説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】歪みの少ないゲート電極を有するEEPROMやNANDフラッシュメモリ等の半導体装置およびその製造方を提供する。
【解決手段】半導体基板11と、半導体基板11の主面に、第1ゲート絶縁膜12を介して形成された第1ゲート電極13と、第1ゲート電極13上に第2ゲート絶縁膜16を介して形成された第2ゲート電極17と、第2ゲート電極17上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ第2ゲート電極17内に2段凸状に突出したシリサイド膜18と、第1ゲート電極13と、第2ゲート電極17と、シリサイド膜18の側壁にそれぞれ形成された酸化膜21と、第1ゲート電極13および第2ゲート電極17を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソースドレイン不純物層19と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置として、浮遊ゲート電極と、制御ゲート電極と、制御ゲート電極を低抵抗化するための金属膜が積層されたゲート電極を有し、電気的に書き換え可能なメモリトランジスタを用いた不揮発性半導体記憶装置EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read only Memory)が知られている。
【0003】
不揮発性半導体記憶装置では、ゲート電極を形成した後に、異方性エッチングによるダメージ回復、浮遊ゲート電極からの側壁を介したリーク電流の防止などを目的に、ゲート電極を熱酸化し、ゲート電極の側壁に酸化膜を形成している。
【0004】
然しながら、素子の微細化によりゲート長が短くなるにつれて、ゲート電極の熱酸化工程における制御ゲート電極とシリサイド膜との反応が面内で不均一になり、ゲート電極が歪むという問題がある。
【0005】
ゲート電極が歪むと、ゲート電極に対してセルフアライン方式で、半導体基板にソースドレイン領域を形成するための不純物イオンを注入する際に、イオン注入に対して影が生じるので、半導体基板に不純物が注入されなくなる領域が発生し、トランジスタとして動作しなくなる問題がある。
【0006】
これに対して、制御ゲート電極としての正常な形状および寸法を保つことのできる不揮発性半導体記憶装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置は、制御ゲート電極を低抵抗化するための金属膜としてW/Si組成比が2.4以下のタングステンシリサイド膜を有し、タングステンシリサイド膜の側壁を側壁膜で覆うことにより、ゲート電極の熱酸化工程でタングステンシリサイド膜が酸化されないようにしている。
【0008】
然しながら、特許文献1に開示された不揮発性半導体記憶装置は、素子の微細化によりゲート長が短くなるにつれて、ゲート電極の熱酸化工程において、依然として制御ゲート電極とシリサイド膜との反応の不均性によるゲート電極の歪みが無視できなくなる問題がある。
【特許文献1】特開2005−44844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、歪みの少ないゲート電極を有する半導体装置およびその製造方を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の主面に、第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極上に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極と、前記第2ゲート電極上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ前記第2ゲート電極内に2段凸状に突出したシリサイド膜と、前記第1ゲート電極と、前記第2ゲート電極と、前記シリサイド膜の側壁にそれぞれ形成された酸化膜と、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソース不純物層と、ドレイン不純物層と、を具備することを特徴としている。
【0011】
本発明の別態様の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の主面に、第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極上に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極と、前記第2ゲート電極上に形成され、中央部に貫通孔を有する絶縁膜と、前記貫通孔を含む前記絶縁膜上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ前記貫通孔を越えて通って前記2ゲート電極内に突出したシリサイド膜と、前記第1ゲート電極と、前記第2ゲート電極と、前記シリサイド膜の側壁にそれぞれ形成された酸化膜と、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソース不純物層と、ドレイン不純物層と、を具備することを特徴としている。
