説明

バッファ付きフィンFETデバイス

【課題】フィンFETデバイスのロバストネスを向上させる。
【解決手段】トランジスタデバイスであって、半導体基板と、半導体基板に形成されたバッファ付き垂直フィン状構造であって、垂直フィン状構造は、ドレーン領域とソース領域512との間にチャンネル領域514を含む上位の半導体層と、上位の半導体層の下のバッファ領域304であって、第1のドーピング極性を有するバッファ領域と、第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有するウェル領域302の少なくとも一部分と、バッファ領域とウェル領域との間の少なくとも1つのp−n接合であって、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合とを含むバッファ付き垂直フィン状構造と、上位の半導体層のチャンネル領域をおおい形成されたゲートスタックとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は概して、集積回路デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
(背景技術の説明)
フィンFET(フィン電界効果トランジスタ)デバイスは、比較的最近開発された非平面トランジスタデバイスである。フィンFETデバイスは概して、垂直フィン状チャネルによって特徴付けられ、通常、絶縁体上のシリコン(SOI)またはバルクシリコン基板上に形成される。
【0003】
フィンFETデバイスのロバストネス(robustness)を向上させることが非常に望まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態は、バッファ付きトランジスタデバイスに関する。このデバイスは、半導体基板に形成されたバッファ付き垂直フィン状構造を含む。この垂直フィン状構造は、少なくとも、上位の半導体層と、バッファ領域と、ウェル領域の少なくとも一部分とを含む。バッファ領域は、第1のドーピング極性を有し、ウェル領域は、第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有する。垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合は、バッファ領域とウェル領域との間に形成される。
【0005】
他の実施形態、局面、および特徴も開示されている。
【0006】
例えば、本発明は、以下を提供する。
【0007】
(項目1)
トランジスタデバイスであって、
半導体基板と、
該半導体基板に形成されたバッファ付き垂直フィン状構造であって、該垂直フィン状構造は、
ドレーン領域とソース領域との間にチャンネル領域を含む上位の半導体層と、
該上位の半導体層の下のバッファ領域であって、第1のドーピング極性を有する、バッファ領域と、
該第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有するウェル領域の少なくとも一部分と、
該バッファ領域と該ウェル領域との間の少なくとも1つのp−n接合であって、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合とを含む、バッファ付き垂直フィン状構造と、
該上位の半導体層のチャンネル領域をおおい形成されたゲートスタックと
を備えている、トランジスタデバイス。
【0008】
(項目2)
上記垂直フィン状構造に隣接した酸化物で充填された溝をさらに備えている、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0009】
(項目3)
ソース領域およびドレーン領域上にエピタキシアルに成長した層をさらに備えている、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0010】
(項目4)
上記ゲートスタックに隣接したゲートスタックスペーサをさらに備え、該ゲートスタックスペーサは、該ゲートスタックのゲート電極を上記ソース領域およびドレーン領域から電気的に絶縁する、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0011】
(項目5)
1つのp−n接合が上記バッファ領域と上記ウェル領域との間になるように、該バッファ領域は、該ウェル領域のすぐ上にある、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0012】
(項目6)
上記バッファ付き垂直フィン状構造の上記ベースにおいて、上記ウェル領域の第1の層は、上記バッファ領域のすぐ上にあり、該ウェル領域の第2の層は、該バッファ領域のすぐ下であり、それによって2つのp−n接合が該バッファ領域と該ウェル領域との間に存在する、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0013】
(項目7)
上記バッファ付き垂直フィン状構造を迂回し、上記ウェル領域と電気的に接続するウェルタップをさらに備えている、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0014】
(項目8)
上記垂直フィン状構造の水平断面は、上記p−n接合によって完全にカバーされている、上記項目のいずれか一項に記載のデバイス。
【0015】
(項目9)
半導体基板上にバッファ付き垂直フィン状構造を備えているフィンFETデバイスを作製する方法であって、該方法は、
第1のドーピング極性となるように、該垂直フィン状構造内のウェル領域を少なくとも部分的にインプラントすることと、
該第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性となるように、該垂直フィン状構造のバッファ領域をインプラントすることと
