説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】 特性や信頼性に優れた絶縁膜を有する半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 下地領域10等上にシリコン酸化物を主成分として含む第1の絶縁膜18を形成する工程と、第1の絶縁膜に水を付着させる工程と、水が付着した第1の絶縁膜上にシリコンを含有した重合体を含む重合体溶液層19を形成する工程と、重合体溶液層からシリコン酸化物を主成分として含む第2の絶縁膜を生成する工程と、を備え、第2の絶縁膜を生成する工程は、重合体と第1の絶縁膜に付着した水との反応によってシリコン酸化物を生成する工程を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の微細化に伴い、素子分離溝を絶縁膜で確実に埋めることが難しくなってきている。このような問題に対して、過水素化シラザン重合体(以下、ポリシラザンと言う)を用いた方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ポリシラザン溶液を塗布した後、ベーク処理、キュア処理及びデンシファイ処理等を行うことにより、シリコン酸化膜(SiO2 膜)が得られる。
【0003】
また、CVD(chemical vapor deposition)法によって形成されたシリコン酸化膜(以下、便宜上、CVDシリコン酸化膜という)とポリシラザンから得られたシリコン酸化膜(以下、便宜上、ポリシラザンシリコン酸化膜という)との積層膜を用いることも考えられる。しかしながら、この場合には、ポリシラザン膜が十分にSiO2 膜に転化されないために、以下のような問題が生じる。
【0004】
ポリシラザンシリコン酸化膜は、CVDシリコン酸化膜に比べてエッチングレートが速い。そのため、CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との積層膜をエッチングする際に、ポリシラザンシリコン酸化膜のエッチングが速く進み、所望のエッチング形状が得られない。このように、エッチングの制御性が悪いため、パターンに依存してエッチング量にばらつきが生じるといった問題が生じる。
【0005】
また、ポリシラザンシリコン酸化膜では、キュア処理やデンシファイ処理といった高温熱処理における膜収縮が大きいため、大きなストレスが生する。そのため、膜剥がれが生じやすく、歩留まり低下の大きな要因となる。
【0006】
また、ポリシラザン溶液に含まれる炭素が膜内に残留し、半導体装置の特性に悪影響を与える。具体的には、素子分離溝の側面や底面に炭素がパイルアップして空間電荷を形成し、トランジスタのフィールド反転電圧のシフト量(ΔVfb)が大きく変動するといった問題が生じる。
【0007】
このように、CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との積層膜では、ポリシラザン膜が十分にSiO2 膜に転化されないために、エッチングの制御性が悪いといった問題や、大きなストレスが生じるといった問題があった。そのため、特性や信頼性に優れた絶縁膜を形成することが困難であった。
【特許文献1】特開2003−258082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、特性や信頼性に優れた絶縁膜を有する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の視点に係る半導体装置の製造方法は、下地領域上にシリコン酸化物を主成分として含む第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜に水を付着させる工程と、前記水が付着した第1の絶縁膜上にシリコンを含有した重合体を含む重合体溶液層を形成する工程と、前記重合体溶液層からシリコン酸化物を主成分として含む第2の絶縁膜を生成する工程と、を備え、前記第2の絶縁膜を生成する工程は、前記重合体と前記第1の絶縁膜に付着した水との反応によってシリコン酸化物を生成する工程を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の視点に係る半導体装置は、下地領域と、前記下地領域上に形成され、シリコン酸化物を主成分として含む第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成され、シリコン酸化物を主成分として含む第2の絶縁膜と、を備え、前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の近傍にシリコン酸化物を含んだ粒状部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第1の絶縁膜に水を付着させておくことにより、シリコンを含有した重合体を十分にシリコン酸化物に転化させることが可能となり、特性や信頼性に優れた絶縁膜を有する半導体装置を得ることが可能となる。
