説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】マイクロローディング効果を防止しながら、上層配線となる金属配線のレイアウト制約のない構造を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜3と、ゲート絶縁膜3の上に形成されたゲート電極4と、半導体基板1に形成された拡散層5と、半導体基板1の上に形成された絶縁膜7及び絶縁膜8と、絶縁膜及び絶縁膜8を貫通するホール9Dに埋め込まれ、側面を絶縁膜11で覆われた金属材料からなるプラグ12と、絶縁膜8を貫通しないホール10Bに埋め込まれ、絶縁膜11からなる絶縁体10Cと、絶縁膜8の上に形成され、プラグ12と電気的に接続する金属配線13Bとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に開示する技術は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、層間絶縁膜又は配線層間膜に形成するホールの構造、及び、それを形成するための製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の高集積化及び高性能化に伴い、微細加工に対する要求が厳しくなっており、その要求の一つとして微細なホールを形成することが挙げられる。
【0003】
従来の半導体装置の製造方法において、シリコン基板の表面の拡散層に到達するホールを形成する際、フォトリソグラフィー技術を用いて、所望のホールパターンを有するレジストパターンを形成する。その後、ドライエッチング技術を用いて、レジストパターンをマスクにして、シリコン酸化膜などの層間絶縁膜を選択的にエッチングする加工を行っている。
【0004】
しかしながら、ドライエッチング技術を用いて、シリコン酸化膜などの層間絶縁膜にホールを形成する際、マイクロローディング効果という問題が発生する。
【0005】
マイクロローディング効果は、レジストパターンにおける一のホールパターンと隣り合うホールパターンまでの距離が大きくなるにつれて、該一のホールパターンを介してエッチングされるシリコン酸化膜のエッチレートが低下するという現象である。ドライエッチング技術を用いて、シリコン酸化膜を選択的にエッチングする場合、一般的にはCF系のガス(C、C、C、及びCFなど)を用いる。CF系のガスは、プラズマ中でCFが形成される。このCFには主に二つの役割がある。第1の役割は、シリコン酸化膜をエッチングするエッチャントの役割であり、第2の役割は、CF系のポリマーを形成し、レジストなどに付着するデポジションの役割である。
【0006】
図14(a)〜(c)は、マイクロローディング効果を説明するための従来の半導体装置の製造工程の一部を示しており、具体的に、図14(a)はレジストパターンのホールパターンの平面図を示しており、図14(b)及び(c)は図14(a)のXIV-XIV線に対応する断面における工程断面図を順に示している。
【0007】
図14(a)及び(b)に示すように、半導体基板57上に形成されたシリコン酸化膜58上に、所望の複数のホールパターン59Aを有するレジストパターン59を形成する。ここで、レジストパターン59では、領域R1においてホールパターン59Aが密に形成されており、領域R2にはホールパターン59Aが疎に形成されている。
【0008】
次に、図14(c)に示すように、ドライエッチング技術を用いて、レジストパターン59をマスクに、シリコン酸化膜58を選択的にエッチングすると、領域R1の中心に位置するホールパターン59Aのように、周辺に存在するホールパターン59Aまでの距離がいずれも小さい場合には、シリコン酸化膜58に形成されるホール59Cは半導体基板57まで到達する。一方で、領域R1の周囲に位置するホールパターン59A又は領域R2に位置するホールパターン59Aのように周辺に存在するホールパターン59Aまでの距離のうち大きなものが存在する場合には、シリコン酸化膜58に形成されるホール59Bは半導体基板57まで到達しない。
【0009】
局所的に見た場合、ホールパターン59Aが密に形成された領域R1ではシリコン酸化膜をエッチングする面積は大きいが、ホールパターン59Aが疎に形成された領域R2ではシリコン酸化膜をエッチングする面積は小さい。このため、領域R1では、シリコン酸化膜58をエッチングする際に消費するCFは多くなるが、領域R2では、シリコン酸化膜58をエッチングする際に消費するCFは少ない。このため、領域R1の中心に位置するホールパターン59Aではシリコン酸化膜58に対するエッチングレートは高いが、領域R1の周囲に位置するホールパターン59A又は領域R2に位置するホールパターン59Aでは、消費されない多くのCFが他のCFとプラズマ重合することにより、CF系のポリマーが過剰に形成されるため、シリコン酸化膜58のエッチングが阻害されてエッチレートが低下する。
【0010】
以上のようなマイクロローディング効果を抑制するために、従来の半導体装置の製造方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0011】
図15(a)〜(c)及び図16(a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方法における各工程断面を示している。
【0012】
まず、図15(a)に示すように、シリコン基板60上に、シリコン基板60を熱酸化することにより、シリコン酸化膜(図示せず)を形成した後に、CVD(Chemical Vapor Depositon)法により、シリコン窒化膜(図示せず)を順次形成する。続いて、フォトリソグラフィー技術により形成した所望のトランジスタ形成領域(以下、活性領域と称す)パターンを有するレジストパターン(図示せず)を用いて、ドライエッチング技術により、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、活性領域パターンを転写したシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、シリコン基板60を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、素子分離用のトレンチ(図示せず)を形成する。続いて、成膜技術により、トレンチにシリコン酸化膜(図示せず)を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、シリコン酸化膜を研磨し、例えばリン酸などを用いたウエットエッチング技術により、シリコン窒化膜を除去して、素子分離61を形成する。
【0013】
続いて、シリコン基板60上に、シリコン基板60表面を熱酸化することによりゲート酸化膜形成膜(図示せず)を形成し、CVD法によりポリシリコン膜からなるゲート電極形成膜(図示せず)を順次形成した後、所望のゲートパターンを有するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、ゲート酸化膜形成膜及びゲート電極形成膜を選択的にエッチングした後、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、シリコン基板60上にゲート酸化膜62を介するゲート電極63を形成する。続いて、ゲート電極63をマスクに用いたイオン注入技術により、シリコン基板60におけるゲート電極63の外側方に、ソース・ドレイン領域となる拡散層64を形成する。このようにして、半導体デバイス65が形成される。
【0014】
続いて、成膜技術により、半導体基板60上の全面に、ゲート電極63を覆うように、シリコン窒化膜66を形成する。続いて、成膜技術により、シリコン窒化膜66上にシリコン酸化膜67を形成した後、CMP法により、シリコン酸化膜67を研磨して平坦化する。続いて、フォトリソグラフィー技術により、シリコン酸化膜67上に、所望のホールパターン68Aと共に該ホールパターン68Aの周囲にダミーホールパターン69Aを有するレジストパターン68を形成する。なお、ホールパターン68A及びダミーホールパターン69Aのホール寸法は同じである。
【0015】
次に、図15(b)に示すように、ドライエッチング技術により、レジストパターン68をマスクに用いて、シリコン酸化膜67を選択的にエッチングする。その結果、所望のホールパターン68Aを介したエッチングでは、周囲に配置されたダミーホールパターン69Aの存在により、マイクロローディング効果がないため、シリコン窒化膜66に到達するホール68B形成される。一方、ダミーホールパターン69Aを介したエッチングでは、マイクロローディング効果が発生するため、シリコン窒化膜66に到達せず、シリコン酸化膜67の途中まで到達するダミーホール69Bが形成される。
【0016】
次に、図15(c)に示すように、ドライエッチング技術により、シリコン窒化膜66を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、拡散層64に接続するホール68Cを形成する。
【0017】
次に、図16(a)に示すように、成膜技術により、拡散層に接続するホール68C及びダミーホール69Bに、窒化チタン(TiN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成し、該バリアメタル膜を介して、例えばタングステン(W)膜を埋め込む。続いて、ドライエッチング技術を用いた全面ドライエッチングにより、又は、CMP法を用いた研磨により、シリコン酸化膜67の表面が露出するまでバリアメタル膜及びタングステン膜を除去する。これにより、拡散層64に接続するホール68C、及びダミーホール69Bには、バリアメタル膜及びタングステン膜で充填されたプラグ70及びダミーパターン71が形成される。
【0018】
次に、図16(b)に示すように、成膜技術により、シリコン酸化膜67、プラグ70及びダミーパターン71の上に、低誘電率(Low−k)膜であるSiOC膜からなる配線層間膜形成膜を形成し、フォトリソグラフィー技術により、所望の配線パターンを有するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、配線層間膜形成膜を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、配線パターンを転写した配線層間膜72Aを形成する。
【0019】
続いて、成膜技術により、配線パターンを転写した配線層間膜72Aに、窒化タンタル(TaN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成し、バリアメタル膜を介して、例えば銅(Cu)などの金属材料を埋め込み、CMP法により研磨して、金属配線72Bを形成する。
【0020】
