説明

摂食障害を治療するためのMCHアンタゴニスト(メラニン含有ホルモン)の形態で使用される3−(4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニル)−プロピオン酸−フェニルアミド誘導体及び関連化合物

本発明は、下記一般式(I)のアミド化合物に関する。
【化1】


(式中、基及び残基A、B、b、W、X、Y、Z、R1、R2及びR3は、請求項1で与えられる意義を有する。)さらに、前記発明は、少なくとも1種の本発明のアミドを含有する薬物に関する。MCH受容体の拮抗活性のため、本発明の薬物は、代謝障害及び/又は摂食障害、特に脂肪過多症、過食症、拒食症、食欲過剰及び糖尿病の治療に好適である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式Iのアミド化合物、その互変異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、その混合物又は塩。
【化1】

(式中、
1、R2は、相互独立的に、H、C1-8-アルキル若しくはC3-7-シクロアルキル基(任意に基R11で一置換若しくは多置換されていてもよく、5、6若しくは7員シクロアルキル基の3位若しくは4位の-CH2-基を-O-、-S-若しくは-NR13-と置き換えてよい)、又はフェニル若しくはピリジニル基(任意に基R12で一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又はニトロで一置換されていてもよい)を意味し、或いは
1とR2がC2-8-アルキレンブリッジを形成し、このとき、
−1若しくは2個の-CH2-基を相互独立的に-CH=N-若しくは-CH=CH-と置き換てよく、及び/又は
−1若しくは2個の-CH2-基を相互独立的に-O-、-S-、-SO-、-(SO2)-、-C=N-O-R18、-CO-、-C(=CH2)-若しくは-NR13-と置き換えてよく(ヘテロ原子が直接一緒に結合せず、かつ基-C=N-O-R18又は-CO-が直接基R12N-に結合しないように)、
同時に、前記アルキレンブリッジでは、1個以上のH原子をR14と置き換えてよく、かつ前記アルキレンブリッジは、1個又は2個の同一若しくは異なる炭素環式若しくはヘテロ環式基Cyで置換されていてもよく(該アルキレンブリッジと基Cyとの結合が、
−単結合若しくは二次結合によって、
−スピロ環式環系を形成する共通のC原子によって、
−縮合二環式環系を形成する2個の共通の隣接C原子及び/又はN原子によって、又は
−架橋環系を形成する3個以上のC原子及び/又はN原子によって
生じるように)、
3は、H、C1-6-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-4-アルキル又はフェニル-C1-3-アルキルを意味し、
Xは、単結合又はC1-8-アルキレンブリッジを意味し、このとき、
−基R12N-に直接結合していない-CH2-基を-CH=CH-若しくは-C(3重結合)C-と置き換えてよく、及び/又は
−基R12N-に直接結合していない1個の-CH2-基又は2個の非隣接-CH2-基を相互独立的に-O-、-S-、-(SO)-、-(SO2)-、-CO-若しくは-NR4-と置き換えてよく(各場合、2個のO、S若しくはN原子又はO原子とS原子が一緒に直接結合しないように)、
同時に、該ブリッジXがR1に結合して、R1とXに結合しているN原子を含めてヘテロ環式基を形成してもよく、該ブリッジXがさらにR2に結合して、R2とXに結合しているN原子を含めてヘテロ環式基を形成してもよく、かつ
該アルキレンブリッジの2個のC原子又は1個のC原子と1個のN原子が、さらなるC1-4-アルキレンブリッジで一緒に結合していてもよく、かつ
C原子がR10で置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個のC原子が、各場合、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル及びC4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキルから選択される1個の置換基又は2個の同一若しくは異なる置換基で置換されていてもよく(2個のアルキル及び/又はアルケニル置換基が一緒に結合して炭素環式環系を形成していてもよい)、かつ
Wが単結合を意味し、同時に
Zが-C(3重結合)C-C(=O)-、-CR7a=CR7c-C(=O)-若しくは-CR7a7b-CR7c7d-C(=O)-を意味するか、又は
Wが-C(=O)-C(3重結合)C-を意味し、同時に
