説明

リンパ球相互作用が介在する疾患または障害を処置するために有用なN−ビアリール(ヘテロ)アリールスルホンアミド誘導体

式(I):
【化1】


〔式中、基R1−R5、R10およびX−Xは、明細書に定義のとおりである〕
で示される化合物またはその薬学的に許容される塩またはプロドラッグエステル。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

〔式中、
、X、X、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、NまたはCR6から選択され、
R6は、それぞれの場合に、独立して、H、ハロ、シアノ、OHまたは所望により置換されている(C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アリールC−Cアルコキシ、ヘテロアリールC−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミン)から選択され、
R6の所望の置換基は、C−Cアルコキシ、OH、ハロ、シアノ、スルホニル、C−Cアルキル、アミノ、メルカプト、COOHから選択され;
R1およびR2は、それぞれ独立して、HまたはC−Cアルキルから選択されるか、または、一体となって、Oであり;
R3は、所望により1個以上の置換基R3’により任意の位置で置換されているC−Cアルキルであり、
R3’は、独立して、COOR11、CON(R12)、ヒドロキシル、アミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールC−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、メルカプトおよびスルホニルから選択され、
所望の置換基R3’それ自体は、所望により、COOR11、CON(R12)、ヒドロキシル、アミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリールC−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、メルカプト、スルホニルにより1回以上置換されており;
2個のR3’は、それらが結合している炭素原子と一体となって、所望により、CO、CHCOOR11、NR12、O、S、SOまたはSOから選択される2個までの環員を含む3−8員飽和もしくは不飽和炭素環式環を形成してよく;
ここで、R11は、独立して、H、C−Cアルキルまたはベンジルであり;そして、R12は、独立して、H、OH、C−Cアルキル、ベンジルまたはアシルであり;
R4は、H、アシルまたはC−Cアルキルであるか;
または、R3およびR4は、一体となって、所望により1個以上の基R3’により置換されている4、5、6もしくは7員炭素環式またはヘテロ環式環を形成し;
R5は、所望により、置換アリールまたはヘテロアリールであり、
R5の所望の置換基は、独立して、ハロ、C−Cアルキル、NO、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、スルホニル、アリール、ヘテロアリール、メルカプトから選択される1個以上の基であり、
ここで、R5の置換基それ自体は、所望により、ハロ、NO、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、スルホニル、アリールまたはヘテロアリールにより置換されており;
R10は、Hまたは所望により置換されている(C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アリールC−Cアルコキシ、ヘテロアリールC−Cアルコキシ、C−Cアルキルアミン)であり、
R10の所望の置換基は、C−Cアルコキシ、OH、ハロ、シアノ、スルホニル、C−Cアルキル、アミノ、メルカプト、COOHから選択される〕
で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩または薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸もしくはアミン付加塩。
【請求項2】
式II
【化2】

〔式中、X−X、R1、R2、R4、R5およびR10は、請求項1に定義のとおりであり、そして、
ここで、R7は、Hまたは所望により置換されているC−Cアルキル、アリール、アリールC−Cアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC−Cアルキルから選択され、
R7の所望の置換基は、OH、C−CアルコキシおよびN(R12)から選択され;
R8は、HまたはC−Cアルキルから選択されるか;
または、R7およびR8、それらが結合している炭素原子と一体となって、所望により、CO、CHCOOH、CHCOOR11、NR12、O、S、SOまたはSOから選択される2個までの環員を含む3−8員飽和もしくは不飽和環を形成し;そして、
R9は、COOR11、CON(R12)またはテトラゾールであり;
ここで、R11およびR12は、互いに独立して、請求項1に定義のとおりである〕
で示される構造を有する請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩または薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸もしくはアミン付加塩。
【請求項3】
式III
【化3】

〔式中、X−X、R1、R2、R4、R5、R9およびR10は、請求項1に定義のとおりである〕
で示される構造を有する請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩または薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸もしくはアミン付加塩。
【請求項4】
式(IIIa);
【化4】

〔式中、X−X、R1、R2、R4、R5、R9およびR10は、請求項1から3のいずれかに定義のとおりである〕
で示される構造を有する請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩または薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸もしくはアミン付加塩。
【請求項5】
式(IIIb);
【化5】

〔式中、X−X、R1、R2、R4、R5、R9、R10およびR12は、請求項1から4のいずれかに定義のとおりであり、そして、
ここで、nは、1、2、3または4、好ましくは1、2または4、さらに好ましくは1または2である〕
で示される構造を有する請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩または薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸もしくはアミン付加塩。
【請求項6】
式(IIIc);
【化6】

