説明

新規M3ムスカリン性アセチルコリン受容体アンタゴニスト

ムスカリン性アセチルコリン受容体アンタゴニストおよびそれらの使用方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(技術分野)
本発明は、新規ビアリール誘導体、医薬組成物、それらの調製方法、およびMムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患の処置におけるそれらの使用に関する。
【0002】
(背景技術)
末梢および中枢神経系にあるコリン作用性ニューロンから放出されるアセチルコリンは、2つの主要な類のアセチルコリン受容体−ニコチン性およびムスカリン性アセチルコリン受容体との相互作用を介して、多種多様な生物学的過程に作用する。ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)は、7回膜貫通型ドメインを有するG−蛋白質共役型受容体のスーパーファミリーに属する。mAChRにはM−Mと呼ばれる5つのサブタイプがあり、それぞれ別個の遺伝子の産物である。これらの5つのサブタイプのそれぞれは、独特の薬理特性を示す。ムスカリン性アセチルコリン受容体は、脊椎動物の器官に広く分布しており、そこで、それらは多数の重要な機能を仲介する。ムスカリン性受容体は阻害性および興奮性作用の両方を仲介し得る。例えば、気道に見られる平滑筋において、M mAChRは、収縮反応を仲介する。報文については、Caulfield(1993 Pharmac.Ther.58:319−79)を参照のこと。
【0003】
肺において、mAChRは、気管および気管支にある平滑筋、粘膜下腺および副交感神経節に位置している。ムスカリン性受容体の密度は、副交感神経節において最も高く、そしてその密度は、粘膜下腺から気管、次いで気管支の平滑筋へと減少する。ムスカリン性受容体は、肺胞にはほとんどない。肺におけるmAChRの発現および機能の報文については、FryerおよびJacoby(1998 Am J Respir Crit Care Med 158(5,pt 3)S 154−60)を参照のこと。
【0004】
mAChRの3つのサブタイプ、M、MおよびM mAChRが肺において重要なものとして同定されている。気道の平滑筋に位置するM mAChRは筋収縮を仲介する。M mAChRの刺激は、刺激性G蛋白質Gq/11(Gs)の結合を介して酵素ホスホリパーゼを活性化し、ホスファチジルイノシトール−4,5−ビスリン酸塩の遊離をもたらし、結果として、収縮蛋白質のリン酸化をもたらす。M mAChRは、肺の粘膜下腺においても見出される。M mAChRのこの集団の刺激は、粘液分泌をもたらす。
【0005】
mAChRは、気道平滑筋上のコリン作用性受容体集団の約50〜80%を構成する。正確な機能は未だ知られていないが、それらは、cAMP産生を阻害することにより、カテコールアミンが関与する気道平滑筋の弛緩を阻害する。ニューロンのM mAChRは、節後副交感神経に位置する。通常の生理学的状態の下では、ニューロンのM mAChRは、副交感神経から放出されるアセチルコリンの厳しい制御をもたらす。阻害性M mAChRも、ある種の肺の交感神経上にあることが示されている。これらの受容体は、ノルアドレナリンの放出を阻害し、かくして、肺への交感神経性入力が軽減される。
【0006】
mAChRは肺の副交感神経節において見出されており、そこでそれらは機能し、神経伝達を強化する。これらの受容体は肺末梢部実質組織にも位置するが、実質組織におけるそれらの機能は知られていない。
【0007】
肺におけるムスカリン性アセチルコリン受容体機能障害は、多種多様な病理学的状態において注目されてきた。特に、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)において、炎症状態は、肺平滑筋を満たす副交感神経における阻害性Mムスカリン性アセチルコリン自己受容体機能の損失をもたらし、迷走神経の刺激後にアセチルコリンの放出増大を惹起する(Fryerら.1999 Life Sci 64(6−7)449−55)。このmAChR機能障害は、M mAChRの刺激増大に介される気道の機能亢進および反応性亢進をもたらす。故に、これらのmAChR介在疾患状態における治療剤として強力なmAChRアンタゴニストを同定することは有用であろう。
【0008】
COPDは、慢性気管支炎、慢性細気管支炎および気腫を含む様々な進行性の健康障害を含む不明確な用語であり、およびそれは世界中の死亡率および疾病率の主要な原因である。喫煙はCOPDの発症についての主要な危険性因子である。米国だけでは、ほぼ5000万人が喫煙しており、1日に推定3000人が喫煙を始めている。結果として、COPDは、2020年までに、世界的な健康負荷として上位5位内に入ることが予想される。吸入用抗コリン作用治療剤は、現在では、COPDの第一治療剤として「優れた(gold)基準」と見なされている(Pauwelsら.2001 Am.J.Respir.Crit.Care Med.163:1256−1276)。
【0009】
気道の機能亢進障害の処置のための抗コリン作用治療剤の使用を支持する大量の証拠があるにも関わらず、相対的にほとんどの抗コリン作用性化合物は、肺症状についての臨床において利用できない。より具体的には、米国では、イプラトロピウムブロミド(アルブテロールと組み合わせたAtrovent(登録商標)およびCombivent(登録商標))は、現在、気道の機能亢進障害の処置のために市販されている唯一の吸入用抗コリン作用剤である。この化合物は強力な抗ムスカリン剤であるが、その作用時間は短く、それ故に、COPD患者に緩和をもたらすためには、1日に4回も投与する必要がある。ヨーロッパおよびアジアでは、長時間作用性の抗コリン作用性チオトロピウムブロミド(Spiriva(登録商標))が最近認可されたが、この製品は現在でも米国では利用できない。故に、長時間作用し、かつ喘息およびCOPDのごとき気道の機能亢進障害の処置のために1日1回投与され得る、mAChRでの遮断を惹起し得る新規化合物が依然として必要とされている。
【0010】
mAChRは体内に広く分布するので、気道に対して局部的および/または局所的に抗コリン作用剤を適用する能力は特に有利であり、それにより、利用されるべき薬剤の用量をより少なくできよう。さらに、長い作用持続時間を有し、および特に、受容体または肺により保持される局所的な活性薬剤を設計する能力により、全身性抗コリン作用剤の使用において見られ得る不要な副作用を回避することができるだろう。
【0011】
(発明の概要)
本発明は、アセチルコリンがM mAChRに結合する、ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)介在疾患の処置方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
【0012】
本発明は、その必要のある哺乳類においてアセチルコリンとその受容体の結合を阻害する方法であって、前記哺乳類へ有効量の式(I)の化合物を投与することを含む方法にも関する。
【0013】
本発明は、式(I)の新規化合物、ならびに式(I)の化合物および医薬担体または希釈剤を含む医薬組成物も提供する。
【0014】
本発明において有用な式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩は、構造式:
【化1】