【0012】
また、本発明によれば、シリコン酸化物を含んだ粒状部により、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との境界近傍におけるストレスを緩和することが可能であり、特性や信頼性に優れた絶縁膜を有する半導体装置を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態では、電気的に消去可能な不揮発性半導体記憶装置であるNAND型フラッシュメモリを例に説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの概略構成を模式的に示した平面図である(ただし、ビット線は図示していない)。図2は、図1に示した構成の等価回路図である。
【0015】
図1及び図2に示すように、各NANDセルユニットは、選択トランジスタS1及びS2間に、直列接続されたメモリセルM1〜M8を設けた構成となっている。選択トランジスタS1及びS2には選択ゲート線SG1及びSG2が接続されており、メモリセルM1〜M8にはコントロールゲート線(ワード線)CG1〜CG8が接続されている。また、各選択トランジスタS1には、ビット線BL1及びBL2が接続されている。なお、ここではメモリセルが8個の場合について示したが、メモリセルの数は8個に限定されるものではない。
【0016】
図3は図1のA−A’に沿った断面図(ワード線方向の断面図)であり、図4は図1のB−B’に沿った断面図(ビット線方向の断面図)である。
【0017】
図3及び図4に示すように、シリコン基板(半導体基板)10上に選択トランジスタS1及びS2並びにメモリセルM1〜M8が形成されている。
【0018】
各メモリセルM1〜M8は、シリコン基板10上に形成されたトンネル絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)11と、ポリシリコン膜12a及び12bで形成されたフローティングゲート電極膜(第1のゲート電極膜)12と、ONO(oxide / nitride / oxide)膜で形成された電極間絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)22と、コントロールゲート電極膜(第2のゲート電極膜)23とを備えている。各選択トランジスタS1及びS2は、シリコン基板10上に形成されたゲート絶縁膜11と、ポリシリコン膜12a、12b及びコントロールゲート電極膜23で形成されたゲート電極とを備えている。選択トランジスタS1及びS2並びにメモリセルM1〜M8の側壁には、側壁スペーサ24が形成されている。また、ビット線方向で隣接したメモリセル間には、ソース/ドレイン拡散層25が形成されている。
【0019】
ワード線方向で隣接したNANDセルユニット間には、シリコン酸化物を主成分として含む素子分離絶縁部が形成されている。この素子分離絶縁部は、CVD法によって形成されたシリコン酸化膜(CVDシリコン酸化膜:第1の絶縁膜)18と、過水素化シラザン重合体(ポリシラザン)から得られたシリコン酸化膜(ポリシラザンシリコン酸化膜:第2の絶縁膜)19bとで形成されている。図5に示すように、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザンシリコン酸化膜19bとの境界30の近傍において、ポリシラザンシリコン酸化膜19bはシリコン酸化物で形成された粒状部21を有している。この粒状部21は炭素を含有しており、粒状部21の炭素濃度は、ポリシラザンシリコン酸化膜19bの粒状部21以外の部分の炭素濃度よりも高くなっている。言い換えると、ポリシラザンシリコン酸化膜19bでは、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザンシリコン酸化膜19bとの境界近傍の部分の炭素濃度が、他の部分の炭素濃度よりも高くなっている。
【0020】
選択トランジスタ及びメモリセル等は層間絶縁膜26で覆われている。また、シリコン基板10の表面領域には高濃度拡散層27が形成されており、高濃度拡散層27にはコンタクトプラグ28を介してビット線29が接続されている。