【0012】
本発明の更に別態様の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の主面に、第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極上に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極と、前記第2ゲート電極上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚いシリサイド膜と、前記シリサイド膜上に形成され、前記第2ゲート電極より不純物濃度の高いポリシリコン膜と、前記第1ゲート電極と、前記第2ゲート電極と、前記シリサイド膜と、前記ポリシリコン膜の側壁にそれぞれ形成された酸化膜と、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソース不純物層と、ドレイン不純物層と、を具備することを特徴としている。
【0013】
本発明の一態様の半導体装置の製造方法は、半導体基板の主面に第1ゲート絶縁膜を介して第1ゲート電極材料膜を形成し、素子分離領域の前記第1ゲート電極材料膜をエッチングして、第1ゲート電極を分離形成する工程と、前記半導体基板の前記素子分離領域に、素子分離溝を形成し、前記素子分離溝に絶縁膜を埋め込んで、素子分離層を形成する工程と、前記第1ゲート電極を覆うように、第2ゲート絶縁膜を介して第2ゲート電極材料膜を形成する工程と、前記第2ゲート電極材料膜上に、ゲート領域の中央部が外周部より前記第2ゲート電極材料膜側に厚いシリサイド膜を形成し、前記シリサイド膜上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に、第2ゲート電極パターンを形成した後、前記絶縁膜をマスクとして、前記シリサイド膜と、前記第2ゲート電極材料膜と、前記第1ゲート電極材料膜とを異方性エッチングし、第2ゲート電極および前記第1ゲート電極を分離形成する工程と、前記シリサイド膜と、前記第2ゲート電極と、前記第1ゲート電極とを熱酸化し、前記シリサイド膜と前記第2ゲート電極との反応により、前記シリサイド膜を前記第2ゲート電極内へ突出させる工程と、前記基板の素子領域に、前記基板と逆導電型の不純物イオンを注入し、ソース不純物層と、ドレイン不純物層とを形成する工程と、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、歪みの少ないゲート電極を有する半導体装置およびその製造方が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0016】
本発明の実施例1について図1乃至図10を用いて説明する。図1は不揮発性半導体記憶装置を示す断面図で、図1(a)はビット線方向に沿って切断した断面図、図1(b)はワード線方向に沿って切断した断面図、図2は不揮発性半導体記憶装置を示す回路図、図3は不揮発性半導体記憶装置を示す平面図、図4乃至図9は不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図、図10は本実施例の効果を比較例と対比して示す図で、図10(a)が本実施例を示す図、図10(b)が比較例を示す図である。
【0017】
本実施例は、半導体装置が不揮発性半導体記憶装置で、複数のメモリトランジスタをそれらのソース、ドレイン拡散層を隣接するもの同士で共用する形で直列接続してNANDセルを構成するNAND型EEPROMの場合の例である。
始めに、図2および図3を用いて、NAND型EEPROMのメモリセルアレイについて説明する。
【0018】
図2に示すように、NAND型EEPROMのメモリセルアレイは、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極が積層されたNチャネルMOSトランジスタからなる複数個のメモリトランジスタCG1.1、CG2.1、CG3.1…CGn.1が直列に接続され、一端側のドレインが選択用のNMOSトランジスタSG1.1を介してビット線コンタクトによりビット線BL1に接続され、他端側のソースが選択用のNMOSトランジスタSG2.1を介してソース線コンタクトによりソース線Sに、それぞれ接続されて1つのNAND型メモリセルを構成している。
【0019】
同様に、2列目のSG1.2、CG1.2、CG2.2、CG3.2…CGn.2、SG2.2も1つのNAND型メモリセルを構成し、NAND型メモリセル群が複数個アレイ状に配置され、メモリセルアレイを構成している。
【0020】
図3に示すように、メモリセルアレイは、各トランジスタが半導体基板の同一ウェル領域に形成されており、メモリトランジスタCG1.1、CG2.1、CG3.1…、CGn.1(CG1.2、CG2.2、CG3.2…CGn.2)の制御ゲート電極は、ビット線BLに対して略直交する行方向に連続的に配設されてワード線WL1、WL2、…WLnとなっている。
【0021】
