説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】良好な特性を有しながら、半導体製造工程における半導体製造装置と半導体装置とへの金属汚染を抑制するような構造を有する半導体装置、および、その製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、nMOS SGT220であり、第1の平面状シリコン層上234に垂直に配置された第1の柱状シリコン層232表面に並んで配置された、第1のn型シリコン層113と、金属を含む第1のゲート電極236と、第2のn型シリコン層157とから構成される。そして、第1の絶縁膜129が、第1のゲート電極236と第1の平面状シリコン層234との間に、第2の絶縁膜162が第1のゲート電極236の上面に配置されている。また、金属を含む第1のゲート電極236が、第1のn型シリコン層113、第2のn型シリコン層157、第1の絶縁膜129、および、第2の絶縁膜162に囲まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路、なかでもMOSトランジスタを用いた集積回路は、高集積化の一途を辿っている。例えば、集積回路の中で用いられているMOSトランジスタはナノ領域にまで微細化が進んでいる。MOSトランジスタは、微細化されるにつれ、リーク電流の抑制が困難となる。このため、より一層の微細化は困難である。こうした問題を解決するために、基板に対してソース、ゲート、ドレインが垂直方向に配置され、ゲートが柱状半導体層を取り囲む構造のSurrounding Gate Transistor(SGT)が提案されている。
【0003】
SGTでは、省電力化のために、ソース、ゲート、ドレインの低抵抗化が望まれていた。特に、ゲート電極の低抵抗化にあたっては、ゲート電極に金属を用いることが望まれていた。しかし、金属による製造装置の汚染ひいてはその製造装置により製造された半導体装置の汚染は好ましくない。従って、金属ゲート電極を形成した後の工程は、常に、こうした金属汚染を抑制するような特別の工程とする必要があった。
【0004】
特許文献1は、以上のような諸条件をある程度満たすSGTの製造方法を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2009/110049号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1では、半導体製造装置および半導体装置の金属汚染への防御は不完全である。例えば、特許文献1では、ゲート電極は、ゲート材金属をCMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて平坦化し、エッチングすることで、形成される。このとき、ゲート材金属は、他の素材で被覆されず、露出している。また、同様に、窒化膜ハードマスク及び窒化膜サイドウォールをウェットエッチングする工程においても、ゲート材金属は露出している。このため、SGTの製造過程において、CMP装置、ゲートエッチング装置、窒化膜ウェットエッチング装置が、金属により汚染される虞がある。これにより、こうした金属装置により製造された半導体装置が金属に汚染される可能性がある。
【0007】
また、特許文献1では、エッチングにより金属半導体化合物を形成する際、ゲート材金属は露出している。そのため、ゲート材金属は、金属半導体化合物形成時に用いる薬液ではエッチングされない材料、例えば、タンタルなど、である必要がある。
【0008】
また、別の問題として、MOSトランジスタと同様に、SGTの微細化に伴い、多層配線間で寄生容量が発生し、それによってSGTの動作速度が低下するという問題もあった。
【0009】
そこで、上記の問題点を解決するため、本発明は、良好な特性を有しながら、半導体製造工程における半導体製造装置と半導体装置とへの金属汚染を抑制するような構造を有する半導体装置、および、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点に係る半導体装置は、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の下部領域と、前記第1の平面状半導体層に形成された第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第1の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜との側壁に接し、前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
前記第1の柱状半導体層の上に形成された第1のコンタクトと、
前記第1の平面状半導体層の上に形成された第2のコンタクトと、
前記第1のゲート電極の上に形成された第3のコンタクトと、
を備え、
前記第1のゲート絶縁膜と前記第1の金属膜とは、前記第1の柱状半導体層と、前記第1の半導体膜と、前記第1の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜と、に覆われることを特徴とする。
【0011】
このとき、前記第2の絶縁膜の厚さは、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと前記第1の金属膜の厚さとの和より厚いことが好ましい。
【0012】
このとき、前記第1の高濃度半導体層の上部表面に形成された第1の金属半導体化合物を有することが好ましい。
【0013】
このとき、前記第1の柱状半導体層の中心から前記第1の平面状半導体層の端までの長さが、前記第1の柱状半導体層の中心から側壁までの長さと、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと、前記第1のゲート電極の厚さと、前記第3の絶縁膜の厚さと、の和より大きいことが好ましい。
【0014】
このとき、前記第1のゲート電極上面に形成された第3の金属半導体化合物を有することも可能である。
【0015】
このとき、前記第2の高濃度半導体層の上面に形成された第2の金属半導体化合物を有することも可能である。
【0016】
本発明の第2の観点にかかる半導体装置は、
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を備える半導体装置であって、
前記第1のトランジスタは、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層下の領域と、に形成された第2導電型の第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された第2導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第1の柱状半導体層の前記両部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜との側壁に接し、前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
第1の高濃度半導体層のうち前記第1の柱状半導体層下の領域に形成された部分の上部表面に形成された第1の金属半導体化合物と、
前記第1のゲート電極上面に形成された第3の金属半導体化合物と、
前記第2の高濃度半導体層の上面に形成された第2の金属半導体化合物と、
を備え、
前記第2のトランジスタは、
第2の平面状半導体層と、
前記第2の平面状半導体層上に形成された第2の柱状半導体層と、
前記第2の柱状半導体層の下部領域と、前記第2の平面状半導体層の前記第2の柱状半導体層下の領域に形成された第1導電型の第3の高濃度半導体層と、
前記第2の柱状半導体層の上部領域に形成された第1導電型の第4の高濃度半導体層と、
前記第3の高濃度半導体層と前記第4の高濃度半導体層との間の前記第2の柱状半導体層の側壁に、前記第2の柱状半導体層を取り囲むように形成された第2のゲート絶縁膜と、
前記第2のゲート絶縁膜上に前記第2のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第2の金属膜と、
前記第2の金属膜上に前記第2の金属膜を取り囲むように形成された第2の半導体膜と、
前記第2の金属膜と前記第2の半導体膜とから構成されている第2のゲート電極と、
前記第2のゲート電極と前記第2の平面状半導体層との間に形成された第4の絶縁膜と、
前記第2のゲート電極の上面及び前記第2の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第2の柱状半導体層の前記上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第5の絶縁膜と、
前記第2のゲート電極と前記第4の絶縁膜との側壁に接し、前記第2のゲート電極と前記第4の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第6の絶縁膜と、
前記第3の高濃度半導体層のうち前記第2の柱状半導体層下の領域に形成された部分の上部表面に形成された第4の金属半導体化合物と、
前記第2のゲート電極上面に形成された第5の金属半導体化合物と、
前記第4の高濃度半導体層の上面に形成された第6の金属半導体化合物と、
を備え、
前記第1のゲート絶縁膜と前記第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜と、に覆われ、
前記第2のゲート絶縁膜と第2の金属膜とは、前記第2の柱状半導体層と、前記第2の半導体膜と、前記第4の絶縁膜と、前記第5の絶縁膜と、に覆われる、
ことを特徴とする。
【0017】
このとき、前記第1のゲート絶縁膜と前記第1の金属膜とは、前記第1のトランジスタをエンハンスメント型とする材料から形成されており、
前記第2のゲート絶縁膜と前記第2の金属膜とは、前記第2のトランジスタをエンハンスメント型とする材料から形成されていることが好ましい。
【0018】
このとき、前記第2の絶縁膜の厚さは、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと前記第1の金属膜の厚さとの和より厚いことが好ましい。
【0019】
このとき、前記第1の柱状半導体層の中心から前記第1の平面状半導体層の端までの長さが、前記第1の柱状半導体層の中心から側壁までの長さと、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと、前記第1のゲート電極の厚さと、前記第3の絶縁膜の厚さと、の和より大きいことも可能である。
【0020】
このとき、
第1導電型はn型であり、
第2導電型はp型であり、
前記第1と第2の柱状半導体層、及び、前記第1と第2の平面状半導体層は、シリコンから形成されていることも可能である。
【0021】
本発明の第3の観点に係る半導体装置の製造方法は、
本発明の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、前記第1の柱状半導体層上面に形成されたハードマスクと、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第1の構造体を用意する工程と、
前記第1の構造体上に、第7の絶縁膜、第3の金属膜、及び、第3の半導体膜を順に形成する工程と、
前記第3の半導体膜をエッチングして、前記第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる工程と、
前記第3の金属膜をエッチングして、前記第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる工程と、
前記第7の絶縁膜をエッチングして、前記第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる第7の絶縁膜エッチング工程と、
前記第7の絶縁膜エッチング工程の結果物上に第4の半導体膜を形成する第4の半導体膜形成工程と、
を含む。
【0022】
このとき、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
前記第4の半導体膜形成工程の結果物において、前記第4の半導体膜と前記第3の半導体膜とを平坦化し、前記第1の金属膜の上部領域が露出するようにエッチバックする工程と、
前記第1の柱上半導体層の上部側壁が露出するように、前記第3の金属膜と、前記第7の絶縁膜と、をエッチングして、前記第1の金属膜と、前記第1のゲート絶縁膜と、を形成する第1金属膜及び第1ゲート絶縁膜形成工程と、
前記第1金属膜及び第1ゲート絶縁膜形成工程の結果物上に第1の酸化膜を形成する工程と、
を含むことも可能である。
【0023】
本発明の第4の観点に係る半導体装置の製造方法は、
本発明の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層中間領域の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第2の構造体を用意する工程と、
前記第2の構造体上の前記第1の柱状半導体層の上部領域に、基板に対して垂直な線を0度としたとき10から60度の角度で、不純物を注入して、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層を形成する工程と、
を含む。
【0024】
本発明の第5の観点に係る半導体装置の製造方法は、
本発明の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第3の構造体を用意する工程と、
前記第3の構造体上に第8の絶縁膜を形成する工程と、
前記第8の絶縁膜が、前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に残存するようにサイドウォール状に、前記第8の絶縁膜をエッチングして、第2の絶縁膜を形成する工程と、
を含む。
【0025】
本発明の第6の観点に係る半導体装置の製造方法は、
