモリカード60をメモリカードホルダ80を内蔵するデジタルカメラ650に適用した例を図78は示している。
【0131】
(適用例10)
本発明の第1の実施の形態乃至第10の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の別の適用例は、図79及び図80に示すように、半導体メモリデバイス51とROM410とRAM420とCPU430とから構成されたMPU400と、プレーンターミナル600とを含むインタフェース・サーキット(IC)カード500を構成している。ICカード500はプレーンターミナル600を介して外部デバイスと接続可能である。またプレーンターミナル600はICカード500内において、MPU400に結合される。CPU430は演算部431と制御部432とを含む。制御部432は半導体メモリデバイス51、ROM410及びRAM420に結合されている。MPU400はICカード500の一方の表面上にモールドされ、プレーンターミナル600はICカード500の他方の表面上において形成されることが望ましい。図80において、半導体メモリデバイス51或いはROM410に対して、本発明の第1の実施の形態乃至第10の実施の形態において詳細に説明した不揮発性半導体記憶装置を適用することができる。また、不揮発性半導体記憶装置の動作上、ページモード、バイトモード及びROM領域を有するEEROMモードが可能である。
【0132】
(適用例11)
更に別のICカード500の構成例は、図81に示すように、ROM410、RAM420、CPU430、半導体メモリデバイス領域501をすべてワンチップ化して、システムLSIチップ508として構成する。このようなシステムLSIチップ508がICカード500内に内蔵されている。図81において、半導体メモリデバイス領域501及びROM410に対して、本発明の第1乃至第7の実施の形態において詳細に説明した不揮発性半導体記憶装置を適用することができる。また、不揮発性半導体記憶装置の動作上、ページモード、バイトモード及びROM領域を有するEEROMモードが可能である。
【0133】
(適用例12)
更に別のICカード500の構成例は、図82に示すように、ROM410を半導体メモリデバイス領域501内に内蔵して、全体として、ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ510を構成し、更に、このROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ510と、RAM420、CPU430をすべてワンチップ化して、システムLSIチップ509を構成している。このようなシステムLSIチップ509がICカード500内に内蔵されている。
【0134】
(適用例13)
更に別のICカード500の構成例は、図83に示すように、図32に示した半導体メモリデバイス51において、ROM410を内蔵して、全体として、ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ510を構成している。このようなROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ510は、MPU400内に内蔵されている点は、図80と同様である。
【0135】
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施の形態及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0136】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々に変形して実施することができる。なお、上記各実施の形態は、それぞれ組み合わせて実施することができる。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。
【0137】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な以下のクレイムによってのみ定められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明によれば、メモリカード、ICカードのみならず、車載用システム、ハードディスクドライバ、携帯電話、高速ネットワーク用モデム機器等幅広い産業上の利用可能性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の(a)模式的ブロック構成図、(b)メモリセルアレイ部のNANDセルユニットの回路構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ部の部分的平面パターン図。
【図3】(a)図2のI−I線に沿う模式的断面構造図、(b)図2のII−II線に沿う模式的断面構造図、(c)図2のIII−III線に沿う模式的断面構造図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図5】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図6】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図7】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図8】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図9】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図10】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図11】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図12】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図13】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図14】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図15】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図16】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図17】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図18】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図19】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図20】(a)本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ部の部分的平面パターン図。