以上のように、従来の半導体装置の製造方法では、マイクロローディング効果を抑制するために、所望のホールパターンに隣り合うホールパターンが存在しない場合には、所望のホールパターンの周囲に、ホール寸法が同じであるダミーホールパターンを配置したレジストパターンを用いている。これにより、マイクロローディング効果が抑制されて、所望のホールが形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【特許文献1】特開2005−079200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかしながら、上記従来の半導体装置の製造方法によると、所望の拡散層に接続するホール68Cのみならず、ダミーホール69Bにもタングステンなどの金属材料が埋め込まれているため、所望の拡散層に接続されるホール68Cに形成されたプラグ70上に形成される金属配線72Bのレイアウトに制約が生じるという課題が発生する。具体的には、図16(a)の平面図に対応する図16(c)に示すように、所望のホール68Cに形成されたプラグ70の周囲には、ダミーホール69Bに形成されたダミーパターン71が形成されているため、プラグ70同士を金属配線72Bを用いて接続する際に、金属配線72Bにはプラグ70以外にダミーパターン71にも接続されてしまう。このため、金属配線72Bの抵抗には、ダミーホール69Bに形成されたダミーパターン71の抵抗も含まれるため、金属配線72Bでの抵抗損失が大きくなる。
【0023】
前記に鑑み、本発明の目的は、上層配線となる金属配線のレイアウト制約のない構造を有する半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記課題を解決するために、本発明の一側面の半導体装置は、半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、半導体基板におけるゲート電極の外側方に形成された拡散層と、半導体基板の上に、ゲート電極を覆うように形成された第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜を貫通する第1のホールに埋め込まれ、側面を第2の絶縁膜で覆われた金属材料からなる導電体と、第1の絶縁膜を貫通しない第2のホールに埋め込まれ、第2の絶縁膜からなる絶縁体と、第1の絶縁膜の上に形成され、導電体と電気的に接続する第1の金属配線とを備えている。
【0025】
本発明の一側面の半導体装置において、導電体は、拡散層又はゲート電極に電気的に接続されていることが好ましい。
【0026】
本発明の一側面の半導体装置において、半導体基板の上であって且つ第1の絶縁膜の下に形成された第3の絶縁膜をさらに備えており、第1のホールは、第3の絶縁膜をさらに貫通していることが好ましい。
【0027】
本発明の一側面の半導体装置において、半導体基板の上であって且つ第1の絶縁膜の下部に形成された第4の絶縁膜と、第4の絶縁膜中に形成された第2の金属配線とをさらに備えており、導電体は、第2の金属配線と電気的に接続されていることが好ましい。
【0028】
この場合、導電体は、第2の金属配線を介して、拡散層又はゲート電極に電気的に接続されていることが好ましい。
【0029】
本発明の一側面の半導体装置において、第1のホールを開口するために用いられた第1のレジストパターンに設ける第1のホールパターンのホール寸法は、第1のホールのホール寸法の2倍以上であって且つ3倍以下であり、第2のホールを開口するために用いられた第1のレジストパターンに設ける第2のホールパターンのホール寸法は、第2の絶縁膜の膜厚の2倍以上であって且つ3倍以下であり、第1のホールパターンと第2のホールパターンとの間隔は、第1のホールパターンのホール寸法の1.8倍以上であって且つ3倍以下であることが好ましい。
【0030】
本発明の一側面の半導体装置において、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とは、同種の絶縁膜からなってもよい。
【0031】
本発明の一側面の半導体装置において、絶縁体の内部にはボイドが存在していてもよい。
【0032】
本発明の一側面の半導体装置において、第1の絶縁膜は、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜、TEOS膜、及びSiOC膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなることが好ましい。
【0033】
本発明の一側面の半導体装置において、第2の絶縁膜は、SiN膜、SiON膜、SiC膜、及びSiCN膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなることが好ましい。
【0034】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(b)と、半導体基板におけるゲート電極の外側方に拡散層を形成する工程(c)と、半導体基板の上に、ゲート電極を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程(d)と、第1の絶縁膜中に、第1の絶縁膜を貫通する第1のホールと、第1の絶縁膜を貫通しない第2のホールとを形成する工程(e)と、第1のホールの側壁に第2の絶縁膜を形成すると共に、第2のホールを第2の絶縁膜を埋め込んで絶縁体を形成する工程(f)と、工程(f)の後に、第1のホールを金属材料で埋め込んで導電体を形成する工程(g)と、工程(g)の後に、第1の絶縁膜の上に、導電体と電気的に接続する第1の金属配線を形成する工程(h)とを備える。
【0035】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、工程(g)は、拡散層又はゲート電極に電気的に接続するように、導電体を形成する工程を含んでもよい。
【0036】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、工程(c)よりも後であって且つ工程(d)よりも前に、半導体基板の上に、第3の絶縁膜を形成する工程(i)をさらに備え、工程(e)は、第3の絶縁膜をさらに貫通する第1のホールを形成する工程を含んでもよい。
【0037】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、工程(c)よりも後であって且つ工程(d)よりも前に、半導体基板の上に、第4の絶縁膜を形成する工程(j1)と、第4の絶縁膜に第2の金属配線を形成する工程(j2)とをさらに備え、工程(g)は、第2の金属配線と電気的に接続するように、導電体を形成する工程を含んでもよい。
【0038】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、導電体は、第2の金属配線を介して、拡散層又はゲート電極に電気的に接続されていることが好ましい。
【0039】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、工程(e)は、第1のホールを開口するための第1のホールパターンと第2のホールを開口するための第2のホールパターンとを有するレジストパターンを用いて、第1のホール及び第2のホールを形成する工程を含み、第1のホールパターンのホール寸法は、第1のホールのホール寸法の2倍以上であって且つ3倍以下であり、第2のホールパターンのホール寸法は、第2の絶縁膜の膜厚の2倍以上であって且つ3倍以下であり、第1のホールパターンと第2のホールパターンとの間隔は、第1のホールパターンのホール寸法の1.8倍以上であって且つ3倍以下であることが好ましい。
【0040】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、工程(f)は、第1の絶縁膜と同種の絶縁膜からなる第2の絶縁膜を用いて行う工程を含んでもよい。
【0041】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、工程(f)は、第2のホールを第2の絶縁膜を埋め込んで内部にボイドが存在する絶縁体を形成する工程を含んでもよい。
【0042】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、第1の絶縁膜は、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜、TEOS膜、及びSiOC膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなることが好ましい。
【0043】
本発明の一側面の半導体装置の製造方法において、第2の絶縁膜は、SiN膜、SiON膜、SiC膜、及びSiCN膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0044】
以上のように、本発明の半導体装置及びその製造方法によると、ホール形成時のドライエッチングにおいて、マイクロローディング効果を抑制でき、ホールが拡散層又はゲート電極に到達しなくなるという(開口不良)事態を防止できる。また、第1の絶縁膜には、拡散層又はゲート電極と上層配線とを接続する金属膜で充填されたホールのみが形成されるため、上層配線のレイアウトに制約が生じず、上層配線での抵抗損失も抑制できる。さらに、ホール側壁には第2の絶縁膜が形成されるため、フォトリソグラフィーの解像限界以下のホールを形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図である。
【図2】図2(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図1のII-II線に対応する断面における工程断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図1のII-II線に対応する断面における工程断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図である。
【図5】図5(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図4のV-V線に対応する断面における工程断面図である。
【図6】図6(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図4のV-V線に対応する断面における工程断面図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図である。
【図8】図8(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図7のVIII-VIII線に対応する断面における工程断面図である。
【図9】図9(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図7のVIII-VIII線に対応する断面における工程断面図である。
【図10】図10は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図である。
【図11】図11(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図10のXI-XI線に対応する断面における工程断面図である。
【図12】図12(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図10のXI-XI線に対応する断面における工程断面図である。
【図13】図13(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図10のXI-XI線に対応する断面における工程断面図である。