Zが単結合を意味し;かつ
Yは、Cyについて与えられる1つの意味を有し、
同時に、XがYに結合して、Yに縮合した炭素環式基若しくはヘテロ環式基を形成していてもよく、及び/又は
任意に、R1がYに結合して、基X及びR1とXに結合しているN原子を含めて、Yに縮合したヘテロ環式基を形成していてもよく、かつ
Aは、Cyについて与えられる1つの意味を有し、このときインデックスbが値0を有する場合、基Cyは、ブリッジWに対してオルト位の置換基としてアミノ基を持たず;
Bは、Cyについて与えられる1つの意味を有し、
bは、値0又は1を意味し、
Cyは、以下の意味:
−飽和3〜7員炭素環式基、
−不飽和4〜7員炭素環式基、
−フェニル基、
−ヘテロ原子としてN、O若しくはS原子を有する飽和4〜7員若しくは不飽和5〜7員ヘテロ環式基、
−ヘテロ原子として2個以上のN原子又は1若しくは2個のN原子と1個のO若しくはS原子を有する飽和若しくは不飽和5〜7員ヘテロ環式基、
−N、O及び/又はSから選択される1個のヘテロ原子又は2個以上の同一若しくは異なるヘテロ原子を有する芳香族ヘテロ環式5若しくは6員基;
の1つから選択される炭素環式基若しくはヘテロ環式基を表し、
同時に、上記4、5、6若しくは7員基は2個の共通の隣接C原子によってフェニル環又はピリジン環に縮合していてよく、かつ
上記5、6若しくは7員基では、1個の-CH2-基又は2個の非隣接-CH2-基を相互独立的に-CO-、-C(=CH2)-、-(SO)-若しくは-(SO2)-基と置き換えてよく、かつ
上記飽和6若しくは7員基は、イミノ、N-(C1-4-アルキル)-イミノ、メチレン、C1-4-アルキル-メチレン又はジ-(C1-4-アルキル)-メチレンブリッジとの架橋環系として存在してもよく、かつ
上記環式基は、1個若しくは2個以上のC原子のところでR20にて一置換若しくは多置換されていてもよく、フェニル基の場合はさらにニトロで一置換されていてもよく、及び/又は1個以上のNH基がR21で置換されていてもよく、
4は、R17について与えられる1つの意味を有し、又はC2-6-アルケニル若しくはC3-6-アルキニルを意味し、
7a、R7cは、H、F、Cl、C1-4-アルキル又はCF3を意味し、
7b、R7dは、H、F、C1-4-アルキルを意味し(R7b及びR7dがアルキル基を意味するときはR7bとR7dが一緒に結合してシクロプロピル基を形成していてもよい);
10は、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-4-アルコキシ、C1-4-アルコキシ-C1-3-アルキル、カルボキシ、C1-4-アルコキシカルボニル、アミノ、C1-4-アルキル-アミノ、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C1-3-アルキル、アミノ-C1-3-アルコキシ、C1-4-アルキル-アミノ-C1-3-アルコキシ、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C1-3-アルコキシ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C1-3-アルコキシ、アミノカルボニル、C1-4-アルキル-アミノカルボニル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノカルボニル又はシクロ-C3-6-アルキレンイミノ-カルボニルを意味し、
11は、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、R15-O-、R15-O-C1-3-アルキル、R15-O-CO-、R15-CO-O-、R1617N-、シアノ、R1819N-CO-又はCyを意味し、
12は、R20について与えられる1つの意味を有し、
13は、R17について与えられる1つの意味を有し(但し、カルボキシを除く)、
14は、ハロゲン、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、R15-O-、R15-O-CO-、R15-CO-、R15-CO-O-、R1617N、R1819N-CO-、R15-O-C1-3-アルキル、R15-O-CO-C1-3-アルキル、R15-O-CO-NH、R15-SO2-NH、R15-O-CO-NH-C1-3-アルキル、R15-SO2-NH-C1-3-アルキル、R15-CO-C1-3-アルキル、R15-CO-O-C1-3-アルキル、R1617N-C1-3-アルキル、R1819N-CO-C1-3-アルキル又はCy-C1-3-アルキルを意味し、
