説明

PPAR調節因子

本発明は、シンドロームX、II型糖尿病、高血糖症、高脂質血症、肥満、凝固障害、高血圧、動脈硬化症、およびシンドロームXと心循環器疾患に関わるその他の障害といった、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)により媒介される障害の治療あるいは予防に有用である、化学式I



の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体を対象とするものである。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式I
【化1】


を有する化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1は化学結合、CH2、OまたはSで、A1が炭素である場合、A1とR4またはA1とR5は共に3から6員環のカルボシクリルであり、
2およびA3は独立にCH2、OまたはSであり、
1、E2、E3、E4およびE5は、それぞれCHまたはA2とR3を有する置換された炭素であるか、またはE1、E2、E3、E4およびE5のうち少なくとも一つは窒素で、その他はそれぞれCHまたはA2とR3を有する置換された炭素であり、
Qは−C(O)OR6、またはR6Aであり、
Yは化学結合、C1−C6アルキル、またはC3−C6シクロアルキルであり、
Zは a)アリールである、
b)5から10員環のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、N、O、またはSから選択された少なくとも一つのへテロ原子を含む、
c)ビアリールであり、ビアリールは、他のアリールで置換した、またはヘテロアリールで置換したアリールであると定義される、または、
d)ビヘテロアリールであり、ビヘテロアリールは、他のテロアリールで置換した、またはアリールで置換したテロアリールであると定義され、そしてアリール、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールは、任意で独立にR7から選択された一つ以上の基で置換され、
nは1、2、3、4、5、または6であり、
pは1、または2であり、
rは1、2、3、または4であり、
1およびR2はそれぞれ独立に、
水素、
ハロアルキル、
1−C6アルキル、
(CH2n3−C8シクロアルキル、または、
1およびR2は4から8員環の非芳香族の炭素環を形作り、R1およびR2の少なくとも一つはアルキル、またはシクロアルキルであり、
3は水素、
ニトロ、
シアノ、
ヒドロキシル、
ハロ、
ハロアルキル、
ハロアルキルオキシ、
アリールオキシ、
1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、または
3−C8シクロアルキルであり、
4とR5はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
6は水素、C1−C6アルキル、またはアミノアルキルであり、
6Aはカルボキサミド、スルホンアミド、アシルスルホンアミド、テトラゾール、
【化2】

7は水素、
オキソ、
ニトロ、
シアノ、
ヒドロキシル、
ハロ、
ハロアルキル、
ハロアルキルオキシ、
アリールオキシ、
アリールアルキル、
アミノアルキル、
1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、
(CH2n3−C8シクロアルキル、
C(O)R9
C(O)OR9
C(=NOR8)R9
CR8(OH)R9
C[=C(R82]R9
OR9
SR9または
S(O)p9であり、
8は水素またはC1−C6アルキルであり、また、
9は、水素、
1−C6アルキル、
3−C8シクロアルキル、
アリール、
ヘテロアリールまたは、
ヘテロシクリルであり、
アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルは、任意で、水素、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、オキソ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよびC3−C8シクロアルキル、からなるグループから選択された一つ以上の置換基で置換される、
化学式Iを有する化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項2】
化学式II
【化3】

II
を有する請求項1に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1は化学結合、CH2、OまたはSで、A1が炭素である場合、A1とR4またはA1とR5は共に3から6員環のカルボシクリルであり、
2はOまたは、Sまたは、CH2であり、
Qは−C(O)OR6、またはR6Aであり、
Yは化学結合、C1−C6アルキル、またはC3−C6シクロアルキルであり、
Zは a)アリールである、
b)5から10員環のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、N、O、またはSから選択された少なくとも一つのへテロ原子を含む、
c)ビアリールであり、ビアリールは、他のアリールで置換した、またはヘテロアリールで置換したアリールであると定義される、または、
d)ビヘテロアリールであり、ビヘテロアリールは、他のテロアリールで置換した、またはアリールで置換したテロアリールであると定義され、そしてアリール、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールは、任意で独立にR7から選択された一つ以上の基で置換され、
nは1、2、3、4、5、または6であり、
pは1、または2であり、
rは1、2、3、または4であり、
1およびR2はそれぞれ独立に、
水素、
ハロアルキル、
1−C6アルキル、
(CH2n3−C8シクロアルキル、または、
1およびR2は4から8員環の非芳香族の炭素環を形作り、R1およびR2の少なくとも一つはアルキル、またはシクロアルキルであり、
3は水素、
ニトロ、
シアノ、
ヒドロキシル、
ハロ、
ハロアルキル、
ハロアルキルオキシ、
アリールオキシ、
1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、または
3−C8シクロアルキルであり、
4とR5はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
6は水素、C1−C6アルキル、またはアミノアルキルであり、
6Aはカルボキサミド、スルホンアミド、アシルスルホンアミド、テトラゾール、
【化4】