【図14】図14(a)〜(c)は、マイクロローディング効果を説明するための従来の半導体装置の製造工程の一部を示しており、具体的に、図14(a)はレジストパターンのホールパターンの平面図であり、図14(b)及び(c)は図14(a)のXIV-XIV線に対応する断面における工程断面図である。
【図15】図15(a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造方法を順に示す工程断面図である。
【図16】図16(a)及び(b)は、従来の半導体装置の製造方法を順に示す工程断面図であり、図16(c)は、図16(a)の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の例示的な各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下では、図面及び詳細な説明をもって本発明の技術的思想を明確に説明するものであり、当該技術分野におけるいずれかの当業者であれば、本発明の好ましい実施例を理解した後に、本発明が開示する技術により、変更及び付加を加えることが可能であり、これは本発明の技術的思想及び範囲を逸脱するものではない。
【0047】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図であって、下記図2(a)の状態に対応している。また、図2(a)〜(c)及び図3(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図1のII-II線に対応する断面における工程断面図である。
【0048】
図1に示すように、本実施形態で用いるレジストパターン9は、所望のホールパターン9Aと、該ホールパターン9Aの周囲を取り囲むように形成され(ホールパターン9Aの前後左右及び斜め4方向に配置され)、該ホールパターン9Aのホール寸法(ホール径)よりも小さいホール寸法を有するホールパターン(ダミーホールパターン)10Aとが形成されている。なお、ここでは、ホールパターン9Aのホール寸法は例えば90nmであり、ホールパターン10Aのホール寸法は例えば50nmである。また、ホールパターン10Aがホールパターン9Aの前後左右及び斜め4方向に配置されている場合を例としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも前後左右に配置されていることが好ましい。
【0049】
以下に、このレジストパターン9を用いる本実施形態に係る半導体装置の製造方法を具体的に説明する。
【0050】
まず、図2(a)に示すように、シリコン基板1上に、シリコン基板1を熱酸化することにより、シリコン酸化膜(図示せず)を形成した後に、CVD(Chemical Vapor Depositon)法により、シリコン窒化膜(図示せず)を順次形成する。続いて、フォトリソグラフィー技術により形成した所望のトランジスタ形成領域(以下、活性領域と称す)パターンを有するレジストパターン(図示せず)を用いて、ドライエッチング技術により、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、活性領域パターンを転写したシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、シリコン基板1を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、素子分離用のトレンチ(図示せず)を形成する。続いて、成膜技術により、トレンチにシリコン酸化膜(図示せず)を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、シリコン酸化膜を研磨し、例えばリン酸などを用いたウエットエッチング技術により、シリコン窒化膜を除去して、素子分離2を形成する。
【0051】
続いて、シリコン基板1上に、シリコン基板1表面を熱酸化することにより、シリコン酸化膜からなるゲート酸化膜形成膜(図示せず)を形成し、CVD法によりポリシリコン膜からなるゲート電極形成膜(図示せず)を順次形成した後、所望のゲートパターンを有するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、ゲート酸化膜形成膜及びゲート電極形成膜を選択的にエッチングした後、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、シリコン基板1上にゲート絶縁膜3を介するゲート電極4を形成する。続いて、ゲート電極4をマスクに用いたイオン注入技術により、シリコン基板1におけるゲート電極4の外側方に、ソース・ドレイン領域となる拡散層5を形成する。このようにして、半導体デバイス6が形成される。
【0052】
続いて、成膜技術により、半導体基板1上の全面に、ゲート電極4を覆うように、シリコン窒化膜からなる絶縁膜7を形成する。続いて、成膜技術により、絶縁膜7上にTEOS膜からなる絶縁膜8を形成した後、CMP法により、絶縁膜8を研磨して平坦化する。続いて、フォトリソグラフィー技術により、絶縁膜8上に、上記図1を用いて説明したレジストパターン9を形成する。すなわち、 所望のホールパターン9Aと、該ホールパターン9Aを取り囲むように形成され、該ホールパターン9Aのホール寸法よりも小さいホール寸法を有するホールパターン10Aとを有するレジストパターン9を形成する。
【0053】
ここで、フォトリソグラフィー技術により、光源としてArFエキシマレーザ(波長193nm)を用いた場合、再現性よくレジストパターンを形成できる寸法は約90nm以上である。例えば、後述する拡散層5に接続するホール9Dのホール寸法が40nmである場合、レジストパターン9のホールパターン9Aのホール寸法を90nm、ホールパターン10Aのホール寸法を50nmとする。ホールパターン10Aのホール寸法(50nm)は、解像限界以下ではなく、露光毎の寸法ばらつきが大きいということである。さらに、ホールパターン10Aは、ホールパターン9Aに対して前後左右及び斜め4方向に配置されており、ホールパターン10Aから前後左右に位置するホールパターン9Aまでの距離(中心間距離)は、ホールパターン9Aのホール寸法の1.8倍、すなわち、162nmとする。
【0054】
また、光源としてKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いた場合、再現性よくレジストパターンを形成できる寸法は約150nm以上である。例えば、後述する拡散層5に接続するホール9Dのホール寸法が70nmである場合、ホールパターン9Aのホール寸法を150nm、ホールパターン10Aの寸法を80nmとする。ホールパターン10Aの寸法(80nm)は、解像限界以下ではなく、露光毎の寸法ばらつきが大きいということである。さらに、ホールパターン10Aは、ホールパターン9Aに対して前後左右方向及び斜め4方向に配置されており、ホールパターン10Aから前後左右に位置するホールパターン9Aまでの距離は、ホールパターン9Aのホール寸法の1.8倍、すなわち、270nmとする。
【0055】
一方、光源としてi線(波長365nm)を用いた場合、再現性よくレジストパターンを形成できる寸法は約350nm以上である。ホール寸法が350nm以上の場合、ホールのドライエッチングにおいて、エッチングする面積が大きいため、マイクロローディング効果は発生しにくくなるため、所望のホールパターン9Aの周囲に、所望のホールパターン9Aのホール寸法よりも小さいホール寸法を有するホールパターン10Aを形成する必要はない。
【0056】
なお、以上のように、光源としてArFエキシマレーザ、又はKrFエキシマレーザを用いる場合には、マイクロローディング効果の影響が出てくる状態を考慮すると、ホールパターン9Aのホール寸法は250nm以下であればよい。
【0057】
次に、図2(b)に示すように、ドライエッチング技術により、レジストパターン9を用いて、絶縁膜8を選択的にエッチングする。このようにすると、レジストパターン9における所望のホールパターン9Aでは、周囲に形成されたホールパターン10Aの存在により、マイクロローディング効果がないため、絶縁膜7の表面に到達するホール9Bが形成される。一方、周囲に形成されたホールパターン10Aでは、マイクロローディング効果が発生するため、絶縁膜7に到達せず、絶縁膜8の途中までエッチングされたホール(ダミーホール)10Bが形成される。その後、アッシング及び洗浄により、レジストパターン9を除去する。
【0058】
次に、図2(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜7に到達するホール9B及び絶縁膜8の途中まで形成されたホール10B内を含む絶縁膜8の上に、シリコン窒化膜からなる例えば膜厚25nmの絶縁膜11を形成する。このようにすると、絶縁膜7に到達するホール9Bには、その側壁及び底部に絶縁膜11が形成され、ホール寸法がホール9Bのホール寸法よりも縮小されたホール9Cが形成される。また、絶縁膜8の途中まで形成されたホール10Bは、絶縁膜11で埋め込まれ、ホール10B内に絶縁膜11が充填された絶縁体10Cが形成される。
【0059】
具体的には、前述の例で、光源としてArFエキシマレーザを用いる場合、絶縁膜11を25nm堆積する。ドライエッチングにおいて寸法シフトが0nmの場合、ホール9Bのホール寸法は、ホールパターン9Aのホール寸法と同じ90nmである。ホール9Bの側壁及び底部には絶縁膜11を25nm形成するため、ホール9Cのホール寸法は、40nmとなる。一方、ホール10Bのホール寸法は、ホールパターン10Aのホール寸法と同じ50nmである。ホール10Bの側壁及び底部には絶縁膜11を25nm形成するため、ホール10Bは絶縁膜11で充填される。ところで、ホールのドライエッチングにおいて、寸法シフトとして0nmを実現するのは困難であり、条件にもよるが、一般的には寸法シフト(寸法縮小量)は10nm程度であり、ドライエッチング後のホール寸法は小さくなるため、前述の例では、ホールパターン9Aのホール寸法は100nm程度、ホールパターン10Aのホール寸法は60nm程度が好ましい。各ホールパターンの寸法、及び、各レジストパターン間の距離は、次式(a)、(b)及び(c)で算出することができる。
【0060】
式(a):
(ホールパターン9Aのホール寸法)=(ホール9C又は9Dのホール寸法)+(絶縁膜11の膜厚)×2+(ホールドライエッチングにおける寸法シフト)
但し、式(a)に限定されるものではなく、後述する本実施形態の効果を奏するためには、ホールパターン9Aのホール寸法は、ホール9Dのホール寸法の2倍以上であって、且つ、ホール9Dのホール寸法の3倍以下であればよい。
【0061】
式(b):
(ホールパターン10Aのホール寸法)=(絶縁膜11の膜厚)×2+(ホールドライエッチングにおける寸法シフト)
但し、式(b)に限定されるものではなく、後述する本実施形態の効果を奏するためには、ホールパターン10Aのホール寸法は、絶縁膜11の2倍以上であって、且つ、絶縁膜11の3倍以下であればよい。
【0062】
式(c):
(ホールパターン9Aのホール寸法)×1.8≦(ホールパターン9Aとホールパターン10Aとの距離)≦(ホールパターン9Aのホール寸法)×3