を含み、少なくとも1つのp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域との間に形成され、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする、方法。
【0016】
(項目10)
溝エッチングを実行して、上記垂直フィン状構造の側面を画定する溝を形成することと、
該溝を酸化物で充填することと
をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0017】
(項目11)
上記溝エッチングはまた、垂直ウェル−タップ構造の側面を画定する溝を形成し、該垂直ウェル−タップ構造は、上記バッファ付き垂直フィン状構造を迂回し、上記ウェル領域と電気的に接続する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0018】
(項目12)
上記溝における酸化物に凹みを付けて上記垂直フィン状構造の上位の半導体層を露出させるように、酸化物への凹み付けを実行することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0019】
(項目13)
上記上位の半導体層のチャンネル領域をおおいゲートスタックを形成することをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0020】
(項目14)
上記ゲートスタックに隣接してゲートスタックスペーサを形成することと、
上記上位の半導体層のソース領域およびドレーン領域上に選択的エピタキシアル成長を実行すること
をさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0021】
(項目15)
上記バッファ領域は、上記ウェル領域のすぐ上でインプラントされ、それによって1つのp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域との間に形成される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0022】
(項目16)
上記バッファ領域は、上記ウェル領域内でインプラントされ、それによって第1のp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域の第1の層との間に形成され、第2のp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域の第2の層との間に形成される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0023】
(項目17)
上記ウェル領域およびバッファ領域のインプラントは、上記垂直フィン状構造の上記水平断面が上記少なくとも1つのp−n接合によって完全にカバーされるようなものである、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0024】
(項目18)
少なくとも1つのバッファ付きフィンFETデバイスを備えている集積回路であって、該バッファ付きフィンFETデバイスは、
バッファ付き垂直フィン状構造であって、少なくとも
ドレーン領域とソース領域との間にチャンネル領域を含む上位の半導体層と、
該上位の半導体層の下のバッファ領域であって、第1のドーピング極性を有するバッファ領域と、
該第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有するウェル領域の少なくとも一部分と、
該バッファ領域と該ウェル領域との間の少なくとも1つのp−n接合であって、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合とを含む、バッファ付き垂直フィン状構造と、
該上位の半導体層のチャンネル領域をおおい形成されたゲートスタックと
を備えている、集積回路。
【0025】
(項目19)
上記バッファ付き垂直フィン状構造を迂回し、上記ウェル領域と電気的に接続するウェルタップをさらに備えている、上記項目のいずれか一項に記載の集積回路。
【0026】
(項目20)
上記バッファ付きフィンFETデバイスは、スタティックメモリセルの一部である、上記項目のいずれか一項に記載の集積回路。
【0027】
(項目21)
上記バッファ付きフィンFETデバイスは、アナログ回路の一部である、上記項目のいずれか一項に記載の集積回路。
【0028】
(摘要)
一実施形態は、バッファ付きトランジスタデバイスに関する。このデバイスは、半導体基板に形成されたバッファ付き垂直フィン状構造を含む。この垂直フィン状構造は、少なくとも、上位の半導体層と、バッファ領域と、ウェル領域の少なくとも一部分とを含む。バッファ領域は、第1のドーピング極性を有し、ウェル領域は、第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有する。垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合は、バッファ領域とウェル領域との間に形成される。他の実施形態、局面、および特徴も開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、本発明の実施形態に従ってバッファ付きフィンFETデバイスを作製する方法の流れ図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に従うバッファ付きフィンFETデバイスの一部の特徴を示す平面図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に従ってハードマスク層上でレジストをパターン化した後の第1のデバイス構造の3つの断面図を示す。