また、選択トランジスタSG1.1、SG1.2(SG1.2、SG2.2)の制御ゲート電極も同様に連続的に配設されて選択線SL1、SL2となっている。
各メモリセルの浮遊ゲート電極は、破線のハッチングで示すように、トランジスタ毎に制御ゲート電極下で分離独立している。
【0022】
図1に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置10は、半導体基板11、例えばP型シリコン基板(P型ウエル)の主面に設けられた素子領域11a上にトンネル酸化膜(第1ゲート絶縁膜)12を介して形成されたポリシリコンの浮遊ゲート電極(第1ゲート電極)13と、素子分離領域11bに形成された溝に絶縁膜を埋め込んでなる素子分離層(STI:Shallow Trench Isolation)15と、浮遊ゲート電極13を覆うようにONO(SiO/SiN/SiO)膜(第2ゲート絶縁膜)16を介して形成されたポリシリコンの制御ゲート電極(第2ゲート電極)17と、を具備している。
【0023】
更に、制御ゲート電極17上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ制御ゲート電極17内に2段凸状に突出した2段凸状突出部18aを有するタングステンシリサイド膜18と、浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17を挟むように素子領域11aに形成され、半導体基板11と逆導電型のN型不純物層19と、を具備している。
【0024】
素子分離領域11bの溝には、内側に形成されたシリコン酸化膜20を介して、絶縁膜、例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜が埋め込まれている。
浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17のビット線方向の側壁には、異方性エッチングによるダメージ回復、浮遊ゲート電極からの側壁を介したリーク電流の防止などを目的に、熱酸化法によるシリコン酸化膜21が形成されている。
【0025】
タングステンシリサイド膜18上に、層間絶縁膜22、例えばTEOS膜が形成されている。
不純物層19は、メモリセル用トランジスタおよび選択用トランジスタのソース、およびドレインとなる不純物拡散層である。
【0026】
本明細書では、浮遊ゲート電極13、制御ゲート電極17、およびタングステンシリサイド膜18を総称して、ゲート電極とも称する。
【0027】
次に、不揮発性半導体記憶装置10の製造方法について、図4乃至図10を用いて説明する。
【0028】
図4に示すように、周知のプロセスにより、半導体基板11上に第1ゲート絶縁膜となるトンネル酸化膜12、浮遊ゲート電極となるポリシリコン膜31、図示されない素子分離絶縁層15、第2ゲート絶縁膜となるONO膜16、制御ゲート電極17となるポリシリコン膜33を形成する。
【0029】
具体的には、P型シリコン基板(P型ウエル)上に熱酸化法により、例えば厚さ4〜20nm程度のシリコン酸化膜を形成する。次に、このシリコン酸化膜を、NH3ガスを用いて窒化処理した後、更に、酸化処理することによりオキシナイトライド膜に置換する。このオキシナイトライド膜が、第1ゲート絶縁膜として働き、一般に、トンネル酸化膜と称される。
【0030】
次に、トンネル酸化膜12上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、例えば厚さ10〜500nm程度のポリシリコン膜31、シリコン窒化膜(図示せず)およびシリコン酸化膜(図示せず)を順次形成する。
このアモルファスシリコン膜31が、浮遊ゲート電極13となる第1ゲート電極材料膜である。
【0031】
次に、ストライプ状の素子分離領域11bに開口を有するレジスト膜(図示せず)を用いて、フッ素系ガスを用いたRIE法(Reactive Ion Etching)によりシリコン酸化膜をエッチングし、このシリコン酸化膜をマスクとして、フッ素系ガスを用いたRIE法によりシリコン窒化膜をエッチングする。
【0032】
次に、このシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜をマスクとして、RIE法により、ポリシリコン膜31、トンネル酸化膜12をエッチングする。
ポリシリコン膜31のエッチングは、塩素系/フッ素系ガス、例えばHBr/CF/Clガスを用いてRIE法により行う。
【0033】
次に、ポリシリコン膜31をマスクとして、塩素系/フッ素系ガスを用いたRIE法により、半導体基板11を異方性エッチングし、図示されない素子分離溝を形成する。
【0034】
これにより、ストライプ状のパターンの素子領域11aが形成される。第1ゲート電極材料膜のポリシリコン膜31も、素子領域11aと同じストライプ状のパターンに加工されるが、この段階では、まだNANDセル内のメモリトランジスタ毎に分離されていない。
【0035】
次に、素子分離溝の内側を熱酸化してシリコン酸化膜20形成した後に、素子分離溝に絶縁膜(図示せず)を埋め込む。
【0036】
次に、アモルファスシリコン膜31を覆うように、CVD法により、例えば厚さ5〜30nm程度のONO膜16を形成する。