すなわち、ホールパターン9Aとホールパターン10Aとの距離は、ホールパターン9Aのホール寸法の1.8倍以上であって、且つ、ホールパターン9Aのホール寸法の3倍以下であればよい。これは、ホールパターン9Aのホール寸法の1.8倍よりも小さいと、ホールパターン9A、10Aの形状を精度良く再現できない一方で、ホールパターン9Aのホール寸法の3倍よりも大きいと、マイクロローディング効果が抑制できないからである。
【0063】
次に、図3(a)に示すように、ドライエッチング技術により、絶縁膜8上に形成された絶縁膜11と、ホール9Cの底部に形成された絶縁膜7及び11とを選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、シリコン基板1上の拡散層5に接続するホール9Dが形成される。
【0064】
次に、図3(b)に示すように、成膜技術により、拡散層5に接続するホール9Dの側壁に、窒化チタン(TiN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成した後、ホール9D内に、バリアメタル膜を介して、例えばタングステン(W)からなる導電膜(図示せず)を埋め込む。続いて、ドライエッチング技術を用いた全面ドライエッチングにより、又は、CMP(Chemical Vapor Deposition)法により研磨することにより、絶縁膜8の表面が露出するまでバリアメタル膜及び導電膜を除去して、拡散層5に接続するホール9D内に側面が絶縁膜11で覆われたプラグ(導電体)12を形成する。
【0065】
次に、図3(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜8、絶縁体10C及びプラグ12の上に、SiOC膜からなる配線層間膜形成膜を形成した後、フォトリソグラフィー技術により、所望の配線パターンを有するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、レジストパターンを用いて、配線層間膜形成膜を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、配線パターンが転写された配線層間膜13Aが形成される。続いて、成膜技術により、配線パターンが転写された配線層間膜13Aに、窒化タンタル(TaN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成し、バリアメタル膜を介して、例えば銅(Cu)からなる金属配線を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨することにより、金属配線13Bが形成される。
【0066】
このようにして、図3(c)に示す構造を有する本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
【0067】
以上に述べたように、本実施形態によると、所望のホールパターン9Aの周囲に、所望のホールパターン9Aのホール寸法よりも小さいホールパターン10Aが配置されたレジストパターン9を用いて、ドライエッチングにより下地の絶縁膜8に所望のホール9Bを形成する。このため、ホール9Bの形成時におけるドライエッチングにおいて、マイクロローディング効果を抑制でき、ホール9Bが拡散層5に未到達(開口不良)になることを防止できる。また、絶縁膜8には、ホール9Bの形成と同時にホール10Bが形成され、該ホール10Bには絶縁膜11が埋め込まれてなる絶縁体10Cが形成されるから、絶縁膜8には、拡散層5と上層配線である金属配線13Bに接続するホール9D内に金属膜で充填されたプラグ12のみが形成される。このため、上層配線のレイアウトに制約が生じず、上層配線での抵抗損失も抑制できる。さらに、ホール9Bの側壁には絶縁膜11が形成されるため、フォトリソグラフィーの解像限界以下のホール9Dの形成が可能となる。
【0068】
なお、本実施形態では、シリコン基板1に形成するトランジスタが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0069】
また、本実施形態では、素子分離2がSTI(Shallow Trench Isolation)である場合について説明したが、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0070】
また、本実施形態では、ゲート絶縁膜3がシリコン酸化膜(SiO)である場合について説明したが、他に、シリコン酸窒化膜(SiON)若しくはシリコン窒化膜(SiN)である場合であってもよいし、さらに、ハフニウムシリコン酸化膜(HaSiO)、ハフニウムシリコン窒化膜(HaSiN)、ハフニウムシリコン酸窒化膜(HaSiON)、ハフニウム酸化膜(HfO)、ハフニウムアルミ酸化膜(HfAlO)、ランタンアルミ酸化膜(LaAlO)、ルテニウム酸化膜(Ru)、ジルコン酸化膜(ZrO)、又はタンタル酸化膜(Ta)などの高誘電率絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0071】
また、本実施形態では、ゲート電極4がポリシリコン膜である場合について説明したが、他に、タングステン膜(W)、窒化チタン膜(TiN)、窒化タンタル膜(TaN)、TaC膜、TaCNO膜などの金属膜である場合であってもよいし、ポリシリコン膜及び金属膜の積層構造、又は、タングステンシリサイド(WSix)などのシリサイド構造である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0072】
また、本実施形態では、ゲート電極4及びソース・ドレイン領域となる拡散層5をシリサイド化していない場合について説明したが、ゲート電極4及び拡散層5の少なくともいずれかをシリサイド化した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0073】
また、本実施形態では、ゲート電極4の側壁にサイドウオールを形成していない場合について説明したが、ゲート電極4の側壁にサイドウオールを形成した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0074】
また、本実施形態では、絶縁膜7がシリコン窒化膜(SiN)である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はSiCN膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0075】
また、本実施形態では、絶縁膜8がTEOS膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はSiOC膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0076】
また、本実施形態では、絶縁膜11がシリコン窒化膜(SiN)である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はSiCN膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0077】
また、本実施形態では、配線層間膜13Aが低誘電率膜のSiOC膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はTEOS膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜であっても、同様の効果を得ることができる。
【0078】
また、本実施形態では、金属配線13Bが銅(Cu)である場合について説明したが、他に、アルミニウム(Al)又はポリシリコン膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0079】
また、本実施形態では、拡散層5に接続するホール9Dを形成する場合について説明したが、ゲート電極4に接続するホールを形成する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0080】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図であって、下記図5(a)の状態に対応している。また、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図4のV-V線に対応する断面における工程断面図である。
【0081】
図4に示すように、本実施形態で用いるレジストパターン22は、所望のホールパターン22Aと、該ホールパターン22Aの周囲を取り囲むように形成され(ホールパターン22Aの前後左右及び斜め4方向に配置され)、該ホールパターン22Aのホール寸法(ホール径)よりも小さいホール寸法を有するホールパターン(ダミーホールパターン)23Aとが形成されている。なお、ここでは、ホールパターン22Aのホール寸法は例えば90nmであり、ホールパターン23Aのホール寸法は例えば50nmである。また、ホールパターン22Aがホールパターン23Aの前後左右及び斜め4方向に配置されている場合を例としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも前後左右に配置されていることが好ましい。
【0082】
以下に、このレジストパターン22を用いる本実施形態に係る半導体装置の製造方法を具体的に説明する。
【0083】
まず、図5(a)に示すように、上述した第1の実施形態での説明と同様にして、シリコン基板14、素子分離15、ゲート絶縁膜16、ゲート電極17、及び拡散層18を含む半導体デバイス19を形成する。続いて、同様に、シリコン窒化膜からなる絶縁膜20、該絶縁膜20の上にTEOS膜からなる絶縁膜21を形成する。
【0084】
続いて、フォトリソグラフィー技術により、絶縁膜21上に、上記図4を用いて説明したレジストパターン22を形成する。すなわち、 所望のホールパターン22Aと、該ホールパターン22Aを取り囲むように形成され、該ホールパターン22Aのホール寸法よりも小さいホール寸法を有するホールパターン23Aとを有するレジストパターン22を形成する。
【0085】
ここで、フォトリソグラフィー技術により、光源としてArFエキシマレーザ(波長193nm)、又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いた場合におけるレジストパターン22のホールパターン22A、23Aのホール寸法及び配置については、第1の実施形態での説明と同様である。
【0086】
次に、図5(b)に示すように、ドライエッチング技術により、レジストパターン22を用いて、絶縁膜21を選択的にエッチングする。このようにすると、レジストパターン22における所望のホールパターン22Aでは、周囲に形成されたホールパターン23Aの存在により、マイクロローディング効果がないため、絶縁膜20の表面に到達するホール22Bが形成される。一方、周囲に形成されたホールパターン23Aでは、マイクロローディング効果が発生するため、絶縁膜20に到達せず、絶縁膜21の途中までエッチングされたホール(ダミーホール)23Bが形成される。その後、アッシング及び洗浄により、レジストパターン22を除去する。
【0087】