本発明の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第1の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜との側壁に接し、前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極に接続されている前記第1のゲート配線と、
を備える第4の構造体を用意する工程と、
上記第4の構造体上にコンタクトストッパを形成するコンタクトストッパ形成工程と、
前記コンタクトストッパ形成工程の結果物を埋め込むように、層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の柱状半導体層層の上を除いて、前記層間絶縁膜上に第1のレジストを形成する工程と、
前記層間絶縁膜をエッチングして、前記層間絶縁膜に第1のコンタクト孔を形成する工程と、
前記第1のレジストを除去する第1レジスト除去工程と、
前記第1の平面状半導体層の上と前記第1のゲート配線の上とを除いて、前記第1レジスト除去工程の結果上に第2のレジストを形成する工程と、
前記層間絶縁膜をエッチングして、前記層間絶縁膜に、前記第1の平面状半導体層の上の第2のコンタクト孔と、前記第1のゲート配線の上の第3のコンタクト孔とを形成する工程と、
前記第2のレジストを除去する工程と、
前記第1のコンタクト孔と前記第2のコンタクト孔と前記第3のコンタクト孔に、前記第1の柱状半導体層層上に配置される第1のコンタクトと、前記第1の平面状半導体層の上に配置される第2のコンタクトと、前記第1のゲート配線上に配置される第3のコンタクトとを、それぞれ、形成する工程と、
を含む。
【発明の効果】
【0026】
本発明では、
第1の平面状半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
第1の柱状半導体層の下部領域と、第1の平面状半導体層に形成された第1の高濃度半導体層と、
第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
第1の高濃度半導体層と第2の高濃度半導体層との間の第1の柱状半導体層の側壁に、第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
第1の金属膜上に第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
第1の金属膜と第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
第1のゲート電極と第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
第1のゲート電極の上面及び第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、第1の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
第1のゲート電極と第1の絶縁膜との側壁に接し、第1のゲート電極と第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
第1のゲート電極に接続されている第1のゲート配線と、
第1の柱状半導体層の上に形成された第1のコンタクトと、
第1の平面状半導体層の上に形成された第2のコンタクトと、
第1のゲート配線の上に形成された第3のコンタクトと、
を備え、
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜と、に覆われることを特徴とすることにより、
ゲート電極に金属を用い且つ金属汚染を抑制し、ゲート、ソース、ドレインの低抵抗化を行い、寄生容量を低減するSGT構造を提供する。
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜に覆われる。
金属半導体化合物形成時に、金属膜が露出していると、金属半導体化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、金属膜はエッチングされる。しかし、本発明の構造において、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜に覆われるため、金属と半導体との化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、第1の金属膜はエッチングされない。これにより、第1の型高濃度半導体層と、第1のゲート電極と、第2の型高濃度半導体層に、金属半導体化合物を形成することができ、ゲート電極に金属を用いることにより、チャネル領域の空乏化を抑制できかつ、ゲート電極を低抵抗化でき、金属とシリコンの化合物により、ゲート、ソース、ドレインの低抵抗化をすることができる。また、第1の絶縁膜により、ゲート電極と平面状半導体層との間の寄生容量を低減することができる。
また、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層の周囲のみに形成され、第1の金属膜は、ポリシリコンなどの半導体膜で覆われるため、ゲート形成時に半導体膜をCMP装置を用いて平坦化するため、CMP装置の金属汚染を抑制することができる。
また、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、第1の柱状半導体層の周囲のみに形成され、第1の金属膜は、ポリシリコンなどの半導体膜で覆われるため、ゲートエッチング時に、半導体膜をエッチングすることとなり、ゲートエッチング装置の金属汚染を抑制することができる。
また、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、第1の柱状半導体層の周囲のみに形成され、第1の金属膜は、ポリシリコンなどの半導体膜で覆われるため、窒化膜ハードマスク及び窒化膜サイドウォールをウェットエッチングする際、窒化膜ウェットエッチング装置の金属汚染を抑制することができる。
【0027】
また、本発明では、第2の絶縁膜の厚さは、第1のゲート絶縁膜の厚さと第1の金属膜の厚さとの和より厚いことにより、
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜に覆われるため、金属半導体化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、第1の金属膜はエッチングされない。これにより、特段の追加工程無しで、第1の高濃度半導体層と、第1のゲート電極と、第2の高濃度半導体層に、金属半導体化合物を形成することができる。
【0028】
このとき、第1の高濃度半導体層の上部表面に形成された第1の金属半導体化合物により、第1の高濃度半導体層を低抵抗化することができる。
【0029】
このとき、第1の柱状半導体層の中心から第1の平面状半導体層の端までの長さが、第1の柱状半導体層の中心から側壁までの長さと、第1のゲート絶縁膜の厚さと、第1のゲート電極の厚さと、第3の絶縁膜の厚さと、の和より大きいことにより、
第1の平面状半導体層に形成される第1の高濃度半導体層に、第1の金属半導体化合物を形成することができ、第1の高濃度半導体層を低抵抗化することができる。
【0030】
このとき、第1のゲート電極上面に形成された第3の金属半導体化合物により、第1のゲート電極を低抵抗化することができる。
【0031】
このとき、第2の高濃度半導体層の上面に形成された第2の金属半導体化合物により、第2の高濃度半導体層を低抵抗化することができる。
【0032】
本発明の第2の観点にかかる半導体装置は、
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を備える半導体装置であって、
第1のトランジスタは、
第1の平面状半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
第1の柱状半導体層の下部領域と、第1の平面状半導体層の第1の柱状半導体層下の領域と、に形成された第2導電型の第1の高濃度半導体層と、
第1の柱状半導体層の上部領域に形成された第2導電型の第2の高濃度半導体層と、
第1の高濃度半導体層と第2の高濃度半導体層との間の第1の柱状半導体層の側壁に、第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
第1の金属膜上に第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
第1の金属膜と第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
第1のゲート電極と第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
第1のゲート電極の上面及び第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、第1の柱状半導体層の両部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
第1のゲート電極と第1の絶縁膜との側壁に接し、第1のゲート電極と第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
第1の高濃度半導体層のうち第1の柱状半導体層下の領域に形成された部分の上部表面に形成された第1の金属半導体化合物と、
第1のゲート電極上面に形成された第3の金属半導体化合物と、
第2の高濃度半導体層の上面に形成された第2の金属半導体化合物と、
を備え、
第2のトランジスタは、
第2の平面状半導体層と、
第2の平面状半導体層上に形成された第2の柱状半導体層と、
第2の柱状半導体層の下部領域と、第2の平面状半導体層の第2の柱状半導体層下の領域に形成された第1導電型の第3の高濃度半導体層と、
第2の柱状半導体層の上部領域に形成された第1導電型の第4の高濃度半導体層と、
第3の高濃度半導体層と第4の高濃度半導体層との間の第2の柱状半導体層の側壁に、第2の柱状半導体層を取り囲むように形成された第2のゲート絶縁膜と、
第2のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第2の金属膜と、
第2の金属膜上に第2の金属膜を取り囲むように形成された第2の半導体膜と、
第2の金属膜と第2の半導体膜とから構成されている第2のゲート電極と、
第2のゲート電極と第2の平面状半導体層との間に形成された第4の絶縁膜と、
第2のゲート電極の上面及び第2の柱状半導体層の上部側壁に接し、第2の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第5の絶縁膜と、
第2のゲート電極と第4の絶縁膜との側壁に接し、第2のゲート電極と第4の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第6の絶縁膜と、
第3の高濃度半導体層のうち第2の柱状半導体層下の領域に形成された部分の上部表面に形成された第4の金属半導体化合物と、
第2のゲート電極上面に形成された第5の金属半導体化合物と、
第4の高濃度半導体層の上面に形成された第6の金属半導体化合物と、
を備え、
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜と、に覆われ、
第2のゲート絶縁膜と第2の金属膜とは、第2の柱状半導体層と、第2の半導体膜と、第4の絶縁膜と、第5の絶縁膜と、に覆われる、
ことを特徴とすることにより、
ゲート電極に金属を用い且つ金属汚染を抑制し、ゲート、ソース、ドレインの低抵抗化を行い、寄生容量を低減するSGT構造を提供する。
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜に覆われる。
金属半導体化合物形成時に、金属膜が露出していると、金属半導体化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、金属膜はエッチングされる。しかし、本発明の構造において、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜に覆われるため、金属と半導体の化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、第1の金属膜はエッチングされない。これにより、第1の高濃度半導体層と、第1のゲート電極と、第2の高濃度半導体層に、金属半導体化合物を形成することができ、第1のゲート電極に金属を用いることにより、チャネル領域の空乏化を抑制できかつ、第1のゲート電極を低抵抗化でき、金属半導体化合物により、ゲート、ソース、ドレインの低抵抗化をすることができる。また、第1の絶縁膜により、第1のゲート電極と第1の平面状シリコン層との間の寄生容量を低減することができる。
また、第2のゲート絶縁膜と第2の金属膜とは、第2の柱状半導体層と、第2の半導体膜と、第4の絶縁膜と、第5の絶縁膜に覆われる。金属半導体化合物形成時に、金属膜が露出していると、金属半導体化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、金属膜はエッチングされる。しかし、本発明の構造において、第2のゲート絶縁膜と第2の金属膜は、第2の柱状半導体層と、第2の半導体膜と、第4の絶縁膜と、第5の絶縁膜に覆われるため、金属半導体化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、第2の金属膜はエッチングされない。これにより、第3の高濃度半導体層と、第2のゲート電極と、第4の高濃度半導体層に、金属半導体化合物を形成することができ、第2のゲート電極に金属を用いることにより、チャネル領域の空乏化を抑制できかつ、第2のゲート電極を低抵抗化でき、金属半導体化合物により、ゲート、ソース、ドレインの低抵抗化をすることができる。また、第4の絶縁膜により、第2のゲート電極と第2の平面状半導体層との間の寄生容量を低減することができる。
【0033】