15は、H、C1-4-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジニル又はピリジニル-C1-3-アルキルを意味し、
16は、H、C1-6-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル、C4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C2-3-アルキル、C1-4-アルコキシ-C2-3-アルキル、アミノ-C2-6-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C2-6-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-6-アルキル又はシクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-6-アルキルを意味し、
17は、R16について与えられる1つの意味を有し、又は
フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジニル、ジオキソラン-2-イル、-CHO、C1-4-アルキルカルボニル、カルボキシ、ヒドロキシカルボニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルコキシカルボニル、C1-4-アルコキシカルボニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルキルカルボニルアミノ-C2-3-アルキル、N-(C1-4-アルキルカルボニル)-N-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C1-4-アルキルスルホニル、C1-4-アルキルスルホニルアミノ-C2-3-アルキル若しくはN-(C1-4-アルキルスルホニル)-N(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキルを意味し、
18、R19は、相互独立的にH又はC1-6-アルキルを意味し、
20は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C1-4-アルキル、R22-C1-3-アルキルを意味し、又はR22について与えられる1つの意味を有し、
21は、C1-4-アルキル、ヒドロキシ-C2-3-アルキル、C1-4-アルコキシ-C2-6-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C2-6-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-6-アルキル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-6-アルキル、フェニル-C1-3-アルキル、C1-4-アルキル-カルボニル、C1-4-アルコキシ-カルボニル又はC1-4-アルキルスルホニルを意味し、
22は、フェニル-C1-3-アルコキシ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルコキシ、OHC-、HO-N=HC-、C1-4-アルコキシ-N=HC-、C1-4-アルコキシ、C1-4-アルキルチオ、カルボキシ、C1-4-アルキルカルボニル、C1-4-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-4-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノカルボニル、シクロ-C3-6-アルキル-アミノ-カルボニル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-カルボニル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルキル-アミノカルボニル、フェニル-アミノ-カルボニル、C1-4-アルキル-スルホニル、C1-4-アルキル-スルフィニル、C1-4-アルキル-スルホニルアミノ、アミノ、C1-4-アルキルアミノ、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ、C1-4-アルキル-カルボニル-アミノ、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ、フェニル-C1-3-アルキルアミノ、N-(C1-4-アルキル)-フェニル-C1-3-アルキルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、フェニルカルボニルメチルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル、(4-モルフォリニル)カルボニル、(1-ピロリジニル)カルボニル、(1-ピペリジニル)カルボニル、(ヘキサヒドロ-1-アゼピニル)カルボニル、(4-メチル-1-ピペラジニル)カルボニル、メチレンジオキシ、アミノカルボニルアミノ又はアルキルアミノカルボニルアミノ-を意味し、