次に、図5(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜20に到達するホール22B及び絶縁膜21の途中まで形成されたホール23B内を含む絶縁膜21の上に、TEOS膜からなる例えば膜厚25nmの絶縁膜24を形成する。このようにすると、絶縁膜20に到達するホール22Bには、その側壁及び底部に絶縁膜24が形成され、ホール寸法がホール22Bのホール寸法よりも縮小されたホール22Cが形成される。また、絶縁膜21の途中まで形成されたホール23Bは、絶縁膜24で埋め込まれ、ホール23B内に絶縁膜24が充填された絶縁体23Cが形成される。なお、具体的に、光源としてArFエキシマレーザ、又はKrFエキシマレーザを用いる場合における、各ホールパターン及びホールの寸法、並びにホールパターン間の寸法は、上述した第1の実施形態での説明と同様である。
【0088】
次に、図6(a)に示すように、ドライエッチング技術により、絶縁膜21上に形成された絶縁膜24と、ホール22Cの底部に形成された絶縁膜20及び24とを選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、シリコン基板14上の拡散層18に接続するホール22Dが形成される。ここで、絶縁膜21と絶縁膜24とは同じTEOS膜からなるため、ホール22Dのホール上部はラッパ形状22D1に形成される。
【0089】
次に、図6(b)に示すように、成膜技術により、拡散層18に接続するホール22Dの側壁に、窒化チタン(TiN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成した後、ホール22D内に、バリアメタル膜を介して、例えばタングステン(W)からなる導電膜(図示せず)を埋め込む。続いて、ドライエッチング技術を用いた全面ドライエッチングにより、又は、CMP(Chemical Vapor Deposition)法により研磨することにより、絶縁膜21の表面が露出するまでバリアメタル膜及び導電膜を除去して、拡散層18に接続するホール22D内に側面が絶縁膜24で覆われたプラグ(導電体)25を形成する。
【0090】
次に、図6(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜21、絶縁体23C及びプラグ25の上に、SiOC膜からなる配線層間膜形成膜を形成した後、フォトリソグラフィー技術により、所望の配線パターンを有するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、レジストパターンを用いて、配線層間膜形成膜を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、配線パターンが転写された配線層間膜26Aが形成される。続いて、成膜技術により、配線パターンが転写された配線層間膜26Aに、窒化タンタル(TaN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成し、バリアメタル膜を介して、例えば銅(Cu)からなる金属配線を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨することにより、金属配線26Bが形成される。
【0091】
このようにして、図6(c)に示す構造を有する本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
【0092】
以上に述べたように、本実施形態によると、上述した第1の実施形態での説明と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態によると、上述の図6(a)を用いて説明したように、ホール22Dのホール上部がラッパ形状22D1となっているため、上述の図6(b)の工程におけるバリアメタル膜及び導電膜の埋め込みを容易に行うことができる。
【0093】
なお、本実施形態では、シリコン基板14に形成するトランジスタが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0094】
また、本実施形態では、素子分離15がSTI(Shallow Trench Isolation)である場合について説明したが、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0095】
また、本実施形態では、ゲート絶縁膜16がシリコン酸化膜(SiO)である場合について説明したが、他に、シリコン酸窒化膜(SiON)若しくはシリコン窒化膜(SiN)である場合であってもよいし、さらに、ハフニウムシリコン酸化膜(HaSiO)、ハフニウムシリコン窒化膜(HaSiN)、ハフニウムシリコン酸窒化膜(HaSiON)、ハフニウム酸化膜(HfO)、ハフニウムアルミ酸化膜(HfAlO)、ランタンアルミ酸化膜(LaAlO)、ルテニウム酸化膜(Ru)、ジルコン酸化膜(ZrO)、又はタンタル酸化膜(Ta)などの高誘電率絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0096】
また、本実施形態では、ゲート電極17がポリシリコン膜である場合について説明したが、他に、タングステン膜(W)、窒化チタン膜(TiN)、窒化タンタル膜(TaN)、TaC膜、TaCNO膜などの金属膜である場合であってもよいし、ポリシリコン膜及び金属膜の積層構造、又は、タングステンシリサイド(WSix)などのシリサイド構造である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0097】
また、本実施形態では、ゲート電極17及びソース・ドレイン領域となる拡散層18をシリサイド化していない場合について説明したが、ゲート電極17及び拡散層18の少なくともいずれかをシリサイド化した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0098】
また、本実施形態では、ゲート電極17の側壁にサイドウオールを形成していない場合について説明したが、ゲート電極17の側壁にサイドウオールを形成した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0099】
また、本実施形態では、絶縁膜20がシリコン窒化膜(SiN)である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はSiCN膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0100】
また、本実施形態では、絶縁膜21がTEOS膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はSiOC膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0101】
また、本実施形態では、絶縁膜24がTEOS膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はSiOC膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜でも同様の効果を得ることができる。
【0102】
ここで、本実施形態では、絶縁膜21と絶縁膜24とが同じTEOS膜である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、上述で列挙したシリコン酸化膜を主体とする絶縁膜のいずれかを組み合わせれば、ホール22Dのホール上部がラッパ形状22D1に形成され、上述した埋め込み特性が向上する。つまり、絶縁膜21と絶縁膜24とは同種の絶縁膜で構成されていれば同様の効果が得られる。
【0103】
また、本実施形態では、配線層間膜26Aが低誘電率膜のSiOC膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はTEOS膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜であっても、同様の効果を得ることができる。
【0104】
また、本実施形態では、金属配線26Bが銅(Cu)である場合について説明したが、他に、アルミニウム(Al)又はポリシリコン膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0105】
また、本実施形態では、拡散層18に接続するホール22Dを形成する場合について説明したが、ゲート電極17に接続するホールを形成する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0106】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図であって、下記図8(a)の状態に対応している。また、図8(a)〜(c)及び図9(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図7のVIII-VIII線に対応する断面における工程断面図である。
【0107】
図7に示すように、本実施形態で用いるレジストパターン35は、所望のホールパターン35Aと、該ホールパターン35Aの周囲を取り囲むように形成され(ホールパターン35Aの前後左右及び斜め4方向に配置され)、該ホールパターン35Aのホール寸法(ホール径)よりも小さいホール寸法を有するホールパターン(ダミーホールパターン)36Aとが形成されている。なお、ここでは、ホールパターン35Aのホール寸法は例えば90nmであり、ホールパターン36Aのホール寸法は例えば75nmである。また、ホールパターン36Aがホールパターン35Aの前後左右及び斜め4方向に配置されている場合を例としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも前後左右に配置されていることが好ましい。
【0108】
以下に、このレジストパターン35を用いる本実施形態に係る半導体装置の製造方法を具体的に説明する。
【0109】
まず、図8(a)に示すように、上述した第1の実施形態での説明と同様にして、シリコン基板27、素子分離28、ゲート絶縁膜29、ゲート電極30、及び拡散層31を含む半導体デバイス32を形成する。続いて、同様に、シリコン窒化膜からなる絶縁膜33、該絶縁膜33の上にTEOS膜からなる絶縁膜34を形成する。
【0110】
続いて、フォトリソグラフィー技術により、絶縁膜34上に、上記図7を用いて説明したレジストパターン35を形成する。すなわち、 所望のホールパターン35Aと、該ホールパターン35Aを取り囲むように形成され、該ホールパターン35Aのホール寸法よりも小さいホール寸法を有するホールパターン36Aとを有するレジストパターン35を形成する。
【0111】
ここで、フォトリソグラフィー技術により、光源としてArFエキシマレーザ(波長193nm)、又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いた場合におけるレジストパターン35のホールパターン35A、36Aのホール寸法及び配置については、第1の実施形態での説明と同様である。
【0112】