このとき、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1のトランジスタをエンハンスメント型とする材料から形成されており、
第2のゲート絶縁膜と第2の金属膜とは、第2のトランジスタをエンハンスメント型とする材料から形成されていることにより、
第1のトランジスタと第2のトランジスタで構成される半導体装置の動作時に流れる貫通電流を低減することができる。
【0034】
このとき、第2の絶縁膜の厚さは、第1のゲート絶縁膜の厚さと第1の金属膜の厚さとの和より厚いことにより、
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜とに覆われるため、
金属半導体化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、第1の金属膜はエッチングされない。
これにより、第3の高濃度半導体層と、第1のゲート電極と、第4の型高濃度半導体層に、金属半導体化合物を形成することができる。
【0035】
このとき、第1の柱状半導体層の中心から第1の平面状半導体層の端までの長さが、第1の柱状半導体層の中心から側壁までの長さと、第1のゲート絶縁膜の厚さと、第1のゲート電極の厚さと、第3の絶縁膜の厚さと、の和より大きいことにより、
第1の平面状半導体層に形成される第3の高濃度半導体層に、第1の金属半導体化合物を形成することができ、第3の高濃度半導体層を低抵抗化することができる。
【0036】
このとき、
第1導電型はn型であり、
第2導電型はp型であり、
第1と第2の柱状半導体層、及び、第1と第2の平面状半導体層は、シリコンから形成されていることにより、
第1のトランジスタをnMOS SGTとし、第2のトランジスタをpMOS SGTとし、インバータを構成することができる。
【0037】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、
第1の平面状半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、第1の柱状半導体層上面に形成されたハードマスクと、
第1の柱状半導体層下部領域と、第1の平面状半導体層の第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された第1の高濃度半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の絶縁膜と
を備える第1の構造体を用意する工程と、
第1の構造体上に、第7の絶縁膜、第3の金属膜、及び、第3の半導体膜を順に形成する工程と、
第3の半導体膜をエッチングして、第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる工程と、
第3の金属膜をエッチングして、第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる工程と、
第7の絶縁膜をエッチングして、第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる第7の絶縁膜エッチング工程と、
第7の絶縁膜エッチング工程の結果物上に第4の半導体膜を形成する第4の半導体膜形成工程と、
を含むことにより、
第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、第1の柱状半導体層と第1の半導体膜と第1の絶縁膜とハードマスクとに覆われる。第1のゲート絶縁膜に高誘電体膜を用いる場合、高誘電体膜は金属汚染の汚染源であるから、汚染源である第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層、第4の半導体膜、第1の絶縁膜、及び、ハードマスクに覆われ、金属汚染を抑制することができる。
【0038】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
第4の半導体膜形成工程の結果物において、第4の半導体膜と第3の半導体膜とを平坦化し、第1の金属膜の上部領域が露出するようにエッチバックする工程と、
第1の柱上半導体層の上部側壁が露出するように、第3の金属膜と、第7の絶縁膜と、をエッチングして、第1の金属膜と、第1のゲート絶縁膜と、を形成する第1金属膜及び第1ゲート絶縁膜形成工程と、
第1金属膜及び第1ゲート絶縁膜形成工程の結果物上に第1の酸化膜を形成する工程と、
を含むことにより、
第4の半導体膜と第3の半導体膜とを平坦化する工程では、金属が露出しないので、この平坦化する工程で用られるCMP装置の金属汚染は抑制され、
半導体膜のエッチバックにより、SGTのゲート長を決定することができ、
堆積された第1の酸化膜により、後工程において行われるウェット処理またはドライ処理からゲート電極上面が保護されるため、ゲート長の変動、つまりゲート長のばらつきやゲート電極上面からの第1のゲート絶縁膜、第1の金属膜へのダメージを抑制することができる。
また、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、第1の柱状半導体層の周囲のみに形成され、第1の金属膜は、ポリシリコンで覆われるため、ゲートエッチング時に、ポリシリコンをエッチングすることとなり、ゲートエッチング装置の金属汚染を抑制することができる。
また、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜は、柱状半導体層の周囲のみに形成され、第1の金属膜は、第1の柱状半導体層、及び、第3と第4の半導体膜、で覆われるため、窒化膜ハードマスク及び窒化膜サイドウォールをウェットエッチングする際、窒化膜ウェットエッチング装置の金属汚染を抑制することができる。
【0039】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
第1の平面状半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
第1の柱状半導体層下部領域と、第1の平面状半導体層の第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された第1の高濃度半導体層と、
第1の柱状半導体層中間領域の側壁に、第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
第1の金属膜上に第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
第1の金属膜と第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
第1のゲート電極と第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第2の構造体を用意する工程と、
第2の構造体上の第1の柱状半導体層の上部領域に、基板に対して垂直な線を0度としたとき10から60度の角度で、不純物を注入して、第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層を形成する工程と、
を含むことにより、
第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜により、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜を、覆うことができる。
【0040】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
第1の平面状半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
第1の柱状半導体層下部領域と、第1の平面状半導体層の第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された第1の高濃度半導体層と、
第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
第1の高濃度半導体層と第2の高濃度半導体層との間の第1の柱状半導体層の側壁に、第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
第1の金属膜上に第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
第1の金属膜と第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
第1のゲート電極と第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第3の構造体を用意する工程と、
第3の構造体上に第8の絶縁膜を形成する工程と、
第8の絶縁膜が、第1のゲート電極の上面及び第1の柱状半導体層の上部側壁に残存するようにサイドウォール状に、第8の絶縁膜をエッチングして、第2の絶縁膜を形成する工程と、
を含むことにより、
第2の高濃度シリコン層と第1のゲート電極とは、第1のゲート絶縁膜を隔てて、オーバーラップを持ちかつそのオーバーラップを最小とすることができる。
【0041】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
第1の平面状半導体層と、
第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
第1の柱状半導体層下部領域と、第1の平面状半導体層の第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された第1の高濃度半導体層と、
第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
第1の高濃度半導体層と第2の高濃度半導体層との間の第1の柱状半導体層の側壁に、第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
第1の金属膜上に第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
第1の金属膜と第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
第1のゲート電極と第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
第1のゲート電極の上面及び第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、第1の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
第1のゲート電極と第1の絶縁膜との側壁に接し、第1のゲート電極と第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
第1のゲート配線に接続されている第1のゲート配線と、
を備える第4の構造体を用意する工程と、
上記第4の構造体上にコンタクトストッパを形成するコンタクトストッパ形成工程と、
コンタクトストッパ形成工程の結果物を埋め込むように、層間絶縁膜を形成する工程と、
第1の柱状半導体層層の上を除いて、層間絶縁膜上に第1のレジストを形成する工程と、
層間絶縁膜をエッチングして、層間絶縁膜に第1のコンタクト孔を形成する工程と、
第1のレジストを除去する第1レジスト除去工程と、
第1の平面状半導体層の上と第1のゲート配線の上とを除いて、第1レジスト除去工程の結果上に第2のレジストを形成する工程と、
層間絶縁膜をエッチングして、層間絶縁膜に、第1の平面状半導体層の上の第2のコンタクト孔と、第1のゲート電極の上の第3のコンタクト孔とを形成する工程と、
第2のレジストを除去する工程と、
第1のコンタクト孔と第2のコンタクト孔と第3のコンタクト孔に、第1の柱状半導体層層上に配置される第1のコンタクトと、第1の平面状半導体層の上に配置される第2のコンタクトと、第1のゲート配線上に配置される第3のコンタクトとを、それぞれ、形成する工程と、
を含むことにより、
第1の平面状半導体層上と第1のゲート配線上のコンタクト孔とを異なる工程で形成するため、第1の柱状半導体上の第1コンタクト孔を形成するためのエッチング条件と、第1の平面状半導体層上の第2のコンタクト孔、および、第1のゲート配線上の第3のコンタクト孔を形成するためのエッチング条件と、をそれぞれ最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図15】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図16】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図17】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図18】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図19】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図20】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図21】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図22】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図23】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図24】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図25】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図26】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図27】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図