次に、ONO膜16上に、CVD法により、例えば厚さ10〜500nm程度のポリシリコン膜33を形成する。このアモルファスシリコン膜33が、制御ゲート電極17となる第2ゲート電極材料膜である。
【0037】
次に、図5に示すように、ポリシリコン膜33上に、ゲート電極が形成されるゲート領域34の中央部にゲート領域34の幅W1より狭い幅W2の開口35aを有するレジスト膜35を形成する。
【0038】
次に、図6に示すように、レジスト膜35をマスクとして、塩素系/フッ素系ガスを用いたRIE法により、ポリシリコン膜33を途中まで異方性エッチングし、幅W2、深さL1の凹部33aを形成する。
【0039】
次に、図7に示すように、凹部33aを含むポリシリコン膜33上に、例えばCVD法により、例えば厚さ10〜500nm程度のタングステンシリサイド膜37を形成する。次に、タングステンシリサイド膜37上に、例えばCVD法によりTEOS膜(絶縁膜)38を形成する。
次に、TEOS膜38上に、ゲート領域34にゲート電極パターン、即ち素子分離領域11bに対して略直角な方向にストライプ状の開口を有するレジスト膜39を形成する。
【0040】
次に、図8に示すように、レジスト膜39をマスクとして、フッ素系ガスを用いたRIE法により、TEOS膜38をエッチングする。
次に、TEOS膜38をマスクとして、RIE法により、タングステンシリサイド膜37、ポリシリコン膜33、ONO膜16、ポリシリコン膜31を順次異方性エッチングすることにより、制御ゲート電極17を分離形成し、浮遊ゲート電極13をNANDセル内のメモリトランジスタ毎に分離する。
【0041】
次に、図9に示すように、RIEエッチングによるダメージを回復させゲート絶縁膜の耐圧を向上させるなどの目的で、ゲート電極を熱酸化し、浮遊ゲート電極13、制御ゲート電極17、タングステンシリサイド膜18の側壁にシリコン酸化膜21をそれぞれ形成する。シリコン酸化膜21は、後酸化膜とも呼ばれている。
【0042】
後酸化工程において、制御ゲート電極17のポリシリコン膜とタングステンシリサイド膜18との反応が生じ、ポリシリコンがタングステンシリサイド中へ吸い上げられて移動する現象が生じる。
【0043】
タングステンシリサイド膜37は、予めポリシリコン膜33の凹部33aに埋め込まれて、ゲート領域34の中央部が外周部より制御ゲート電極17のポリシリコン側に厚くなるように設定されているので、中央部で制御ゲート電極17のポリシリコンとタングステンシリサイド膜37との接触面積が大きくなる。
【0044】
その結果、制御ゲート電極17のポリシリコンとタングステンシリサイド膜37の反応が、ゲート領域34の中央部で起こりやすくなり、制御ゲート電極17の両側から中央部に向かってポリシリコンを均等に移動させることが可能である。
【0045】
従って、タングステンシリサイド膜37は、ポリシリコンを吸収して太鼓状に膨張し、中央部が外周部より厚く、且つ制御ゲート電極17内に2段凸状に突出した2段凸状突出部18aを有するタングステンシリサイド膜18になる。
【0046】
次に、素子領域11aに、浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17と自己整合的にN型不純物、例えば砒素(As)をイオン注入し、浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17を挟むように、半導体基板11と逆導電型のN型不純物層19を形成する。
【0047】
これにより、図1に示す浮遊ゲート電極13と制御ゲート電極17が積層され、制御ゲート電極17上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ制御ゲート電極17内に2段凸状に突出したタングステンシリサイド膜18を有する不揮発性半導体記憶装置10が得られる。
【0048】
図10は本実施例の効果を比較例と対比して示す図で、図10(a)が本実施例を示す図、図10(b)が比較例を示す図である。
本明細書では、比較例とは、タングステンシリサイド膜が制御ゲート電極17内に2段凸状に突出した2段凸状突出部18aを有しない不揮発性半導体記憶装置を意味している。始めに、比較例について説明する。
【0049】
図10(b)に示すように、比較例では、タングステンシリサイド膜の厚さは一定なので、後酸化工程において、ポリシリコン膜とタングステンシリサイド膜との反応は、界面状態などによって均一に進まず、ポリシリコンの移動が左右どちらかに偏ってしまう。
【0050】
即ち、タングステンシリサイド膜40は、多くのポリシリコンが移動した側がより膨張して厚い不均一部40aが形成され、アンバランスになる。
その結果、制御ゲート電極17に歪みが発生し、制御ゲート電極17はポリシリコンの移動が偏った方に、例えばくの字状に湾曲してしまう。
【0051】
一方、図10(a)に示すように、本実施例では、タングステンシリサイド膜18は、中央部が外周部より厚く、且つ制御ゲート電極17内に2段凸状に突出し、ほぼ左右対称でバランスが良いので、制御ゲート電極17が歪む恐れは皆無である。
【0052】