7は水素、
オキソ、
ニトロ、
シアノ、
ヒドロキシル、
ハロ、
ハロアルキル、
ハロアルキルオキシ、
アリールオキシ、
アリールアルキル、
アミノアルキル、
1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、
(CH2n3−C8シクロアルキル、
C(O)R9
C(O)R9
C(=NOR8)R9
CR8(OH)R9
C[=C(R82]R9
OR9
SR9または、
S(O)p9であり、
8は水素またはC1−C6アルキルであり、また、
9は、水素、
1−C6アルキル、
3−C8シクロアルキル、
アリール、
ヘテロアリールまたは、
ヘテロシクリルであり、
アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルは、任意で、水素、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、オキソ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよびC3−C8シクロアルキル、からなるグループから選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項1に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項3】
請求項2に記載の化合物であって、式中、Zはフェニルまたはナフチル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、オクサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピロリル、チアゾリル、チオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、または、次の
【化5】

から選択された構造式に任意で置換され、
式中、Tは、
化学結合、−(CH2qO−、−O(CH2q−、−C(O)(CH2q−、−(CH2qC(O)−、−(CH2qS−、−S(CH2q−、S[O]p、−(C1−C3アルキル)−、−(CH2qC(=CH2)−、−C(=CH2)(CH2q−、−(CH2qC(=NOH)−、−C(=NOH)(CH2q−、−(CH2qC(=NOCH3)−、−C(=NOCH3)(CH2q−、−CH(OH)(CH2q−、または−(CH2qCH(OH)−であり、
qは0、1、2、または3であり、また
環bからlはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O2)R9、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2nシクロアルキル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
構造式III
【化6】

III
を有する請求項2に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
mは1、2、3、または4である、
請求項2に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項5】
構造式IV
【化7】

を有する請求項4に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
mは1または2であり、
1はC1−C3アルキルであり、
3は水素、ハロ、またはC1−C6アルキルであり、
6およびR9はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環bとcはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O2)R9、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項4に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項6】
構造式V
【化8】

を有する請求項5に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Tは化学結合、−O−または−C(O)−であり、
1はメチル、エチル、またはシクロプロピルであり、
3はメチルまたはエチルであり、また、
環bとcはそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、S(O)2CH3、N(CH32、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項5に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項7】
構造式VI
【化9】

で表される請求項6に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物あるいは水和物。
【請求項8】
構造式VII
【化10】

VII
を有する請求項2に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Zは
【化11】

1とA2はそれぞれ、化学結合とS、化学結合とO、CH2とS、またはCH2とOであり、
mは1または2であり、
1はC1−C3アルキルであり、
3は水素、ハロ、またはC1−C6アルキルであり、
6とR9はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環b、c、kおよびlはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O2)R9、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項2に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項9】
請求項8に記載の化合物であって、式中、R1はメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、R3はメチルまたはエチルであり、また環b、c、kおよびlはそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、S(O)2CH3、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
構造式VIII
【化12】

VIII
を有する請求項4に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
mは1または2であり、
1はC1−C3アルキルであり、また、
3は水素、ハロ、またはC1−C6アルキルであり、
6およびR9はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環bとcはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O2)R9、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項4に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項11】
構造式IX
【化13】

IX
を有する請求項10に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1はC1−C3アルキルであり、
3は水素、ハロまたはC1−C4アルキルであり、
環bは任意で水素、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、およびC1−C6アルキルから独立に選択された一つ以上の基で置換される、
請求項10に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項12】
構造式X
【化14】


を有する請求項11に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物あるいは水和物。
【請求項13】
構造式XI
【化15】

XI
を有する請求項11に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物あるいは水和物。
【請求項14】
構造式XII
【化16】