【図22】(a)図21のI−I線に沿う模式的断面構造図、(b)図21のII−II線に沿う模式的断面構造図、(c)図21のIII−III線に沿う模式的断面構造図。
【図23】本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図24】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図25】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図26】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図27】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図28】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図29】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図30】(a)本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図31】本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ部の部分的平面パターン図。
【図32】(a)図31のI−I線に沿う模式的断面構造図、(b)図31のII−II線に沿う模式的断面構造図、(c)図31のIII−III線に沿う模式的断面構造図。
【図33】本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図34】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図35】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図36】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図37】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図38】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図39】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図40】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図41】(a)本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図42】本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ部の部分的平面パターン図。
【図43】(a)図42のI−I線に沿う模式的断面構造図、(b)図42のII−II線に沿う模式的断面構造図、(c)図42のIII−III線に沿う模式的断面構造図。
【図44】本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図45】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図46】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図47】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図48】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図49】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図50】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図51】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図52】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図53】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図54】(a)本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一工程を示す平面パターン図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図55】本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置として、NOR型EEPROMの模式的回路構成図。
【図56】本発明の第6の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ部の部分的平面パターン図。
【図57】図56のI−I線に沿う模式的断面構造図。
【図58】図56のII−II線に沿う模式的断面構造図
【図59】図56のIII−III線に沿う模式的断面構造図。
【図60】本発明の第6の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図61】メモリセルがMONOS型構造の場合のI−I線に沿う模式的断面構造図。
【図62】図61に対応する不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部のトランジスタの模式的断面構造図。
【図63】図61のメモリセル部分の拡大された模式的断面構造図。
【図64】本発明の第7の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置であって、64MビットNAND型フラッシュメモリで構成した例の回路構成図。
【図65】本発明の第8の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置であって、AND型フラッシュメモリで構成した例の回路構成図。
【図66】本発明の第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置であって、分割ビットライン(DI)NOR型フラッシュメモリで構成した例の回路構成図。
【図67】本発明の第10の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムに使用するページ型フラッシュメモリの模式的ブロック構成図。
【図68】本発明の第10の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムに使用するバイト型フラッシュメモリの模式的ブロック構成図。
【図69】本発明の第10の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムに使用するROM領域を有するEEPROM型フラッシュメモリの模式的ブロック構成図。