ここで、ポリシリコン膜33の凹部33aの幅W2は、小さ過ぎても大き過ぎても制御ゲート電極17の歪みを抑制する効果が薄れるので、ゲート領域34の幅W1の1/2程度が適当である。
【0053】
比較例では、ゲート領域34の幅W1が200nm程度から、制御ゲート電極17の歪みが発生し始め、150nm程度以下になると制御ゲート電極17の歪みが多発する傾向が見られた。
一方、本実施例では、ゲート領域34の幅W1が150nm程度以下でも、制御ゲート電極17の歪みの発生は見られなかった。
【0054】
従って、ゲート電極に対してセルフアライン方式で、半導体基板11の素子領域11aにソースドレインを形成するための不純物イオン注入を支障なく行うことが可能である。
【0055】
以上説明したように、本実施例によれば、ポリシリコン膜33に、ゲート領域34の中央部にゲート領域34の幅W1より狭い幅W2の開口を有する凹部33aを形成し、凹部33aを含むポリシリコン膜33上に、タングステンシリサイド膜37を形成している。
【0056】
その結果、浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17の後酸化工程において、中央部が外周部より厚く、且つ制御ゲート電極17内に2段凸状に突出し、ほぼ左右対称でバランスの良いタングステンシリサイド膜18が得られる。
従って、歪みの少ないゲート電極を有する不揮発性半導体記憶装置10およびその製造方が得られる。
【0057】
ゲート電極に対してセルフアライン方式で、半導体基板11の素子領域11aにソースドレインとなる不純物層19を形成するための不純物イオン注入を支障なく行うことができるので、ばらつきの少ない安定した動作のメモリセルトランジスタが得られる。
【0058】
更に、制御ゲート電極17とタングステンシリサイド膜18との接触面積が大きくなるので、制御ゲート電極17とタングステンシリサイド膜18のコンタクト抵抗を小さくすることもできる利点がある。
【0059】
微細化によりチップサイズが小さく、集積度の高い不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
【0060】
ここでは、シリサイド膜が、タングステンシリサイド膜である場合について説明したが、Ti、Ni、Co、Ta、Moなどのシリサイド膜であっても構わない。
【0061】
第1および第2ゲート電極材料膜が、ポリシリコンである場合について説明したが、アモルファスシリコンであっても構わない。
【0062】
第2ゲート絶縁膜が、ONO膜である場合について説明したが、酸化アルミニウム(Al)膜または単層のシリコン酸化膜であっても構わない。
【0063】
また、不揮発性半導体記憶装置10がNAND型のEEPROMである場合について説明したが、NOR型や単体型のEEPROMなどであっても構わない。
【実施例2】
【0064】
本発明の実施例2について図11乃至図14を用いて説明する。図11は不揮発性半導体記憶装置をビット線方向に沿って切断した断面図、図12乃至図16は不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を示す断面図である。
【0065】
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、第2ゲート電極とシリサイド膜との間に、貫通孔を有する絶縁膜を形成したことにある。
【0066】
即ち、図11に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置50は、制御ゲート電極17上に形成され、中央部に貫通孔51aを有するシリコン窒化膜(絶縁膜)51と、貫通孔51aを含むシリコン窒化膜51上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ貫通孔51aを通って制御ゲート電極17内に突出した突出部52aを有するタングステンシリサイド膜52とを具備している。
【0067】
次に、不揮発性半導体記憶装置50の製造方法について、図12乃至図16を用いて説明する。
【0068】
図12に示すように、図4と同様にして半導体基板11上にトンネル酸化膜12、ポリシリコン膜31、図示されない素子分離絶縁膜15、ONO膜16、ポリシリコン膜33を形成した後、ポリシリコン膜33上に、例えばCVD法により、厚さ5〜50nm程度のシリコン窒化膜53を形成する。
【0069】
次に、図13に示すように、シリコン窒化膜53上に、ゲート領域34の中央部にゲート領域34の幅W1より狭い幅W2の開口54aを有するレジスト膜54を形成する。
【0070】
次に、図14に示すように、レジスト膜54をマスクとして、フッ素系ガスを用いたRIE法により、シリコン窒化膜53を異方性エッチングし、幅W2の貫通孔53aを形成する。
【0071】
次に、図15に示すように、貫通孔53aを含むシリコン窒化膜53上に、例えばCVD法によりタングステンシリサイド膜55を形成する。
次に、タングステンシリサイド膜55上に、例えばCVD法によりTEOS膜56を形成する。
次に、TEOS膜56上に、ゲート領域34にゲート電極パターン、即ち素子分離領域11bに対して略直角な方向にストライプ状の開口を有するレジスト膜57を形成する。