XII
を有する請求項4に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
mは1または2であり、
1はC1−C3アルキルであり、また、
3は水素、ハロまたはC1−C6アルキルであり、
4、R5、R6およびR9はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
環kおよびlはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O)29、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、から独立に選択された一つ以上の基で置換される、
請求項4に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項15】
請求項14に記載の化合物であって、R4とR5はそれぞれメチルまたはエチルであり、mは1であり、また環kおよびlはそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、N(CH32、S(O)2CH3、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換され、また、−O−CH(R1)−(CH2mの酸素原子部分は、環1に関連するオルト位置に配置される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
構造式XIII
【化17】

XIII
を有する請求項2に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、
式中、mは1、2、3、または4である、
請求項2に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項17】
構造式XIV
【化18】

を有する請求項16に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
mは1または2であり、
2はC1−C3アルキルであり、また、
3は水素、ハロまたはC1−C6アルキルであり、
6およびR9はそれぞれ独立に、水素またはC1−C6アルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環bおよびcはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O)29、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、から独立に選択された一つ以上の基で置換される、
請求項16に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項18】
構造式XV
【化19】

XV
を有する請求項17に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Tは化学結合、OまたはC(O)であり、
2はメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
3はメチルまたはエチルであり、また、
環bとcはそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、N(CH32、S(O)2CH3、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項17に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項19】
構造式XVI
【化20】

XVI
を有する請求項2に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Yは分岐アルキルまたはC3−C6シクロアルキルである、
請求項2に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項20】
構造式XVII
【化21】

を有する請求項19に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
3は水素、ハロまたはC1−C6アルキルであり、
6およびR9はそれぞれ独立に、水素またはC1−C6アルキルであり、
9aおよびR9b
それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、R9aとR9bの少なくとも一つがC1−C4アルキルであるか、またはともにC3−C6シクロアルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環bおよびcはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O)29、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、から独立に選択された一つ以上の基で置換される、
請求項19に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項21】
構造式XVIII
【化22】

XVIII
を有する請求項20に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Tは化学結合、OまたはC(O)であり、
3はメチルまたはエチルであり、
9aとR9bはそれぞれ独立に水素、メチルまたはエチルであり、R9aとR9bの少なくとも一つはメチルまたはエチルであり、
環bとcはそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、S(O)2CH3、N(CH32、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項20に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項22】
構造式XIX
【化23】

XIX
を有する請求項21に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項23】
構造式XX
【化24】

XX
を有する請求項1に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1は化学結合、CH2、OまたはSで、A1が炭素である場合、A1とR4またはA1とR5は共に3から6員環のカルボシクリルであり、
2はOまたはSまたはCH2であり、
Qは−C(O)OR6、またはR6Aであり、
Yは化学結合、C1−C6アルキル、またはC3−C6シクロアルキルであり、
Zは a)アリールである、
b)5から10員環のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、N、O、またはSから選択された少なくとも一つのへテロ原子を含む、
c)ビアリールであり、ビアリールは、他のアリールで置換した、またはヘテロアリールで置換したアリールであると定義される、または、
d)ビヘテロアリールであり、ビヘテロアリールは、他のテロアリールで置換した、またはアリールで置換したテロアリールであると定義され、そしてアリール、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールは、任意で独立にR7から選択された一つ以上の基で置換され、
アリール、ヘテロアリール、ビアリール、ヘテロアリールは、任意でR7から独立に選択された一つ以上の基で置換され、
nは1、2、3、4、5、または6であり、
pは1または2であり、
rは1、2、3、または4であり、
1およびR2はそれぞれ独立に、
水素、
ハロアルキル、
1−C6アルキル、
(CH2n3−C8シクロアルキル、または、
1およびR2は4から8員環の非芳香族の炭素環を形作り、R1およびR2の少なくとも一つはアルキル、またはシクロアルキルであり、また、
3は水素、
ニトロ、
シアノ、
ヒドロキシル、
ハロ、
ハロアルキル、
ハロアルキルオキシ、
アリールオキシ、
1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、または
3−C8シクロアルキルであり、
4とR5はそれぞれ独立に、水素、またはC1−C6アルキルであり、
6は水素、C1−C6アルキル、またはアミノアルキルであり、
6Aはカルボキサミド、スルホンアミド、アシルスルホンアミド、テトラゾール、であり、
【化25】