【図4】図4は、本発明の実施形態に従う酸化物充填および化学機械平坦化の後の第1のデバイス構造の3つの断面図を示す。
【図5】図5は、本発明の実施形態に従ってソース−ドレーン延長インプランテーション後の第1のデバイス構造の3つの断面図を示す。
【図6】図6は、本発明の実施形態に従う作製プロセスの後の第1のデバイス構造の3つの断面図を示す。
【図7】図7は、本発明の実施形態に従うバッファ付きフィンFETデバイスおよび隣接するウェルタップの一部の特徴を示す平面図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態に従うバッファ付きフィンFETデバイスおよび隣接するウェルタップの作製の間の様々なステップ後の断面図を示す。
【図9】図9は、本発明の代替の実施形態に従う作製プロセス後の第2のデバイス構造の3つの断面図を示す。
【図10】図10は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)の単純化された部分的ブロック略図であり、このFPGAは、本発明の実施形態を実装するように構成され得る。
【図11】図11は、本発明の実施形態に従って、垂直フィン状構造の水平断面に部分的にのみ及ぶp−n接合を備えているデバイス構造の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書に提供された図面は、必ずしもサイズが合っていないことに留意されたい。図面は、ここに開示された発明の理解を容易にするために、例示の目的で提供されている。
【0031】
(詳細な説明)
出願人等は、メモリセルの中のフィンFETデバイスのきわめて小さい寸法が、セルを単一現象故障(SEU)および電子雑音信号に対して影響されやすくしていることを突き止めた。SEUは、セル内の敏感なノードにおける電子−正孔対の生成を引き起こす放射によって引き起こされ得る。集積回路の動作および性能は、そのようなSEUによって実質的に弱められ得る。例えば、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)および他のプログラム可能論理デバイス(PLD)は、構成ランダムアクセスメモリ(CRAM)セルに発生するSEUに対して特に敏感である。他のタイプの集積回路、例えばマイクロプロセッサおよび用途特定集積回路(ASIC)もまた、SEUに対して敏感である。
【0032】
さらに、フィンFETデバイスはまた、集積回路の他の部分から導電路を介して伝送され得る電子雑音信号に対しても敏感である。特に、基板雑音は、アナログ回路に適用されるフィンFETデバイスの性能に悪影響を及ぼす。
【0033】
本開示は、バッファ付きフィンFETデバイスおよび該デバイスを作製する方法を提供する。1つの適用例として、バッファ付きフィンFETデバイスは、メモリセルにおけるSEUの発生を実質的に低減するために、スタティックメモリセルにおいて利用され得る。例えば、バッファ付きフィンFETデバイスは、FPGAまたは他の集積回路におけるCRAMセルにおいて使用され得る。バッファ付きフィンFETデバイスの耐雑音性特徴はまた、バッファ付きフィンFETデバイスを基板雑音に対して影響され難くし、従って、バッファ付きフィンFETデバイスがアナログ回路に適用されることを十分に相応しくする。
【0034】
図1は、本発明の実施形態に従ってバッファ付きフィンFETデバイスを作製する方法100の流れ図である。作成方法100は、図2〜図6の構造略図と連携して以下に説明される。
【0035】
バッファ付きフィンFETデバイスの一部の特徴および3つの横断面を示す上(平)面図が、図2で与えられる。図2の主な目的は、3つの横断面の位置を示すことであり、これら3つの横断面は、図3〜図6および図9の断面図で使用されることに留意されたい。図に示される特徴は、実際には、最終的なフィンFETデバイスの他の層の下に埋められる。図2の第1の横断面は、A−A’と表示され、ゲート電極508の下で3つのフィンを横断する。換言すれば、トランジスタがオンのとき、フィンを貫流する電流は、A−A’平面を貫流する。第2の横断面は、B−B’と表示され、A−A’と平行である。B−B’平面は、3つのドレーン(またはソース)特徴512を横断する。第3の横断面は、C−C’と表示され、A−A’およびB−B’に対して垂直である。C−C’平面は、フィンを長手方向に切る。
【0036】
図3〜図6は、本発明の実施形態に従う作製プロセスの様々なポイントにおける3つの横断面(A−A’、B−B’、およびC−C’)に沿う第1のデバイス構造の断面図を示す。図6に示す作製されたデバイスは、垂直フィン状構造のチャンネルとベースとの間に、ラジエーションハードニング(radiation hardening)(および雑音からの絶縁)に対する1つのp−n接合を提供する。
【0037】
図9は、本発明の実施形態に従う作製プロセスの後の、3つの横断面(A−A’、B−B’、およびC−C’)に沿う第2のデバイス構造の断面図を示す。図9に示す作製されたデバイスは、垂直フィン状構造のチャンネルとベースとの間に、ラジエーションハードニング(および雑音からの絶縁)に対する2つのp−n接合を提供する。
【0038】
ブロック102において、半導体ウェーハが提供される。半導体ウェーハは、例えば、シリコン基板であり得る。シリコン基板は、ドープされないか、またはわずかにドープされることがあり得る。
【0039】
ブロック103において、ウェルインプランテーションに対するパターン化されたマスクが形成され得る。このステップは、マスク層を堆積させることと、マスク層をパターン化してウェルインプランテーションに対する領域を露出させるために、リソグラフィーを使用することとを含む。ウェルインプランテーションが次に、ブロック104において実行され得る。ウェルインプランテーションは、実施形態に依存して、n−タイプまたはp−タイプのウェル領域いずれかを形成し得る。基板の上位層の下に埋められた層をより重くドープするために、高エネルギーイオンインプランテーションが、使用され得る。一実装において、ウェルインプランテーションは、1017cm−3のオーダーの密度でドーパント原子をインプラントし得る。