同時に、上記基及び遊離基、特にA、B、W、X、Y、Z、R1〜R4、R7a、R7b、R7c、R7d、R10〜R22では、各場合、1個以上のC原子がさらにFで一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は各場合、1若しくは2個のC原子が相互独立的にCl若しくはBrでさらに一置換されていてもよく、及び/又は各場合、1個以上のフェニル環が、群F、Cl、Br、I、C1-4-アルキル、C1-4-アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アセチルアミノ、アミノカルボニル、シアノ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル及びジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキルから選択される1、2若しくは3個の置換基をさらに含んでよく、及び/又はニトロで一置換されていてもよく、かつ
各場合、存在するカルボキシ基のH原子又はN原子に結合しているH原子をin vivo分解しうる基と置き換えてよい)、
(ここで、以下の但し書き(M1)〜(M14)に記載の化合物は含まれない:
(M1) N-[4-[[(メチルアミノ)スルホニル]メチル]フェニル]-3-[2-(ジメチルアミノ)-エチル]-1-H-インドール-5-プロパンアミドオキサレート、
(M2) 3-[2-[3-[3.6-ジヒドロ-4-(2-ナフチル)-1(2H)-ピリジニル]-2-ヒドロキシプロポキシ]フェニル]-N-メチル-N-フェニル-2-プロペンアミド、
(M3) 3-[2-[2-ヒドロキシ-3-[4-(1-ナフチル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]フェニル]-N-メチル-N-フェニル-2-プロペンアミド、
(M4) 3-[2-[2-ヒドロキシ-3-[4-(2-ナフチル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]フェニル]-N-メチル-N-フェニル-2-プロペンアミド、
(M5) 3-[2-[2-ヒドロキシ-3-[4-(2-ナフタリル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]フェニル]-N-フェニル-2-プロペンアミド、
(M6) N-[4-[1-(1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチルプロピル]フェニル]-3-フェニル-2-プロピンアミド、
(M7) 2'-[[3-(ジメチルアミノ)プロピル]チオ]-3-フェニル-プロピオルアニリド、
(M8) 2-(メチルチオ)-5-[[3-[4-(オクタデシルアミノ)フェニル]-1-オキソプロピル]アミノ]-安息香酸(トリフルオロ酢酸塩を含む)、
(M9) 4-アミノ-N-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-ベンゼンプロパンアミド、
(M10) 4-(ジメチルアミノ)-N-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-ベンゼンプロパンアミド、
(M11) β-メチル-4-[[3-[2-[(2-メチルフェニル)アミノ]-6-ベンゾオキサゾリル]-1-オキソプロピルアミノ]-ベンゼンプロパン酸、
(M12) 4-[3-[[1-オキソ-3-[2-(フェニルアミノ)-6-ベンゾオキサゾリル]-プロピル]アミノ]フェノキシ]-ブタン酸、
(M13) 2-クロロ-5-[[1-オキソ-3-[4-[(5-フェニルペンチル)アミノ]フェニル]プロピル]アミノ]-安息香酸、
(M14) 2-クロロ-5-[[1-オキソ-3-[4-[(5-フェニルペンチル)アミノ]フェニル]プロピル]アミノ]-安息香酸メチル。)
【請求項2】
下記式Ia又はIbで特徴づけられる、請求項1記載のアミド化合物。
【化2】