7は水素、
オキソ、
ニトロ、
シアノ、
ヒドロキシル、
ハロ、
ハロアルキル、
ハロアルキルオキシ、
アリールオキシ、
アリールアルキル、
アミノアルキル、
1−C6アルキル、
1−C6アルコキシ、
(CH2n3−C8シクロアルキル、
C(O)R9
C(O)R9
C(=NOR8)R9
CR8(OH)R9
C[=C(R82]R9
OR9
SR9または
S(S(O)p9であり、
8は水素またはC1−C6アルキルであり、また、
9は水素、
1−C6アルキル、
3−C8シクロアルキル、
アリール、
ヘテロアリールまたは、
ヘテロシクリルであり、
アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルは、任意で、水素、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、オキソ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよびC3−C8シクロアルキル、からなるグループから選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項1に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項24】
請求項23に記載の化合物であって、Zはフェニルまたはナフチル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、オクサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピロリル、チアゾリル、チオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、または、次の
【化26】

から選択された構造式に任意で置換され、
式中、Tは、
化学結合、−(CH2qO−、−O(CH2q−、−C(O)(CH2q−、−(CH2qC(O)−、−(CH2qS−、−S(CH2q−、S[O]p、−(C1−C3アルキル)−、−(CH2qC(=CH2)−、−C(=CH2)(CH2q−、−(CH2qC(=NOH)−、−C(=NOH)(CH2q−、−(CH2qC(=NOCH3)−、−C(=NOCH3)(CH2q−、−CH(OH)(CH2q−、または−(CH2qCH(OH)−であり、
Qは0、1、2、または3であり、また
環bからjはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、S(O)29、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキルからなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
構造式XXI
【化27】

を有する請求項24に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
mは1、2、3または4であり、
1はC1−C3アルキルであり、また
6およびR9はそれぞれ独立に、水素またはC1−C6アルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環bおよびcはそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O)29、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、から独立に選択された一つ以上の基で置換される、
請求項24に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項26】
構造式XXII
【化28】

を有する請求項25に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Tは化学結合、OまたはC(O)であり、
1はメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
3はメチルまたはエチルであり、また、
環bとcはそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、S(O)2CH3、N(CH32、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項25に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項27】
構造式XXIII
【化29】

を有する請求項1に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
1とA2はそれぞれ、
OとO、
CH2とO、
CH2とS、
OとSまたは、
SとOであり、
mは1、2、3または4であり、
1はC1−C3アルキルであり、また
3は水素、ハロまたはC1−C6アルキルであり、
6およびR9はそれぞれ独立に、水素またはC1−C6アルキルであり、
Tは化学結合、−O−、−C(O)−、−S(O)−S(O)2−、−C(=CH2)−、−C(=NOH)−または−CH(OH)−であり、また
環bとcとがそれぞれ任意で、水素、オキソ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールオキシ、アリールアルキル、アミノアルキル、S(O)29、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよび(CH2n3−C8シクロアルキル、から独立に選択された一つ以上の基で置換される、
請求項1に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項28】
構造式XXIV
【化30】

を有する請求項27に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体であって、式中、
Tは化学結合、Oまたは−C(O)−であり、
1はメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
3はメチルまたはエチルであり、また
環bとcとがそれぞれ任意で、水素、Cl、Br、CF3、OCF3、S(O)2CH3、N(CH32、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシおよびシクロプロピル、からなるグループから独立に選択された一つ以上の置換基で置換される、
請求項27に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体。
【請求項29】
以下で構成されるグループ
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【表1−5】