[式中:
ArおよびArは独立して、所望により置換されていてもよいフェニルおよび所望により置換されていてもよい単環ヘテロアリールからなる群より選択され;
R6は、NR7R8であるか、或いは、所望により置換されていてもよい飽和もしくは部分飽和の4〜10員環系であり、その1またはそれ以上の環は、1またはそれ以上の2級もしくは3級窒素を含み、かつ1またはそれ以上のOもしくはSを含んでいてもよく;
Xは、C(R1)またはC(O)であり;ここで、XがC(R1)の場合、mは0〜3の整数であり;XがC(O)の場合、mは1であり;
pは、0〜2の整数であり;
nは、0〜3の整数であり;
Yは、C(O)、S(O)、HNC(O)またはOC(O)であり;ここで、qは1もしくは2であり;
【0015】
R1およびR2は独立して、水素、所望により置換されていてもよいC−C10アルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよい複素環、所望により置換されていてもよい複素環アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
【0016】
R3は、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10アルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリールアルキルおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;ここで、置換されている場合、一つの基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)m’1−10アルキル、C(O)R4、C(O)NR4R5;C(O)OH;S(O)NR4R5、NHC(O)R4、NHS(O)R4、C1−10アルキル、アルケニル、ハロ置換C1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択される1またはそれ以上のラジカルで置換され、ここで、これらのアリールもしくはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)m’1−10アルキル、C1−10アルキルもしくはハロ置換C1−10アルキルで1〜2回置換されていてもよく;およびm’は0、1もしくは2であり;
【0017】
R4およびR5は独立して、水素、所望により置換されていてもよいC1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;またはR4およびR5はそれらが結合している窒素と一緒になって、OおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成し;
【0018】
R7およびR8は独立して、水素、所望により置換されていてもよいC1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、所望により置換されていてもよい複素環および所望により置換されていてもよい複素環アルキルからなる群より選択されるか;またはR7およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって、O、NおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成する]
で表される。
【0019】
(詳細な説明)
本発明は、本発明の化合物の全ての水和物、溶媒和物、複合体およびプロドラッグを含む。プロドラッグは、インビボにおいて式Iで示される活性のある親薬剤を放出する任意の共有結合化合物である。キラル中心もしくは異性体中心の別形態が本発明の化合物中に存在するならば、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含むかかる1もしくは複数の異性体の全ての形態は、本発明に含まれることが意図される。キラル中心を含む本発明の化合物をラセミ混合物、エナンチオマーに富む混合物として用いてもよく、またはよく知られている技法を用いてラセミ混合物を分離してもよく、および個々のエナンチオマーを単独で用いてもよい。化合物が不飽和炭素−炭素二重結合を有する場合、シス(Z)およびトランス(E)異性体は共に本発明の範囲内である。化合物がケト−エノール互変体のごとき互変異性形態にて存在してもよい場合、平衡状態で存在しているかまたは一形態が優勢的に存在しているかに関わらず、各互変異性形態は本発明内に含まれるものと熟慮される。
【0020】
別記しない限り、式Iまたはその任意の下位式中の任意の一の場合における任意の置換基の意味は、任意の他の場合におけるその意味または任意の他の置換基の意味に無関係である。
【0021】
ペプチドおよび化学技術分野において一般的に用いられている省略形および記号は、本明細書中、本発明の化合物を説明するために用いられる。一般的に、アミノ酸の省略形は、Eur.J.Biochem.,158,9(1984)において記載されているように、the IUPAC−IUB Joint Commission on Biochemical Nomenclatureに従う。
【0022】
本明細書中用いられる「部分を含むアリール、ヘテロアリールおよび複素環」なる用語は、環およびアルキルの両方を言い、または含まれる場合には、アルケニル環、例えば、アリール、アリールアルキルおよびアリールアルケニル環を言う。用語「部分」および「環」は本明細書を通して同義的に用いられてもよい。
【0023】
本明細書中用いられる「所望により置換されていてもよい」は、特に定義されない限り、水素;ハロゲン、例えば、フッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素;シアノ;ヒドロキシ;ヒドロキシ置換C1−10アルキル;C1−10アルコキシ、例えば、メトキシもしくはエトキシ;S(O)1−10アルキル[ここで、m’は0、1もしくは2である]、例えば、メチルチオ、メチルスルフィニルもしくはメチルスルホニル;アミノ、モノおよびジ−置換アミノ、例えば、NR7R8基においてのような;NHC(O)R7;C(O)NR7R8;C(O)R7;C(O)OH;S(O)NR7R8;NHS(O)R7、C1−10アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルもしくはt−ブチル;アルケニル、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニルもしくは2−メチル−1−プロペニル;ハロ置換C1−10アルキル、例えば、CF;所望により置換されていてもよいアリール、例えば、フェニル、または所望により置換されていてもよいアリールアルキル、例えば、ベンジルもしくはフェネチル、所望により置換されていてもよい複素環、所望により置換されていてもよい複素環アルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルを意味し、ここで、これらのアリール、ヘテロアリールもしくは複素環部分は、ハロゲン;ヒドロキシ;ヒドロキシ置換アルキル;C1−10アルコキシ;S(O)1−10アルキル;アミノ、モノおよびジ−置換アルキルアミノ、例えば、NR7R8基においてのような;C1−10アルキル、もしくはハロ置換C1−10アルキル、例えば、CFにより1〜2回置換されていてもよい。
【0024】
適当な医薬上許容される塩は当業者によく知られており、ならびに無機および有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸、洒石酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸およびマンデル酸の塩基性塩を含む。
【0025】
本明細書中用いられる以下の用語は:
「ハロ」もしくは「ハロゲン」は、クロロ、フルオロ、ブロモおよびヨードを言い、
「C1−10アルキル」もしくは「アルキル」は、鎖長が別に制限されない限り、1〜10個の炭素原子からなる直鎖および分岐鎖部分を言い、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルなどを含むが、これらに限定されず、
「C−C10アルコキシ」は、−O−CH、−O−CHCHのごとき直鎖および分岐鎖ラジカルならびにn−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシおよびヘキソキシなどを含み、
【0026】
本明細書中用いられる「C−C10シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含むがこれらに限定されない環状部分を意味し、
本明細書中用いられる「アルケニル」は全ての場合において、鎖長が制限されない限り、2〜10個の炭素原子からなる直鎖もしくは分岐鎖部分を意味し、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなど含むが、これらに限定されず、
「アリール」は、フェニルおよびナフチルを言い;
「ヘテロアリール」(それ自体または「ヘテロアリールオキシ」もしくは「ヘテロアリールアルキル」のごとき任意の組み合わせにおいて)は、5〜10員芳香環系を言い、ここで、1またはそれ以上の環は、N、OもしくはSからなる群より選択される1またはそれ以上のヘテロ原子を含み、例えば、ピロール、ピラゾール、フラン、チオフェン、キノリン、イソキノリン、キナゾリニル、ピリジン、ピリミジン、オキサゾール、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、イミダゾールもしくはベンズイミダゾールであるが、これらに限定されず、
【0027】
「複素環」(それ自体または「複素環アルキル」のごとき任意の組み合わせにおいて)は、4〜10員の飽和もしくは部分飽和環系を言い、ここで、1またはそれ以上の環は、N、OもしくはSからなる群より選択される1またはそれ以上のヘテロ原子を含み、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、テトラヒドロピラン、チオモルホリンもしくはイミダゾリジンであるが、これらに限定されず、さらに所望により、硫黄はスルホンもしくはスルホキシドへ酸化されてもよく、
本明細書中用いられる「2級窒素」は、1つの水素、所望により置換されていてもよい1つの炭素、および所望により置換されていてもよい1つの炭素、C(O)もしくはS(O)[ここで、m’は1もしくは2である]に直接連結されている窒素を意味し、
本明細書中用いられる「3級窒素」は、所望により置換されていてもよい2つの別個の炭素、および所望により置換されていてもよい1つの炭素、C(O)もしくはS(O)[ここで、m’は1もしくは2である]に直接連結されている窒素を意味し、
【0028】
本明細書中用いられる「4級アンモニウム窒素」は、所望により置換されていてもよい4つの別個の炭素に直接連結されている窒素を意味し、
本明細書中用いられる「アリールアルキル」もしくは「ヘテロアリールアルキル」もしくは「複素環アルキル」は、別記しない限り、本明細書で定義するようなアリール、ヘテロアリールもしくは複素環部分に結合した、上で定義したようなC1−10アルキルを意味し、
「スルフィニル」は、対応するスルフィドのオキシドS(O)を言い、用語「チオ」は、スルフィドを言い、および用語「スルホニル」は、完全に酸化されたS(O)部分を言う。
【0029】
式Iの好ましい化合物は、式中:
ArおよびArが独立して、所望により置換されていてもよいフェニルおよび所望により置換されていてもよい単環ヘテロアリールからなる群より選択され;
R6が、所望により置換されていてもよい4〜10員の飽和もしくは部分飽和環系であり、ここで、1またはそれ以上の環は、1またはそれ以上の2級もしくは3級窒素を含み;
Xが、C(R1)であり、mは0〜3の整数であり;
pが2であり;
nが、1〜3の整数であり;
YがC(O)もしくはS(O)であり;ここで、qは1もしくは2であり;
R1が水素であり;
【0030】
R2が、水素、所望により置換されていてもよいC−C10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよい複素環、所望により置換されていてもよい複素環アルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
【0031】
R3が、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10アルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルおよび所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキルからなる群より選択され;置換されている場合、一の基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)1−10アルキル、C(O)R4、C(O)NR4R5;C(O)OH;S(O)NR4R5、NHC(O)R4、NHS(O)R4、C1−10アルキル、アルケニル、ハロ置換C1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択される1またはそれ以上のラジカルで置換され、ここで、これらのアリールもしくはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)1−10アルキル、C1−10アルキルまたはハロ置換C1−10アルキル[ここで、m’は0、1もしくは2である]により1〜2回置換されていてもよく;
【0032】
R4およびR5が独立して、水素、所望により置換されていてもよいC1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;またはR4およびR5はそれらが結合している窒素と一緒になって、OおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を所望により含んでいてもよい5〜7員環を形成し;
【0033】
R7およびR8が独立して、水素、所望により置換されていてもよいC1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、所望により置換されていてもよい複素環および所望により置換されていてもよい複素環アルキルからなる群より選択されるか;またはR7およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって、O、NおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を所望により含んでいてもよい5〜7員環を形成する;
化合物またはその医薬上許容される塩を含む。
【0034】
さらにより好ましい化合物は、式中:
ArおよびArが独立して、所望により置換されていてもよいフェニルおよび所望により置換されていてもよい単環ヘテロアリールからなる群より選択され;
R6が、所望により置換されていてもよい5〜8員の飽和もしくは部分飽和環系であり、ここで、1またはそれ以上の環は、1またはそれ以上の2級もしくは3級窒素を含み;
XがC(R1)であり;
R1が水素であり:
pが2であり;
mが1であり;
nが1であり;
YがC(O)もしくはS(O)であり;ここで、qは1もしくは2であり;
R2が、水素、所望により置換されていてもよいC−C10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよい複素環、所望により置換されていてもよい複素環アルキル、所望により置換されていてもよいアリールアルキルおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
【0035】
R3が、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10アルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルおよび所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキルからなる群より選択され;ここで、置換されている場合、一の基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)1−10アルキル、C(O)R4、C(O)NR4R5;C(O)OH;S(O)NR4R5、NHC(O)R4、NHS(O)R4、C1−10アルキル、アルケニルおよびハロ置換C1−10アルキル[ここで、m’は0、1もしくは2である]からなる群より選択される1またはそれ以上のラジカルにより置換され;
【0036】
R4およびR5が独立して、水素、所望により置換されていてもよいC1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールおよび所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;またはR4およびR5はそれらが結合している窒素と一緒になって、OおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を所望により含んでいてもよい5〜7員環を形成し;
【0037】
R7およびR8が独立して、水素、所望により置換されていてもよいC1−10アルキル、所望により置換されていてもよいアルケニル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、所望により置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアリールアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、所望により置換されていてもよい複素環および所望により置換されていてもよい複素環アルキルからなる群より選択されるか;またはR7およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって、O、NおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を所望により含んでいてもよい5〜7員環を形成する;
化合物またはその医薬上許容される塩である。
【0038】
好ましい化合物は:
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−オキソ−2,3ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−プロパノイルベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(2−オキソプロピル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−フルオロ−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−(メチルオキシ)−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}オクタンアミド・テトラキス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(エチルオキシ)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(メチルスルホニル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(メチルスルホニル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−クロロ−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
(E)−2−フェニル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}エテンスルホンアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(1R,4R)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(メチルオキシ)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
4−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンゼンスルホンアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(4−アセチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・トリフルオロアセテート;
N−({3’−[(2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−アミノ−1−ピロリジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−ピロリジニルアミノ)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−アセチル−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド;
3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
2−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
3−[(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
1−メチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−カルボキサミド;
3−[(2−ヒドロキシエチル)オキシ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[アセチル(メチル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−エチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
3−[(2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
{3−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]フェニル}酢酸メチル;
3−(3−アミノ−4,5ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
2’−メチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−3−ビフェニルカルボキサミド;
3−[(メチルアミノ)スルホニル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
N−メチル−N’−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゼンジカルボキサミド;
3−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(メチルスルホニル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−シアノ−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2−(3−ピリジニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド;
3−アセチル−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
3−アセチル−N−{[3−(5−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−チエニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・トリフルオロアセテート;
3−(ヒドロキシメチル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゼンジカルボキサミド;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−8−キノリンカルボキサミド;
3−(アミノスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−6−(1H−ピロール−1−イル)−3−ピリジンカルボキサミド;および
3−[(アミノカルボニル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
またはその任意の他の医薬上許容される塩もしくは塩以外の形態からなる群より選択される。
【0039】
最も好ましい化合物は:
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−オキソ−2,3ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−プロパノイルベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(2−オキソプロピル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−フルオロ−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−(メチルオキシ)−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}オクタンアミド・テトラキス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(エチルオキシ)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−アセチル−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド;
3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
2−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
3−[(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
1−メチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−カルボキサミド;
3−[(2−ヒドロキシエチル)オキシ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[アセチル(メチル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−エチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・トリフルオロアセテート;および
3−[(2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
またはその任意の他の医薬上許容される塩もしくは塩以外の形態からなる群より選択される。
【0040】
(調製方法)
調製
式(I)の化合物は、その幾つかが以下のスキームに示されている合成手順を適用することにより得られてもよい。これらのスキームにより提供される合成は、本明細書中に記載の反応との適合性を達成するのに、反応性を有する多種多様なR1、R2およびR3を有し、適宜保護されている置換基を利用する、式(I)の化合物を調製するために適用できる。これらの場合、その後に脱保護を行い、一般的に開示されている性質の化合物を得る。幾つかのスキームが特定の化合物について示されているが、これは単に例示を目的としている。
【0041】
調製1
スキーム1に示すように、還元的アミノ化を介して、ブロモベンジルアミン1を2,6−ジメトキシ−4−ポリスチレンベンジルオキシ−ベンズアルデヒド(DMHB樹脂)中にロードした。樹脂に結合したアミン2を様々なスルホニルクロリドと反応させて、スルホンアミド3を得、これを置換ホルミルフェニルボロン酸と共に鈴木カップリングに付し、ビフェニルアルデヒド4を得た。アミンを用いて4の還元的アルキル化を行い、次いで、ジクロロエタン中の20%のトリフルオロ酢酸を用いて切断することにより、所望の生成物5を得た。
【0042】
スキーム1
【化2】


条件:a)DMHB樹脂,Na(OAc)BH,ジイソプロピルエチルアミン,酢酸,1−メチル−2−ピロリジノン,室温;b)R1SOCl,ピリジン,ジクロロエタン,室温;c)置換ホルミルフェニル−ボロン酸,Pd(PPh,KCO,ジメトキシエタン,80℃;d)NHR2R3,Na(OAc)BH,NaSO,ジクロロエタン,室温;e)ジクロロエタン中、20%のトリフルオロ酢酸,室温
【0043】
(合成実施例)
本発明は、本明細書中、以下の実施例を参照することにより説明されよう。該実施例は単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものではない。ほとんどの試薬および中間体は市販されているか、または文献の方法に従って調製される。文献に記載のない中間体の調製は、以下に説明する。
【0044】
別記しない限り、Merck 9385シリカを用いて、フラッシュカラムクロマトグラフィーを行った。
【0045】
別記しない限り、以下の条件下で、LC/MS分析を行った。
・カラム:3.3cm×4.6mmID,3umのABZ+PLUS
・流速:3ml/分
・注入量:5μl
・温度:室温
・溶媒:A:0.1%のギ酸+10mMの酢酸アンモニウム
B:95%のアセトニトリル+0.05%のギ酸
・勾配:
【表1】