28】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図29】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図30】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図31】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図32】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図33】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図34】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図35】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図36】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図37】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図38】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図39】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図40】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図41】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図42】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図43】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図44】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図45】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図46】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図47】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図48】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図49】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図50】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図51】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図52】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図53】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図54】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図55】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図56】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図57】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図58】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図59】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図60】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図61】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図62】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図63】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図64】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図65】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図66】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図67】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図68】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図69】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図70】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図71】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図72】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図73】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図74】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図75】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図76】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図77】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図78】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図79】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図80】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図81】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図82】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図83】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図84】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図85】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図86】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図87】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【図88】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す、製造途中の半導体装置の(a)平面図、(b)X−X’断面図であり、(c)Y1−Y1’断面図、(d)Y2−Y2’断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図88を参照しながら、説明する。
【0044】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るSGT220を図1(c)に示す。
【0045】
このSGT220は、nMOS SGTであり、第1の平面状シリコン層234と、第1の平面状シリコン層234上に形成された第1の柱状シリコン層232と、を備える。
【0046】
第1の柱状シリコン層232の下部領域と第1の柱状シリコン層232下に位置する第1の平面状シリコン層234の領域とに第1のn型シリコン層113が、第1の柱状シリコン層232の上部領域に、第2のn型シリコン層157が、それぞれ、形成されている。本実施形態において、例えば、第1のn型シリコン層113はソース拡散層として、第2のn型シリコン層157はドレイン拡散層として、それぞれ、機能する。また、ソース拡散層とドレイン拡散層との間の部分が、チャネル領域として機能する。このチャネル領域として機能する、第1のn型シリコン層113と第2のn型シリコン層157との間の第1の柱状シリコン層232を、第1のシリコン層114とする。
【0047】
チャネル領域として機能する第1の柱状シリコン層232の周囲には、ゲート絶縁膜140が形成されている。ゲート絶縁膜140は、例えば、酸化膜、窒化膜、または、高誘電体膜などである。さらに、当該ゲート絶縁膜140の周囲には、第1の金属膜138が形成されている。第1の金属膜138は、例えば、チタン、窒化チタン、タンタル、または、窒化タンタルなどである。当該第1の金属膜138の周囲には、第1のポリシリコン膜136、152が形成されている。このとき、第1の金属膜138と第1のポリシリコン膜136、152とは、第1のゲート電極236を構成する。このように、ゲート電極として金属を用いることにより、チャネル領域の空乏化は抑制され得、且つ、ゲート電極は低抵抗化され得る。
本実施形態において、動作時、第1のゲート電極236に電圧が印加されることのよって、第1のシリコン層114にチャネルが形成される。
【0048】
また、第1のn型シリコン層113と、ゲート電極236と、第2のn型シリコン層157とに、それぞれ、第1の金属シリコン化合物172と、第3の金属シリコン化合物170と、第2の金属シリコン化合物171と、が形成されている。金属シリコン化合物を構成する金属としては、例えば、NiまたはCoなどが用いられている。これら金属シリコン化合物を介して、第1のn型シリコン層113と、ゲート電極236と、第2のn型シリコン層157とは、後述するコンタクトに接続される。これにより、ゲート、ソース、ドレインは低抵抗化されている。
【0049】
第1のn型シリコン層113は、第1の金属シリコン化合物172を介して、コンタクト230に接続されている。コンタクト230は、バリアメタル層189、金属層194、199から構成される。コンタクト230はさらに、電源配線225に接続されている。電源配線225は、バリアメタル層216、金属217、バリアメタル層218から構成される。
【0050】
第2のn型シリコン層157は、第2の金属シリコン化合物171を介して、コンタクト229に接続されている。ンタクト229は、バリアメタル層188、金属層193、198から構成される。コンタクト229はさらに、出力配線223に接続されている。出力配線223は、バリアメタル層213、金属層214、バリアメタル層215から構成される。
【0051】
さらに、第1の絶縁膜129が、第1のゲート電極236と第1の平面状シリコン層234との間に形成され、第2の絶縁膜162が、第1のゲート電極236の上部、且つ、第1の柱状シリコン層232の上部側壁にサイドウォール状に形成され、第3の絶縁膜164が、第1のゲート電極236と第1の絶縁膜129との側壁にサイドウォール状に形成されている。このとき、第1の絶縁膜129は、好ましくは、例えば、SiOF、SiOH等の、低誘電率絶縁膜である。第2の絶縁膜162、および、第3の絶縁膜164は、例えば、酸化膜、窒化膜、または、高誘電体膜などである。
第1の絶縁膜129により、ゲート電極と平面状シリコン層との間の寄生容量は低減され得る。
【0052】
以上の構成により、本実施形態に係るnMOS SGTにおいて、半導体装置の低抵抗化および微細化が実現され、また、多層配線間の寄生容量は低減される。これにより、SGTの微細化に伴う動作速度の低下を回避することができる。
【0053】
また、本実施形態に係るnMOS SGTにおいては、第2の絶縁膜162の厚さは、好ましくは、第1のゲート絶縁膜140の厚さと第1の金属膜138の厚さとの和より厚い。この場合、第1のゲート絶縁膜140と第1の金属膜138とは、第1の柱状シリコン層232と、第1のポリシリコン膜136、152と、第1の絶縁膜129と、第2の絶縁膜162に覆われる。
上記構成をとるとき、第1の金属膜138は、その全周を保護されているため、金属シリコン化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、エッチングされずにすむ。
【0054】
また、本実施形態に係るnMOS SGTにおいては、第1の柱状シリコン層232の中心から第1の平面状シリコン層234の端までの長さが、好ましくは、第1の柱状シリコン層232の中心から側壁までの長さと、第1のゲート絶縁膜140の厚さと、第1の金属膜138と第1のポリシリコン膜136、152とで構成される第1のゲート電極236の厚さと、第3の絶縁膜164の厚さと、の和より大きい。
上記構成をとるとき、製造工程を特段追加することなしに、第1のn型シリコン層113に、第1の金属シリコン化合物172を形成することが可能となる。
【0055】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、単一の柱状半導体層からなる例を示したが、第2の実施形態では、複数の柱状半導体層からなる回路の例を示す。
第2の実施形態に係るインバータは、pMOS SGTとnMOS SGTとを備える。
【0056】