〔式中、X−X、R1、R2、R4、R5、R9およびR10は、請求項1から5のいずれかに定義のとおりであり、
oおよびpは、整数であり、そして、独立して、0、1、2、3、4または5から選択される、ただし、o+pの合計は1から5であり、より好ましくはo+pは1から4であり;そして、Yは、CH、CO、CHCOOH、CHCOOR11、NR12、O、S、SOまたはSOである〕
で示される構造を有する請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩または薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸もしくはアミン付加塩。
【請求項7】
遊離または塩形の請求項1の式(I)の化合物の製造するための方法であって:
a)R1およびR2が、一体となって、Oである式(I)の化合物のために、式(IV)のカルボン酸と所望により保護されている式(V)のアミンまたはその塩を適当なカップリング試薬および塩基を使用してカップリングする工程、次に、必要なとき、脱保護工程:
【化7】

b)R1およびR2が両方Hである式(I)の化合物のために、式(VI)のアルデヒドと所望により保護されている式(V)のアミンまたはその塩を還元的アミノ化条件下で還元剤を使用して反応させる工程、次に、所望の脱保護工程:
【化8】

c)R1またはR2の1つがアルキルであるか、または、R1およびR2が、一体となって、Oである式(I)の化合物のために、所望により保護されている式(VII)のアニリンと式(VIII)の塩化スルホニルを塩基、例えば、ピリジンまたはトリエチルアミンの存在下で反応させる工程、次に、所望の脱保護工程:
【化9】

d)所望のR3の置換基の1つがCOOHである式(I)の化合物のために、式(IX)のポリマー結合アニリンと式(VIII)の塩化スルホニルを塩基、例えば、ピリジンまたはDMAPの存在下で反応させる工程、次にポリマーから酸開裂する工程:
【化10】

を含む方法。
【請求項8】
同時に、個別にまたは連続して使用するための、請求項1から7のいずれかに記載の化合物および免疫抑制もしくは免疫調節剤、抗炎症剤、化学療法剤、カルシニューリン阻害剤、mTOR阻害剤、コルチコステロイド;PKC阻害剤、JAK3キナーゼ阻害剤、免疫抑制性モノクローナル抗体、接着分子阻害剤または抗感染剤から選択される活性化合物の組合せ。
【請求項9】
医薬として使用するための、請求項1から8のいずれかに記載の化合物またはそれらの薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは組合せ。
【請求項10】
リンパ球相互作用が介在する疾患または障害を処置するための薬剤の製造のための、請求項1から9のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項11】
リンパ球相互作用が介在する疾患または障害を処置するための方法であって、有効量の請求項1から10のいずれかに記載の化合物またはそれらの酸付加塩をこのような処置を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項12】
処置する疾患または障害が、移植、例えば、同種もしくは異種移植片の細胞、組織または臓器の急性または慢性拒絶反応または移植片の機能遅延、移植片対宿主病、自己免疫性疾患、例えば、リウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋無力症、IもしくはII型糖尿病およびそれらの合併症、脈管炎、悪性貧血、シェーグレン症候群、ブドウ膜炎、乾癬、グレーブス眼症、円形脱毛症および他のもの、アレルギー性疾患、例えば、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎/結膜炎、アレルギー性接触性皮膚炎、所望により、場合により基礎的異常疾患を伴う炎症性疾患、例えば、炎症性腸疾患、クローン病または潰瘍性大腸炎、内因性喘息、炎症性肺障害、炎症性肝臓障害、炎症性糸球体障害、アテローム性動脈硬化症、骨関節症、刺激性接触性皮膚炎およびさらなる湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、免疫介在疾患の皮膚症状、炎症性眼疾患、角結膜炎、心筋炎または肝炎、虚血/再潅流傷害、例えば、心筋梗塞、卒中、腸虚血、腎不全または出血性ショック、外傷性ショック、癌、例えば、乳癌、T細胞リンパ腫またはT細胞白血病、感染症、例えば、毒素ショック(例えば、超抗原誘発)、敗血症性ショック、成人呼吸窮迫症候群またはウイルス感染、例えば、AIDS、ウイルス肝炎、慢性細菌感染または老人性認知症(細胞、組織または固形臓器移植の例は、例えば、膵島細胞、幹細胞、骨髄、角膜組織、神経組織、心臓、肺、複合心肺、腎臓、肝臓、腸、膵臓、気道または食道を含む)である、請求項1から11のいずれかに記載の処置するための方法、または、化合物の使用、または、使用するための化合物。
【請求項13】
請求項1から12のいずれかに記載の化合物またはそれらの薬学的に許容され、かつ開裂可能なエステルまたは酸付加塩と薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体を共に含む医薬組成物。

【公表番号】特表2010−502675(P2010−502675A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527141(P2009−527141)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059321
【国際公開番号】WO2008/028937
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】