【0046】
別記しない限り、系Aまたは系Bに記載の条件下で、質量特異的自動精製(MDAP)を行った。
系A:ギ酸塩
・用いた分取用カラムは、Supelcosil ABZplus(内径10cm×2.12cm;粒子径5m)だった。
・UV検出波長:200〜320nM ・流速:20ml/分
・注入量:0.5ml
・溶媒A:0.1%のギ酸
・溶媒B:95%のアセトニトリル+0.05%のギ酸
【0047】
系B:TFA塩
・用いた分取用カラムは、Supelcosil ABZplus(内径10cm×2.12cm;粒子径5m)だった。
・UV検出波長:200〜320nM
・流速:20ml/分
・注入量:0.5ml
・溶媒A:水+0.1%のトリフルオロ酢酸
・溶媒B:アセトニトリル+0.1%のトリフルオロ酢酸
【0048】
別記しない限り、以下の条件下で、Gilson分取用HPLCを行った。
・カラム:75×33mmI.D.,S−5um,12nm
・流速:30mL/分
・注入量:0.800mL
・室温
・溶媒A:水中、0.1%のトリフルオロ酢酸
・溶媒B:アセトニトリル中、0.1%のトリフルオロ酢酸
【0049】
(実施例)
実施例1
4−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンゼンスルホンアミドの調製
a)DMHB樹脂結合型3−ブロモ−ベンジルアミン
250mLの振盪容器へ、2,6−ジメトキシ−4−ポリスチレンベンジルオキシ−ベンズアルデヒド(DMHB樹脂)(10g,1.5mmol/g,15mmol)および150mLの1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を加えた。次いで、3−ブロモ−ベンジルアミンHCl塩(17g,75mmol),ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(13mL,75mmol)、酢酸(HOAc)(15mL)およびNa(OAc)BH(19.1g,90mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩振盪し、次いで、NMP(150mL×2)、ジクロロメタン(DCM)(150mL×2)、MeOH(150mL×2)およびDCM(150mL×2)を用いて洗浄した。得られた樹脂を真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させ、DMHB樹脂結合型3−ブロモ−ベンジルアミン(15mmol)を得た。
【0050】
b)4−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンゼンスルホンアミド
80mLのジクロロエタン(DCE)中の上の樹脂結合型3−ブロモ−ベンジルアミン(1a,2g,1.2mmol/g(理論量),2.4mmol)の混合物へ、4−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(5.0g,24mmol)およびピリジン(13mL,160mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩振盪し、次いで、DCM(100mL×2)、MeOH(100mL×2)およびDCM(100mL×2)を用いて洗浄した。得られた樹脂を真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の20%のトリフルオロ酢酸を用いて分析用量の樹脂を10分間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのMeOH中に溶解した。MS(ESI):356[M+H]
【0051】
83mLのジメトキシエタン(DME)中の上の樹脂結合型N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−4−(メチルオキシ)ベンゼンスルホンアミド(3.38g,0.99mmol/g(理論量),3.35mmol)の混合物へ、3−ホルミルフェニルボロン酸(1.49g,9.93mmol)、2MのKCO水溶液(5mL,9.93mmol)およびPd(PPh(0.19g,0.17mmol)を加えた。5〜10分間アルゴンをパージした後、アルゴン下、80℃で10時間、混合物を加熱した。次いで、テトラヒドロフラン(THF)(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、HO(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、THF(100mL×2)、DCM(100mL×2)を用いて樹脂を洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の20%のTFAを用いて、分析用量の樹脂を10分間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのCHCN中に溶解した。MS(ESI):382[M+H]
【0052】
17mLのDCE中の上の樹脂結合型N−[(3’−ホルミル−3−ビフェニリル)メチル]−4−(メチルオキシ)ベンゼンスルホンアミド(400mg,0.97mmol/g(理論量),0.388mmol)の混合物へ、NaSO(0.24g,1.68mmol)および1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.31g,1.68mmol)を加えた。室温で10分間振盪した後、Na(OAc)BH(0.43g,2.02mmol)を加えた。混合物を室温で一晩振盪し、次いで、THF(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、HO(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、THF(100mL×2)、DCM(100mL×2)を用いて洗浄した。得られた樹脂を真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させ、次いで、DCE中の20%のTFA、6mLを用いて30分間分解し、次いで、DCE中の20%のTFA、6mLを用いて30分間、再度処理した。合わせた分解溶液を真空濃縮した。残りをDMSO中に溶解し、YMCODS−A(C−18)カラム50mm×20mmIDを用いたGilson分取(semi−preparative)HPLC系を利用し、10%のB〜90%のBで3.2分間溶離させ[ここで、A=HO(0.1%のトリフルオロ酢酸)およびB=CHCN(0.1%のトリフルオロ酢酸)、ポンプ流量;25mL/分]、1分間保持することにより精製し、4−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンゼンスルホンアミドをビス−トリフルオロアセテート塩(白色粉末、80mg,5工程にわたって46%)として調製した。MS(ESI):452[M+H]
【0053】
4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドを適切なスルホニルクロリドで置き換えるか、および/または1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを適切なアミンで置き換えること以外は同様の方法を行って、表1および2に記載の化合物を調製した。
【化3】

【0054】
表1
【表2】

【化4】

【0055】
表2
【表3】

【0056】
調製2
樹脂結合型ブロモベンジルアミン2を酸と反応させて、アミド6を得、これを置換ホルミルフェニルボロン酸と共に鈴木カップリングに付し、ビフェニルアルデヒド7を得た(スキーム2)。アミンを用いて7の還元的アルキル化を行い、次いで、分解することにより、所望の生成物8を得た。
【0057】
スキーム2
【化5】

条件:a)R1COH,1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC),DCM:ジメチルホルムアミド(DMF)=1:1,室温;b)様々なホルミルフェニル−ボロン酸,Pd(PPh,KCO,DME,80℃;c)NHR2R3,Na(OAc)BH,NaSO,DCM,室温;d)DCE中、20%のTFA,室温
【0058】
実施例36
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミドの調製
a)DMHB樹脂結合型N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド
DCE/DMF(1:1,80mL)中のDMHB樹脂結合型3−ブロモ−ベンジルアミン(1a,2g,1.2mmol/g(理論量),2.4mmol)の混合物へ、ピペロニル酸(4.0g,24mmol)およびDIC(3.7mL,24mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩振盪し、次いで、DMF(100mL×2)、DCM(100mL×2)、MeOH(100mL×2)およびDCM(100mL×2)で洗浄した。得られた樹脂を真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させ、DMHB樹脂結合型N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド(2.4mmol)を得た。DCE中の20%のTFAを用いて、分析用量の樹脂を10分間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのMeOH中に溶解した。MS(ESI):334[M+H]
【0059】
b)N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド
76mLのDME中のDMHB樹脂結合型N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド(36a,3.03g,1.0mmol/g(理論量),3.03mmol)の混合物へ、3−ホルミルフェニルボロン酸(1.36g,9.09mmol)、2MのKCO水溶液(4.5mL,9.09mmol)およびPd(PPh(0.18g,0.15mmol)を加えた。5〜10分間、アルゴンでパージした後、アルゴン下、80℃で10時間、混合物を加熱した。THF(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、HO(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、THF(100mL×2)、DCM(100mL×2)を用いて得られた樹脂を洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCM中の20%のTFAを用いて、分析用量の樹脂を10分間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのCHCN中に溶解した。MS(ESI):360[M+H]
【0060】
17mLのDCE中の上記樹脂(400mg,0.99mmol/g,0.40mmol)の混合物へ、NaSO(0.24g,1.7mmol)および1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.32g,1.7mmol)を加えた。10分間振盪した後、Na(OAc)BH(0.43g,2.04mmol)を加えた。室温で一晩振盪した後、THF(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、HO(100mL×2)、THF:HO(1:1,100mL×2)、THF(100mL×2)、DCM(100mL×2)を用いて樹脂を洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の20%のTFA、8mLを用いて、得られた樹脂を30分間分解し、次いで、DCE中の20%のTFA、8mLを用いて30分間、再度処理した。合わせた分解溶液を真空濃縮した。残りをDMSO中に溶解し、次いで、YMCODS−A(C−18)カラム50mm×20mmIDを用いたGilson分取(semi−preparative)HPLC系を利用し、10%のB〜90%のBで3.2分間溶離させ[ここで、A=HO(0.1%のトリフルオロ酢酸)およびB=CHCN(0.1%のトリフルオロ酢酸)、ポンプ流量;25mL/分]、1分間保持することにより精製し、N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミドをビス−トリフルオロアセテート塩(白色粉末,100mg,5工程にわたって58%)として得た。MS(ESI):430[M+H]
【0061】
ピペロニル酸を適切な酸に置き換えるか、および/または1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを適切なアミンで置き換えるか、および/または3−ブロモ−ベンジルアミンを適切なブロモベンジルアミンで置き換えるか、および/または3−ホルミルフェニル−ボロン酸を適切なホルミルフェニルボロン酸で置き換えること以外は同様の方法を行って、表3〜13に記載の化合物を調製した。
【0062】
【化6】

表3
【表4】

【0063】
【化7】

表4
【表5】

【表6】

【0064】
【化8】

表5
【表7】

【0065】
【化9】

表6
【表8】

【0066】
【化10】

表7
【表9】

【0067】
【化11】

表8
【表10】

【0068】
【化12】

表9
【表11】

【0069】
【化13】

表10
【表12】

【0070】
【化14】

表11
【表13】

【0071】

表12
【表14】

【0072】
表13
【表15】

【表16】

【表17】

【0073】
実施例206の出発物質として用いた6−カルボキシ−1−インダノンを以下の手順に従って調製した:3−(4−カルボキシフェニル)プロピオン酸(5g,0.026mol)、新鮮な(frash)AlCl(25g,7.2当量,0.187mol)およびNaCl(2.5g,用いるAlClの10重量%)を、コンデンサーおよびフラスコの底に達する内部温度計を備えた100mLのフラスコへ加えた。そのフラスコを軽く振盪し、次いで、190℃に設定した油浴中で加熱した。内部温度計を180℃またはそれ以上に1時間保ち(反応物は溶けて、暗褐色液体を形成するだろう)、次いで、混合物を冷却し、水で洗浄し、氷を含む2000mLのビーカーに加えた。180mLの6MのHClおよび250mLのEtOAcを加えた。相を分け、水相をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を2MのHCl、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、次いで、真空濃縮して、6−カルボキシ−1−インダノン(4.10g,90%)を淡褐色固体として得、これを直接次の合成工程に用いた。
【0074】
調製3
クロロ置換ベンジルアミン9をDMHB樹脂へロードした(スキーム3)。その樹脂結合型アミン10を酸と反応させて、アミド11を得、これを(調製2と異なる条件を用いて)鈴木カップリングに付し、ビフェニルアルデヒド7を得た。アミンを用いて7の還元的アルキル化を行い、次いで、分解することにより、所望の生成物8を得た。
【0075】
スキーム3
【化15】

条件:a)DMHB樹脂,Na(OAc)BH,HOAc,NMP,室温;b)R1COH,DIC,DCM:DMF=1:1,室温;c)様々なホルミルフェニル−ボロン酸,Pd(OAc),2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−ビフェニル,KF,THF,65℃;d)NHR2R3,Na(OAc)BH,NaSO,DCE,室温;e)DCE中、50%のTFA,室温
【0076】
実施例216
3−シアノ−N−{[6−フルオロ−2’−(メチルオキシ)−5’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミドの調製
50mLの振盪容器へ、2,6−ジメトキシ−4−ポリスチレンベンジルオキシ−ベンズアルデヒド(DMHB樹脂)(2g,1.5mmol/g,3mmol)および25mLのNMPを加えた。次いで、3−クロロ−4−フルオロベンジルアミン(1.92g,12mmol)、HOAc(2.5mL,10%)およびNa(OAc)BH(3.18g,15mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩振盪した。得られた樹脂をNMP(25mL×2)、DCM(25mL×2)、MeOH(25mL×2)およびDCM(25mL×2)で洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させ、DMHB樹脂結合型3−クロロ−4−フルオロベンジルアミンを得た。
【0077】
DCE:DMF(1:1,3mL)中の上記樹脂(0.07g,1.2mmol/g(理論量),0.084mmol)の混合物へ、3−シアノ安息香酸(0.124g,0.84mmol)およびDIC(131uL,0.84mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩振盪した。得られた樹脂をDMF(2mL×2)、DCM(2mL×2)、MeOH(2mL×2)およびDCM(2mL×2)で洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の50%のTFAを用いて分析用量の樹脂を30分間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのMeOHを得た。MS(ESI):289[M+H]
【0078】
3mLのTHF中の上記樹脂結合型N−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−3−シアノベンズアミド(0.081g,1.04mmol/g(理論量),0.084mmol)の混合物へ、Pd(OAc)(0.015g,0.0672mmol),2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.040g,0.134mmol)、(5−ホルミル−2−メトキシフェニル)ボロン酸(0.181g,1.01mmol)およびフッ化カリウム(0.117g,2.016mmol)を加えた。得られた混合物にアルゴンを10分間パージし、次いで、65℃で16時間振盪した。その樹脂をTHF(2mL×2)、THF:HO(1:1,2mL×2)、HO(2mL×2)、THF:HO(1:1,2mL×2)、THF(2mL×2)、DCM(2mL×2)で洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の50%のTFAを用いて分析用量の樹脂を30間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのCHCN中に溶解した。MS(ESI):389[M+H]
【0079】
DCE(4mL)中の上記樹脂結合型3−シアノ−N−{[6−フルオロ−5’−ホルミル−2’−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド(0.079g,0.94mmol/g(理論量),0.084mmol)の混合物へ、NaSO(0.06g,0.42mmol)および1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.078g,0.42mmol)を加えた。10分間振盪した後,Na(OAc)BH(0.107g,0.504mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩振盪した。得られた樹脂をTHF(2mL×2)、THF:HO(1:1,2mL×2)、HO(2mL×2)、THF:HO(1:1,2mL×2)、THF(2mL×2)、DCM(2mL×2)で洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の50%のTFA、2mLを用いて、その樹脂を30分間分解し、次いで、DCE中の50%のTFA、2mLを用いて30分間、再度処理した。合わせた分解溶液を真空濃縮した。残りをDMSO中に溶解し、次いで、YMCODS−A(C−18)カラム50mm×20mmIDを用いたGilson分取(semi−preparative)HPLC系を利用し、10%のB〜90%のBで3.2分間溶離させ[ここで、A=HO(0.1%のトリフルオロ酢酸)およびB=CHCN(0.1%のトリフルオロ酢酸)、ポンプ流量;25mL/分]、1分間保持することにより精製し、3−シアノ−N−{[6−フルオロ−2’−(メチルオキシ)−5’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミドをビス−トリフルオロアセテート塩(白色粉末,2.3mg,5工程にわたって6%)を得た。MS(ESI):459[M+H]
【0080】
3−シアノ安息香酸を適切な酸で置き換えるか、および/または1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを適切なアミンで置き換えるか、および/または3−クロロ−4−フルオロベンジルアミンを適切なクロロベンジルアミンで置き換えるか、および/または5−ホルミル−2−メトキシフェニルボロン酸を適切なホルミルフェニルボロン酸で置き換える以外は同様の方法を行って、表14〜17に記載の化合物を調製した。
【0081】
【化16】