次に、図8(b)に示すように、ドライエッチング技術により、レジストパターン35を用いて、絶縁膜34を選択的にエッチングする。このようにすると、レジストパターン35における所望のホールパターン35Aでは、周囲に形成されたホールパターン36Aの存在により、マイクロローディング効果がないため、絶縁膜33の表面に到達するホール35Bが形成される。一方、周囲に形成されたホールパターン36Aでは、マイクロローディング効果が発生するため、絶縁膜33に到達せず、絶縁膜34の途中までエッチングされたホール(ダミーホール)36Bが形成される。その後、アッシング及び洗浄により、レジストパターン35を除去する。
【0113】
次に、図8(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜33に到達するホール35B及び絶縁膜34の途中まで形成されたホール36B内を含む絶縁膜34の上に、シリコン窒化膜からなる例えば膜厚25nmの絶縁膜37を形成する。このようにすると、絶縁膜33に到達するホール35Bには、その側壁及び底部に絶縁膜37が形成され、ホール寸法がホール35Bのホール寸法よりも縮小されたホール35Cが形成される。また、絶縁膜34の途中まで形成されたホール36Bは、絶縁膜37によって充填されるが、内部にボイド36Cを有する絶縁体36Dが形成される。ここでは、ホール35B及び36Bのホール上部でオーバーハング形状37C1が形成されるような条件で、絶縁膜37の成膜を行っている。具体的には、例として、膜厚の50%の厚さがオーバーハング形状部分の膜厚として他の部分の膜厚よりも厚くなるように形成している。なお、具体的に、光源としてArFエキシマレーザ、又はKrFエキシマレーザを用いる場合における、各ホールパターン及びホールの寸法、並びにホールパターン間の寸法は、上述した第1の実施形態での説明と基本的には同様であるが、ホールパターン36Aについては、第1及び第2の実施形態のホールパターン10A及び23Aのホール寸法に比べて1.5倍である。すなわち、ホールパターン36Aのホール寸法は例えば75nmであり、この場合、絶縁膜37の膜厚はオーバーハング部分の膜厚が37.5nmであり、その他の部分の膜厚が25nmである。
【0114】
次に、図9(a)に示すように、ドライエッチング技術により、絶縁膜34上に形成された絶縁膜37と、ホール35Cの底部に形成された絶縁膜33及び37とを選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、シリコン基板27上の拡散層31に接続するホール35Dが形成される。
【0115】
次に、図9(b)に示すように、成膜技術により、拡散層31に接続するホール35Dの側壁に、窒化チタン(TiN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成した後、ホール35D内に、バリアメタル膜を介して、例えばタングステン(W)からなる導電膜(図示せず)を埋め込む。続いて、ドライエッチング技術を用いた全面ドライエッチングにより、又は、CMP(Chemical Vapor Deposition)法により研磨することにより、絶縁膜34の表面が露出するまでバリアメタル膜及び導電膜を除去して、拡散層31に接続するホール35D内に側面が絶縁膜37で覆われたプラグ(導電体)38を形成する。
【0116】
次に、図9(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜34、絶縁体36D及びプラグ38の上に、SiOC膜からなる配線層間膜形成膜を形成した後、フォトリソグラフィー技術により、所望の配線パターンを有するレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、ドライエッチング技術により、レジストパターンを用いて、配線層間膜形成膜を選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターンを除去して、配線パターンが転写された配線層間膜39Aが形成される。続いて、成膜技術により、配線パターンが転写された配線層間膜39Aに、窒化タンタル(TaN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成し、バリアメタル膜を介して、例えば銅(Cu)からなる金属配線を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨することにより、金属配線39Bが形成される。
【0117】
このようにして、図9(c)に示す構造を有する本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
【0118】
以上に述べたように、本実施形態によると、上述した第1の実施形態での説明と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態によると、上述の図8(c)を用いて説明したように、絶縁膜37は、ホール35B及び36Bのホール上部においてオーバーハング形状37C1となるように形成されるため、ホール36Bに充填される絶縁膜37は、内部にボイド36Cを有する絶縁体36Dが形成される。このため、上述したように、第1及び第2の実施形態に比べて、レジストパターン35のホールパターン36Aのホール寸法を1.5倍の大きさに形成することができる。
【0119】
なお、本実施形態では、シリコン基板27に形成するトランジスタが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0120】
また、本実施形態では、素子分離28がSTI(Shallow Trench Isolation)である場合について説明したが、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0121】
また、本実施形態では、ゲート絶縁膜29がシリコン酸化膜(SiO)である場合について説明したが、他に、シリコン酸窒化膜(SiON)若しくはシリコン窒化膜(SiN)である場合であってもよいし、さらに、ハフニウムシリコン酸化膜(HaSiO)、ハフニウムシリコン窒化膜(HaSiN)、ハフニウムシリコン酸窒化膜(HaSiON)、ハフニウム酸化膜(HfO)、ハフニウムアルミ酸化膜(HfAlO)、ランタンアルミ酸化膜(LaAlO)、ルテニウム酸化膜(Ru)、ジルコン酸化膜(ZrO)、又はタンタル酸化膜(Ta)などの高誘電率絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0122】
また、本実施形態では、ゲート電極30がポリシリコン膜である場合について説明したが、他に、タングステン膜(W)、窒化チタン膜(TiN)、窒化タンタル膜(TaN)、TaC膜、TaCNO膜などの金属膜である場合であってもよいし、ポリシリコン膜及び金属膜の積層構造、又は、タングステンシリサイド(WSix)などのシリサイド構造である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0123】
また、本実施形態では、ゲート電極30及びソース・ドレイン領域となる拡散層31をシリサイド化していない場合について説明したが、ゲート電極30及び拡散層31の少なくともいずれかをシリサイド化した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0124】
また、本実施形態では、ゲート電極30の側壁にサイドウオールを形成していない場合について説明したが、ゲート電極30の側壁にサイドウオールを形成した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0125】
また、本実施形態では、絶縁膜33がシリコン窒化膜(SiN)である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はSiCN膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0126】
また、本実施形態では、絶縁膜34がTEOS膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はSiOC膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0127】
また、本実施形態では、絶縁膜37がシリコン窒化膜(SiN膜)である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はSiCN膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0128】
また、本実施形態では、配線層間膜39Aが低誘電率膜のSiOC膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はTEOS膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜であっても、同様の効果を得ることができる。
【0129】
また、本実施形態では、金属配線39Bが銅(Cu)である場合について説明したが、他に、アルミニウム(Al)又はポリシリコン膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0130】
また、本実施形態では、拡散層31に接続するホール35Dを形成する場合について説明したが、ゲート電極30に接続するホールを形成する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0131】
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置におけるレジストパターンの平面図であって、下記図11(a)の状態に対応している。また、図11(a)〜(c)、図12(a)〜(c)、及び図13(a)〜(b)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を順に示しており、図10のXI-XI線に対応する断面における工程断面図である。
【0132】
図10に示すように、本実施形態で用いるレジストパターン51は、所望のホールパターン51Aと、該ホールパターン51Aの周囲を取り囲むように形成され(ホールパターン51Aの前後左右及び斜め4方向に配置され)、該ホールパターン51Aのホール寸法(ホール径)径よりも小さいホール寸法を有するホールパターン(ダミーホールパターン)52Aとが形成されている。なお、ここでは、ホールパターン51Aのホール寸法は例えば90nmであり、ホールパターン52Aのホール寸法は例えば50nmである。また、ホールパターン52Aがホールパターン51Aの前後左右及び斜め4方向に配置されている場合を例としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも前後左右に配置されていることが好ましい。
【0133】
以下に、このレジストパターン51を用いる本実施形態に係る半導体装置の製造方法を具体的に説明する。
【0134】