【表1−6】

【表1−7】

【表1−8】

【表1−9】

【表1−10】

【表1−11】

【表1−12】

【表1−13】

【表1−14】

【表1−15】

【表1−16】

【表1−17】

【表1−18】

【表1−19】

【表1−20】

【表1−21】

【表1−22】

【表1−23】

【表1−24】

【表1−25】

【表1−26】

【表1−27】

【表1−28】

【表1−29】

【表1−30】

【表1−31】

【表1−32】

【表1−33】

【表1−34】

【表1−35】

【表1−36】

【表1−37】

【表1−38】

より選択される化合物。
【請求項30】
式:
【化31】

である請求項29に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物あるいは水和物。
【請求項31】
医薬的に許容できる担体および請求項1から30に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物あるいは水和物からなる医薬組成物。
【請求項32】
(1)請求項1から30に記載の化合物または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは鏡像異性体、
(2)インスリン増感剤、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、インスリン分泌促進剤、インスリン、抗高脂血症薬、血漿HDL増加剤、HMG−CoA還元酵素阻害剤、スタチン、アシルCoAコレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤、抗肥満薬組成、高コレステロール症用薬、フィブラート、ビタミンおよびアスピリンからなる群から選択された第二治療薬、および
(3)任意で医薬的に許容できる担体、からなる医薬組成物。
【請求項33】
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体を請求項1から30の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、あるいは水和物と接触させるステップから成る、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の調節の方法。
【請求項34】
PPARがアルファ(α)−受容体である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
PPARがガンマ(γ)−受容体である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
PPARがデルタ(δ)−受容体である、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
PPARがガンマ/デルタ(γ/δ)−受容体である、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
PPARがアルファ/ガンマ/デルタ(α/γ/δ)−受容体である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
請求項1から30に記載の化合物を有効量で投与するステップを有する、PPAR−γを介する哺乳類の疾患または状態の治療および/または予防の方法。
【請求項40】
請求項1から30に記載の化合物を有効量で投与するステップを有する、PPAR−δを介する哺乳類の疾患または状態の治療および/または予防の方法。
【請求項41】
請求項1から30に記載の化合物を有効量で投与するステップを有する、PPAR−γ/δを介する哺乳類の疾患または状態の治療および/または予防の方法。
【請求項42】
請求項1から30に記載の化合物を有効量で投与するステップを有する、PPAR−α/γ/δを介する哺乳類の疾患または状態の治療および/または予防の方法。
【請求項43】
請求項1から30に記載の化合物を有効量で投与するステップを有する、哺乳類の血糖を低下させる方法
【請求項44】
請求項1から30に記載の化合物を有効量で投与するステップを有する、高血糖症、異常脂質血症、II型糖尿病、I型糖尿病、高トリグリセリド血症、シンドロームX、インスリン耐性、心臓麻痺、糖尿病性異常脂質血症、高脂血症、高コレステロール血症、高血圧、肥満、拒食症・過食症、神経性食欲不振症、心循環器疾患、およびインスリン耐性が構成要素であるその他の疾患からなる群から選択された、哺乳類の疾患または状態の治療および/また予防の方法。
【請求項45】
請求項1から30に記載の化合物を治療上の有効量で投与するステップを有する、哺乳類の糖尿病の治療および/また予防の方法。
【請求項46】
請求項1から30に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体を治療上の有効量で投与するステップを有する、哺乳類の心循環器疾患の治療および/また予防の方法。
【請求項47】
請求項1から30に記載の化合物、または、その医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物あるいは立体異性体を治療上の有効量で投与するステップを有する、哺乳類のシンドロームXの治療および/また予防の方法。
【請求項48】
請求項1から30に記載の化合物、ならびにインスリン増感剤、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、インスリン分泌促進剤、インスリン、抗高脂血症薬、血漿HDL増加剤、HMG−CoA還元酵素阻害剤、スタチン、アシルCoAコレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤、抗肥満薬組成、高コレステロール症用薬、フィブラート、ビタミンおよびアスピリンからなる群から選択された有効量の第二治療薬を有効量で投与するステップを有する、高血糖症、異常脂質血症、II型糖尿病、I型糖尿病、高トリグリセリド血症、シンドロームX、インスリン耐性、心臓麻痺、糖尿病性異常脂質血症、高脂血症、高コレステロール血症、高血圧、肥満、拒食症・過食症、神経性食欲不振症、心循環器疾患、およびインスリン耐性が構成要素であるその他の疾患からなる群から選択された、哺乳類の疾患または状態の治療および/また予防の方法。
【請求項49】
PPARで仲介される状態の治療のための薬剤製造のための請求項1から30に記載の化合物、およびその医薬的に許容できる塩、溶媒和物、水和物または立体異性体の利用。

【公表番号】特表2007−502815(P2007−502815A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523861(P2006−523861)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/024381
【国際公開番号】WO2005/019151
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(594197872)イーライ リリー アンド カンパニー (301)
【Fターム(参考)】