表14
【表18】

【0082】
【化17】

表15
【表19】

【0083】
【化18】

表16
【表20】

【0084】
【化19】

表17
【表21】

【0085】
調製4
樹脂結合型ブロモベンジルアミド6をジヒドロキシボラニル安息香酸と共に鈴木カップリングに付し、ビアリール酸12を得た(スキーム4)。アミンを用いて12のアミド形成を行い、次いで、分解し、所望のビアリールアミド13を得た。
【0086】
スキーム4
【化20】

条件:a)ジヒドロキシボラニル安息香酸,10%のPd(PPh,CsCO,DMF,80℃;b)NHR2R3,PyBOP,DIEA,NMP,室温;c)DCM中、20%のTFA,室温
【0087】
実施例260
N−{[3’−(1−ピペラジニルカルボニル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミドの調製
30mLのDMF中のDMHB樹脂結合型N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド(36a,1.3g,1.0mmol/g(理論量),1.3mmol)の混合物へ、3−(ジヒドロキシボラニル)安息香酸(1.3g,7.8mmol)、2MのCsCO水溶液(1.95mL,3.9mmol)およびPd(PPh(0.15g,0.13mmol)を加えた。混合物をアルゴンで5分間パージし、次いで、80℃で一晩加熱した。その樹脂をDMF(50mL)、THF(50mL×2)、THF:HO(1:1,50mL×2)、HO(50mL×2)、THF:HO(1:1,50mL×2)、THF(50mL×2)、DCM(50mL×2)で洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCM中の20%のTFAを用いて、分析用量の樹脂を10分間分解した。得られた溶液を真空濃縮し、次いで、0.5mLのMeOH中に溶解した。MS(ESI):376[M+H]
【0088】
2.5mLのNMP中の上記樹脂結合型3’−{[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルカルボニル)アミノ]メチル}−3−ビフェニルカルボン酸(80mg,0.97mmol/g(理論量),0.078mmol)の混合物へ、1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.14g,0.75mmol)、DIEA(0.13mL,0.75mmol)およびPyBOP(0.2g,0.376mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩振盪した。その樹脂をNMP(10mL×2)、DCM(10mL×2)、MeOH(10mL×2)、DCM(10mL×2)で洗浄し、次いで、真空オーブン中、35℃で一晩乾燥させた。DCE中の20%のTFA、2mLを用いて、その樹脂を30分間分解し、次いで、DCE中の20%のTFA、2mLを用いて30分間、再度処理した。合わせた分解溶液を真空濃縮した。残りをDMSO中に溶解し、次いで、YMCODS−A(C−18)カラム50mm×20mmIDを用いたGilson分取(semi−preparative)HPLC系を利用し、10%のB〜90%のBで3.2分間溶離させ[ここで、A=HO(0.1%のトリフルオロ酢酸)およびB=CHCN(0.1%のトリフルオロ酢酸)、ポンプ流量;25mL/分]、1分間保持することにより精製し、N−{[3’−(1−ピペラジニルカルボニル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミドをモノ−トリフルオロアセテート塩(白色粉末,8.5mg,5工程にわたって25%)として得た。MS(ESI):444[M+H]
【0089】
1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルを適切なアミンと置き換えること以外は同様の方法を行って、表18に記載の化合物を調製した。
表18
【表22】

【0090】
調製5
1−(3−ブロモベンジル)ピペラジン(15)を活性Wang−樹脂14へロードし、樹脂結合型ブロミド16を形成し、これを3−ホルミルベンゼンボロン酸と共に鈴木カップリングに付し、アルデヒド17を得た(スキーム5)。1級アミンを用いて17の還元的アルキル化を行い、ベンジルアミン18を得た。酸クロリドを用いてアミドを形成し、次いで、樹脂分解し、N−アルキル化ベンジルアミド19を得た。
【0091】
スキーム5
【化21】

条件:a)DCM,室温;b)3−ホルミルベンゼンボロン酸,8%のPd(PPh,NaCO,DME,80℃;c)NHR1,Na(OAc)BH,NaSO,DCE,室温;d)R2COCl,トリエチルアミン(TEA),DCM,室温;e)DCM中、20%のTFA,室温
【0092】
実施例264
N−シクロプロピル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}オクタンアミドの調製
乾燥ジクロロメタン(250mL)中のN−Boc−ピペラジン(18.6g,0.1mol)の溶液へ、攪拌しながら、3−ブロモベンズアルデヒド(19.43g,0.105mol)を加えた。アルゴン下で30分間攪拌した後、酢酸(6.3g,0.105mol)を加え、次いで、固体トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(25.4g,0.12mol)を20分かけて少しずつ加え、過剰な温度上昇および発泡を抑制した。次いで、その混合物をアルゴン下で18時間攪拌した。飽和NaHCO溶液を攪拌しながら発泡が止むまで慎重に加え、次いで、有機相を分け、NaHCO溶液およびブラインで洗浄し、次いで、(MgSO)で乾燥させ、真空蒸発させた。
【0093】
油状生成物をDCM(135mL)中に溶解し、水(5mL)を加えた。その溶液を攪拌しながら、トリフルオロ酢酸(70mL)を慎重に少しずつ加えた。攪拌を3.5時間続け、次いで、溶液を真空蒸発させた。残りをDCM中に再度溶解し、発泡が止むまで飽和NaHCO溶液を加えながら攪拌し、次いで、さらなるNaHCO溶液を加え、その溶液を塩基性にした。有機相を分け、NaHCO溶液、2MのNaOH溶液およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、次いで、真空蒸発させて、1−(3−ブロモベンジル)ピペラジン(15)を淡茶色油状物として得た(21.4g,2工程にわたって84%);H NMR,δ(CDCl)1.84(brs),2.41および2.89(各4H,m)3.45(2H,s)7.10−7.49(4H,m).MS(ESI),255[M+H]
【0094】
Wang樹脂(15.9g,1.7mmol.g−1,27mmol)を無水DCM中に懸濁させ、次いで、ジ−2−ピリジルカルボナートおよびトリエチルアミンを加えた。混合物をアルゴン下で一晩振盪した。その樹脂を濾過し、次いで、DCMで4回洗浄し、次いで、室温で真空乾燥し、その後さらに特徴付けることなしに用いた。
【0095】
上から得たWang2−ピリジルカルボナート樹脂(14,80mmol)を乾燥DCM(400mL)中に懸濁させ、次いで、DCM(200mL)中の1−(3−ブロモベンジル)ピペラジン(15,40.8g,160mmol)の溶液を加えた。その混合物をアルゴン下で24時間振盪した。その樹脂を濾過し、DCM(300mL×3)、THF(300mL×3)、DCM(300mL×3)およびエーテル(300mL)で洗浄した。生成した樹脂を真空乾燥した。樹脂試料(16,50mg)をトリフルオロ酢酸(0.2mL)およびDCM(0.8mL)と共に2時間振盪した。その樹脂を濾過し、次いで、DCMおよびメタノールで洗浄し、次いで、濾液を蒸発させて、アミン15のビス−トリフルオロアセテート塩(26mg,93%)を得た;H NMR,δ(CDOD)3.05(4H,m),3.37(4H,m),3.95(2H,s),7.35(2H,m),7.54(1H,dd,J1.5および6.2Hz),7.64(1H,d,J1.5Hz).MS(ESI),255[M+H]
【0096】
上記樹脂16(22.0g,25.3mmol)を、オーバーヘッドスターラー装着の2Lの3口フラスコ中の1,2−ジメトキシエタン(DME)(500mL)中に懸濁させた。混合物に30分間アルゴンを通気し、その後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.34g,2.03mmol)を加えた。3−ホルミルベンゼンボロン酸(11.4g,76mmol)を加え、次いで、さらなるDME(190mL)を加えた。次いで、アルゴン雰囲気下で攪拌しながら、水(76mL)中のNaCO(16.1g,152mmol)の溶液を加え、次いで、混合物を80℃に加熱した。16時間後、反応混合物を冷却し、次いで、黒色の樹脂生成物を濾過し、THF(500mL)、水(3×500mL)、THF:水(1:1,2×500mL)、THF(3×500mL)、DCM(3×500mL)およびエーテル(2×500mL)で洗浄した。次いで、それを40℃で真空乾燥し、生成物の樹脂17(23.4g)を得た。
【0097】
還元的アルキル化反応をIRORI(登録商標)kan内でコンビナトリアル法により行った。ホルミル樹脂17(30mg)を、高周波タグを含むkan内にセットした。ホルミル樹脂を含む他のkanとの混合物中、そのkanを1,2−ジクロロエタン(1mL/kan)を有するフラスコ中にセットし、次いで、真空にして、溶媒がkanを確実に満たすようにした。各5当量の硫酸ナトリウム、シクロプロピルアミンおよび酢酸をアルゴンでパージしたフラスコへ加え、次いで、3時間振盪した。次いで、固体トリアセトキシホウ水素化ナトリウムを加え、さらに22時間振盪を続けた。そのkanを濾過し、次いで、THF、THF−水(1:1)、水(×2)、THF−水(1:1)、THF、水、DMF、メタノール、THF(×3)およびDCM(×3)で洗浄し、次いで、40℃で真空乾燥した。高周波タグを読み取ることにより、樹脂結合型生成物18(R1=シクロプロピル)を含むkanを同定した。
【0098】
樹脂生成物18(R1=シクロプロピル)を含むkanを、他の関連するアミン樹脂を含むkanとの混合物中、コンビナトリアルにより反応させた。そのkanを乾燥DCM(1mL/kan)中に懸濁し、次いで、真空にして、溶媒がkanを確実に満たすようにした。トリエチルアミン(12当量)およびオクタノイルクロリド(10当量)を加え、次いで、混合物を22時間振盪した。kanを濾過し、DCM(×2)、THF、THF:水(1:1)、THF(×2)およびDCM(×3)で洗浄し、次いで、40℃で真空乾燥した。高周波タグを読み取ることにより、樹脂結合型生成物19(R1=シクロプロピル,R2=ヘプチル)を含むkanを同定した。
【0099】
樹脂結合型生成物19(R1=シクロプロピル,R2=ヘプチル)を含むkanを、分割ブロックのウェル中にセットし、20%のトリフルオロ酢酸、3%の水、77%のDCM(2mL)の溶液で処理した。そのブロックを2時間穏やかに攪拌し、次いで、溶液をバイアル中に排出した。そのkanをDCM:メタノール(1:1,1mL)で洗浄し、次いで、溶液を再度バイアル中に排出した。バイアル中の溶液をGenevac内で蒸発させ、N−シクロプロピル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}オクタンアミドをビス−トリフルオロアセテート塩(7.6mg,5工程にわたって28%)として得た。MS(ESI),448[M+H]
【0100】
シクロプロピルアミンを適切なアミンに置き換えるか、および/またはオクタノイルクロリドを適切な酸クロリドに置き換えること以外は同様の方法を行って、表19に記載の化合物を調製した。
【化22】

【0101】
表19
【表23】

【表24】

【0102】
調製6
スキーム6で説明する経路に従って、一般構造24の4−フルオロ−誘導体を溶液相中で調製した。初めに、ボロン酸20をブロミド21と共に鈴木パラジウムカップリングに付し、4−フルオロ−ビフェニル誘導体22を得た。さらに、ボランを用いてニトリル部分を還元し、1級アミン23を得た。次いで、23を適切な安息香酸にカップリングさせて、それぞれの生成物24を得た。