nMOS SGT220は、第1の平面状シリコン層234と、第1の平面状シリコン層234上に形成された第1の柱状シリコン層232と、を備える。
【0057】
第1の柱状シリコン層232の下部領域と第1の第1の柱状シリコン層232下に位置する平面状シリコン層234の領域とに第1のn型シリコン層113が、第1の柱状シリコン層232の上部領域に、第2のn型シリコン層157が、それぞれ、形成されている。本実施形態において、例えば、第1のn型シリコン層113はソース拡散層として、第2のn型シリコン層157はドレイン拡散層として、それぞれ、機能する。また、ソース拡散層とドレイン拡散層との間の部分が、チャネル領域として機能する。このチャネル領域として機能する、 第1のn型シリコン層113と第2のn型シリコン層157との間の第1の柱状シリコン層232を、第1のシリコン層114とする。
【0058】
チャネル領域として機能する第1の柱状シリコン層232の周囲には、第1のゲート絶縁膜140が形成されている。ゲート絶縁膜140は、例えば、酸化膜、窒化膜、または、高誘電体膜などである。さらに、当該第1のゲート絶縁膜140の周囲には、第1の金属膜138が形成されている。第1の金属膜138は、例えば、チタン、窒化チタン、タンタル、または、窒化タンタルなどである。当該第1の金属膜138の周囲には、第1のポリシリコン膜136、152が形成されている。このとき、第1の金属膜138と第1のポリシリコン膜136、152とは、第1のゲート電極236を構成する。このように、ゲート電極として金属を用いることにより、チャネル領域の空乏化は抑制され得、且つ、ゲート電極は低抵抗化され得る。
本実施形態において、動作時、第1のゲート電極236に電圧が印加されることのよって、第1のシリコン層114にチャネルが形成される。
【0059】
また、第1のn型シリコン層113と、第1のゲート電極236と、第2のn型シリコン層157とに、それぞれ、第1の金属シリコン化合物172と、第3の金属シリコン化合物170と、第2の金属シリコン化合物171と、が形成されている。金属シリコン化合物を構成する金属としては、例えば、NiまたはCoなどが用いられている。これら金属シリコン化合物を介して、第1のn型シリコン層113と、ゲート電極236と、第2のn型シリコン層157とは、後述するコンタクトに接続される。これにより、ゲート、ソース、ドレインは低抵抗化されている。
【0060】
さらに、第1の絶縁膜129が、第1のゲート電極236と第1の平面状シリコン層234との間に形成され、第2の絶縁膜162が、第1のゲート電極236の上部、且つ、第1の柱状シリコン層232の上部側壁にサイドウォール状に形成され、第3の絶縁膜164が、第1のゲート電極236と第1の絶縁膜129との側壁にサイドウォール状に形成されている。このとき、第1の絶縁膜129は、好ましくは、例えば、SiOF、SiOH等の、低誘電率絶縁膜である。第2の絶縁膜162、および、第3の絶縁膜164は、例えば、酸化膜、窒化膜、または、高誘電体膜などである。
第1の絶縁膜129により、ゲート電極と平面状シリコン層との間の寄生容量は低減され得る。
【0061】
pMOS SGT219は、第2の平面状シリコン層233と、第2の平面状シリコン層233上に形成された第2の柱状シリコン層231と、を備える。
【0062】
第2の柱状シリコン層231の下部領域と第2の柱状シリコン層231下に位置する第2の平面状シリコン層233の領域とに、第1のp型シリコン層119が、第2の柱状シリコン層231の上部領域に、第2のp型シリコン層159が、それぞれ、形成されている。本実施形態において、例えば、第1のp型シリコン層119はソース拡散層として、第2のp型シリコン層159はドレイン拡散層として、それぞれ、機能する。また、ソース拡散層と、ドレイン拡散層との間の部分が、チャネル領域として機能する。このチャネル領域として機能する、第1のp型シリコン層119と第2の第2のp型シリコン層159との間の第2の柱状シリコン層231を、第2のシリコン層120とする。
【0063】
チャネル領域として機能する第2の柱状シリコン層231の周囲には、第2のゲート絶縁膜139が形成されている。第2のゲート絶縁膜139は、例えば、酸化膜、窒化膜、または、高誘電体膜などである。さらに、当該第2のゲート絶縁膜139の周囲には、第2の金属膜137が形成されている。第2の金属膜137は、例えば、チタン、窒化チタン、タンタル、または、窒化タンタルなどである。当該第2の金属膜137の周囲には、第2のポリシリコン膜135、151が、それぞれ、形成されている。このとき、第2の金属膜137と第2のポリシリコン膜135、151とは、第2のゲート電極235を構成する。このように、ゲート電極として金属を用いることにより、チャネル領域の空乏化は抑制され得、且つ、ゲート電極は低抵抗化され得る。
本実施形態において、動作時、第2のゲート電極235に電圧が印加されることによって、第第2のシリコン層120にチャネルが形成される。
【0064】
また、第1のp型シリコン層119と、第2のゲート電極235と、第2のp型シリコン層159とに、それぞれ、第4の金属シリコン化合物168と、第5の金属シリコン化合物170と、第6の金属シリコン化合物169と、が形成されている。金属シリコン化合物を構成する金属としては、例えば、NiまたはCoなどが用いられている。これら金属シリコン化合物を介して、第1のp型シリコン層119と、第2のゲート電極235と、第2のp型シリコン層159とは、後述するコンタクトに接続される。これにより、ゲート、ソース、ドレインは低抵抗化されている。
【0065】
さらに、第4の絶縁膜129が、第2のゲート電極235と第2の平面状シリコン層233との間に形成され、第5の絶縁膜161が、第2のゲート電極235の上部、且つ、第2の柱状シリコン層231の上部側壁にサイドウォール状に形成され、第6の絶縁膜164が、第2のゲート電極235と第4の絶縁膜129との側壁にサイドウォール状に形成されている。このとき、第4の絶縁膜129は、好ましくは、例えば、SiOF、SiOH等の、低誘電率絶縁膜である。
第4の絶縁膜129により、ゲート電極と平面状シリコン層との間の寄生容量は低減され得る。
【0066】
第1のn型シリコン層113は、第1の金属シリコン化合物172を介して、コンタクト230に接続されている。コンタクト230は、バリアメタル層189、金属層194、199から構成される。コンタクト230はさらに、電源配線225に接続されている。電源配線225は、バリアメタル層216、金属層217、バリアメタル層218から構成される。
【0067】
第2のn型シリコン層157は、第2の金属シリコン化合物171を介して、コンタクト229に接続されている。ンタクト229は、バリアメタル層188、金属層193、198から構成される。コンタクト229はさらに、出力配線223に接続されている。出力配線223は、バリアメタル層213、金属層214、バリアメタル層215から構成される。
【0068】
第1のゲート電極236は、第3の金属シリコン化合物170を介して、第2のゲート電極235は、第5の金属シリコン化合物170を介して、それぞれ、コンタクト228に接続されている。コンタクト228は、バリアメタル層187、金属層192、197から構成される。コンタクト228はさらに、入力配線224に接続されている。入力配線224は、バリアメタル層213、金属層214、バリアメタル層215から構成される。
【0069】
第1のp型シリコン層119は、第4の金属シリコン化合物168を介して、コンタクト226に接続されている。コンタクト226は、バリアメタル層185、金属190、195から構成される。コンタクト226はさらに、電源配線222に接続されている。電源配線222は、バリアメタル層207、金属層208、バリアメタル層209から構成される。
【0070】
第2のp型シリコン層159は、第6の金属シリコン化合物169を介して、コンタクト227に接続されている。コンタクト227は、バリアメタル層186、金属層191、196から構成される。コンタクト227はさらに、出力配線223に接続されている。出力配線223は、バリアメタル層213、金属層214、バリアメタル層215から構成される。
【0071】
以上により、pMOS SGT219及びnMOS SGT220から、インバータ回路が構成される。
【0072】
以上の構成により、本実施形態に係るインバータ回路において、半導体装置の低抵抗化および微細化が実現され、また、多層配線間の寄生容量は低減される。これにより、SGTの微細化に伴う動作速度の低下を回避することができる。
【0073】
本実施形態では、第1のゲート絶縁膜140と第1の金属膜138とは、好ましくは、nMOS SGT220をエンハンスメント型とする材料であり、第2のゲート絶縁膜139と第2の金属膜137とは、好ましくは、pMOS SGT219をエンハンスメント型とする材料である。このとき、nMOS SGT220とpMOS SGT219とから構成される本インバータの動作時に流れる貫通電流は低減され得る。
【0074】
また、本実施形態に係るnMOS SGTにおいては、第2の絶縁膜162の厚さは、好ましくは、第1のゲート絶縁膜140の厚さと第1の金属膜138の厚さの和より厚い。この場合、第1のゲート絶縁膜と第1の金属膜138とは、第1の柱状シリコン層232と、第1のポリシリコン膜136、152と、第1の絶縁膜129と、第2の絶縁膜162に覆われる。
上記構成をとるとき、第1の金属膜138は、その全周を保護されているため、金属シリコン化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、エッチングされずにすむ。
【0075】
また、本実施形態に係るpMOS SGTにおいては、第2の絶縁膜161の厚さは、好ましくは、第2のゲート絶縁膜139の厚さと第2の金属膜137の厚さの和より厚い。この場合、第2のゲート絶縁膜139と第2の金属膜137とは、第2の柱状シリコン層231と、第2のポリシリコン膜135、151と、第4の絶縁膜129と、第5の絶縁膜161に覆われ。
上記構成を取るとき、第2の金属膜137は、その全周を保護されているため、金属シリコン化合物形成時に、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、エッチングされずにすむ。
【0076】
また、本実施形態に係るnMOS SGTにおいては、第1の柱状シリコン層232の中心から第1の平面状シリコン層234の端までの長さが、好ましくは、第1の柱状シリコン層232の中心から側壁までの長さと、第1のゲート絶縁膜140の厚さと、第1のゲート電極236の厚さと、第3の絶縁膜164の厚さと、の和より大きい。
上記構成をとるとき、製造工程を特段追加することなしに、n型シリコン層113に、第1の金属シリコン化合物172を形成することが可能となる。
【0077】
また、本実施形態に係るpMOS SGTにおいては、第2の柱状シリコン層231の中心から第2の平面状シリコン層233の端までの長さが、好ましくは、第2の柱状シリコン層231の中心から側壁までの長さと、第2のゲート絶縁膜139の厚さと、第1のゲート電極235の厚さと、第6の絶縁膜164の厚さと、の和より大きい。
上記構成をとるとき、製造工程を特段追加することなしに、p型シリコン層119に、第4の金属シリコン化合物168を形成することが可能となる。
【0078】
次に、本発明の実施形態に係るSGTを備えるインバータを形成するための製造方法の一例を図2〜図94を参照して説明する。なお、これらの図面では、同一の構成要素に対しては同一の符号が付されている。
図2〜図94は、この発明に係るSGTの製造例を示している。(a)は平面図、(b)はX−X’の断面図、(c)はY1−Y1’の断面図、(d)はY2−Y2’の断面図を示している。
【0079】
先ず、シリコン酸化膜101とシリコン層102とから構成されている基板上に、図2に示すように、さらに、窒化膜103を成膜する。このとき、基板は、シリコンから構成されていいてもよい。また、基板は、シリコン層上に酸化膜が形成され、酸化膜上にさらにシリコン層が形成されたものでもよい。本実施形態では、シリコン層102として、i型シリコン層を用いる。シリコン層102として、i型シリコン層の代わりに、p型シリコン層、n型シリコン層を使用する場合は、SGTのチャネルとなる部分に、不純物を導入する。また、i型シリコン層の代わりに、薄いn型シリコン層もしくは薄いp型シリコン層を用いてもよい。
【0080】
次に、柱状シリコン層のためのハードマスクを形成するためのレジスト104、105を、図3に示すように、窒化膜103上に形成する。
【0081】
次に、窒化膜103をエッチングし、図4に示すように、ハードマスク106、107を形成する。
【0082】
次に、シリコン層102をエッチングし、図5に示すように、柱状シリコン層231、232を形成する。
【0083】
次に、レジスト104、105を剥離する。剥離後の基板上の様子は図6に示すようになる。
【0084】
シリコン層102の表面を酸化し、図7に示すように犠牲酸化膜108を形成する。この犠牲酸化により、シリコンエッチング中に打ち込まれるカーボンなどのシリコン表面が除去される。
【0085】
犠牲酸化膜108をエッチングにより除去して、図8に示すような形状に成形する。
【0086】
酸化膜109を、図9に示すように、シリコン層102及びハードマスク106、107の表面に形成する。
【0087】
酸化膜109をエッチングし、図10に示すように、柱状シリコン層231、232の側壁にサイドウォール状に残存させ、サイドウォール110、111を形成する。柱状シリコン層231下部の周囲にn型シリコン層を不純物注入により形成する際、このサイドウォール110、111により、チャネルに不純物が導入されず、SGTの閾値電圧の変動を抑制することができる。
【0088】
柱状シリコン層232下部に不純物を注入するためのレジスト112を、図11に示すように、柱状シリコン層231の周囲に形成する。
【0089】