【0072】
次に、図16に示すように、レジスト膜57をマスクとして、フッ素系ガスを用いたRIE法により、TEOS膜56をエッチングする。
次に、TEOS膜56をマスクとして、RIE法により、タングステンシリサイド膜55、ポリシリコン膜33、ONO膜16、ポリシリコン膜31を順次異方性エッチングすることにより、制御ゲート電極17を分離形成し、浮遊ゲート電極13をNANDセル内のメモリトランジスタ毎に分離する。
【0073】
次に、図9と同様にして、浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17の側壁に、熱酸化法によりシリコン酸化膜21を形成する。
ここで、制御ゲート電極17のポリシリコンは、シリコン窒化膜51の貫通孔51aを通してタングステンシリサイド膜55と接触している部分のみ反応する。
即ち、タングステンシリサイド膜55と接触していない制御ゲート電極17の両側のポリシリコンは反応しない。
【0074】
その結果、タングステンシリサイド膜55は、中央部が外周部より厚く、且つ貫通孔51aを通って制御ゲート電極17内に突出し、左右対称でバランスが良いので、制御ゲート電極17が歪む恐れは皆無である。
【0075】
これにより、図11に示す、制御ゲート電極17上に貫通孔51aを有するシリコン窒化膜51と、中央部が外周部より厚く、且つ貫通孔51aを通して制御ゲート電極17内に突出した状突出部52aを有するタングステンシリサイド膜52とを有する不揮発性半導体記憶装置50が得られる。
【0076】
ここで、シリコン窒化膜53の貫通孔53aの幅W2は、小さいほど制御ゲート電極17の歪みを抑制する効果が得られる。
然し、小さすぎると制御ゲート電極17とタングステンシリサイド膜52のコンタクト抵抗が高くなり、大きすぎると制御ゲート電極17の歪みを抑制する効果が薄れるので、ゲート領域34の幅W1の1/2〜1/3程度が適当である。
【0077】
以上説明したように、本実施例では、タングステンシリサイド膜52と制御ゲート電極17との間に形成され、貫通孔51aを有するシリコン窒化膜51を具備している。
これにより、ポリシリコンとタングステンシリサイドとの反応量が少なくなるので、反応が制御しやすくなり、制御ゲート電極17の歪みがより抑制できるという利点がある。
【実施例3】
【0078】
本発明の実施例3について図17乃至図20を用いて説明する。図17は不揮発性半導体記憶装置をビット線方向に沿って切断した断面図、図18乃至図20は不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を示す断面図である。
【0079】
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、シリサイド膜上に制御ゲート電極となるポリシリコン膜より不純物濃度の高いポリシリコン膜を形成したことにある。
【0080】
即ち、図17に示すように、本実施例の不揮発性半導体記憶装置70は、制御ゲート電極17上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚いタングステンシリサイド膜71と、タングステンシリサイド膜71上に形成され、制御ゲート電極17のポリシリコン膜33より不純物濃度の高いポリシリコン膜72とを具備している。
【0081】
次に、不揮発性半導体記憶装置70の製造方法について、図18乃至図20を用いて説明する。
【0082】
図18に示すように、図4と同様にして半導体基板11上にトンネル酸化膜12、ポリシリコン膜31、図示されない素子分離絶縁膜15、ONO膜16、ポリシリコン膜33を形成した後、ポリシリコン膜33上に、例えばCVD法によりタングステンシリサイド膜73を形成する。
【0083】
次に、タングステンシリサイド膜73上に、例えばCVD法により、制御ゲート電極17となるポリシリコン膜33より不純物の濃度の高いポリシリコン膜74を形成する。
【0084】
次に、図19に示すように、ポリシリコン膜74上に、例えばCVD法によりTEOS膜75を形成する。
次に、TEOS膜75上に、ゲート領域34にゲート電極パターン、即ち素子分離領域11bに対して略直角な方向にストライプ状の開口を有するレジスト膜76を形成する。
【0085】
次に、図20に示すように、レジスト膜76をマスクとして、フッ素系ガスを用いたRIE法により、TEOS膜75をエッチングする。
次に、TEOS膜75をマスクとして、RIE法により、タングステンシリサイド膜73、ポリシリコン膜33、ONO膜16、ポリシリコン膜31を順次異方性エッチングすることにより、制御ゲート電極17を分離形成し、浮遊ゲート電極13をNANDセル内のメモリトランジスタ毎に分離する。
【0086】
次に、図9と同様にして、浮遊ゲート電極13および制御ゲート電極17の側壁に、熱酸化法によりシリコン酸化膜21を形成する。
ここで、タングステンシリサイド膜71は、上面および下面がポリシリコン膜で挟まれているので、ポリシリコンが両面より移動するとことができるので、上下のバランスが良くなる。