(式中、R1、R2、R3、X、Y、A、B及びbは、請求項1で与えた意味を有する。)
【請求項3】
下記式Ic又はIdで特徴づけられる、請求項1記載のアミド化合物。
【化3】

(式中、R1、R2、R3、R7a、R7b、R7c、R7d、X、Y、A、B及びbは、請求項1で与えた意味を有する。)
【請求項4】
1、R2が、相互独立的に、C1-6-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、ヒドロキシ-C2-4-アルキル、NC-C2-4-アルキル、C1-4-アルコキシ-C2-4-アルキル、C1-4-アルコキシ-カルボニル-C1-4-アルキル、カルボキシル-C1-4-アルキル、アミノ-C2-4-アルキル、C1-4-アルキル-アミノ-C2-4-アルキル、ジ-(C1-4-アルキル)-アミノ-C2-4-アルキル、シクロ-C3-6-アルキレンイミノ-C2-4-アルキル、ピロリジン-3-イル(該NH基はR13で置換されていてもよい)、ピロリジニル-C1-3-アルキル(該NH基はR13で置換されていてもよい)、ピペリジン-3-イル若しくは-4-イル(該NH基はR13で置換されていてもよい)、ピペリジニル-C1-3-アルキル(該NH基はR13で置換されていてもよい)、テトラヒドロピラン-3-イル若しくは-4-イル、テトラヒドロピラニル-C1-3-アルキル、テトラヒドロフラン-3-イル、テトラヒドロフラニル-C1-3-アルキル、フェニル、フェニル-C1-3-アルキル、ピリジル若しくはピリジル-C1-3-アルキルを意味し、
このとき、上述した基及び遊離基中、1個以上のC原子は、Fで一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個のC原子、特に1個のC原子は、相互独立的に、Cl若しくはBrで一置換されていてもよく、かつ
該フェニル若しくはピリジル基は、前記定義した基R12で一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又はニトロで一置換されていてもよく、かつ
シクロアルキル環は、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキル又はC1-3-アルキルオキシから選択される置換基で一置換若しくは多置換されていてもよく、かつ
ヒドロキシ-C2-4-アルキル及びC1-4-アルコキシ-C2-4-アルキルに含まれるC2-4-アルキルブリッジは、さらにヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキル又はC1-3-アルキルオキシでさらに一置換されていてもよく、かつ
基R1、R2の一方がHを意味してもよく、かつ
13が請求項1で定義したとおりであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項5】
1とR2が、請求項1記載のアルキレンブリッジを形成し(R12N-が、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、2,5-ジヒドロ-1H-ピロール、1,2,3,6-テトラヒドロ-ピリジン、2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン、2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン、ピペラジン(フリーなイミン官能はR13で置換されている)、ピペリジン-4-オン-オキシム、ピペリジン-4-オン-O-C1-4-アルキル-オキシム、モルフォリン及びチオモルフォリンから選択される基を意味するように)、
同時に、請求項1のとおりに、1個以上のH原子をR14と置き換えてよく、及び/又は1個又は2個の同一若しくは異なる炭素環式若しくはヘテロ環式基Cyで置換されていてもよく(請求項1で規定した様式で)、
同時に、R13、R14及びCyは、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項6】
下記基:
【化4】