【0040】
ブロック105において、バッファインプランテーションに対するパターン化されたマスクが形成され得る。このステップは、マスク層を堆積させることと、マスク層をパターン化してバッファインプランテーションに対する領域を露出させるために、リソグラフィーを使用することとを含む。バッファインプランテーションが次に、ブロック106において実行され得る。バッファインプランテーションは、実施形態に依存して、p−タイプまたはn−タイプのバッファ層いずれかを形成し得る。本発明の実施形態に従って、ウェル領域およびバッファ層は、相反するドーピング極性を有するべきである。バッファ層の上位部分は、より軽くドープされ、バッファ層の下位部分は、より重くドープされるように、バッファインプランテーションは、勾配をつけられ得る。一実装において、バッファインプランテーションは、1017cm−3のオーダーの密度でドーパント原子をインプラントし得る。
【0041】
ブロック107において、パターン化されたハードマスクが形成され得る。このステップは、複数層のハードマスクを堆積させることと、溝エッチングのためにハードマスクをパターン化するためにリソグラフィーを使用することとを含み得る。ハードマスクは、例えば、窒化物層(例えば、窒化ケイ素)の下に酸化物層(例えば、酸化ケイ素)を含み得る。
【0042】
図3は、本発明の実施形態に従ってハードマスク層上でレジストをパターン化した後の第1のデバイス構造の3つの断面図を提供する。図3は、ウェル領域302の上の上位の半導体層306、バッファ層304を示す。上述したように、バッファ層304およびウェル領域302は、相反する極性となるようにドープされ得、そして、バッファ層の上位部分がより軽くドープされ、バッファ層の下位部分がより重くドープされるようにドーピング状態に勾配を持たせるために、バッファ層304がインプラントされ得る。上位の半導体層306は、ドープされないか、または軽くドープされることがあり得る。以下にさらに説明されるように、上位の半導体層306は、フィンFETデバイスのチャンネル、ドレーン、およびソースを形成するために使用される。ハードマスク308をパターン化するために使用されるパターン化されたレジスト層310が図3にさらに示されている。
【0043】
ハードマスクがパターン化された後に、溝エッチングプロセスが次に、図1のブロック108において実行され得る。溝エッチングは、異方性ドライエッチングプロセスを使用して実行され得る。溝エッチングは、フィンFETデバイスの特徴である垂直フィン状構造を画定し得る。ブロック110において、角に丸みを付けるプロセスが次に実行され得る。ブロック112において、溝が次に、酸化物フィルによって充填され得る。酸化物の充填は、高いアスペクト比の酸化物堆積プロセスを使用して実行され得る。ブロック114において、化学機械平坦化技術(CMP)が表面を平坦化するために適用され得る。ハードマスクが、CMPに対するストップ層として作用し得る。
【0044】
図4は、本発明の実施形態に従う酸化物充填および化学機械平坦化の後の第1のデバイス構造の3つの断面図を提供する。図4は、酸化物で充填された溝402を示し、酸化物で充填された溝402は、ハードマスク308の下でエッチングされていない部分によって形成された垂直フィン状構造404を分離する。示されるように、垂直フィン状構造404は、ベースに向かって広がり得、そしてバッファ層304より下にウェル領域302の中に延び得る。
【0045】
図1に戻って、酸化物への凹み付けは、ブロック116において実行され得る。酸化物への凹み付けは、例えば、ドライ凹みエッチングプロセスによって実行され得る。酸化物への凹み付けは、各垂直フィン状構造の上位の半導体層の少なくとも一部分を露出させる。露出した部分は、フィン状であり、デバイスのフィン状本体またはフィンとも称され得る。各フィンの中央部分は、フィンFETデバイスのチャンネルに対して使用され、各フィンの側面部分は、フィンFETデバイスのソースおよびドレーンに対して使用される。
【0046】
ブロック118において、ゲートスタックが次に、チャンネルの3つの露出した表面をおおい形成され得る。ゲートスタックは、薄いゲート誘電体層を含み得、この薄いゲート誘電体層は、フィンFETデバイスのフィン状チャンネルの3つの露出した表面をおおい堆積される。ゲート誘電体層は、ゲート酸化物層または高いK誘電体層であり得る。ゲートスタックはさらに、ゲート電極を含み得、このゲート電極は、薄いゲート酸化物層の上に形成される。ゲート電極は、例えば、化学蒸着によって堆積させられ得るポリシリコンで作製され得るか、または金属ゲート電極であり得る。ゲートスタックの形成の後に、ブロック120において、ゲートスタックスペーサが、酸化物層としてゲート電極の両側に形成され得る。ゲートスタックスペーサは、フィンFETデバイスのソースおよびドレーンからゲート電極を絶縁することに役立つ。ブロック122において、ソース−ドレーン延長(SDE)インプランテーションが次に実行され得る。一実装において、バッファ層がp−タイプである場所では、ドレーンおよびソース延長領域がn−タイプとなるように、SDEインプラントが、ドレーンおよびソース延長領域をドープし得る。SDEインプランテーションは、一部の実施形態において使用され得る光学的ステップである。他の実施形態においては、ソースおよびドレーンのドーピングは、ソースおよびドレーンのエピタキシアル成長の間のインサイチュドーピングを介して達成され得る。
【0047】