更に、不純物濃度の高いポリシリコン膜72から多くのポリシリコンがダングステンシリサイド膜71に移動し、制御ゲート電極17からのポリシリコンの移動が少なくなるので、制御ゲート電極17側の界面での不均一性が抑えられ、ゲート電極が歪む恐れは皆無である。
【0087】
これにより、図17に示す、中央部が外周部より厚いタングステンシリサイド膜71と、制御ゲート電極17のポリシリコン膜33より不純物濃度の高いポリシリコン膜72とを具備する不揮発性半導体記憶装置70が得られる。
【0088】
以上説明したように、本実施例では、タングステンシリサイド膜71上に制御ゲート電極17のポリシリコン膜33より不純物濃度の高いポリシリコン膜72を形成したので、制御ゲート電極17からのポリシリコンの移動を少なくして、制御ゲート電極17側の界面の不均一性を抑えることができる利点がある。
【0089】
更に、ポリシリコン膜33の開口33aまたはシリコン窒化膜53の貫通孔53aが不要であり、製造工程が簡単になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す図で、図1(a)はビット線方向に沿って切断した断面図、図1(b)はワード線方向に沿って切断した断面図。
【図2】本発明の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す回路図。
【図3】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置を示す平面図。
【図4】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図5】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図6】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図7】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図8】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図9】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図10】本発明の実施例1に係る不揮発性半導体記憶装置の効果を比較例と対比して示す図で、図4(a)が本実施例を示す図、図4(b)が比較例を示す図。
【図11】本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置をビット線方向に沿って切断した断面図。
【図12】本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図13】本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図14】本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図15】本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図16】本発明の実施例2に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図17】本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置をビット線方向に沿って切断した断面図。
【図18】本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図19】本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【図20】本発明の実施例3に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の要部を順に示す断面図。
【符号の説明】
【0091】
10、50、70 不揮発性半導体装置
11 半導体基板
11a 素子領域
11b 素子分離領域
12 トンネル酸化膜(第1ゲート絶縁膜)
13 浮遊ゲート電極(第1ゲート電極)
15 素子分離層(STI)
16 ONO膜(第2ゲート絶縁膜)
17 制御ゲート電極(第2ゲート電極)
18、37、40、52、55、71、73 タングステンシリサイド膜
18a 2段凸状突出部
19 不純物層
20、21 シリコン酸化膜
22 層間絶縁膜
31 ポリシリコン膜(第1ゲート電極材料膜)
33 ポリシリコン膜(第2ゲート電極材料膜)
33a 凹部
34 ゲート領域
35、39、54、57、76 レジスト膜
35a、54a 開口
38、56、75 TEOS膜(絶縁膜)
40a 不均一部
51、53 シリコン窒化膜(絶縁膜)
51a、53a 貫通孔
52 突出部
72、74 ポリシリコン膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の主面に、第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極と、
前記第1ゲート電極上に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極と、