図12(b)及び(c)において矢印で示すように、nMOS SGT形成予定領域のシリコン層102に、例えば、砒素を注入し、柱状シリコン層232下部の周囲にn型シリコン層113を形成する。このとき、ハードマスク107及びサイドウォール111に覆われたシリコン層102の部分は、n型シリコン層にはならず、柱状シリコン層232の第1のシリコン層114の領域を構成する。
【0090】
レジスト112を剥離する。剥離後の基板上の様子は図13に示すようになる。
【0091】
サイドウォール110、111をエッチングにより取り除く。エッチング後の基板上の様子は図14に示すようになる。
【0092】
アニールを行い、注入された不純物、ここでは砒素、を活性化する。これにより、図15に示すように、注入された不純物は、柱状シリコン層232下部まで拡散する。これにより、柱状シリコン層231下部も、n型シリコン層となり、n型シリコン層113の一部となる。
【0093】
酸化膜115を、図16に示すように、シリコン層102、及び、ハードマスク106、107、n型シリコン層113の表面に形成する。
【0094】
酸化膜115をエッチングし、図17に示すように、柱状シリコン層231、232の側壁にサイドウォール状に残存させ、サイドウォール116、117を形成する。柱状シリコン層231下部の周囲にp型シリコン層を不純物注入により形成する際、このサイドウォールにより、チャネルに不純物が導入されず、SGTの閾値電圧の変動を抑制することができる。
【0095】
柱状シリコン層232下部に不純物を注入するため、図18に示すように、柱状シリコン層231の周囲にレジスト118を形成する。
【0096】
図19(b)及び(d)において矢印で示すように、pMOS SGT形成予定領域のシリコン層102に、例えば、ボロンを注入し、柱状シリコン層231下部の周囲にp型シリコン層119を形成する。このとき、ハードマスク106及びサイドウォール116に覆われたシリコン層102の部分は、p型シリコン層にはならず、柱状シリコン層231の第2のシリコン層120の領域を構成する。
【0097】
レジスト118を剥離する。剥離後の基板上の様子は図20に示すようになる。
【0098】
サイドウォール116、117をエッチングにより取り除く。エッチング後の基板上の様子は図21に示すようになる。
【0099】
アニールを行い、注入された不純物、ここではボロン、を活性化する。これにより、図22に示すように、注入された不純物は、柱状シリコン層231下部まで拡散する。これにより、柱状シリコン層231下部も、p型シリコン層となり、p型シリコン層119の一部となる。
【0100】
酸化膜121を、図23に示すように、ハードマスク106、107、及び、n型シリコン層113、p型シリコン層119の表面に形成する。この酸化膜121は、後に行われる平面状シリコン層形成のためのレジストから、第1のシリコン層114、第2のシリコン層120を保護する。
【0101】
平面状シリコン層形成のためのレジスト122、123を形成する。レジスト122、123は、それぞれ、図24に示すように、第2のシリコン層120とその下部周囲、及び、第1のシリコン層114とその下部周囲を覆うように形成する。
【0102】
酸化膜121をエッチングし、図25に示すように、酸化膜124、125に分離する。
【0103】
型シリコン層119、n型シリコン層113の一部をエッチングし、図26に示すように、平面状シリコン層233、234を形成する。平面上シリコン層233は、p型シリコン層119のうち、第2シリコン層120の直下周囲に配置された平面状の部分である。また、平面上シリコン層234は、n型シリコン層113のうち、第1シリコン層114の直下周囲に配置された平面状の部分である。
【0104】
レジスト122、123を除去する。除去後の基板上の様子は図27に示すようになる。
【0105】
酸化膜126を、図28に示すように、レジスト122、123、及び、平面状シリコン層233、244の表面に形成する。
【0106】
CMP(化学機械研磨)を行い、酸化膜126を平坦化し、図29に示すように、ハードマスク106、107を露出させる。
【0107】
酸化膜126、124、125をエッチングし、図30に示すように、平面状シリコン層119及び133の間を埋める酸化膜126を形成する。
【0108】
上記工程の結果物上に、酸化膜128を形成する。このとき、図31に示すように、n型シリコン層113上、p型シリコン層119上、酸化膜126上、ハードマスク106、107上に厚く酸化膜128を形成し、柱状シリコン層231、232の側壁に薄く酸化膜128を形成する。
【0109】
エッチングにより、柱状シリコン層231、232の側壁に形成されている酸化膜128を取り除く。エッチングは等方性エッチングが好ましい。n型シリコン層113上、p型シリコン層119上、酸化膜126上、ハードマスク106、107上に厚く酸化膜128を形成し、柱状シリコン層231、232の側壁に薄く酸化膜128を形成したため、柱状シリコン層の側壁の酸化膜128をエッチングした後も、n型シリコン層113上、p型シリコン層119上、酸化膜126上に、図32に示すように、酸化膜128がのこり、絶縁膜129を形成する。また、この場合、ハードマスク106、107上にも、酸化膜130、131が残る。
絶縁膜129により、ゲート電極と平面状シリコン層との間の寄生容量を低減することができる。
【0110】
ゲート絶縁膜132を、図33に示すように、少なくとも、第1のシリコン層114とその下部周囲との表面、及び、第2のシリコン層120とその下部周囲との表面を覆うように成膜する。ゲート絶縁膜132は、酸化膜、窒化膜、高誘電体膜のいずれか一つを含む膜である。また、ゲート絶縁膜成膜前に、柱状シリコン層231、232に対して、水素雰囲気アニールもしくはエピタキシャル成長を行ってもよい。
【0111】
金属膜133を、図34に示すように、ゲート絶縁膜132の表面に成膜する。金属膜は、チタン、窒化チタンもしくはタンタル、窒化タンタルを含む膜が好ましい。金属膜を用いることにより、チャネル領域の空乏化を抑制でき、且つ、ゲート電極を低抵抗化することができる。後の工程は常に金属ゲート電極による金属汚染を抑制するような製造工程にする必要がある。
【0112】
ポリシリコン膜134を、図35に示すように、金属膜133の表面に形成する。金属汚染を抑制するため、常圧CVDを用いてポリシリコン膜134を形成することが好ましい。
【0113】
ポリシリコン膜134をエッチングし、図36に示すように、サイドウォール状に残存させたポリシリコン膜135、136を形成する。
【0114】
金属膜133をエッチングする。柱状シリコン層231、232の側壁の金属膜はポリシリコン膜135、136に保護され、エッチングされず、図37に示すように、サイドウォール状に残存した金属膜137、138となる。
【0115】
ゲート絶縁膜132をエッチングする。柱状シリコン層231、232の側壁のゲート絶縁膜はポリシリコン膜135、136に保護され、エッチングされず、図38に示すように、サイドウォール状に残存したゲート絶縁膜、140となる。
【0116】
ポリシリコン膜141を、図39に示すように、回路を形成している面の表面に、形成する。金属汚染を抑制するため、常圧CVDを用いてポリシリコン膜141を形成することが好ましい。
ゲート絶縁膜134、140に高誘電体膜を用いる場合、この高誘電体膜は金属汚染の汚染源となり得る。
このポリシリコン膜141により、ゲート絶縁膜139と金属膜137とは、柱状シリコン層231と、ポリシリコン膜135、141と、絶縁膜129と、ハードマスク106とに覆われる。
また、ゲート絶縁膜140と金属膜138とは、柱状シリコン層232と、ポリシリコン膜136、141と、絶縁膜129と、ハードマスク107とに覆われる。
すなわち、汚染源であるゲート絶縁膜139、140と金属膜137、138とは柱状シリコン層231、232とポリシリコン層135、136、141、絶縁膜129、ハードマスク106、107に覆われるので、ゲート絶縁膜139、140と金属膜137、138とに含まれる金属による金属汚染を抑制することができる。
上記目的を達成するため、金属膜を厚く形成し、エッチングを行いサイドウォール状に残存させ、ゲート絶縁膜をエッチングした後、ポリシリコン膜を形成し、ゲート絶縁膜と金属膜とが、柱状シリコン層と、ポリシリコン層と、絶縁膜と、ハードマスクと、に覆われる構造を形成することとしてもよい。
【0117】
ポリシリコン膜142を、図40に示すように、回路を形成している面の表面に、形成する。柱状シリコン231、232間を埋め込むため、低圧CVDを用いてポリシリコン膜を形成することが好ましい。汚染源であるゲート絶縁膜と金属膜とは、柱状シリコン層231、232と、ポリシリコン層135、136、141と、絶縁膜129と、ハードマスク106、107と、に覆われているため、低圧CVDを用いることができる。
【0118】
図41に示すように、酸化膜130、131を研磨ストッパとして、CMP(化学機械研磨)を行い、図41に示すように、ポリシリコン膜142を平坦化する。ポリシリコンを平坦化するから、CMP装置の金属汚染を抑制できる。
【0119】
酸化膜130、131をエッチングにより取り除く。エッチング後の基板上の様子は図42に示すようになる。
【0120】
ポリシリコン膜142をエッチバックして、図43に示すように、形成されるゲート絶縁膜139、140及びゲート電極の形成予定領域の上端部までポリシリコン膜142を取り除く。このエッチバックにより、SGTのゲート長が決定される。
【0121】
柱状シリコン層231、232上部側壁の金属膜137、138をエッチングして取り除く。エッチング後の基板上の様子は図44に示すようになる。
【0122】
柱状シリコン層231、232上部側壁のゲート絶縁膜139、140をエッチングして取り除く。エッチング後の基板上の様子は図45に示すようになる。
【0123】
酸化膜144を、図46に示すように、回路を形成している面の表面に、形成する。この酸化膜144により、後工程において行われるウェット処理またはドライ処理からゲート電極上面が保護されるため、ゲート長の変動、つまりゲート長のばらつきやゲート電極上面からのゲート絶縁膜139、140、金属膜137、138へのダメージを抑制することができる。
【0124】
窒化膜145を、図47に示すように、酸化膜144の表面に形成する。
【0125】
窒化膜145と、酸化膜144と、をエッチングし、図48に示すように、サイドウォール状に残存させた窒化膜146、147と酸化膜148、149とを形成する。
サイドウォール状に残存させた窒化膜146と酸化膜148との膜厚の和が、後にゲート電極235の膜厚に、サイドウォール状に残存させた窒化膜147と酸化膜149との膜厚の和が、後にゲート電極236の膜厚になるため、酸化膜144と窒化膜145との成膜膜厚及びエッチバック条件を調整することによって、所望の膜厚のゲート電極を形成することができる。
また、サイドウォール状に残存させた窒化膜146と酸化膜148との膜厚の和と柱状シリコン層231の半径との和が、ゲート絶縁膜139と金属膜137とで構成される円筒の外周の半径より大きく、且つ、サイドウォール状に残存させた窒化膜147と酸化膜149との膜厚の和と柱状シリコン層232の半径との和が、ゲート絶縁膜140と金属膜138とで構成される円筒の外周の半径より大きいことが好ましい。このとき、ゲートエッチング後に金属膜137、138はポリシリコン膜に覆われるため、金属汚染を抑制することができる。
【0126】
ゲート配線221を形成するためのレジスト150を、図49に示すように、少なくとも第1のシリコン層114と第2のシリコン層120との間のポリシリコン層142上に形成する。
【0127】
ポリシリコン膜142、141、135、136をエッチングし、図50に示すように、ゲート電極235、236、ゲート配線221を形成する。
ゲート電極235は、金属膜137とポリシリコン膜135、151とで構成され、
ゲート電極236は、金属膜138とポリシリコン膜136、152とで構成される。
ゲート電極235、236間を接続するゲート配線221は、ポリシリコン膜135、151、142、152、136とで構成される。
【0128】
絶縁膜129をエッチングし、図51に示すように、p型シリコン層119とn型シリコン層113の表面を露出する。
【0129】
レジスト150を剥離する。剥離後の基板上の様子は図52に示すようになる。
【0130】
酸化を行い、図53に示すように、酸化膜153、154、155を形成する。この酸化膜により、後に行われるハードマスク106、107、及び窒化膜146、147のエッチング時に、p型シリコン層159、n型シリコン層157、ゲート電極235、236、及び、ゲート配線221は、ウェット処理またはドライ処理によるエッチングから保護される。
【0131】
ハードマスク106、107、窒化膜146、147をウェット処理またはドライ処理によりエッチングして取り除く。エッチング後の基板上の様子は図54に示すようになる。酸化膜148、149により、ウェット処理またはドライ処理からゲート電極上面が保護されるため、ゲート長の変動、つまりゲート長のばらつきやゲート電極上面からのゲート絶縁膜139、140、金属膜137、138へのダメージを抑制することができる。このとき、ゲート絶縁膜139、140と金属膜137、138とは、ポリシリコン135、136、151、152と、酸化膜148、149と、柱状シリコン層231、232と、絶縁膜129と、に覆われるため、窒化膜ウェットエッチング装置の金属汚染を抑制する。
【0132】
酸化膜148、149、153、154、155をエッチングにより取り除く。エッチング後の基板上の様子は図55に示すようになる。
【0133】
柱状シリコン層232の上部にn型シリコン層を不純物注入により形成するためのレジスト156を、図56に示すように、柱状シリコン層231の周囲に形成する。この工程の前に、不純物注入のスルー酸化膜として、薄い酸化膜を形成してもよい。
【0134】
図57(b)及び(c)において矢印で示すように、柱状シリコン層232上部に、例えば、砒素を注入し、n型シリコン層157を形成する。基板に対して垂直な線を0度としたとき、砒素を注入する角度は、10から60度であり、特に60度といった高角度が好ましい。高角度で砒素を注入することにより、n型シリコン層157とゲート電極236は、オーバーラップを持ち、且つ、そのオーバーラップを最小とすることができる。