図5は、本発明の実施形態に従ってソース−ドレーン延長インプランテーション後の第1のデバイス構造の3つの断面図である。図5は、酸化物で充填された溝402が、下位の表面レベル502まで凹みが付けられて、垂直構造のフィン状本体(すなわちフィン)504を露出させることを示している。露出したフィン504は、(A−A’およびC−C’断面で示される)ドープされていないかまたは軽くドープされたチャンネル領域514および(B−B’およびC−C’断面で示される)ドープされたドレーン/ソース領域512を含み得る。A−A’断面はまた、薄いゲート誘電体層506とゲート電極508とを含むデートスタックを示す。ゲート誘電体506は、チャンネル514の3つの露出した表面をおおい堆積させられる。ゲート電極508の両側のゲートスタックスペーサ510が、C−C’断面で示される。
【0048】
図1の流れ図に戻って、随意的なSDEインプランテーションの後に、ソース/ドレーンの選択的エピタキシアル成長が、ブロック124において実行される。上述したように、ソースおよびドレーンのエピタキシアル成長が、ソースおよびドレーンのインサイチュドーピングによって達成され得る。深いソース/ドレーンインプランテーションが次に、ブロック126において実行され得る。深いソース/ドレーンインプランテーションは、ソースおよびドレーンにおける直列抵抗を低減するために実行され得る。
【0049】
図6は、本発明の実施形態に従う作製プロセスの後の第1のデバイス構造の3つの断面図を示す。ソース/ドレーン領域のエピタキシアル成長部分602が示される。エピタキシアル成長部分602の実際の幾何学的状態は、図6に示される単純な幾何学的形状とは異なることが予期され得ることに留意されたい。
【0050】
図6に示される作製されたデバイスの第1の実装において、ドレーンおよびソース領域512(および延長602)は、n−タイプにドープされ得、チャンネル領域514は、ドープされないかまたは軽くドープされることがあり得、バッファ層304は、p−タイプにドープされ得、そしてウェル領域302は、n−タイプにドープされ得る。この実施形態において、p−タイプのバッファ層304とn−タイプのウェル領域302との間には、単一のp−n接合が存在する。
【0051】
図6に示される作製されたデバイスの第2の実装において、ドレーンおよびソース領域512(および延長602)は、p−タイプにドープされ得、チャンネル領域514は、ここでも、ドープされないかまたは軽くドープされることがあり得、バッファ層304は、n−タイプにドープされ得、ウェル領域302は、p−タイプにドープされ得る。この実施形態において、n−タイプのバッファ層304とp−タイプのウェル領域302との間には、単一のp−n接合が存在する。
【0052】
有利なことに、バッファ層304は、電離放射によって生成される電荷に対してフィンFETデバイスを効果的に強固にする。有利なことに、バッファ層304はまた、垂直フィン状構造を上方に伝送され得る電子雑音信号に対してデバイスを影響され難くすることで、デバイスに雑音からの絶縁を提供する。この理由は、バッファ層304が、ウェル領域302と比較して反対のドーピング極性であり、それによって、2つの領域の間にp−n接合が形成されるからである。p−n接合により、ウェル302は、従来のフィンFETのソース/ドレーンによって集められたであろう電荷の多くをまたはそのほとんどを集める。
【0053】
図7は、本発明の実施形態に従うバッファ付きフィンFETデバイスおよび隣接するウェルタップの一部の特徴を示す平面図である。図7に示される特徴(例えばゲート電極508)は実際は、最終的なフィンFETデバイスの他の層の下に埋められている。図2からのB−B’断面が図7に示されており、ドレーン(またはソース)特徴512および隣接するウェルタップ702を横断している。
【0054】
図8は、本発明の実施形態に従うフィンFETデバイスの作製の間の図7のB−B’平面における4つの断面図を示す。示される断面図は、作成プロセスにおける様々なポイントに対応する。バッファ付きフィンFETデバイスのドレーン(またはソース)特徴512は、各図の左側に形成されつつあり、そしてウェルタップ702は、各図の右側に形成されつつある。
【0055】
図8の左上角の第1の断面図は、ハードマスク層308上でレジスト層310をパターン化した後の断面を示す。この図は、作製プロセスにおける図3と同じポイントでのデバイスを示す。図示されるように、バッファ層304は、バッファ付きフィンFETデバイスの左側に形成されるが、ウェルタップの右側には形成されない。その代わり、内在的(intrinsic)にドーピングされているか、または軽くドープされた上位の半導体層306が、ウェル領域302からウェルタップに対するハードマスク層308へ延びる。
【0056】
図8の右上角の第2の断面図は、酸化物フィルのCMP後の断面を示す。この図は、作製プロセスにおける図4と同じポイントでのデバイスを示す。図示されるように、ウェルタップの右側の垂直フィン状構造は、バッファ層304を有しない。その代わり、上位の半導体層306が、垂直フィン状構造のベースにおけるウェル領域302からウェルタップに対するハードマスク層308へ延びる。
【0057】
図8の右下角の第3の断面図は、SDEインプランテーション後の断面を示す。この図は、作製プロセスにおける図5と同じポイントでのデバイスを示す。このポイントにおいて、左側に、ドレーン(またはソース)に対する露出したフィン状本体512と、右側に、ウェルタップに対する露出したフィン状本体702が存在する。反対のドーピング極性のバッファ層304が、ドレーン(またはソース)の下にある一方、ウェルタップの下のドープされた半導体層701は、ウェルタップと同じドーピング極性である。
【0058】