まず、図11(a)に示すように、上述した第1の実施形態での説明と同様にして、シリコン基板40、素子分離41、ゲート絶縁膜42、ゲート電極43、及び拡散層44を形成する。続いて、素子分離41、ゲート電極43、及び拡散層44の上に、TEOS膜からなる絶縁膜45を形成する。続いて、公知の方法により、絶縁膜45中に、拡散層44に接続するタングステン(W)膜からなるプラグ46、及びプラグ46に接続する銅(Cu)膜からなる金属配線47を形成する。このようにして、シリコン基板40、素子分離41、ゲート絶縁膜42、ゲート電極43、拡散層44、絶縁膜45、プラグ46、及び金属配線47を含む半導体デバイス48を形成する。続いて、絶縁膜45及び金属配線47の上に、SiCN膜からなる絶縁膜49、及びSiOC膜からなる絶縁膜50を順に形成する。
【0135】
続いて、フォトリソグラフィー技術により、絶縁膜50上に、上記図10を用いて説明したレジストパターン51を形成する。すなわち、 所望のホールパターン51Aと、該ホールパターン51Aを取り囲むように形成され、該ホールパターン51Aのホール寸法よりも小さいホール寸法を有するホールパターン52Aとを有するレジストパターン51を形成する。
【0136】
ここで、フォトリソグラフィー技術により、光源としてArFエキシマレーザ(波長193nm)、又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いた場合におけるレジストパターン51のホールパターン51A、52Aのホール寸法及び配置については、第1の実施形態での説明と同様である。
【0137】
次に、図11(b)に示すように、ドライエッチング技術により、レジストパターン51を用いて、絶縁膜50を選択的にエッチングする。このようにすると、レジストパターン51における所望のホールパターン51Aでは、周囲に形成されたホールパターン52Aの存在により、マイクロローディング効果がないため、絶縁膜49の表面に到達するホール51Bが形成される。一方、周囲に形成されたホールパターン52Aでは、マイクロローディング効果が発生するため、絶縁膜49に到達せず、絶縁膜50の途中までエッチングされたホール(ダミーホール)52Bが形成される。その後、アッシング及び洗浄により、レジストパターン51を除去する。
【0138】
次に、図11(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜49に到達するホール51B及び絶縁膜50の途中まで形成されたホール52B内を含む絶縁膜50の上に、SiCN膜からなる絶縁膜53を形成する。このようにすると、絶縁膜49に到達するホール51Bには、その側壁及び底部に絶縁膜53が形成され、ホール寸法がホール51Bのホール寸法よりも縮小されたホール51Cが形成される。また、絶縁膜50の途中まで形成されたホール52Bには、絶縁膜53によって充填された絶縁体52Cが形成される。
【0139】
次に、図12(a)に示すように、ドライエッチング技術により、絶縁膜50上に形成された絶縁膜53と、ホール51Cの底部に形成された絶縁膜49及び53とを選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、ドライエッチング時に形成された反応生成物を除去して、金属配線47に接続するホール51Dが形成される。
【0140】
次に、図12(b)に示すように、成膜技術により、金属配線47に接続するホール51Dの側壁に、窒化チタン(TiN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成した後、ホール51D内に、バリアメタル膜を介して、例えばタングステン(W)からなる導電膜(図示せず)を埋め込む。続いて、ドライエッチング技術を用いた全面ドライエッチングにより、又は、CMP(Chemical Vapor Deposition)法により研磨することにより、絶縁膜50の表面が露出するまでバリアメタル膜及び導電膜を除去して、金属配線47に接続するホール51D内に側面が絶縁膜53で覆われたプラグ(導電体)54を形成する。
【0141】
次に、図12(c)に示すように、成膜技術により、絶縁膜50、絶縁体52C及びプラグ54の上に、SiOC膜からなる配線層間膜形成膜55Aを形成した後、フォトリソグラフィー技術により、所望の配線パターンを有するレジストパターン56を形成する。
【0142】
次に、図13(a)に示すように、ドライエッチング技術により、レジストパターン56を用いて、配線層間膜形成膜55Aを選択的にエッチングする。続いて、アッシング及び洗浄により、レジストパターン56を除去して、配線パターンが転写された配線層間膜55Aが形成される。
【0143】
次に、図13(b)に示すように、成膜技術により、配線パターンが転写された配線層間膜55Aに、窒化タンタル(TaN)からなるバリアメタル膜(図示せず)を形成し、バリアメタル膜を介して、例えば銅(Cu)からなる金属配線を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨することにより、金属配線55Bが形成される。
【0144】
このようにして、図13(b)に示す構造を有する本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
【0145】
以上に述べたように、本実施形態によると、所望のホールパターン51Aの周囲に、所望のホールパターン51Aのホール寸法よりも小さいホールパターン52Aが配置されたレジストパターン51を用いて、ドライエッチングにより下地の絶縁膜50に所望のホール51Bを形成する。このため、ホール51Bの形成時におけるドライエッチングにおいて、マイクロローディング効果を抑制でき、ホール51Bが絶縁膜49に未到達(開口不良)になることを防止できる。また、絶縁膜50には、ホール51Bの形成と同時にホール52Bが形成され、該ホール52Bには絶縁膜53が埋め込まれてなる絶縁体52Cが形成されるから、絶縁膜50には、金属配線47と上層配線である金属配線55Bに接続するホール51D内に金属膜で充填されたプラグ54のみが形成される。このため、上層配線のレイアウトに制約が生じず、上層配線での抵抗損失も抑制できる。さらに、ホール51Bの側壁には絶縁膜11が形成されるため、フォトリソグラフィーの解像限界以下のホール51Dの形成が可能となる。
【0146】
また、本実施形態において、上述した第2又は第3の実施形態を適用することもできる。すなわち、絶縁膜50と絶縁膜53とがシリコンを主体とする絶縁膜同士、例えばSiOC膜で形成する場合には、ホール51Dのホール上部がラッパ形状となるため、ホール51D内への銅などの金属材料の埋め込みが容易となる。さらに、SiOC膜はSiCN膜に比べて誘電率が低いため、配線部のRC遅延を抑制できる。また、ホール52Bに、内部にボイドを有する絶縁体が形成されるように、ホール51B、52Bのホール上部にオーバーハング形状を有する絶縁膜53を形成してもよい。このようにすると、レジストパターン51のホールパターン52Aのホール寸法を大きく形成することができる。
【0147】
なお、本実施形態では、シリコン基板40に形成するトランジスタが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0148】
また、本実施形態では、素子分離41がSTI(Shallow Trench Isolation)である場合について説明したが、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)である場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0149】
また、本実施形態では、ゲート絶縁膜42がシリコン酸化膜(SiO)である場合について説明したが、他に、シリコン酸窒化膜(SiON)若しくはシリコン窒化膜(SiN)である場合であってもよいし、さらに、ハフニウムシリコン酸化膜(HaSiO)、ハフニウムシリコン窒化膜(HaSiN)、ハフニウムシリコン酸窒化膜(HaSiON)、ハフニウム酸化膜(HfO)、ハフニウムアルミ酸化膜(HfAlO)、ランタンアルミ酸化膜(LaAlO)、ルテニウム酸化膜(Ru)、ジルコン酸化膜(ZrO)、又はタンタル酸化膜(Ta)などの高誘電率絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0150】
また、本実施形態では、ゲート電極43がポリシリコン膜である場合について説明したが、他に、タングステン膜(W)、窒化チタン膜(TiN)、窒化タンタル膜(TaN)、TaC膜、TaCNO膜などの金属膜である場合であってもよいし、ポリシリコン膜及び金属膜の積層構造、又は、タングステンシリサイド(WSix)などのシリサイド構造である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0151】
また、本実施形態では、ゲート電極43及びソース・ドレイン領域となる拡散層44をシリサイド化していない場合について説明したが、ゲート電極43及び拡散層44の少なくともいずれかをシリサイド化した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0152】
また、本実施形態では、ゲート電極43の側壁にサイドウオールを形成していない場合について説明したが、ゲート電極43の側壁にサイドウオールを形成した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0153】
また、本実施形態では、絶縁膜45がTEOS膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はSiOC膜などのシリコン酸化膜を主体とする絶縁膜であっても、同様の効果を得ることができる。
【0154】
また、本実施形態では、絶縁膜49がSiCN膜である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はシリコン窒化膜(SiN)である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0155】
また、本実施形態では、絶縁膜50がSiOC膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はTEOS膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0156】
また、本実施形態では、絶縁膜53がSiCN膜である場合について説明したが、他に、SiON膜、SiC膜又はシリコン窒化膜(SiN膜)である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0157】
また、本実施形態では、配線層間膜55Aが低誘電率膜のSiOC膜である場合について説明したが、他に、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜又はTEOS膜など、シリコン酸化膜を主体とする絶縁膜であっても、同様の効果を得ることができる。
【0158】
また、本実施形態では、金属配線47及び金属配線55Bが銅(Cu)である場合について説明したが、他に、アルミニウム(Al)又はポリシリコン膜である場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0159】
本発明は、特に層間絶縁膜又は配線層間膜にホールを有する構造を備えた半導体装置及びその製造方法にとって有用である。
【符号の説明】
【0160】
1 シリコン基板
2 素子分離