【図70】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図71】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図72】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図73】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図74】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図75】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカード及びカードホルダーの模式的構成図。
【図76】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカード及びそのカードホルダーを受容可能な接続装置の模式的構成図。
【図77】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードを内蔵し、接続ワイヤを介してパーソナルコンピュータに接続するための結合装置の模式的構成図。
【図78】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するメモリカードを内蔵可能な、デジタルカメラシステム。
【図79】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するICカードの模式的構成図。
【図80】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するICカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図81】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するICカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図82】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するICカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図83】本発明の第11の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置システムを適用するICカードの内部構造を示す模式的ブロック構成図。
【図84】従来技術に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的平面パターン図。
【図85】図84のI−I線に沿う模式的素子断面構造図。
【図86】(a)図84のII−II線に沿う模式的素子断面構造図。(b)図84のIII−III線に沿う模式的素子断面構造図。
【図87】(a)ビット線コンタクトCBLのショート状態を説明する模式図。(b)ビット線コンタクトCBLとデータ転送線引出し部122との合せずれの様子を説明する模式図。
【符号の説明】
【0140】
1…メモリセルアレイ部
2…周辺回路(ロジック回路)部
4…フローティングゲート電極
6…コントロールゲート電極
10…トンネル絶縁膜
11…電荷蓄積絶縁膜
12…MONOS用トップ絶縁膜
14…ゲート電極
16…マスク絶縁膜
20…NANDセルユニット
22…引き出し線
24,25…ビア(Via)コンタクト
26,126…素子分離領域(トレンチ)
28,128…バリア絶縁膜
30…第1の層間膜
32…第2の層間膜
34…周辺トランジスタコンタクト
36…配線層
38,138…拡散層
40,140…ウェル若しくは半導体基板
42,62…マスク絶縁膜
44…側壁絶縁膜
45…ビット線コンタクトプラグ
46,47…ビット線コンタクト
48,148…素子領域
50…メモリセル(トランジスタ)
51…半導体メモリデバイス
52…選択トランジスタ
54…周辺トランジスタ
55,58,64,67,70…フォトレジスト
56…導電材料(第1の導電材料)
60…メモリカード
61…第2の導電材料
66…周辺トランジスタコンタクト孔
68…中間絶縁膜
69…キャップ絶縁膜
71,72…インタフェースユニット(I/F)
73…MPU
74…バッファRAM
75…エラー訂正コードユニット
76…コントローラ
80…メモリカードホルダ
90…接続装置
91…回路ボード
92…接続ワイヤ
93…インタフェース回路
94,430…CPU
95…バス
122…データ転送線引き出し部
130…層間絶縁膜
290…トップ・ページバッファ
291,302,312…ボトム・ページバッファ
292…レフト・ロウデコーダ/チャージポンプ
293…ライト・ロウデコーダ/チャージポンプ
300,310…ワードラインドライバ
301,311…選択ゲート制御回路
303…AND型メモリセルユニット
350…パーソナルコンピュータ
313…DINOR型メモリセルユニット
400…MPU
410…ROM
420…RAM
431…演算部
432…制御部
500…ICカード
501…半導体メモリデバイス領域
502…メモリ混載MPU
503,510…ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ
506,507,508,509…システムLSIチップ
600…プレーンターミナル
601…フラッシュメモリセルアレイ
602…センスアンプ
603…ビット線
604…ワード線
605,606,611,612…メモリセル列
607,608,613…メモリセル
609…フラッシュメモリ
610…ROM領域を有するEEPROM
650…デジタルカメラ
M0,M1,M2,…,M15…メモリセルトランジスタ
S1,S2…選択トランジスタ
GSL,SSL,SGD1,SGD2,SGS1,SGS2,SGL01,SGL02,SSL1,SSL2,GSL1,GSL2,SGL11,SGL12…選択ゲート線
BL,BL0,BL1,BL2…,BL4223…ビット線
WL,WL0,WL1,WL2,…,WL15,…WL63…ワード線
SL…ソース線
SUD…サブビット線
SUS…サブソース線
CLE…コマンドラインイネーブルシグナルライン
ALE…アドレスラインイネーブルシグナルライン
DAT…シグナルライン
R/B…レディー/ビジーシグナルライン
CMD…コマンドシグナルライン
CLK…クロックシグナルライン
CSL…ソース線コンタクト
CBL…ビット線コンタクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
素子分離領域、メモリセルトランジスタと選択トランジスタ、および周辺トランジスタを形成する工程と、
前記メモリセルトランジスタのゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン拡散層を形成する工程と、