【0135】
レジスト156を剥離する。剥離後の基板上の様子は図58に示すようになる。
【0136】
熱処理を行い、砒素を活性化する。活性化後の基板上の様子は図59に示すようになる。
【0137】
柱状シリコン層231の上部にp型シリコン層を不純物注入により形成するためのレジスト158を、図60に示すように、柱状シリコン層232の周囲に形成する。
【0138】
図61(b)及び(d)に示すように、柱状シリコン層231上部に、例えば、ボロンを注入し、p型シリコン層159を形成する。基板に対して垂直な線を0度としたとき、ボロンを注入する角度は、10から60度であり、特に60度といった高角度が好ましい。高角度で砒素を注入することにより、p型シリコン層159とゲート電極235は、オーバーラップを持ち、且つ、そのオーバーラップを最小とすることができる。
【0139】
レジスト158を剥離する。剥離後の基板上の様子は図62に示すようになる。
【0140】
熱処理を行い、ボロンを活性化する。活性化後の基板上の様子は図63に示すようになる。n型シリコン層157の熱処理とp型シリコン層159の熱処理を別々に行うことにより、それぞれの熱処理条件を容易に最適化できるため、ショートチャネル効果を抑制しリーク電流を抑制することができる。
【0141】
窒化膜160を、図64に示すように、回路を形成している面の表面に、形成する。
【0142】
窒化膜160をエッチングし、図65に示すように、ゲート電極235の上部且つ柱状シリコン層231の上部側壁にサイドウォール状に形成された窒化膜からなる絶縁膜161と、ゲート電極236の上部且つ柱状シリコン層232の上部側壁にサイドウォール状に形成された窒化膜からなる絶縁膜162と、ゲート電極235、236と129絶縁膜の側壁にサイドウォール状に形成された窒化膜からなる絶縁膜164と、p型シリコン層119の側壁にサイドウォール状に形成された窒化膜からなる絶縁膜163と、n型シリコン層113の側壁にサイドウォール状に形成された窒化膜からなる絶縁膜165と、を形成する。
ゲート電極の上部且つ柱状半導体層の上部側壁にサイドウォール状に形成された絶縁膜161、162の厚さを、ゲート絶縁膜139、140の厚さと金属膜137、138の厚さの和より厚くすることにより、ゲート絶縁膜140と金属膜138とは、柱状シリコン層232と、ポリシリコン膜136、152と、絶縁膜129と、絶縁膜162に覆われ、また、ゲート絶縁膜139と金属膜137とは、柱状シリコン層231と、ポリシリコン膜135、151と、絶縁膜129と、絶縁膜161とに覆われる。
【0143】
柱状シリコン層232の上部に基板に対して垂直方向に深いn型シリコン層を不純物注入により形成するためのレジスト166を、図66に示すように、柱状シリコン層231の周囲に形成する。基板に対して垂直方向に深いn型シリコン層にすることにより、後に金属シリコン化合物をn型シリコン層に形成することができる。基板に対して垂直方向に浅いnシリコン層であると、後に形成される金属シリコン化合物は、n型シリコン層と、第1のシリコン層に形成され、リーク電流の原因となる。
【0144】
図67(b)及び(c)に示すように、柱状シリコン層232上部に、例えば、砒素を注入し、n型シリコン層157を基板に対して垂直方向により深いものとする。基板に対して垂直な線を0度としたとき、砒素を注入する角度は、0度から7度といった低角度が好ましい。低角度で砒素を注入することにより、nMOS SGTの柱状シリコン層上部に、基板に対して垂直方向に深いn型シリコン層を形成することができる。
【0145】
レジスト166を剥離する。剥離後の基板上の様子は図68に示すようになる。
【0146】
柱状シリコン層231の上部に基板に対して垂直方向に深いp型シリコン層を不純物注入により形成するためのレジスト167を、図69に示すように、柱状シリコン層232の周囲に形成する。基板に対して垂直方向に深いp型シリコン層にすることにより、後に金属シリコン化合物をp型シリコン層に形成することができる。基板に対して垂直方向に浅いpシリコン層であると、後に形成される金属シリコン化合物は、p型シリコン層と、第2のシリコン層に形成され、リーク電流の原因となる。
【0147】
図70(b)及び(d)に示すように、柱状シリコン層上部231の上部に、例えば、ボロンを注入し、p型シリコン層159を基板に対して垂直方向に深いものとする。基板に対して垂直な線を0度としたとき、ボロンを注入する角度は、0度から7度といった低角度が好ましい。低角度でボロンを注入することにより、pMOS SGTの柱状シリコン層上部に、基板に対して垂直方向に深いp型シリコン層を形成することができる。
【0148】
レジストを剥離する。剥離後の基板上の様子は図71に示すようになる。
【0149】
不純物活性化のための熱処理を行う。活性化後の様子は図72に示すようになる。
【0150】
NiもしくはCo等の金属をスパッタし、熱処理を加えることで、図73に示すように、p型シリコン層119、p型シリコン層159、ゲート電極235、n型シリコン層113、n型シリコン層157、ゲート電極236表面に、金属シリコン化合物を形成し、未反応の金属膜を硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、除去することにより、p型シリコン層119表面に金属シリコン化合物168を、p型シリコン層159表面に金属シリコン化合物169を、ゲート電極235、ゲート配線221、ゲート電極236表面に金属シリコン化合物170を、n型シリコン層113表面に金属シリコン化合物172を、n型シリコン層157表面に金属シリコン化合物171を形成する。
ゲート絶縁膜140と金属膜138は、柱状シリコン層232と、ポリシリコン膜136、152と、絶縁膜129と、絶縁膜162とに覆われ、また、ゲート絶縁膜139と金属膜137は、柱状シリコン層231と、ポリシリコン膜135、151と、絶縁膜129と、絶縁膜161に覆われているため、硫酸過酸化水素水混合液もしくはアンモニア過酸化水素水混合液により、金属膜137、138はエッチングされない。
すなわち、本発明の構造を用いることにより、ゲート電極に金属を用いることができ、チャネル領域の空乏化を抑制でき、且つ、ゲート電極を低抵抗化でき、金属シリコン化合物により、ゲート、ソース、ドレインの低抵抗化をすることができる。
通常、NiもしくはCo等の金属をスパッタする前に、前処理として、希弗酸により、シリコン層表面の自然酸化膜を剥離する。このとき、酸化膜からなる絶縁膜129は、側壁にサイドウォール状に形成された窒化膜からなる絶縁膜164により、希弗酸から保護される。
【0151】
窒化膜といったコンタクトストッパー173を形成し、層間絶縁膜174を堆積し、図74に示すように、平坦化を行う。
【0152】
柱状シリコン231、232の上方に、図75に示すように、コンタクト孔を形成するためのレジスト175を形成する。
【0153】
層間絶縁膜174をエッチングし、図76に示すように、柱状シリコン232の上方にコンタクト孔176、177を形成する。
【0154】
レジスト175を剥離する。剥離後の基板上の様子は図77に示すようになる。
【0155】
図78に示すように、平面状シリコン層233、234の上方、および、ゲート配線221の上方にコンタクト孔を形成するためのレジスト178を形成する。
【0156】
層間絶縁膜175をエッチングし、図79に示すように、平面状シリコン層233、234の上方、および、ゲート配線221の上方に、それぞれ、コンタクト孔179、180、181を形成する。
柱状シリコン231、232の上方のコンタクト孔176、177と、平面状シリコン層233、234の上方、および、ゲート配線221の上方のコンタクト孔179、180、181とを異なる工程で形成するため、柱状シリコン231、232の上方のコンタクト孔176、177を形成するためのエッチング条件と、平面状シリコン層233、234の上方、および、ゲート配線221の上方のコンタクト孔179、180、181を形成するためのエッチング条件とを、それぞれ最適化することができる。
【0157】
レジスト178を剥離する。剥離後の基板上の様子は図80に示すようになる。
【0158】
コンタクト孔179、176、180、177、181下のコンタクトストッパー173をエッチングする。エッチング後の基板上の様子は図81に示すようになる。
【0159】
回路を形成している面の表面に、図82に示すように、バリアメタル層182を堆積した後、金属183をその上に堆積する。
【0160】
図83に示すように、ギャップを埋めるように、金属184を堆積する。
【0161】
金属184、183、バリアメタル層182を平坦化し、エッチングし、図84に示すように、コンタクト226、227、228、229、230を形成する。コンタクト226は、バリアメタル層185、金属層190、195からなる。コンタクト227は、バリアメタル層186、金属層191、196からなる。コンタクト228は、バリアメタル層187、金属層192、197からなる。コンタクト229は、バリアメタル層188、金属層193、198からなる。コンタクト230は、バリアメタル層189、金属層194、199からなる。
【0162】
図85に示すように、バリアメタル層200、金属層201、バリアメタル層202を、この順番に、平坦化した表面に堆積する。
【0163】
電源配線と入力配線と出力配線を形成するためのレジスト203、204、205、206を、図86に示すように、形成する。
【0164】
バリアメタル層202、金属201、バリアメタル層200をエッチングし、図87に示すように、電源配線222、225、入力配線224、出力配線223を形成する。電源配線222は、バリアメタル層207、金属層208、バリアメタル層209からなる。電源配線225は、バリアメタル層216、金属217、バリアメタル層218からなる。入力配線224は、バリアメタル層213、金属層214、バリアメタル層215からなる。出力配線223は、バリアメタル層210、金属層211、バリアメタル層212からなる。
【0165】
レジスト203、204、205、206を剥離する。剥離後の基板上の様子は図88に示すようになる。
【0166】
以上の製造方法によれば、第1及び第4の絶縁膜により、ゲート電極と平面状シリコン層との間の寄生容量が少ない半導体装置を製造することができる。
【0167】
その他、本発明は上述した例に限定されることなく、種々の変形および応用が可能である。
【符号の説明】
【0168】
101.シリコン酸化膜
102.シリコン層
103.窒化膜
104.レジスト
105.レジスト
106.ハードマスク
107.ハードマスク
108.犠牲酸化膜
109.酸化膜
110.サイドウォール
111.サイドウォール
112.レジスト
113.n型シリコン層
114.シリコン層
115.酸化膜
116.サイドウォール
117.サイドウォール
118.レジスト
119.p型シリコン層
120.シリコン層
121.酸化膜
122.レジスト
123.レジスト
124.酸化膜
125.酸化膜
126.酸化膜
128.酸化膜
129.絶縁膜
130.酸化膜
131.酸化膜
132.ゲート絶縁膜
133.金属膜
134.ポリシリコン膜
135.ポリシリコン膜
136.ポリシリコン膜
137.金属膜
138.金属膜
139.ゲート絶縁膜
140.ゲート絶縁膜
141.ポリシリコン膜
142.ポリシリコン膜
144.酸化膜
145.窒化膜
146.窒化膜
147.窒化膜
148.酸化膜
149.酸化膜
150.レジスト
151.ポリシリコン膜
152.ポリシリコン膜
153.酸化膜
154.酸化膜
155.酸化膜
156.レジスト
157.n型シリコン層
158.レジスト
159.p型シリコン層
160.窒化膜
161.絶縁膜
162.絶縁膜
163.絶縁膜
164.絶縁膜
165.絶縁膜
166.レジスト
167.レジスト
168.金属シリコン化合物
169.金属シリコン化合物
170.金属シリコン化合物
171.金属シリコン化合物
172.金属シリコン化合物
173.コンタクトストッパー
174.層間絶縁膜
175.レジスト
176.コンタクト孔
177.コンタクト孔
178.レジスト
179.コンタクト孔
180.コンタクト孔
181.コンタクト孔
182.バリアメタル層
183.金属
184.金属
185.バリアメタル層
186.バリアメタル層
187.バリアメタル層
188.バリアメタル層
189.バリアメタル層
190.金属層
191.金属層
192.金属層
193.金属層
194.金属層
195.金属層
196.金属層
197.金属層
198.金属層
199.金属層
200.バリアメタル層
201.金属層
202.バリアメタル層
203.レジスト
204.レジスト
205.レジスト
206.レジスト
207.バリアメタル層
208.金属層
209.バリアメタル層
210.バリアメタル層
211.金属層
212.バリアメタル層
213.バリアメタル層
214.金属層
215.バリアメタル層
216.バリアメタル層
217.金属層
218.バリアメタル層
219.pMOS SGT
220.nMOS SGT
221.ゲート配線
222.電源配線
223.出力配線
224.入力配線
225.電源配線
226.コンタクト
227.コンタクト
228.コンタクト
229.コンタクト
230.コンタクト
231.柱状シリコン層
232.柱状シリコン層
233.平面状シリコン層
234.平面状シリコン層
235.ゲート電極
236.ゲート電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の下部領域と、前記第1の平面状半導体層に形成された第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第1の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜との側壁に接し、前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