スキーム6
【化23】

条件:a)Pd(PPh,NaCO,DME,78℃;b)BH,THF;c)HATU,RCOH,DIPEA,DMF;d)HCl.
【0103】
実施例294
3−シアノ−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミドの調製
(2S)−4−[(3’−シアノ−4’−フルオロ−3−ビフェニリル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
DME(40mL)中の(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(0.983g,5.96mmol)の溶液へ、(2S)−4−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(2.20g,5.96mmol)を加え、次いで、NaCO(17mL,HO中の2M,34.0mmol)を加えた。反応容器をアルゴンでフラッシュし、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.06g,1.78mmol)を加えた。反応混合物をアルゴン下の78℃の油浴に一晩セットした。反応物をEtOAc(600mL)で希釈し、次いで、HO(250mL)で洗浄した。水相をEtOAc(1×100mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、次いで、真空濃縮した。粗残渣をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%のEtOAc/80%のヘキサン)により精製し、標記化合物(1.77g,73.1%)を得た。EI−MS m/z 410(M−H)
【0104】
(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
THF(50mL)中の(2S)−4−[(3’−シアノ−4’−フルオロ−3−ビフェニリル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(2.29g,5.59mmol)の溶液をアルゴンでフラッシュした。ボラン(19mL,THF中の1M,19mmol)を徐々に加え、次いで、反応物を室温で一晩攪拌しておいた。反応を水(175mL)で徐々にクエンチし、次いで、水(175mL)で希釈し、次いで、EtOAc(2×250mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、次いで、真空濃縮した。粗残渣をSPEシリカカートリッジ(20g)上にセットし、50%のヘキサン/50%のEtOAcを用い、次いで、以下の順序:50%のヘキサン/50%のEtOAc、10%のMeOH/90%のDCM、30%のMeOH/70%のDCMで溶離した。生成物のフラクションを合わせ、次いで、濃縮し、標記化合物(1.48g,64.1%)を得た。EI−MS m/z 414(M−H)
【0105】
アミド形成およびBoc脱保護のための一般的手順
3−シアノ−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド
DMF(2.5mL)中の(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.100g,0.242mmol)の溶液へ、3−シアノ安息香酸(0.038g,0.260mmol)、HATU(0.102g,0.268mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.10mL,0.574mmol)を加えた。反応物を室温で2日間攪拌しておいた。反応物をEtOAc(75mL)で希釈し、1NのHCl(2×20mL)、飽和NaHCO(3×20mL)、次いで、ブライン(2×20mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、次いで、真空濃縮した。残りをMeOH(4mL)中で処理し、次いで、HCl(1,2−ジオキサン中、4N,2.5mL)を加えた。反応物を室温で一晩攪拌させておいた。反応物を真空濃縮し、次いで、残りを1mLのDMSO/1mLのMeOH中で処理し、次いで、MDAP(10〜90%のCHCN/HO/(0.1%のTFA))を介して精製した。所望のフラクションを単離し、次いで、DCM(8mL)および1NのNaOH(8mL)中で処理し、次いで、1時間攪拌しておいた。相分離器を用いてDCMを単離し、次いで、真空濃縮し、標記化合物(96mg,90%)を得た。EI−MS m/z 443(M−H)
【0106】
実施例295
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミドの調製
実施例294に記載の一般的手順に従って、DMF(2.5mL)中、(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.095g,0.231mmol)、3−(フェニルカルボニル)安息香酸(0.058g,0.255mmol)、HATU(0.102g,0.268mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.10mL,0.574mmol)を反応させて、所望の生成物(0.045g,37.4%)を得た。EI−MS m/z 522(M−H)
【0107】
実施例296
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミドの調製
実施例294に記載の一般的手順に従って、DMF(2.5mL)中、(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.098g,0.235mmol)、1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボン酸(0.039g,0.235mmol)、HATU(0.107g,0.280mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.10mL,0.574mmol)を反応させて、所望の生成物(0.043g,40.1%)を得た。EI−MS m/z 462(M−H)
【0108】
実施例297
3−(エチルオキシ)−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミドの調製
実施例294に記載の一般的手順に従って、DMF(2.5mL)中、(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.099g,0.240mmol)、3−(エチルオキシ)安息香酸(0.042g,0.253mmol)、HATU(0.103g,0.271mmol)およジイソプロピルエチルアミン(0.10mL,0.574mmol)を反応させて、所望の生成物(0.037g,33.7%)を得た。EI−MS m/z 462(M−H)
【0109】
実施例298
3−アセチル−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミドの調製
実施例294に記載の一般的手順に従って、DMF(2.5mL)中、(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.100g,0.242mmol)、3−アセチル安息香酸(0.044g,0.269mmol)、HATU(0.104g,0.274mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.10mL,0.574mmol)を反応させて、所望の生成物(0.039g,35.4%)を得た。EI−MS m/z 460(M−H)
【0110】
実施例299
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミドの調製
実施例294に記載の一般的手順に従って、DMF(2.5mL)中、(2S)−4−{[3’−(アミノメチル)−4’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.108g,0.261mmol)、3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]安息香酸(0.074g,0.251mmol)、HATU(0.110g,0.290mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.10mL,0.574mmol)を反応させて、所望の生成物(0.1095g,76.0%)を得た。EI−MS m/z 590(M−H)
【0111】
調製7
スキーム7は、構造31を有する化合物を合成するための溶液相経路を示す。BOC保護ピペラジン26を用いてベンズアルデヒド25を還元的アミノ化することにより、3級アミン27を得た。ホウ酸トリメチルを用いてホウ素化することにより、ボロン酸28を生じた。さらに、市販のブロミド29と共に28を鈴木カップリングに付すことで、化合物30を得、これを順次適切なカルボン酸RCOHもしくはハロゲン化アシルとカップリングさせ、次いで、脱保護し、生成物31を得ることができた。
【0112】
スキーム7
【化24】

条件:a)NaB(OAc)H,DCM,室温,b)nBuLi,B(OMe),−78℃〜室温;c)(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)メチルアミン(29),Pd(PH,KCO,mw,150℃,20分;d)CHCl中のRCOH,TEA,EDC,TEAまたはRCOCl,HOBt,TEA,DCM;e)TFA.
【0113】
中間体26
(2S)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化25】

THF(200mL)中の(S)−2−メチルピペラジン(2g,20mmol)の溶液をn−BuLi(25mL,ヘキサン中の1.6M,40mmol)と室温で混合した。その溶液を30分間攪拌し、次いで、TBDMSCl(3.04g,20mmol)を加えた。その混合物をさらに1時間攪拌し、次いで、(Boc)O(5.2g,24mmol)をその溶液へ加えた。得られた混合物をさらに1時間攪拌し、次いで、HO(50mL)で希釈した。有機相を分け、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで、真空濃縮した。次いで、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィー(5%のMeOH/2%のNHOH/93%のCHCl)により、標記化合物を黄色油状物(3.7g,93%)として得た。LC/MS:m/z,201(M+H);H NMR(CDCl)1.26(3H,d),1.49(9H,s),2.1(1H,s),2.7(1H,m),2.85(1H,m),3.0(3H,m),3.8(1H,m),4.2(1H,m).
【0114】
中間体27
(2S)−4−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化26】

CHCl(5mL)中の(2S)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体26,100mg,0.5mmol)の溶液を、3−ブロモベンズアルデヒド(0.06mL,0.5mmol)およびNaB(OAc)H(0.16g,0.75mmol)と混合した。得られた混合物を12時間攪拌し、ジクロロメタン(30mL)で希釈し、次いで、ブライン(50mL)で洗浄した。有機相を集め、NaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。次いで、コンビフラッシュシステムを介して分離し、標記化合物(150mg,81%)を得た。LC/MS:m/z,369(M+H);H NMR(MeOD)1.26(3H,d),1.47(9H,s),2.0(1H,m),2.1(1H,m),2.6(1H,m),2.8(1H,m),3.1(1H,m),3.3(2H,s),3.4(1H,m),3.5(1H,m),3.8(1H,m),4.2(1H,m),4.88(1H,s),7.25(1H,m),7.3(1H,m),7.4(1H,m),7.55(1H,s).
【0115】
中間体28
{3−[((3S)−4−{[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}−3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}ボロン酸
【化27】

THF(4.9mL)中の(2S)−4−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体27,1.8g,4.9mmol)の溶液を、n−BuLi(3.7mL,ヘキサン中の1.6M,5.9mmol)と−78℃で混合し、次いで、30分間攪拌し、その後、B(OMe)(2.2mL,19.6mmol)を加えた。加えた後、得られた溶液を2時間以内で室温に加温した。次いで、その混合物を飽和水性NHCl溶液(10mL)と混合し、室温で25分間攪拌し、HO(5mL)で希釈し、次いで、EtO(2×30mL)で抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮し、粗標記化合物(1.7g,収量)を得た。LC/MS:m/z335(M+H);H−NMR(MeOD)(登録商標)1.24(d,3H),1.46(s,9H),2.00(m,1H),2.13(m,1H),2.68(d,1H),2.82(d,1H),3.12(m,1H),3.44(m,1H),3.56(m,1H),3.80(d,1H),4.18(m,1H),7.33(m,1H),7.38(m,1H),7.51(d,1H),7.59(s,1H).
【0116】
中間体30 (2S)−4−{[5’−(アミノメチル)−2’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化28】

ジオキサン/HO(10mL/3.3mL)中の[(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン塩酸塩(1.68g,7mmol)の溶液へ、{3−[((3S)−4−{[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}−3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}ボロン酸(中間体28,2.33g,7mmol),KCO(4.83,35mmol)およびPd(PPh(405mg,0.35mmol)を加えた。得られた混合物を圧力容器中、2時間、150℃に加熱し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈した。有機相を集め、次いで、水相をEtOAc(30mL)で抽出した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮した。残りをGilson分取用HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%のTFA(12分間にわたって、10/90〜90/10,v/v)で溶離させて精製し、標記化合物(1.08g,37%)を得た。LC/MS:m/z,414(M+H),1.83分間.
【0117】
実施例300
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド
【化29】

5mLのDCM中、(2S)−4−{[5’−(アミノメチル)−2’−フルオロ−3−ビフェニリル]メチル}−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体30,60mg,0.145mmol)の溶液へ塩化ベンゾイル(55mg,0.16mmol)を加え、次いで、TEA(0.05mL,0.3mmol)を加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで、0.5mLの飽和NaCOを加えることによりクエンチさせた。疎水性フリットを介して有機相を単離し、次いで、0.5mLのTFAを加えた。その混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を除去した後、残りを、Gilson逆相HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%のTFA(12分間にわたって、10/90〜70/30,v/v)で溶離させて精製し、標記化合物(16mg,12%)を得た。LC/MS:m/z,417(M+H),1.58分間.
【0118】
実施例301
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド
【化30】

CHCl(2.0mL)中の[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]安息香酸(36mg,0.121mmol)の溶液へ、(2S)−4−({6−[3−(アミノメチル)フェニル]−2−ピリジニル}メチル)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体30,50mg,0.13mmol)、TEA(0.04ml,0.3mmol)、EDC(36mg,0.19mmol)およびHOBt(18mg,0.14mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、0.5mLの飽和NaCO溶液を加えた。疎水性フリットを介して有機相を単離し、次いで、0.5mLのTFAを加え、次いで、室温で1時間攪拌した。溶媒を除去した後、残りを、Gilson逆相HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%のTFA(12分間にわたって、10/90〜70/30,v/v)で溶離させて精製し、標記化合物(26mg,36%)を得た。LC/MS:m/z,590(M+H),1.66分間.
【0119】
実施例302
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド
【化31】

CHCl(5mL)中の(2S)−4−({6−[3−(アミノメチル)フェニル]−2−ピリジニル}メチル)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体30,50mg,0.13mmol)の溶液へ、3−(フェニルカルボニル)安息香酸(1.5当量)、EDC(12mg,0.06mmol)、HOBT(1mg,0.006mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)を加えた。得られた混合物を12時間攪拌し、次いで、真空濃縮した。次いで、コンビフラッシュシステムを介して分離し、所望のアミドを得た。そのアミドをCHCl(2mL)中に溶解し、次いで、その溶液をTFA(0.7mL)と0℃で混合した。その混合物を周囲温度で一晩攪拌し、EtN(0.1mL)を用いて−78℃で希釈し、次いで、濃縮した。次いで、Gilson逆相HPLCを介して分離し、標記化合物(60mg,99%)を得た。LC/MS(ES) m/z 523(M+H)H NMR(MeOD)1.37(3H,d),3.05(1H,m),3.24(1H,m),3.46(1H,m),3.66(4H,m),4.37(2H,s),4.62(2H,s),7.19(1H,t),7.43(1H,m),7.56(5H,m),7.66(3H,m),7.72(1H,s),7.78(2H,d),7.93(1H,d),8.14(1H,d),8.3(1H,s).
【0120】
3−(フェニルカルボニル)安息香酸を適切な酸で置き換えたこと以外は実施例302と同様の方法を行って、表20に記載の化合物を調製した。
【化32】

表20
【表25】

【0121】
調製8
スキーム8に示すように、一般構造36のチオフェン誘導体を調製した。BOC保護ピペラジン26を用いてチオフェンカルボキサルデヒド誘導体32を還元的アミノ化することにより、3級アミン33を得た。さらに、市販のボロン酸34を用いて33をパラジウムカップリングすることにより、化合物35を得、これを順次、適切なカルボン酸RCOHとカップリングさせて、生成物36を得ることができた。
【0122】
スキーム8
【化33】


条件:a)NaB(OAc)H,DCM,室温,b)Pd(PH,KCO,mw,150℃,20分間.;c)CHCl、次いで、TFA中のRCOH,TEA,EDC,TEA,HOBt
【0123】
中間体33
(2S)−4−[(5−ブロモ−2−チエニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化34】

中間体27について記載の標準的手順に従って、(2S)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル26(1.0g,5mmol)を5−ブロモ−2−チオフェンカルバルデヒド32(0.96g,5mmol)と反応させて、標記化合物(1.43g,76%)を得た。LCMS:m/z,375(M+H),1.63分間.
【0124】
中間体35
(2S)−4−({5−[3−(アミノメチル)フェニル]−2−チエニル}メチル)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化35】

ジオキサン/HO(10mL/3.3mL)中の[3−(アミノメチル)フェニル]ボロン酸塩酸塩34(325mg,1.2mmol)の溶液へ、(2S)−4−[(5−ブロモ−2−チエニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸(中間体33,450mg,1.2mmol)、KCO(828mg,6.0mmol)およびPd(PPh(70mg,0.06mmol)を加えた。得られた溶液をマイクロ波反応装置にて150℃で20分間照射し、次いで、EtOAc(5mL)で抽出した。有機相を集め、次いで、水相をEtOAc(2×5mL)で希釈した。有機相を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮した。残りをGilsonHPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%のTFA(12分間にわたって、10/90〜90/10,v/v)で溶離させて精製し、標記化合物(200mg,42%)を得た。LC/MS:m/z,402(M+H),1.24分間.
【0125】
実施例305
N−{[3−(5−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−チエニル)フェニル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド
【化36】