前記第2ゲート電極上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ前記第2ゲート電極内に2段凸状に突出したシリサイド膜と、
前記第1ゲート電極と、前記第2ゲート電極と、前記シリサイド膜の側壁にそれぞれ形成された酸化膜と、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソース不純物層と、ドレイン不純物層と、
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
半導体基板と、
前記半導体基板の主面に、第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極と、
前記第1ゲート電極上に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極と、
前記第2ゲート電極上に形成され、中央部に貫通孔を有する絶縁膜と、
前記貫通孔を含む前記絶縁膜上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚く、且つ前記貫通孔を通って前記2ゲート電極内に突出したシリサイド膜と、
前記第1ゲート電極と、前記第2ゲート電極と、前記シリサイド膜の側壁にそれぞれ形成された酸化膜と、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソース不純物層と、ドレイン不純物層と、
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
半導体基板と、
前記半導体基板の主面に、第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極と、
前記第1ゲート電極上に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極と、
前記第2ゲート電極上に形成されるとともに、中央部が外周部より厚いシリサイド膜と、
前記シリサイド膜上に形成され、前記第2ゲート電極より不純物濃度の高いポリシリコン膜と、
前記第1ゲート電極と、前記第2ゲート電極と、前記シリサイド膜と、前記ポリシリコン膜の側壁にそれぞれ形成された酸化膜と、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を挟むようにゲート長方向に沿って形成されたソース不純物層と、ドレイン不純物層と、
を具備することを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
半導体基板の主面に第1ゲート絶縁膜を介して第1ゲート電極材料膜を形成し、素子分離領域の前記第1ゲート電極材料膜をエッチングして、第1ゲート電極を分離形成する工程と、
前記半導体基板の前記素子分離領域に、素子分離溝を形成し、前記素子分離溝に絶縁膜を埋め込んで、素子分離層を形成する工程と、
前記第1ゲート電極を覆うように、第2ゲート絶縁膜を介して第2ゲート電極材料膜を形成する工程と、
前記第2ゲート電極材料膜上に、ゲート領域の中央部が外周部より前記第2ゲート電極材料膜側に厚いシリサイド膜を形成し、前記シリサイド膜上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に、第2ゲート電極パターンを形成した後、前記絶縁膜をマスクとして、前記シリサイド膜と、前記第2ゲート電極材料膜と、前記第1ゲート電極材料膜とを異方性エッチングし、第2ゲート電極および前記第1ゲート電極を分離形成する工程と、
前記シリサイド膜と、前記第2ゲート電極と、前記第1ゲート電極とを熱酸化し、前記シリサイド膜と前記第2ゲート電極との反応により、前記シリサイド膜を前記第2ゲート電極内へ突出させる工程と、
前記基板の素子領域に、前記基板と逆導電型の不純物イオンを注入し、ソース不純物層と、ドレイン不純物層とを形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第2ゲート電極材料膜上に、ゲート領域の中央部が外周部より前記第2ゲート電極材料膜側に厚いシリサイド膜を形成する工程は、
前記第2ゲート電極材料膜に、前記ゲート領域の中央部に前記ゲート領域の幅より狭い開口を有する凹部を形成し、前記凹部を含む前記第2ゲート電極材料膜上に、前記シリサイド膜を形成することにより行い、
または、前記ゲート領域の中央部に前記ゲート領域の幅より狭い貫通孔を有する絶縁膜を形成し、前記貫通孔を含む前記絶縁膜上に前記シリサイド膜を形成することにより行うことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−246281(P2009−246281A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−93944(P2008−93944)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(598082433)中部東芝エンジニアリング株式会社 (19)
【Fターム(参考)】