が、以下の部分式の1つによって定義されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【化5】

【化6】

【化7】

(このとき、基R12N-によって形成されるヘテロ環中、1個以上のH原子をR14と置き換えてよく、及び/又はH原子をC3-7-シクロアルキル(R20で一置換又は多置換されていてもよい)として定義されるCyと置き換えてよく、かつ基R12N-によって形成されるヘテロ環に結合している環は、1個以上のC原子のところでR20にて一置換又は多置換されていてもよく、フェニル環の場合、さらにニトロで一置換されていてもよく、かつ
X'、X''は、相互独立的に、単結合又はC1-3-アルキレンを意味し、かつ
基YがX'又はX''にC原子によって結合している場合、X'、X''が-C1-3-アルキレン-O-、-C1-3-アルキレン-NH-又は-C1-3-アルキレン-N(C1-3-アルキル)-を意味することもあり、かつ
X''は、さらに-O-C1-3-アルキレン、-NH-C1-3-アルキレン又は-N(C1-3-アルキル)-C1-3-アルキレンをも意味し、かつ
基YがX''にC原子によって結合している場合、X''が-NH-、-N(C1-3-アルキル)-又は-O-をも意味し、
同時に、前記X'、X''について与えた意味中、各場合、C原子はR10、好ましくはヒドロキシ、ω-ヒドロキシ-C1-3-アルキル、ω-(C1-4-アルコキシ)-C1-3-アルキル及び/又はC1-4-アルコキシ基で置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個のC原子は、各場合、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル及びC4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキルから選択される1個又は2個の同一若しくは異なる置換基で置換されていてもよく(2個のアルキル及び/又はアルケニル置換基が一緒に結合して炭素環式環系を形成していてもよい)かつ
X'、X''中、相互独立的に、各場合、1個以上のC原子は、Fで一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は各場合、1若しくは2個のC原子は相互独立的に、Cl若しくはBrで一置換されていてもよく、かつ
2、R10、R13、R14、R20、R21及びXは、請求項1で与えた意味を有する。)
【請求項7】
Xが、不分岐C1-4-アルキレンブリッジを意味し、かつ
基YがXにC原子によって結合している場合、Xは、単結合、-CH2-CH=CH-、-CH2-C(3重結合)C-、C2-4-アルキレンオキシ又はC2-4-アルキレン-NR4をも意味し、
同時に、該ブリッジXがR1に結合して、R1とYに結合したN原子を含めてヘテロ環式基を形成してよく、かつ
X中、C原子はR10で置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個のC原子は、各場合、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル及びC4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキルから選択される1個又は2個の同一若しくは異なる置換基で置換されていてもよく(2個のアルキル及び/又はアルケニル置換基が一緒に結合して炭素環式環系を形成していてもよい)、かつ
上記基及び遊離基において、1個以上のC原子はFで一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は1個若しくは2個のC原子は、相互独立的に、Cl若しくはBrで一置換されていてもよく、かつ
1、R4及びR10は、請求項1で定義したとおりであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項8】
Xが、-CH2-、-CH2-CH2-又は-CH2-CH2-CH2-を意味し、かつ
基YがXにC原子によって結合している場合、Xは-CH2-CH=CH-、-CH2-C(3重結合)C-、-CH2-CH2-O-、-CH2-CH2-CH2-O-、-CH2-CH2-NR4-又は-CH2-CH2-CH2-NR4-を意味することもあり、
同時に、ブリッジXがR1に結合して、R1とXに結合しているN原子を含めてヘテロ環式基を形成してもよく、かつ
X中、C原子はR10、好ましくはヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-4-アルコキシ-C1-3-アルキル及び/又はC1-4-アルコキシ基で置換されていてもよく、及び/又は1若しくは2個のC原子は、各場合、C1-6-アルキル、C2-6-アルケニル、C2-6-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-3-アルキル、C4-7-シクロアルケニル及びC4-7-シクロアルケニル-C1-3-アルキルから選択される1個又は2個の同一若しくは異なる置換基で置換されていてもよく(2個のアルキル及び/又はアルケニル置換基が一緒に結合して炭素環式環系を形成していてもよい)、かつ
各場合、1個以上のC原子は、Fで一置換若しくは多置換されていてもよく、及び/又は各場合、1若しくは2個のC原子は、相互独立的に、Cl若しくはBrで一置換されていてもよく、かつ
1、R4及びR10は、請求項1で与えた1つの意味を有することを特徴とする請求項7記載のアミド化合物。
【請求項9】
基Yが、二価の環式基フェニル、ピリジニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インドリル、ジヒドロインドリル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、テトラヒドロ-イソキノリニル及びベンゾオキサゾリルの中から選択され、
同時に、上記環式基は、1個以上のC原子のところでR20にて一置換若しくは多置換されていてもよく、フェニル基の場合、さらにニトロで一置換されていてもよく、及び/又は1個以上のN原子のところでR21にて置換されていてもよく、
同時に、Xが請求項1に記載されているようにYに結合していてもよく、かつ
X、R20及びR21が請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項10】
基Yが、以下の二価の環式基の中から選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【化8】

(このとき、上記環式基は、1個以上のC原子のところでR20にて一置換若しくは多置換されていてもよく、フェニル基の場合、さらにニトロで一置換されていてもよく、及び/又は1個以上のNH基がR21で置換されていてもよく、R20及びR21は、請求項1で定義したとおりである。)
【請求項11】
基Yが基Xに結合して、Yに縮合した炭素環式基を形成しており、この形成された炭素環式基-X-Yが、下記式から選択されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【化9】