最後に、図8の左下角の第4の断面図は、選択的なエピタキシアル成長および深いソース/ドレーンインプランテーションの後の断面を示す。この図は、作製プロセスにおける図6と同じポイントでのデバイスを示す。ここでは、ドレーン(またはソース)上のエピタキシアル成長部分602およびウェルタップに対するエピタキシアル成長部分703が示される。
【0059】
有利なことに、上述されたウェルタップ構造は、バッファ付きフィンFETデバイスの下のウェルとの電気的接続を作るために使用され得る。図6および図7に示されるウェルタップ構造は、ウェル接続に対する別個のフィン702を有する。あるいは、ウェルタップ構造は、ウェル接続に対して、別個のフィンの代わりに、別個の平面領域を使用し得る。ウェルタップは、フィンFETデバイスのウェルに対する適切なバイアスを設定するために使用され得る。例えば、n−チャンネルのフィンFETデバイスに対して、ウェルは、電圧Vccを供給するように設定され得る。
【0060】
図9は、本発明の別の実施形態に従う第2のデバイス構造の作製後の3つの断面図を提供する。第2のデバイス構造もまた、図1に関連して上述された作製の方法100におけるプロセスステップによって作製され得る。しかしながら、バッファおよびウェルインプラントは、第2のデバイス構造に対しては、異なる深さレベル(および異なる極性)にある。
【0061】
図9における第2のデバイス構造を形成するために、ウェルインプラント104およびバッファインプラント108のステップがバッファ層904を形成するために使用され、バッファ層904は、ウェル領域902の2つの層を分離する。これは、連続する領域をカバーするウェルインプラント104および次のバッファインプラント108によって、連続する領域の中央にバッファ層904を形成し、それによってバッファ層904が、ウェル領域902の2つの残存層の間に挟まれることによって達成され得る。
【0062】
図9に示される作製されたデバイスの第1の実装において、ドレーンおよびソース領域512(および延長602)はn−タイプにドープされ得、チャンネル領域514およびウェル領域(層)902は、p−タイプにドープされ得、そしてバッファ層904は、n−タイプにドープされ得る。この実施形態において、2つのp−n接合は、n−タイプのバッファ層904が、p−タイプのウェル領域902の2つの層の中央に挟まれていることによって形成される。
【0063】
図9に示される作製されたデバイスの第2の実装において、ドレーンおよびソース領域512(および延長602)は、p−タイプにドープされ得、チャネル領域514およびウェル領域(層)902は、n−タイプにドープされ得、およびバッファ層904は、p−タイプにドープされ得る。この実施形態において、2つのp−n接合は、p−タイプバッファ層904が、n−タイプのウェル領域902の2つの層の中央に挟まれていることによって形成される。
【0064】
有利なことに、バッファ層904は、電離放射によって生成される電荷に対してフィンFETデバイスを効果的に強固にする。有利なことに、バッファ層904はまた、垂直フィン状構造を上方に伝送され得る電子雑音信号に対してデバイスを影響され難くすることで、デバイスに雑音からの絶縁を提供する。この理由は、バッファ層904が、ウェル領域902の2つの隣接する層と比較して反対のドーピング極性であるからである。斯くして、2つのp−n接合がバッファ層904とウェル領域902の2つの層との間で形成される。2つのp−n接合により、ベース406の近くのウェル領域902の層およびバッファ層904は、従来のフィンFETのソース/ドレーンによって集められたであろう電荷の多くをまたはそのほとんどを集める。
【0065】
他の実施形態において、上述された1つまたは2つのp−n接合の他に、さらなるp−n接合が、更なるインプラントによってまたはエピタキシアル成長と組み合わされたインプラントによって作製され得る。2つより多くのp−n接合は、さらなるラジエーションハードニング(および雑音からの絶縁)を提供するが、更なるプロセスステップが必要となる。
【0066】
本明細書に開示されたバッファ付きフィンFETデバイスは、耐SEUメモリセルを形成するために使用され得ることが勘案されている。本明細書に開示されたバッファ付きフィンFETデバイスは、耐雑音アナログ回路を形成するために利用され得ることも勘案されている。本明細書に開示されたバッファ付きフィンFETデバイスはまた、他の電子回路にも使用され得る。フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、マイクロプロセッサ、用途特定集積回路(ASIC)などを含む様々なタイプの集積回路が、本明細書に開示されたバッファ付きフィンFETデバイスを利用し得る。
【0067】
図10は、FPGA1000の単純化された部分的ブロック略図であり、FPGA1000は、本発明の局面を含むことができる。例えば、FPGA1000のCRAMセルおよび/またはアナログ回路は、本明細書に説明されたバッファ付きフィンFETデバイスを使用して形成され得る。FPGAの動作中、CRAMセルは、FPGAをプログラムするために使用される構成データを格納する。アナログ回路は、例えば、高速直列通信リンク用に、または他の目的用に使用され得る。
【0068】
FPGA900は、例示的目的だけのために本明細書において説明され、本発明は、集積回路の多くの異なるタイプで実装され得ることが理解されるべきである。換言すれば、本発明の実施形態は、多くのタイプの集積回路、例えばフィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、複合プログラム可能論理デバイス(CPLD)、プログラム可能論理アレイ(PLA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、および用途特定集積回路(ASIC)において使用され得ることが理解されるべきである。