前記第1の柱状半導体層の上に形成された第1のコンタクトと、
前記第1の平面状半導体層の上に形成された第2のコンタクトと、
前記第1のゲート電極の上に形成された第3のコンタクトと、
を備え、
前記第1のゲート絶縁膜と前記第1の金属膜とは、前記第1の柱状半導体層と、前記第1の半導体膜と、前記第1の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜と、に覆われることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第2の絶縁膜の厚さは、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと前記第1の金属膜の厚さとの和より厚いことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1の高濃度半導体層の上部表面に形成された第1の金属半導体化合物を有する、請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1の柱状半導体層の中心から前記第1の平面状半導体層の端までの長さが、前記第1の柱状半導体層の中心から側壁までの長さと、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと、前記第1のゲート電極の厚さと、前記第3の絶縁膜の厚さと、の和より大きいことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1のゲート電極上面に形成された第3の金属半導体化合物を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2の高濃度半導体層の上面に形成された第2の金属半導体化合物を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を備える半導体装置であって、
前記第1のトランジスタは、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層下の領域と、に形成された第2導電型の第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された第2導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第1の柱状半導体層の前記両部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜との側壁に接し、前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
第1の高濃度半導体層のうち前記第1の柱状半導体層下の領域に形成された部分の上部表面に形成された第1の金属半導体化合物と、
前記第1のゲート電極上面に形成された第3の金属半導体化合物と、
前記第2の高濃度半導体層の上面に形成された第2の金属半導体化合物と、
を備え、
前記第2のトランジスタは、
第2の平面状半導体層と、
前記第2の平面状半導体層上に形成された第2の柱状半導体層と、
前記第2の柱状半導体層の下部領域と、前記第2の平面状半導体層の前記第2の柱状半導体層下の領域に形成された第1導電型の第3の高濃度半導体層と、
前記第2の柱状半導体層の上部領域に形成された第1導電型の第4の高濃度半導体層と、
前記第3の高濃度半導体層と前記第4の高濃度半導体層との間の前記第2の柱状半導体層の側壁に、前記第2の柱状半導体層を取り囲むように形成された第2のゲート絶縁膜と、
前記第2のゲート絶縁膜上に前記第2のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第2の金属膜と、
前記第2の金属膜上に前記第2の金属膜を取り囲むように形成された第2の半導体膜と、
前記第2の金属膜と前記第2の半導体膜とから構成されている第2のゲート電極と、
前記第2のゲート電極と前記第2の平面状半導体層との間に形成された第4の絶縁膜と、
前記第2のゲート電極の上面及び前記第2の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第2の柱状半導体層の前記上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第5の絶縁膜と、
前記第2のゲート電極と前記第4の絶縁膜との側壁に接し、前記第2のゲート電極と前記第4の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第6の絶縁膜と、
前記第3の高濃度半導体層のうち前記第2の柱状半導体層下の領域に形成された部分の上部表面に形成された第4の金属半導体化合物と、
前記第2のゲート電極上面に形成された第5の金属半導体化合物と、
前記第4の高濃度半導体層の上面に形成された第6の金属半導体化合物と、
を備え、
前記第1のゲート絶縁膜と前記第1の金属膜とは、第1の柱状半導体層と、第1の半導体膜と、第1の絶縁膜と、第2の絶縁膜と、に覆われ、
前記第2のゲート絶縁膜と第2の金属膜とは、前記第2の柱状半導体層と、前記第2の半導体膜と、前記第4の絶縁膜と、前記第5の絶縁膜と、に覆われる、
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
前記第1のゲート絶縁膜と前記第1の金属膜とは、前記第1のトランジスタをエンハンスメント型とする材料から形成されており、
前記第2のゲート絶縁膜と前記第2の金属膜とは、前記第2のトランジスタをエンハンスメント型とする材料から形成されていることを特徴とする、
請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2の絶縁膜の厚さは、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと前記第1の金属膜の厚さとの和より厚いことを特徴とする、請求項7又は8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1の柱状半導体層の中心から前記第1の平面状半導体層の端までの長さが、前記第1の柱状半導体層の中心から側壁までの長さと、前記第1のゲート絶縁膜の厚さと、前記第1のゲート電極の厚さと、前記第3の絶縁膜の厚さと、の和より大きいことを特徴とする、請求項7から9のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項11】
第1導電型はn型であり、
第2導電型はp型であり、
前記第1と第2の柱状半導体層、及び、前記第1と第2の平面状半導体層は、シリコンから形成されている、
請求項7から10のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項12】
請求項1に記載の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、前記第1の柱状半導体層上面に形成されたハードマスクと、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第1の構造体を用意する工程と、
前記第1の構造体上に、第7の絶縁膜、第3の金属膜、及び、第3の半導体膜を順に形成する工程と、
前記第3の半導体膜をエッチングして、前記第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる工程と、
前記第3の金属膜をエッチングして、前記第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる工程と、
前記第7の絶縁膜をエッチングして、前記第1の柱状半導体層の側壁にサイドウォール状に残存させる第7の絶縁膜エッチング工程と、
前記第7の絶縁膜エッチング工程の結果物上に第4の半導体膜を形成する第4の半導体膜形成工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記第4の半導体膜形成工程の結果物において、前記第4の半導体膜と前記第3の半導体膜とを平坦化し、前記第1の金属膜の上部領域が露出するようにエッチバックする工程と、
前記第1の柱上半導体層の上部側壁が露出するように、前記第3の金属膜と、前記第7の絶縁膜と、をエッチングして、前記第1の金属膜と、前記第1のゲート絶縁膜と、を形成する第1金属膜及び第1ゲート絶縁膜形成工程と、
前記第1金属膜及び第1ゲート絶縁膜形成工程の結果物上に第1の酸化膜を形成する工程と、
を備える、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項14】
請求項1に記載の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層中間領域の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第2の構造体を用意する工程と、
前記第2の構造体上の前記第1の柱状半導体層の上部領域に、基板に対して垂直な線を0度としたとき10から60度の角度で、不純物を注入して、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層を形成する工程と、
を備える、半導体装置の製造方法。
【請求項15】
請求項1に記載の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
を備える第3の構造体を用意する工程と、
前記第3の構造体上に第8の絶縁膜を形成する工程と、
前記第8の絶縁膜が、前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に残存するようにサイドウォール状に、前記第8の絶縁膜をエッチングして、第2の絶縁膜を形成する工程と、
を備える、ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項16】
請求項1に記載の半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
第1の平面状半導体層と、
前記第1の平面状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層下部領域と、前記第1の平面状半導体層の前記第1の柱状半導体層の下の領域とに形成された前記第1の高濃度半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の上部領域に形成された、前記第1の高濃度半導体層と同じ導電型の第2の高濃度半導体層と、
前記第1の高濃度半導体層と前記第2の高濃度半導体層との間の前記第1の柱状半導体層の側壁に、前記第1の柱状半導体層を取り囲むように形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜上に前記第1のゲート絶縁膜を取り囲むように形成された第1の金属膜と、
前記第1の金属膜上に前記第1の金属膜を取り囲むように形成された第1の半導体膜と、
前記第1の金属膜と前記第1の半導体膜とから構成されている第1のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第1の平面状半導体層との間に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極の上面及び前記第1の柱状半導体層の上部側壁に接し、前記第1の柱状半導体層の上部領域を取り囲むようにサイドウォール状に形成された第2の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜との側壁に接し、前記第1のゲート電極と前記第1の絶縁膜とを取り囲むようにサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
前記第1のゲート電極に接続されている前記第1のゲート配線と、
を備える第4の構造体を用意する工程と、
上記第4の構造体上にコンタクトストッパを形成するコンタクトストッパ形成工程と、
前記コンタクトストッパ形成工程の結果物を埋め込むように、層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の柱状半導体層層の上を除いて、前記層間絶縁膜上に第1のレジストを形成する工程と、
前記層間絶縁膜をエッチングして、前記層間絶縁膜に第1のコンタクト孔を形成する工程と、
前記第1のレジストを除去する第1レジスト除去工程と、
前記第1の平面状半導体層の上と前記第1のゲート配線の上とを除いて、前記第1レジスト除去工程の結果上に第2のレジストを形成する工程と、
前記層間絶縁膜をエッチングして、前記層間絶縁膜に、前記第1の平面状半導体層の上の第2のコンタクト孔と、前記第1のゲート配線の上の第3のコンタクト孔とを形成する工程と、
前記第2のレジストを除去する工程と、
前記第1のコンタクト孔と前記第2のコンタクト孔と前記第3のコンタクト孔に、前記第1の柱状半導体層層上に配置される第1のコンタクトと、前記第1の平面状半導体層の上に配置される第2のコンタクトと、前記第1のゲート配線上に配置される第3のコンタクトとを、それぞれ、形成する工程と、
を備える、半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【公開番号】特開2012−4244(P2012−4244A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136470(P2010−136470)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(311014428)ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd.
【住所又は居所原語表記】111,North Bridge Road,#16−04 Peninsula Plaza,Singapore 179098
【Fターム(参考)】