酸化膜からなる側壁絶縁膜を堆積する工程と、
前記側壁絶縁膜をエッチングし、前記選択トランジスタの側壁部および前記メモリセルトランジスタ間に前記側壁絶縁膜を残す工程と、
前記半導体基板の全面にバリア絶縁膜を堆積する工程と、
前記半導体基板の全面に第1の層間膜を堆積して前記選択トランジスタ間のスペースを埋め込む工程と、
前記第1の層間膜を平坦化する工程と、
周辺回路部を第1のフォトレジストで覆った状態で、前記選択トランジスタ間の前記第1の層間膜を、前記バリア絶縁膜に対する選択性を有するエッチング条件を用いてエッチング除去する工程と、
前記第1のフォトレジストを除去後、エッチングによって前記選択トランジスタ上、前記メモリセルトランジスタ上および前記半導体基板上のバリア絶縁膜を除去する工程と、
前記半導体基板の全面に第1の導電材料を堆積する工程と、
マスク絶縁膜を前記第1の導電材料上に堆積し、第2のフォトレジストをパターニングする工程と、
前記第2のフォトレジストをマスクとして前記マスク絶縁膜をパターニングする工程と、
前記マスク絶縁膜をエッチングマスクとして前記第1の導電材料をエッチングにより加工して、ソース線、ビット線コンタクト、該ビット線コンタクトの引き出し線を形成する工程と
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【請求項2】
前記半導体基板の全面に第2の層間膜を堆積し、必要に応じて平坦化する工程と、
前記周辺回路部の前記周辺トランジスタのソース・ドレイン拡散層に対して周辺トランジスタコンタクトと、メモリセルアレイ部のビアコンタクトを同時に形成する工程と、
前記ビット線および前記周辺トランジスタの配線層を同時に形成する工程と
を更に有することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1の導電材料を堆積後、第2の導電材料を堆積する工程を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【請求項4】
素子分離領域、メモリセルトランジスタと選択トランジスタ、および周辺トランジスタを形成する工程と、
前記メモリセルトランジスタのゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン拡散層を形成する工程と、
酸化膜からなる側壁絶縁膜を堆積する工程と、
前記側壁絶縁膜をエッチングし、前記選択トランジスタの側壁部および前記メモリセルトランジスタ間に前記側壁絶縁膜を残す工程と、
前記半導体基板の全面にバリア絶縁膜を堆積する工程と、
前記半導体基板の全面に第1の層間膜を堆積して前記選択トランジスタ間のスペースを埋め込む工程と、
前記第1の層間膜を平坦化する工程と、
周辺回路部を第1のフォトレジストで覆った状態で、前記選択トランジスタ間の前記第1の層間膜を、前記バリア絶縁膜に対する選択性を有するエッチング条件を用いてエッチング除去する工程と、
前記第1のフォトレジストを除去後、エッチングによって前記選択トランジスタ上、前記メモリセルトランジスタ上および前記半導体基板上のバリア絶縁膜を除去する工程と、
前記半導体基板の全面に第1の導電材料を堆積する工程の後に、前記第1の導電材料をエッチバックする工程と、
フォトリソグラフィーとエッチングによって周辺トランジスタコンタクト孔を開口する工程と、
第2の導電材料を堆積する工程と、
マスク絶縁膜を前記第2の導電材料上に堆積し、フォトレジストをパターニングする工程と、
前記フォトレジストをマスクとして前記マスク絶縁膜をパターニングする工程と、
前記マスク絶縁膜をエッチングマスクとして前記第2の導電材料をエッチングにより加工して、ソース線、ビット線コンタクト、該ビット線コンタクトの引き出し線、周辺トランジスタのソース・ドレイン拡散層に対する周辺トランジスタコンタクトを形成する工程と、
第2の層間膜を堆積し、必要に応じて平坦化する工程と、
周辺回路部の周辺トランジスタの周辺トランジスタコンタクトに対するビアコンタクトと、メモリセルアレイ部のビアコンタクトを同時に形成する工程と、
前記ビット線および前記周辺トランジスタの配線層を同時に形成する工程と
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
【請求項5】
素子分離領域、メモリセルトランジスタと選択トランジスタ、および周辺トランジスタを形成する工程と、
前記メモリセルトランジスタのゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン拡散層を形成する工程と、
酸化膜からなる側壁絶縁膜を堆積する工程と、
前記側壁絶縁膜をエッチングし、前記選択トランジスタの側壁部および前記メモリセルトランジスタ間に前記側壁絶縁膜を残す工程と、
前記半導体基板の全面にバリア絶縁膜を堆積する工程と、
前記半導体基板の全面に第1の層間膜を堆積して前記選択トランジスタ間のスペースを埋め込む工程と、
前記第1の層間膜を平坦化する工程と、
中間絶縁膜を堆積する工程と、
メモリセルアレイ部と周辺回路部の両方において、フォトレジストを同時にパターニングする工程と、
前記中間絶縁膜および前記選択トランジスタ間の前記第1の層間膜を前記バリア絶縁膜に対する選択性を有するエッチング条件を用いて、エッチング除去する工程と、
前記フォトレジストを除去した後にエッチングによって前記選択トランジスタ上、前記メモリセルトランジスタ上および半導体基板上のバリア絶縁膜を除去する工程と、
前記半導体基板の全面に第1の導電材料を堆積する工程と、
マスク絶縁膜を、第1の導電材料上に堆積し、フォトレジストをパターニングする工程と、
前記フォトレジストをマスクとして前記マスク絶縁膜をパターニングする工程と、
前記マスク絶縁膜をエッチングマスクとして前記第1の導電材料をエッチングにより加工して、ソース線、ビット線コンタクト、該ビット線コンタクトの引き出し線を同一の前記第1の導電材料によって形成する工程と、
前記半導体基板の全面に第2の層間膜を堆積し、必要に応じて平坦化する工程と、
周辺回路部の周辺トランジスタの周辺トランジスタコンタクトに対するビアコンタクトと、メモリセルアレイ部のビアコンタクトを同時に形成する工程と、
前記ビット線および前記周辺トランジスタの配線層を同時に形成する工程と
を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【公開番号】特開2008−205493(P2008−205493A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−98695(P2008−98695)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【分割の表示】特願2003−342390(P2003−342390)の分割
【原出願日】平成15年9月30日(2003.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】