CHCl(3.0mL)中の1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボン酸(12mg,0.075mmol)の溶液へ、(2S)−4−({5−[3−(アミノメチル)フェニル]−2−チエニル}メチル)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体35,30mg,0.075mmol)、TEA(0.05ml,0.4mmol)、EDC(22mg,0.113mmol)およびHOBt(11mg,0.083mmol)を加えた。その反応混合物を室温で15時間攪拌し、次いで、1mLの飽和NaCOを加えた。有機相をNaSOで乾燥させ、次いで、濾過した。その濾液を1mLのTFAと混合し、次いで、室温で1時間攪拌した。溶媒を除去した後、残りをGilson逆相HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%のTFA(12分間にわたって、10/90〜70/30,v/v)で溶離させて精製し、標記化合物(31mg,73%)を得た。LC/MS:m/z,350(M+H),1.58分間.
【0126】
1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボン酸を適切な酸で置き換えること以外は実施例305と同様の方法を行って、表21に記載の化合物を調製した。
【化37】

表21
【表26】

【0127】
調製9
スキーム9に示すように、一般構造40のピリジン誘導体を調製した。BOC保護ピペラジン26を用いてピリジンカルボキサルデヒド誘導体37を還元的アミノ化することにより、3級アミン38を得た。さらに、市販のボロン酸34と共に38をパラジウムカップリングさせることにより、化合物39を得、これを順次、適切なカルボン酸RCOHとカップリングさせて、生成物40を得ることができた。
【0128】
スキーム9
【化38】

条件:a)NaB(OAc)H,DCM,室温,b)Pd(PH,KCO,mw,150℃,20分間.;c)CHCl、次いで、TFA中のR1COH,TEA,EDC,TEA,HOBt
【0129】
中間体38
(2S)−4−[(6−ブロモ−2−ピリジニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化39】

中間体27について記載の標準的手順に従って、(2S)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル26(1.0g,5mmol)を5−ブロモ−2−チオフェンカルバルデヒド37(0.96g,5mmol)と反応させて、標記化合物(1.43g,76%)を得た。LC/MS:m/z,375(M+H),1.63分間.
【0130】
中間体39
(2S)−4−({6−[3−(アミノメチル)フェニル]−2−ピリジニル}メチル)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化40】

中間体35について記載の標準的手順に従って、(2S)−4−[(6−ブロモ−2−ピリジニル)メチル]−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体38,430mg,1.16mmol)を[3−(アミノメチル)フェニル]ボロン酸34(314mg,1.16mmol)と反応させて、標記化合物(420mg,92%)を得た。LC/MS:m/z,397(M+H),1.22分間.
【0131】
実施例309
3−アセチル−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド
【化41】

CHCl(2.0mL)中の3−アセチル安息香酸(21mg,0.13mmol)の溶液へ、(2S)−4−({6−[3−(アミノメチル)フェニル]−2−ピリジニル}メチル)−2−メチル−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体39,50mg,0.13mmol)、TEA(0.04mL,0.3mmol)、EDC(36mg,0.19mmol)およびHOBt(18mg,0.14mmol)を加えた。その反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いで、0.5mLの飽和NaCOを加えた。疎水性フリットを介して有機相を単離し、次いで、0.5mLのTFAを加え、次いで、室温で1時間攪拌した。溶媒を除去した後、残りをGilson逆相HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%のTFA(12分間にわたって、10/90〜70/30,v/v)で溶離させて精製し、標記化合物(10mg,10%)を得た。LC/MS:m/z,443(M+H),1.20分間.
【0132】
3−アセチル安息香酸を適切な酸で置き換えること以外は実施例309と同様の方法を行って、表22に記載の化合物を調製した。
【化42】

【0133】
表22
【表27】

【0134】
調製10
スキーム10に示すように、一般構造45の誘導体を調製した。ベンジルブロミド誘導体41を用いてBOC保護ピペラジン42をモノアルキル化し、次いで、強塩基条件下、得られたブロミドをホウ酸トリメチルでホウ素化することにより、対応するボロン酸43を得た。さらに、3−ブロモベンゾニトリルと一緒に43をパラジウムカップリングさせ、次いで、ニトリル部分を還元することにより、化合物44を得た。順次、化合物44を適切なカルボン酸RCOHとカップリングさせ、次いで、脱保護し、生成物45を得ることができた。
【0135】
スキーム10
【化43】

条件:a)TEA,CHCN,還流,16時間;b)n−BuLi,B(OMe),THF,−70℃;c)Pd(PH,KCO,ジオキサン/水,mw,150℃,15分間.;d)BH,THF,還流,1時間;e)RCOH、PyBOPもしくはHATU、次いで、TFA
【0136】
中間体40:4−[(3−ブロモフェニル)メチル]−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化44】

アセトニトリル(30mL)中の3−ブロモベンジルブロミド(6g,24mmol)およびBocピペラジン(4.06g,12mmol)の溶液をトリエチルアミン(3.36mL,24mmol)で処理した。得られた混合物を16時間加熱還流した。室温に冷却した後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)で処理し、次いで、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、次いで、真空濃縮した。残りを、シリカ(100g)上のクロマトグラフィーにより、酢酸エチル/シクロヘキサンで溶離させて精製し、標記化合物(6.95g,81.25%)を得た。LC/MS:m/z,355,357(M+H),2.40分間.
【0137】
中間体41:{3−[(4−{[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}ボロン酸
【化45】

THF(20mL)中の4−[(3−ブロモフェニル)メチル]−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(6.55g,18.5mmol)の溶液へ、−70℃で、10分間にわたって、n−ブチルリチウム(15.4mL,ヘキサン中の2.5Mの溶液,38.5mmol)を滴下して加えた。30分間その温度で攪拌した後、得られたオレンジ色溶液をホウ酸トリメチル(8.02g,77mmol)で処理した。次いで、その反応混合物を室温まで温めておき、次いで、飽和塩化アンモニウム(15mL)でクエンチした。溶媒を真空除去し、次いで、残りを酢酸エチル(20mL)および水(20mL)の間で分けた。水相を分け、さらに酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥し、次いで、真空蒸発させて、標記化合物(5g,84%)を得た。これをさらに精製することなく、4−[(3’−シアノ−3−ビフェニリル)メチル]−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの調製に直接用いた。LC/MS:m/z,321(M+H),1.91分間.
【0138】
中間体42:4−[(3’−シアノ−3−ビフェニリル)メチル]−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化46】

ジオキサン/水(3:1,4mL)中の{3−[(4−{[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}ボロン酸(1g,3.1mmol)、3−ブロモベンゾニトリル(0.56g,3.1mmol)、炭酸カリウム(1.725g,12.5mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(180mg)の混合物をチューブ中に密封し、次いで、マイクロ波用容器中、150℃で15分間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水(25mL)で希釈し、次いで、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、次いで、真空濃縮した。得られた粗残渣をシリカ(100g)上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによりさらに精製し、標記化合物(0.9g,76%)(純度 ca 75%)を得た。LC/MS:m/z,378(M+H),2.57分間.
【0139】
中間体43
4−{[3’−(アミノメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化47】

THF(30mL)中の4−[(3’−シアノ−3−ビフェニリル)メチル]−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(4.5g,11.9mmol)の溶液を、THF(47.7mL,THF中の1M,47.7mmol)中のボランで処理し、次いで、得られた混合物を1時間加熱還流した。室温に冷却した後、その反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチし、次いで、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO)、真空濃縮し、残りをシリカ(100g)上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(1.1g,24.2%)を得た。LC/MS:m/z,382(M+H),1.86分間.
【0140】
実施例315:3−(アミノスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド
PyBOP(200mLのDMF中、0.08mmol)、{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミン(200mLのDMF中、44mmol)およびDIPEA(30mL)の混合物を3−(アミノスルホニル)安息香酸(70mmol)に加えた。得られた混合物を16時間室温で攪拌し、次いで、溶媒を真空除去した。残りをメタノール中に溶解し、次いで、SPEカートリッジ(SCX,500mg)中にロードし、MeOHで洗浄し、次いで、MeOH中のNHの2M溶液で溶離することにより精製した。NHフラクションを集め、次いで、真空蒸発させ、ガムを得、これを1:1のCHCl/TFA(0.5mL)中に溶解させた。2時間攪拌した後、溶媒を真空除去し、次いで、残りをMeOH中に溶解させた。溶液をSPEカートリッジ(SCX,500mg)中にロードし、MeOHで洗浄し、次いで、2MのNH/MeOHで溶離させることにより、化合物の遊離塩基を得た。アンモニアフラクションを集め、次いで、溶媒を真空除去し、標記化合物(14.3mg,70%)を得た。LC/MS:m/z,465(M+H),2.29分間.
【0141】
3−(アミノスルホニル)安息香酸を適切な酸に置き換えること以外は実施例315と同様の方法を行って、表23に記載の化合物を調製した。
【化48】

【0142】
表23
【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【0143】
実施例345:2−(4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アセトアミドトリフルオロアセテート
DMF(200mL)中の(4−オキソ−4,5ジヒドロ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)酢酸(0.1mmol)の溶液へ、DMF(100mL)中のHATU(0.1mmol)の溶液を加え、次いで、DIPEA(50mL)を加えた。室温で10分間攪拌した後、その混合物を、DMF(200mL)中の{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミン(0.075mmol)の溶液で処理した。3日間攪拌した後、溶媒を真空除去した。残りをメタノール中に溶解し、次いで、SPEカートリッジ(SCX,500mg)中にロードし、MeOH(5mL)で洗浄し、次いで、MeOH(5mL)中のNHの2M溶液で溶離させることにより精製した。溶媒を真空除去し、次いで、得られたガムを1:1のCHCl/TFA(0.5mL)中に溶解した。2時間攪拌した後、溶媒を真空除去し、粗残渣を得、これをMDAPによりさらに精製し、標記化合物をTFA塩(3.8mg,10%)として得た。LC/MS:m/z,408(M+H),2.18分間.
【0144】
(4−オキソ−4,5ジヒドロ−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)酢酸を適切な酸で置き換えること以外は実施例345と同様の方法を行って、表24に記載の化合物を調製した。
【化49】

【0145】
表24
【表33】

【0146】
実施例349:N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
PyBOP(200mLのDMF中、0.08mmol)、{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミン(200mLのDMF中、44mmol)およびDIPEA(30mL)の混合物を1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸(0.07mmol)に加えた。得られた混合物を16時間室温で攪拌し、次いで、溶媒を真空除去した。残りをメタノール中に再溶解させ、次いで、SPEカートリッジ(SCX,500mg)中にロードし、MeOH(5mL)で洗浄し、次いで、MeOH(5mL)中のNHの2M溶液で溶離させることにより精製した。NHフラクションを集め、真空蒸発させ、ガムを得、これを1:1のCHCl/TFA(0.5mL)中に再溶解させた。2時間攪拌した後、溶媒を真空除去し、次いで、残りをMDAPにより精製し、所望の化合物をTFA塩として得た。その塩をSPEカートリッジ(SCX,500mg)中にロードし、MeOHで洗浄し、次いで、2MのNH/MeOHで溶離させることにより、化合物の遊離塩基を得た。アンモニアフラクションを集め、次いで、溶媒を真空除去し、標記化合物(11.1mg,65%)を得た。LC/MS:m/z,391(M+H),2.04分間.
【0147】
1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル酢酸を適切な酸で置き換えること以外は実施例349と同様の方法を行って、表25に記載の化合物を調製した。
【化50】