【0069】
FPGA1000は、「コア」内にプログラム可能論理アレイブロック(またはLAB)1002の2次元アレイを含み、LAB1002は、様々な長さとスピードの列および行の相互接続コンダクタのネットワークによって相互接続されている。LAB1002は、複数の(例えば10個の)論理素子(またはLE)を含む。
【0070】
LEは、ユーザ定義論理機能の効率的な実装を提供するプログラム可能論理ブロックである。FPGAは、多くの論理素子を有し、これらの論理素子は、様々な組み合わせおよび順序機能を実装するために構成されることができる。論理素子は、プログラム可能相互接続構造へのアクセスを有する。プログラム可能相互接続構造は、ほとんどいかなる所望の構成にでも論理素子を相互接続するためにプログラムされることができる。
【0071】
FPGA1000はまた、分散型メモリ構造を含み、この分散型メモリ構造は、アレイ全体にわたって提供された様々なサイズのランダムアクセスメモリ(RAM)ブロックを含む。RAMブロックは、例えば、ブロック1004、ブロック1006、およびブロック1008を含む。これらのメモリブロックはまた、シフトレジスタおよびFIFOバッファを含むことができる。
【0072】
FPGA1000はさらに、デジタル信号処理(DSP)ブロック1010を含み得、DSPブロック1010は、例えば、加算または減算機能を備えた乗算機を実装することができる。この例ではチップの周囲の周りに位置する入力/出力素子(IOE)1012は、多くのシングルエンド型および差動入力/出力標準をサポートする。各IOE1012は、FPGA1000の外部端子(すなわちピン)に結合され得る。
【0073】
図6および図9に示されるデバイス構造は、垂直フィン状構造の水平断面全体をカバーするp−n接合を含んでいるが、他の実施形態は、垂直フィン状構造の水平断面を部分的にカバーするだけであるp−n接合を形成し得ることが勘案されていることに留意された。そのような実施形態の例が、図11に示されている。
【0074】
図11のデバイスは、図11のバッファ領域304が、垂直フィン状構造の水平断面を部分的にカバーする点で図6のデバイスとは異なる。水平断面のカバーされていない部分1102は、ドープされていないか、または軽くドープされている半導体であり得る。これは、C−C’断面で示されている。
【0075】
上記説明において、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多くの詳細が与えられている。しかしながら、本発明の例示的実施形態の上記説明は、網羅的であるようには意図されておらず、また本発明を開示された正確な形式に限定するようにも意図されていない。当業者は、本発明が、1つ以上の詳細がなくとも実施され得る、または他の方法、構成要素その他で実施され得ることを認識する。
【0076】
他の例では、本発明の局面を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造または動作は示されず、説明もされていない。当業者が認識するように、本発明の特定の実施形態および例が、例示的目的で本明細書において説明されている一方で、様々な同等の変更が、本発明の範囲内で可能である。これらの変更が、上記詳細な説明に照らして、本発明になされ得る。
【符号の説明】
【0077】
302 ウェル領域
304 バッファ層
306 上位の半導体層
308 ハードマスク
310 レジスト層
402 酸化物で充填された溝
404 垂直フィン状構造
406 ベース
502 下位の表面レベル
504 露出したフィン
506 薄いゲート誘電体層
508 ゲート電極
510 ゲートスタックスペーサ
512 ドレーンおよびソース領域
514 チャンネル
602 エピタキシアル成長部分
702 ウェルタップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランジスタデバイスであって、
半導体基板と、
該半導体基板に形成されたバッファ付き垂直フィン状構造であって、該垂直フィン状構造は、
ドレーン領域とソース領域との間にチャンネル領域を含む上位の半導体層と、
該上位の半導体層の下のバッファ領域であって、第1のドーピング極性を有する、バッファ領域と、
該第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有するウェル領域の少なくとも一部分と、
該バッファ領域と該ウェル領域との間の少なくとも1つのp−n接合であって、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合とを含む、バッファ付き垂直フィン状構造と、
該上位の半導体層のチャンネル領域をおおい形成されたゲートスタックと
を備えている、トランジスタデバイス。
【請求項2】
前記垂直フィン状構造に隣接した酸化物で充填された溝をさらに備えている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
ソース領域およびドレーン領域上にエピタキシアルに成長した層をさらに備えている、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ゲートスタックに隣接したゲートスタックスペーサをさらに備え、該ゲートスタックスペーサは、該ゲートスタックのゲート電極を前記ソース領域およびドレーン領域から電気的に絶縁する、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