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
5 拡散層
6 半導体デバイス
7 絶縁膜
8 絶縁膜
9 レジストパターン
9A 所望のホールパターン
9B 絶縁膜に到達するホール
9C 側壁に絶縁膜を有するホール
9D 拡散層に接続するホール
10A ホールパターン
10B 絶縁膜の途中までエッチングされたホール
10C 絶縁体
11 絶縁膜
12 プラグ
13A 配線層間膜
13B 金属配線
14 シリコン基板
15 素子分離
16 ゲート絶縁膜
17 ゲート電極
18 拡散層
19 半導体デバイス
20 絶縁膜
21 絶縁膜
22 レジストパターン
22A 所望のホールパターン
22B 絶縁膜に到達するホール
22C 側壁に絶縁膜を有するホール
22D 拡散層に接続するホール
23A ホールパターン
23B 絶縁膜の途中までエッチングされたホール
23C 絶縁体
24 絶縁膜
25 プラグ
26A 配線層間膜
26B 金属配線
27 シリコン基板
28 素子分離
29 ゲート絶縁膜
30 ゲート電極
31 拡散層
32 半導体デバイス
33 絶縁膜
34 絶縁膜
35 レジストパターン
35A 所望のホールパターン
35B 絶縁膜に到達するホール
35C 側壁に絶縁膜を有するホール
35D 拡散層に接続するホール
36A ホールパターン
36B 絶縁膜の途中までエッチングされたホール
36C ボイド
36D 絶縁体
37 絶縁膜
38 プラグ
39A 配線層間膜
39B 金属配線
40 シリコン基板
41 素子分離
42 ゲート絶縁膜
43 ゲート電極
44 拡散層
45 層間絶縁膜
46 プラグ
47 金属配線
48 半導体デバイス
49 絶縁膜
50 絶縁膜
51 レジストパターン
51A 所望のホールパターン
51B 絶縁膜に到達するホール
51C 側壁に絶縁膜を有するホール
51D 金属配線に接続するホール
52A ホールパターン
52B 絶縁膜の途中までエッチングされたホール
52C 絶縁体
53 絶縁膜
54 プラグ
55A 配線層間膜
55B 金属配線
56 レジストパターン
57 シリコン基板
58 シリコン酸化膜
59 ホールパターンを有するレジストパターン
59A ホールパターン
59B シリコン酸化膜の途中までエッチングされたホール
59C シリコン基板に到達するホール
R1 ホールパターンが密な領域
R2 ホールパターンが疎な領域
60 シリコン基板
61 素子分離
62 ゲート酸化膜
63 ゲート電極
64 拡散層
65 半導体デバイス
66 シリコン窒化膜
67 シリコン酸化膜
68 レジストパターン
68A 所望のホールパターン
68B シリコン窒化膜に到達するホール
68C 拡散層に接続するホール
69A ダミーホールパターン
69B シリコン酸化膜の途中までエッチングされたホール
70 プラグ
71 ダミーパターン
72A 配線層間膜
72B 金属配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
前記半導体基板における前記ゲート電極の外側方に形成された拡散層と、
前記半導体基板の上に、前記ゲート電極を覆うように形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜を貫通する第1のホールに埋め込まれ、側面を第2の絶縁膜で覆われた金属材料からなる導電体と、
前記第1の絶縁膜を貫通しない第2のホールに埋め込まれ、前記第2の絶縁膜からなる絶縁体と、
前記第1の絶縁膜の上に形成され、前記導電体と電気的に接続する第1の金属配線とを備えている、
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記導電体は、前記拡散層又は前記ゲート電極に電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板の上であって且つ前記第1の絶縁膜の下に形成された第3の絶縁膜をさらに備えており、
前記第1のホールは、前記第3の絶縁膜をさらに貫通している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体基板の上であって且つ前記第1の絶縁膜の下部に形成された第4の絶縁膜と、
前記第4の絶縁膜中に形成された第2の金属配線をさらに備えており、
前記導電体は、前記第2の金属配線と電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記導電体は、前記第2の金属配線を介して、前記拡散層又は前記ゲート電極に電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1のホールを開口するために用いられた第1のレジストパターンに設ける第1のホールパターンのホール寸法は、前記第1のホールのホール寸法の2倍以上であって且つ3倍以下であり、
前記第2のホールを開口するために用いられた前記第1のレジストパターンに設ける第2のホールパターンのホール寸法は、前記第2の絶縁膜の膜厚の2倍以上であって且つ3倍以下であり、
前記第1のホールパターンと前記第2のホールパターンとの間隔は、前記第1のホールパターンのホール寸法の1.8倍以上であって且つ3倍以下である、
ことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、同種の絶縁膜からなる、
ことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記絶縁体の内部にはボイドが存在している、
ことを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1の絶縁膜は、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜、TEOS膜、及びSiOC膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなる、
ことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2の絶縁膜は、SiN膜、SiON膜、SiC膜、及びSiCN膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなる、
ことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項11】
半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、
前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(b)と、
前記半導体基板における前記ゲート電極の外側方に拡散層を形成する工程(c)と、
前記半導体基板の上に、前記ゲート電極を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程(d)と、
前記第1の絶縁膜中に、前記第1の絶縁膜を貫通する第1のホールと、前記第1の絶縁膜を貫通しない第2のホールとを形成する工程(e)と、
前記第1のホールの側壁に第2の絶縁膜を形成すると共に、前記第2のホールを前記第2の絶縁膜を埋め込んで絶縁体を形成する工程(f)と、
前記工程(f)の後に、前記第1のホールを金属材料で埋め込んで導電体を形成する工程(g)と、
前記工程(g)の後に、前記第1の絶縁膜の上に、前記導電体と電気的に接続する第1の金属配線を形成する工程(h)とを備える、
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記工程(g)は、前記拡散層又は前記ゲート電極に電気的に接続するように、前記導電体を形成する工程を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記工程(c)よりも後であって且つ前記工程(d)よりも前に、
前記半導体基板の上に、第3の絶縁膜を形成する工程(i)をさらに備え、
前記工程(e)は、前記第3の絶縁膜をさらに貫通する前記第1のホールを形成する工程を含む、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項14】
前記工程(c)よりも後であって且つ前記工程(d)よりも前に、
前記半導体基板の上に、第4の絶縁膜を形成する工程(j1)と、
前記第4の絶縁膜に第2の金属配線を形成する工程(j2)をさらに備え、
前記工程(g)は、前記第2の金属配線と電気的に接続するように、前記導電体を形成する工程を含む、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記導電体は、前記第2の金属配線を介して、前記拡散層又は前記ゲート電極に電気的に接続されている、
ことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項16】
前記工程(e)は、前記第1のホールを開口するための第1のホールパターンと前記第2のホールを開口するための第2のホールパターンとを有するレジストパターンを用いて、前記第1のホール及び前記第2のホールを形成する工程を含み、
前記第1のホールパターンのホール寸法は、前記第1のホールのホール寸法の2倍以上であって且つ3倍以下であり、
前記第2のホールパターンのホール寸法は、前記第2の絶縁膜の膜厚の2倍以上であって且つ3倍以下であり、
前記第1のホールパターンと前記第2のホールパターンとの間隔は、前記第1のホールパターンのホール寸法の1.8倍以上であって且つ3倍以下である、
ことを特徴とする請求項11〜15のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項17】
前記工程(f)は、前記第1の絶縁膜と同種の絶縁膜からなる前記第2の絶縁膜を用いて行う工程を含む、
ことを特徴とする請求項11〜16のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項18】
前記工程(f)は、前記第2のホールを前記第2の絶縁膜を埋め込んで内部にボイドが存在する前記絶縁体を形成する工程を含む、
ことを特徴とする請求項11〜17のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項19】
前記第1の絶縁膜は、PSG膜、BSG膜、BPSG膜、FSG膜、TEOS膜、及びSiOC膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなる、
ことを特徴とする請求項11〜18のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項20】
前記第2の絶縁膜は、SiN膜、SiON膜、SiC膜、及びSiCN膜からなる群のうちから選択されるいずれか1つからなる、
ことを特徴とする請求項11〜18のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−171623(P2011−171623A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35735(P2010−35735)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】