【0148】
表25
【表34】

【表35】

【0149】
省略形
BOC tert−ブチルオキシカルボニル
DCM ジクロロメタン
DIC 1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP ジメチルアミノピリジン
DME ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMHB 2,6−ジメトキシ−4−ポリスチレンベンジルオキシ−ベンズアルデヒド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
ESI エレクトロスプレーイオン化
EI−MS エレクトロスプレーイオン化−質量分析
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムフルオロホスフェート
HOAc 酢酸
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LC/MS 液体クロマトグラフィー/質量分析
MDAP 質量特異的自動分取
mw マイクロ波
NMP 1−メチル−2−ピロリジノン
NMR 核磁気共鳴
rt 室温
SPE 固相抽出
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0150】
生物学的実施例
mAChRにおける本発明の化合物の阻害効果を以下のインビトロおよびインビボアッセイにより測定する:
【0151】
カルシウム動員による受容体活性化の阻害分析:
1)384−ウェルFLIPRアッセイ
ヒトMムスカリン性アセチルコリン受容体を安定に発現しているCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞株を、10%のFBS、2mMのグルタミンおよび200ug/mlのG418を加えたDMEM中で成長させる。酵素もしくはイオンキレート化による方法のいずれかを用いるアッセイに備えて、管理およびプレート用の細胞を剥離する。FLIPR(蛍光イメージングプレートリーダー)アッセイの前日、細胞を剥離し、再懸濁し、カウントし、次いで、50ul容量で、384ウェルあたり20,000細胞を与えるようにプレートする。アッセイプレートはブラッククリアーボトムプレート、BectonDickinsonカタログ番号35 3962である。組織培養インキュベーター中、プレートした細胞を一晩37℃でインキュベーションした次の日にアッセイを行う。アッセイを行うために、培地を吸引し、次いで、細胞を1×アッセイバッファー(145mMのNaCl、2.5mMのKCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES、1.2mMのMgCl、2.5mMのCaCl、2.5mMのプロベネシド(pH7.4.)で洗浄する。次いで、細胞を50ulのFluo−3色素(アッセイバッファー中、4uM)と一緒に60〜90分間37℃でインキュベーションする。カルシウム感受性色素により、細胞は、細胞内カルシウム貯蔵からのカルシウムの放出を介するリガンドに応答する、蛍光における増大を示すことが可能となる。細胞は、アッセイバッファーで洗浄し、次いで、50ulのアッセイバッファー中に再懸濁した後に、実験に用いる。試験化合物およびアンタゴニストを25ul容量で加え、次いで、37℃で5〜30分間インキュベーションする。次いで、今度は、アゴニスト攻撃、アセチルコリンを用いて、各ウェルに2度目の添加を行う。それを、FLIPR装置に、25ul容量で加える。蛍光単位における変化によりカルシウム応答を測定する。阻害剤/アンタゴニストの活性を測定するために、アセチルコリンリガンドをEC80濃度で加え、次いで、用量応答希釈曲線を用いて、アンタゴニストIC50を測定することができる。Mについて用いた対照アンタゴニストはアントロピンである。
【0152】
2)96−ウェルFLIPRアッセイ
既に記載されているように、受容体活性化カルシウム動員をモニタリングすることにより、CHO細胞上で発現されているmAChRの刺激を分析した。96ウェルブラックウォール/クリアーボトムプレート中に、M mAChRを安定に発現しているCHO細胞をプレートした。18〜24時間後、培地を吸引し、次いで、100μlのローディング培地(Earl’s塩,0.1%のRIA−グレードのBSA(Sigma,St.Louis MO)および4μMのFluo−3−アセトキシメチルエステル蛍光指示色素(Fluo−3 AM,Molecular Probes,Eugene,OR)を加えたEMEM)と交換し、次いで、37℃で1時間インキュベーションした。次いで、色素を含有する培地を吸引し、新鮮な培地(Fluo−3 AMなし)と交換し、次いで、細胞を37℃で10分間インキュベーションした。次いで、細胞を3回洗浄し、100μlのアッセイバッファー(0.1%のゼラチン(Sigma)、120mMのNaCl、4.6mMのKCl、1mMのKHPO、25mMのNaHCO、1.0mMのCaCl、1.1mMのMgCl、11mMのグルコース、20mMのHEPES(pH7.4))中、37℃で10分間インキュベーションした。50μlの化合物(アッセイ中、1×10−11〜1×10−5M最終)を加え、そのプレートを37℃で10分間インキュベーションした。次いで、プレートを蛍光強度プレートリーダー(FLIPR,Molecular Probes)中にセットし、そこで、色素をローディングした細胞を、6ワットのアルゴンレーザーからの励起光(488nm)に曝した。0.1%のBSAを含有するバッファー中に調製した50μlのアセチルコリン(0.1〜10nM最終)を50μl/秒で加えることにより、細胞を活性化した。サイトゾルのカルシウム濃度における変化としてモニタリングされるカルシウム動員を、566nmの発光強度における変化として測定した。発光強度における変化は、サイトゾルのカルシウムレベルに直接関連付けられる。同時に、冷却CCDカメラを用いて、全96ウェルから放出された蛍光を測定する。データポイントを毎秒集める。次いで、GraphPad PRISMソフトウェアを用いて、データをプロットし、解析する。
【0153】
メタコリンが誘導する気管支収縮
覚醒、無拘束のBalbCマウス(各群、n=6)において、メタコリンに対する気道応答性を測定した。圧プレスチモグラフィを用いて、メタコリンでの気管支の攻撃の間に生じる気道抵抗の変化と相関関係にあることが分かっている、ポウズの増大(Penh)、すなわち、単位のない尺度を測定した。50μlのビヒクル(10%のDMSO)中の50μlの化合物(0.003〜10μg/マウス)を用いてマウスの鼻腔内を予め処置し、次いで、プレスチモグラフィチャンバー内に置いた。そのチャンバー内で、一旦、マウスを10分間平衡状態とし、その後、5分間のベースラインPenh測定を行った。次いで、メタコリン(10mg/ml)のエアロゾルを用いて2分間マウスを攻撃した。メタコリンエアロゾルの攻撃開始から7分間連続してPenhを記録し、その後5分間攻撃を続けた。GraphPad PRISMソフトウェアを用いて、各マウスについてのデータを解析し、プロットした。
【0154】
本化合物は、気道障害、例えば、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、慢性呼吸器閉塞、肺線維症、肺気腫およびアレルギー性鼻炎を含むがこれらに限定されない様々な適応症を処置するために有用である。
【0155】
処方−投与
従って、本発明はさらに、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理機能誘導体(例えば、塩およびエステル)および医薬上許容される担体もしくは賦形剤ならびに所望により1またはそれ以上の他の治療成分を含む医薬処方を提供する。
【0156】
以後、用語「活性成分」は、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理機能誘導体を意味する。
【0157】
式(I)の化合物は、口もしくは鼻を介して吸入投与され得る。
【0158】
吸入による肺への局所送達用のドライパウダー組成物は、吸入器もしくは粉末吸入器における使用のために、例えば、ゼラチンのごときカプセル剤およびカートリッジ中、またはラミネートアルミホイルのごときブリスター中にて提供されてもよい。一般的に、粉末ブレンド処方は、本発明の化合物を吸入するためのパウダーミックスおよび適当な粉末基剤(担体/希釈剤/賦形剤物質)、例えば、モノ−、ジ−もしくはポリ−サッカライド(例えば、ラクトースもしくはデンプン)、有機もしくは無機塩(例えば、塩化カルシウム、リン酸カルシウムもしくは塩化ナトリウム)、多価アルコール(例えば、マンニトール)またはその混合物、或いは、1種もしくはそれ以上の添加物質を含有し、かかるブレンド処方に配合された添加剤は、以下に示されるように、処方もしくはその混合物の化学的および/または物理的安定性もしくは性能を改善する。ラクトースの使用が好ましい。一般的に、各カプセル剤もしくはカートリッジは、所望により他の治療活性成分と組み合わせて、20μg〜10mgの式(I)の化合物を含んでもよい。或いは、本発明の化合物は、賦形剤を用いることなく提供されてもよく、または共沈もしくはコーティングなどにより、化合物、所望により他の治療活性物質および賦形剤物質を含む粒子に処方されてもよい。
【0159】
適当には、医薬ディスペンサーは、リザーバードライパウダー吸入器(RDPI)、複数回投与用ドライパウダー吸入器(MDPI)および一定用量吸入器(MDI)からなる群より選択される型である。
【0160】
リザーバードライパウダー吸入器(RDPI)により、乾燥粉末形態の複数の(定量されていない用量の)医薬を含むために適するリザーバー形態のパックを有し、およびリザーバーからデリバリー位置までの医薬用量を計量するための手段を含む吸入器が意味される。計量手段は、例えば、計量カップまたは穴あきプレートであってもよく、カップがリザーバーからの医薬で充填されてもよい初めの位置から、定量された医薬用量を患者が吸入に利用できる第2の位置を可動する。
【0161】
複数回投与用ドライパウダー吸入器(MDPI)により、乾燥粉末形態の医薬を投与するために適する吸入器が意味され、ここで、医薬は、複数の一定用量(またはその部分)の医薬を含む(またはそうでなければ、それをもたらす)複数回投与用パック中に含まれる。好ましい一の態様において、担体はブリスターパックの形態であるが、例えば、カプセル剤ベースのパック形態か、または、その上に薬剤がプリント、ペイントおよび真空密閉を含む任意の適当な方法により塗布されている担体とすることもできる。
【0162】
処方は予め定量され得るか(例えば、ディスカスのように。GB 2242134を参照のこと。またはディスクヘイラーについては、GB 2178965、2129691および2169265を参照のこと)または使用時に定量され得る(例えばタービュヘイラーのように。EP 69715を参照のこと)。単位用量デバイスの一例は、ロタヘイラー(GB 2064336を参照のこと)である。吸入デバイス、ディスカスは、間隔を置いた多数のくぼみを有するベースシート、および密閉および剥離可能なリッドシートからなる伸縮性ストリップを含み、多数の容器を特徴としており、各容器は好ましくはラクトースと組み合わさっている式(I)の化合物を含む吸入用処方を有する。好ましくは、ストリップは十分に弾力があり、ロールに巻き取られる。好ましくは、リッドシートおよびベースシートは互いに封着できないリーディングエンド部分をもつが、少なくともそのリーディングエンド部分の1つは、巻き取り手段に付着するように作られている。また好ましくは、ベースとリッドのシート間の密封はシート全幅に伸びる。好ましくは、リッドシートはベースシートの一方の末端から縦方向にはがされてもよい。
【0163】
一の態様において、複数投与用パックは、乾燥粉末形態の医薬を封じ込めるための複数のブリスターを含むブリスターパックである。典型的に、ブリスターは、そこからの医薬の放出を容易にするために、規則的に並べられる。
【0164】
一の態様において、複数回投与用ブリスターパックは、ディスク型ブリスターパック上に通常円形に並べられた複数のブリスターを含む。別の態様において、複数回投与用ブリスターパックは、例えばストリップまたはテープを含む、伸縮形態である。
【0165】
好ましくは、複数回投与用ブリスターパックは、互いに剥離可能に固定された2つの部材の間で定められる。米国特許第5,860,419号、第5,873,360号および第5,590,645号は、この一般型の医薬パックを記載している。この態様において、通常、デバイスは該2部材を剥離し、各薬剤を封入するための剥離手段を含むオープニングステーションを備えている。適当には、シート全長にわたる多数の薬剤容器を特徴とする、剥離可能部分が伸縮性シートであるデバイスが用いられ、またこのデバイスは各容器に順に番号をつけるインデックス手段を備えている。より好ましくは、シートの一方が多数のくぼみを有するベースシートであり、他方のシートがリッドシートであるデバイスが用いられ、各くぼみおよびリッドシートの隣接部分を1容器と定義する。該デバイスはオープニングステーションでリッドおよびベースシートを引き離す駆動手段を含む。
【0166】
一定用量吸入器(MDI)により、エアロゾル形態の医薬を投与するために適当な医薬ディスペンサーが意味され、ここで、医薬は、噴霧剤ベースのエアロゾル医薬処方を含むために適切なエアロゾル容器中に含まれる。典型的に、エアロゾル容器は、エアロゾル形態の医薬処方を患者へ放出するために、定量バルブ、例えばスライドバルブを備えている。エアロゾル容器は一般的に、予め定量した医薬が1作動でバルブから供給されるように設計されており、該容器は、容器固定時にはバルブを押し、またはバルブ固定時には容器を押すことにより開けられる。
【0167】
吸入による肺への局所送達のためのスプレー組成物は、例えば、水溶液または懸濁液として処方されてもよく、または適当な液状噴霧剤と一緒に、一定用量吸入器のごとき加圧式パックから送達されるエアロゾルとして処方されてもよい。吸入に適するエアロゾル組成物は、懸濁液または溶液のいずれかであり得、および一般的には、所望により別の治療活性成分および適当な噴霧剤、例えば、フルオロカーボンまたは水素含有クロロフルオロカーボンまたはそれらの混合物、特に、ヒドロフルオロアルカン、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラ−フルオロエタン、特に、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパンまたはそれらの混合物と組み合わせた、式(I)の化合物を含む。二酸化炭素または他の適当な気体が噴霧剤として用いられてもよい。エアロゾル組成物は賦形剤不含であってもよく、または所望により当業者によく知られているさらなる処方の賦形剤、例えば、オレイン酸またはレシチンなどの界面活性剤、およびエタノールなどの共溶媒を含んでもよい。加圧された処方は、一般的に、バルブ(例えば、定量バルブ)で閉鎖され、およびマウスピースを備えたアクチュエーターに取り付けられたキャニスター中に保持され得る。
【0168】
吸入投与のための医薬は、望ましくは、粒径を制御される。肺への局所送達のための気管支系への吸入のために最適な空気力学的粒径は、通常、1〜10μm、好ましくは、2〜5μmである。肺への全身投与を成し遂げるための肺胞領域への吸入のために最適な空気力学的粒径は、約0.5〜3μm、好ましくは、1〜3μmである。末梢気道に到達させるために吸入される場合、20μmよりも大きい空気力学的粒径を有する粒子は、一般的に、大きすぎる。処方の空気力学的粒径の平均は、例えば、カスケードインパクションにより測定されてもよい。幾何学的な粒径の平均は、例えばレーザー回折、光学的手段により測定されてもよい。
【0169】
所望の粒径を成し遂げるために、生じる活性成分の粒子の大きさを、慣用的な手段、例えば、結晶化制御、微粒子化またはナノミリングにより、減じてもよい。所望のフラクションは、空気分級により分けられてもよい。或いは、所望の大きさの粒子は、例えばスプレー乾燥により直接形成されてもよく、スプレー乾燥のパラメーターを制御して、所望の大きさの範囲の粒子を生じる。好ましくは、粒子は結晶であり得るが、非晶物質も所望により用いられてもよい。ラクトースのごとき賦形剤が用いられる場合、一般的に、賦形剤の粒径は本発明内の吸入用医薬よりもはるかに大きいものであり得、その結果、「粗い」担体は呼吸に適さない。賦形剤がラクトースである場合、それは典型的には、粉砕ラクトースとして配合され得、ここで、ラクトース粒子の多くとも85%が60〜90μmのMMDを有し、および少なくとも15%が15μm未満のMMDを有し得る。担体に加えて、乾燥粉末混合物中のさらなる添加物質は、呼吸に適する、すなわち、空気力学的には10ミクロン未満であってもよく、または呼吸に適さない、すなわち、空気力学的には10ミクロン以上であってもよい。
【0170】
用いられてもよい適当な添加物質は、アミノ酸、例えば、ロイシン;水可溶性または水不溶性、天然または合成の界面活性剤、例えば、レシチン(例えば、大豆レシチン)および固体脂肪酸(例えば、ラウリン酸、パルミチン酸およびステアリン酸)およびそれらの誘導体(例えば、塩およびエステル);ホスファチジルコリン;糖エステルを含む。添加物質は、着色剤、味のマスキング剤(例えば、サッカリン)、静電防止剤、滑沢剤(例えば、PCT公開番号WO 87/905213を参照のこと。該教示内容は出典明示により本発明の一部となる)、化学安定化剤、バッファー、防腐剤、吸収促進剤および当業者に知られている他の物質を含んでもよい。
【0171】
徐放性コーティング物質(例えば、ステアリン酸またはポリマー、例えばポリビニルピロリドン、ポリ乳酸)も、活性物質または活性物質を含む粒子上にて用いられてもよい(例えば、米国特許第3,634,582号、独特許第1,230,087号、独特許第1,381,872号を参照のこと。該教示内容は出典明示により本発明の一部となる)。
【0172】
鼻腔内スプレーは、水性または非水性ビヒクルと一緒に、増粘剤、pHを調節するためのバッファー塩もしくは酸もしくはアルカリ、等張化剤または抗酸化剤のごとき剤を添加して、処方されてもよい。
【0173】
ネブライザーによる(nebulation)吸入のための溶液は、水性ビヒクルと一緒に、酸もしくはアルカリ、バッファー塩、等張化剤または抗菌剤のごとき剤を添加して、処方されてもよい。それらは、濾過またはオートクレーブ中での加熱により滅菌されてもよく、或いは非滅菌製品として提供されてもよい。
【0174】
好ましい単位投与処方は、前記したような有効量の活性成分またはその適切なフラクションを含むものである。
【0175】
本明細書中にて引用した、特許および特許出願を含め、全ての文献は、出典明示によりその全てが本明細書の一部となる。
【0176】
上記記載は、その好ましい実施態様を含め、本発明を十分に開示する。本明細書中にて具体的に開示された実施態様の修飾および改善は、添付の特許請求の範囲内である。さらなる記載がなくとも、当業者は上記記載を用いて、本発明を最大限に利用できるものと考えられる。故に、本明細書中の実施例は単なる例示と解釈されるべきであり、および本発明の範囲を決して限定しない。独占的な特性または特権が主張される本発明の実施態様は、添付の特許請求の範囲にて定義の通りである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下に示す式I:
【化1】