1つのp−n接合が前記バッファ領域と前記ウェル領域との間になるように、該バッファ領域は、該ウェル領域のすぐ上にある、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記バッファ付き垂直フィン状構造の前記ベースにおいて、前記ウェル領域の第1の層は、前記バッファ領域のすぐ上にあり、該ウェル領域の第2の層は、該バッファ領域のすぐ下であり、それによって2つのp−n接合が該バッファ領域と該ウェル領域との間に存在する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記バッファ付き垂直フィン状構造を迂回し、前記ウェル領域と電気的に接続するウェルタップをさらに備えている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記垂直フィン状構造の水平断面は、前記p−n接合によって完全にカバーされている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
半導体基板上にバッファ付き垂直フィン状構造を備えているフィンFETデバイスを作製する方法であって、該方法は、
第1のドーピング極性となるように、該垂直フィン状構造内のウェル領域を少なくとも部分的にインプラントすることと、
該第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性となるように、該垂直フィン状構造のバッファ領域をインプラントすることと
を含み、少なくとも1つのp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域との間に形成され、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする、方法。
【請求項10】
溝エッチングを実行して、前記垂直フィン状構造の側面を画定する溝を形成することと、
該溝を酸化物で充填することと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記溝エッチングはまた、垂直ウェル−タップ構造の側面を画定する溝を形成し、該垂直ウェル−タップ構造は、前記バッファ付き垂直フィン状構造を迂回し、前記ウェル領域と電気的に接続する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記溝における酸化物に凹みを付けて前記垂直フィン状構造の上位の半導体層を露出させるように、酸化物への凹み付けを実行することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記上位の半導体層のチャンネル領域をおおいゲートスタックを形成することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ゲートスタックに隣接してゲートスタックスペーサを形成することと、
前記上位の半導体層のソース領域およびドレーン領域上に選択的エピタキシアル成長を実行すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記バッファ領域は、前記ウェル領域のすぐ上でインプラントされ、それによって1つのp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域との間に形成される、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記バッファ領域は、前記ウェル領域内でインプラントされ、それによって第1のp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域の第1の層との間に形成され、第2のp−n接合が、該バッファ領域と該ウェル領域の第2の層との間に形成される、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記ウェル領域およびバッファ領域のインプラントは、前記垂直フィン状構造の前記水平断面が前記少なくとも1つのp−n接合によって完全にカバーされるようなものである、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのバッファ付きフィンFETデバイスを備えている集積回路であって、該バッファ付きフィンFETデバイスは、
バッファ付き垂直フィン状構造であって、少なくとも
ドレーン領域とソース領域との間にチャンネル領域を含む上位の半導体層と、
該上位の半導体層の下のバッファ領域であって、第1のドーピング極性を有するバッファ領域と、
該第1のドーピング極性と反対である第2のドーピング極性を有するウェル領域の少なくとも一部分と、
該バッファ領域と該ウェル領域との間の少なくとも1つのp−n接合であって、該垂直フィン状構造の水平断面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのp−n接合とを含む、バッファ付き垂直フィン状構造と、
該上位の半導体層のチャンネル領域をおおい形成されたゲートスタックと
を備えている、集積回路。
【請求項19】
前記バッファ付き垂直フィン状構造を迂回し、前記ウェル領域と電気的に接続するウェルタップをさらに備えている、請求項18に記載の集積回路。
【請求項20】
前記バッファ付きフィンFETデバイスは、スタティックメモリセルの一部である、請求項18に記載の集積回路。
【請求項21】
前記バッファ付きフィンFETデバイスは、アナログ回路の一部である、請求項18に記載の集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−46065(P2013−46065A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−174990(P2012−174990)
【出願日】平成24年8月7日(2012.8.7)
【出願人】(597154922)アルテラ コーポレイション (163)
【氏名又は名称原語表記】Altera Corporation
【Fターム(参考)】