(このとき、上記二環式基中、該フェニル環は、R20で一置換若しくは多置換されていてもよく、或いはさらにニトロで一置換されていてもよく、かつ該飽和炭素環式環は、C1-3-アルキルで一置換若しくは二置換されていてもよい。)
【請求項12】
基Aが、フェニル、ピリジル又はナフチルを意味し、
同時に、上記環式基が、1個以上のC原子のところでR20にて一置換若しくは多置換されていてもよく、かつフェニル環の場合、さらにニトロで一置換されていてもよく、及び/又はNH基がR21で置換されていてもよく、同時に、インデックスbが値0を有する場合、基Aは、前記ブリッジWに対してオルト位の置換基としてアミノ基を持たず、かつ
20及びR21が、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項13】
bが値0を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項14】
bが値1を有し、かつBが、フェニル、フラニル、チエニル及びピリジルから成る群より選択される意味を有し、
同時に、上記環式基が、1個以上のC原子のところでR20にて一置換若しくは多置換されていてもよく、かつフェニル環の場合、さらにニトロで一置換されていてもよく、かつ
20が、請求項1で与えた意味を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項15】
Yが、請求項9又は10及び11のとおりに定義され、
Aが、請求項12のとおりに定義され、
Bが、請求項14のとおりに定義され、かつ
bが、値0又は1を意味することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項16】
1、R2が、請求項4と5又は4と6のとおりに定義され、
Xが、請求項7又は8のとおりに定義され、
W及びZが、請求項2又は3のとおりに定義されることを特徴とする請求項15記載のアミド化合物。
【請求項17】
20が、F、Cl、Br、I、OH、シアノ、C1-4-アルキル、C1-4-アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、C1-3-アルキル-アミノ、ジ-C1-3-アルキル-アミノ、カルボキシ又はC1-4-アルコキシ-カルボニルを意味する(このとき、複数存在する置換基R20は、同一又は異なる意味を有してよく、かつフェニル環の場合、置換基R20はさらにニトロで一置換されていてもよい)ことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のアミド化合物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載のアミド化合物の生理学的に許容しうる塩。
【請求項19】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩を含み、任意に、1種以上の生理学的に許容しうる賦形剤を一緒に含有しうる組成物。
【請求項20】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩を含み、任意に、1種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤を一緒に含有しうる医薬組成物。
【請求項21】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、哺乳類の摂食行動に影響を及ぼすための使用。
【請求項22】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、哺乳類の体重を減らすため及び/又は哺乳類の体重の増加を予防するための使用。
【請求項23】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、MCH受容体拮抗活性を有する医薬組成物調製のための使用。
【請求項24】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、MCHによって引き起こされ、そうでなくても原因がMCHに関係する症候及び/又は疾患の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項25】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、代謝障害及び/又は摂食障害、特に肥満症、過食症、神経性過食症、悪液質、拒食症、神経性拒食症及び食欲過剰の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項26】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、肥満症に関連する疾患及び/又は障害、特に糖尿病(特にII型糖尿病)、糖尿病の合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎障害を含む)、インスリン抵抗性、病的糖耐性、脳出血、心機能不全、心臓血管疾患(特に動脈硬化症及び高血圧)、関節炎及び膝関節炎の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項27】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、高脂血症、蜂窩織炎、脂肪蓄積、悪性肥満細胞症、全身性肥満細胞症、感情障害、情動障害、うつ病、不安、睡眠障害、生殖障害、性障害、記憶障害、てんかん、痴呆形態及びホルモン障害の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項28】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)の、排尿障害、例えば尿失禁、機能亢進性膀胱、緊急、夜間多尿症及び夜尿症の予防及び/又は治療に好適な医薬組成物調製のための使用。
【請求項29】
請求項19〜28のいずれか1項に記載の組成物又は医薬組成物の調製方法であって、請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩を非化学的方法で1種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤に組み入れることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の少なくとも1種のアミド化合物及び/又は請求項18記載の塩(請求項1の但し書き(M1)〜(M14)によって除外された化合物を含む)から選択される第1の活性物質と、
糖尿病の治療用活性物質、糖尿病合併症の治療用活性物質、肥満症の治療用活性物質(好ましくはMCHアンタゴニスト以外)、高血圧の治療用活性物質、高脂血症(動脈硬化症を含む)の治療用活性物質、関節炎の治療用活性物質、不安状態の治療用活性物質及びうつ病の治療用活性物質から成る群より選択される第2の活性物質を含み、
任意に1種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤を一緒に含有しうる医薬組成物。

【公表番号】特表2007−520466(P2007−520466A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546009(P2006−546009)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/EP2004/014378
【国際公開番号】WO2005/063239
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】