[式中、
ArおよびArは独立して、置換されていてもよいフェニルおよび置換されていてもよい単環ヘテロアリールからなる群より選択され;
R6は、NR7R8であるか、或いは、置換されていてもよい飽和もしくは部分飽和の4〜10員環系であり、その1またはそれ以上の環は、1またはそれ以上の2級もしくは3級窒素を含み、かつ1またはそれ以上のOもしくはSを含んでいてもよく;
Xは、C(R1)またはC(O)であり;ここで、XがC(R1)の場合、mは0〜3の整数であり;XがC(O)の場合、mは1であり;
pは、0〜2の整数であり;
nは、0〜3の整数であり;
Yは、C(O)、S(O)、HNC(O)またはOC(O)であり;ここで、qは1もしくは2であり;
R1およびR2は独立して、水素、置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよい複素環、置換されていてもよい複素環アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R3は、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリールアルキルおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;ここで、置換されている場合、一つの基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)m’1−10アルキル、C(O)R4、C(O)NR4R5;C(O)OH;S(O)NR4R5、NHC(O)R4、NHS(O)R4、C1−10アルキル、アルケニル、ハロ置換C1−10アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択される1またはそれ以上のラジカルで置換され、ここで、これらのアリールもしくはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)m’1−10アルキル、C1−10アルキルもしくはハロ置換C1−10アルキルで1〜2回置換されていてもよく;およびm’は0、1もしくは2であり;
R4およびR5は独立して、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;またはR4およびR5はそれらが結合している窒素と一緒になって、OおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成し;
R7およびR8は独立して、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、置換されていてもよい複素環および置換されていてもよい複素環アルキルからなる群より選択されるか;またはR7およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって、O、NおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成する]
の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
ArおよびArが独立して、置換されていてもよいフェニルおよび置換されていてもよい単環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R6が、置換されていてもよい飽和もしくは部分飽和の4〜10員環系であり、その1またはそれ以上の環が、1またはそれ以上の2級もしくは3級窒素を含む;
XがC(R1)であり、mが0〜3の整数である;
pが2である;
nが1〜3の整数である;
YがC(O)またはS(O)であり;ここで、qが1または2である;
R1が水素である;
R2が、水素、置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよい複素環、置換されていてもよい複素環アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
R3が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルおよび置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキルからなる群より選択され;ここで、置換されている場合、一つの基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)m’1−10アルキル、C(O)R4、C(O)NR4R5;C(O)OH;S(O)NR4R5、NHC(O)R4、NHS(O)R4、C1−10アルキル、アルケニル、ハロ置換C1−10アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択される1またはそれ以上のラジカルで置換されており、ここで、これらのアリールまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)1−10アルキル、C1−10アルキルまたはハロ置換C1−10アルキルで1〜2回置換されていてもよく;およびm’は0、1または2である;
R4およびR5が独立して、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;またはR4およびR5はそれらが結合している窒素と一緒になって、OおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成する;
R7およびR8が独立して、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、置換されていてもよい複素環および置換されていてもよい複素環アルキルからなる群より選択されるか;またはR7およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって、O、NおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成する:
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項3】
ArおよびArが独立して、置換されていてもよいフェニルおよび置換されていてもよい単環ヘテロアリールからなる群より選択される;
R6が、置換されていてもよい飽和もしくは部分飽和の5〜8員環系であり、ここで、その1またはそれ以上の環は、1またはそれ以上の2級もしくは3級窒素を含む;
XがC(R1)である;
R1が水素である;
pが2である;
mが1である;
nが1である;
YがC(O)またはS(O)であり;ここで、qは1または2である;
R2が、水素、置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよい複素環、置換されていてもよい複素環アルキル、置換されていてもよいアリールアルキルおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;
R3が、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルおよび置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキルからなる群より選択され;ここで、置換されている場合、一つの基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシ置換C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、S(O)1−10アルキル、C(O)R4、C(O)NR4R5;C(O)OH;S(O)NR4R5、NHC(O)R4、NHS(O)R4、C1−10アルキル、アルケニルおよびハロ置換C1−10アルキルからなる群より選択される1またはそれ以上のラジカルで置換され;ここで、m’は0、1または2である;
R4およびR5が独立して、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリールおよび置換されていてもよいヘテロアリールアルキルからなる群より選択されるか;またはR4およびR5はそれらが結合している窒素と一緒になって、OおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成する;
R7およびR8が独立して、水素、置換されていてもよいC1−10アルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキル、置換されていてもよいC−C10シクロアルキルアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、置換されていてもよい複素環および置換されていてもよい複素環アルキルからなる群より選択されるか;またはR7およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって、O、NおよびSから選択されるさらなる1個のヘテロ原子を含んでいてもよい5〜7員環を形成する;
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項4】
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−プロパノイルベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(2−オキソプロピル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−フルオロ−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−(メチルオキシ)−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}オクタンアミド・テトラキス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(エチルオキシ)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(メチルスルホニル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(メチルスルホニル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−クロロ−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
(E)−2−フェニル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}エテンスルホンアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(1R,4R)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(メチルオキシ)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
4−(メチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンゼンスルホンアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(4−アセチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・トリフルオロアセテート;
N−({3’−[(2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−アミノ−1−ピロリジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−ピロリジニルアミノ)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−アセチル−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド;
3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
2−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
3−[(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
1−メチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−カルボキサミド;
3−[(2−ヒドロキシエチル)オキシ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[アセチル(メチル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−エチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
3−[(2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
{3−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]フェニル}酢酸メチル;
3−(3−アミノ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
2’−メチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−3−ビフェニルカルボキサミド;
3−[(メチルアミノ)スルホニル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
N−メチル−N’−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゼンジカルボキサミド;
3−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(メチルスルホニル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−シアノ−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2−(3−ピリジニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド;
3−アセチル−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
3−アセチル−N−{[3−(5−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−チエニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・トリフルオロアセテート;
3−(ヒドロキシメチル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゼンジカルボキサミド;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−8−キノリンカルボキサミド;
3−(アミノスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−{[3−(6−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−2−ピリジニル)フェニル]メチル}ベンズアミド・トリフルオロアセテート;
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−6−(1H−ピロール−1−イル)−3−ピリジンカルボキサミド;および
3−[(アミノカルボニル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその任意の他の医薬上許容される塩もしくは塩以外の形態。
【請求項5】
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−オキソ−2,3ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−プロパノイルベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(2−オキソプロピル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−フルオロ−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({6−(メチルオキシ)−3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−[(3’−{[(3R)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−フルオロ−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−[(6−(メチルオキシ)−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[6−フルオロ−4’−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(エチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−アセチル−N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルオキシ)−N−({3’−[(3−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−ビフェニリル}メチル)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[4’,6−ジフルオロ−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[6−(メチルオキシ)−3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−(メチルスルホニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}オクタンアミド・テトラキス(トリフルオロアセテート);
N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド・ビス(トリフルオロアセテート);
3−{[({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)アミノ]カルボニル}安息香酸メチル・ビス(トリフルオロアセテート);
3−シアノ−N−{[3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−6−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−({3’−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメチル]−3−ビフェニリル}メチル)−3−(エチルオキシ)ベンズアミド・ビス(トリフルオロアセテート);
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−アセチル−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−(エチルオキシ)−N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−3−(フェニルカルボニル)ベンズアミド;
N−[(4−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボキサミド;
3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
2−[({[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}アミノ)カルボニル]安息香酸メチル;
3−[(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
1−メチル−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−6−カルボキサミド;
3−[(2−ヒドロキシエチル)オキシ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[アセチル(メチル)アミノ]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
3−[(3,4−ジクロロフェニル)カルボニル]−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
3−エチル−N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド;
N−[(6−フルオロ−3’−{[(3S)−3−メチル−1−ピペラジニル]メチル}−3−ビフェニリル)メチル]ベンズアミド・トリフルオロアセテート;および
3−[(2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)メチル]−N−{[3’−(1−ピペラジニルメチル)−3−ビフェニリル]メチル}ベンズアミド;
からなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその任意の他の医薬上許容される塩もしくは塩以外の形態。
【請求項6】
請求項1記載の化合物およびその医薬上許容される担体を含む、ムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患を処置するための医薬組成物。
【請求項7】
その必要のある哺乳類においてアセチルコリンとその受容体の結合を阻害する方法であって、安全かつ有効量の請求項1記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項8】
アセチルコリンがその受容体に結合している、ムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患の処置方法であって、安全かつ有効量の請求項1記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項9】
疾患が、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、慢性呼吸器閉塞、肺線維症、肺気腫およびアレルギー性鼻炎からなる群より選択される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
口または鼻を介して吸入投与される、請求項9記載の方法。
【請求項11】
リザーバードライパウダー吸入器、複数回投与用ドライパウダー吸入器または一定用量吸入器から選択される医薬ディスペンサーを介して投与される、請求項10記載の方法。
【請求項12】
化合物がヒトに投与され、かつ12時間またはそれ以上の作用持続時間を有する、請求項11記載の方法。
【請求項13】
化合物が24時間またはそれ以上の作用持続時間を有する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
化合物が36時間またはそれ以上の作用持続時間を有する、請求項13記載の方法。

【公表番号】特表2007−528420(P2007−528420A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503080(P2007−503080)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/008302
【国際公開番号】WO2005/087236
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】