【0021】
以下、上述したNAND型フラッシュメモリの製造方法を、図6〜図18を参照して説明する。なお、図6〜図18は、図1のA−A’に沿った断面に対応する。
【0022】
まず、図6に示すように、シリコン基板(半導体基板)10上に、トンネル絶縁膜11として、厚さ10nm程度のシリコン酸化膜(SiO2 膜)を形成する。続いて、トンネル絶縁膜11上に、フローティングゲート電極膜12として、総厚150nm程度のポリシリコン膜12a及び12bを形成する。さらに、ポリシリコン膜12b上に、厚さ100nm程度のパッド用のシリコン窒化膜(Si34 膜)14を形成する。その後、図7に示すように、シリコン窒化膜14上に、マスク膜15を形成する。
【0023】
次に、図8に示すように、マスク膜15をパターニングした後、パターニングされたマスク膜15をマスクとして用い、シリコン窒化膜14、フローティングゲート電極膜12、トンネル絶縁膜11及びシリコン基板10を、RIE(reactive ion etching)法によってパターニングする。これにより、深さ450nm程度のSTI(shallow trench isolation)用の素子分離溝16が形成される。
【0024】
なお、図示はしないが、図8の工程の後、素子分離溝16の表面を通常の熱酸化法によって酸化して、厚さ3nm程度の熱酸化膜を形成してもよい。この熱酸化膜により、トンネル絶縁膜11のエッジの露出部を保護することができる。また、ラジカル酸化法によって素子分離溝16の表面に酸化膜を形成してもよい。ラジカル酸化を用いることにより、シリコンの面方位に依存しない均一な酸化膜を形成することが可能である。また、シリコン窒化膜14の側面をわずかに酸化しておいてもよい。
【0025】
次に、図9に示すように、図8の工程で得られた下地領域上に、HDP(high density plasma)−CVD(chemical vapor deposition)法により、CVDシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)18を堆積する。このとき、素子分離溝16はCVDシリコン酸化膜18によって完全には埋められず、CVDシリコン酸化膜18は素子分離溝16に基づく凹部17を有している。シリコン基板10とトンネル絶縁膜11との界面から凹部17の底面までの高さは、例えば80nm程度以上となるようにする。
【0026】
次に、図10に示すように、CVDシリコン酸化膜18の表面に水を付着させ、水層20を形成する。例えば、以下のようにして水層20を形成する。まず、図9に示した構造を有する基板を冷蔵庫に入れて冷却状態に維持する。例えば、冷却温度は−5℃とし、冷却時間は15分以上とする。その後、冷却された基板を冷蔵庫から取り出し、冷却状態から解放する。例えば、基板を冷蔵庫から取り出した後、温度20℃、湿度60%に制御されたキャリアボックス等に10分程度保持する。これにより、CVDシリコン酸化膜18の表面は結露し、水層20が形成される。なお、クライオポンプや液体窒素等を用いた冷却プレートによって、基板を冷却してもよい。
【0027】
次に、図11に示すように、水が付着したCVDシリコン酸化膜18上に、シリコンを含有した重合体を含む重合体溶液層として、過水素化シラザン重合体溶液層(ポリシラザン溶液層)19を形成する。具体的には、CVDシリコン酸化膜18上にポリシラザン溶液を、平坦面上での厚さが600nmとなるように、スピンコーティングによって塗布する。
【0028】
次に、図12に示すように、ベーク処理によってポリシラザン溶液層19に含まれる溶媒を揮発させて、過水素化シラザン重合体膜(ポリシラザン膜)19aを形成する。ベーク処理の条件は、例えば80〜150℃で3分間とする。CVDシリコン酸化膜18の凹部17は、ポリシラザン膜19aによって完全に埋められる。
【0029】
さらに、ポリシラザン膜19aが形成された基板を、例えば室温で1時間以上放置しておく。その結果、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザン膜19aとの境界30の近傍において、ポリシラザンと水との反応によってシリコン酸化物が生成される。すなわち、ポリシラザンは水と極めて容易に反応するため、ポリシラザンの自己架橋性に基づき、ポリシラザンがシリコン酸化物(SiO2 )に転化する。ポリシラザンのシリコン酸化物への転化は、ベーク処理前からすでに始まっているが、基板を室温に維持しておくことにより、ポリシラザンのシリコン酸化物への転化がより一層促進される。なお、ポリシラザン膜19a中には、溶媒であるジブチルエーテルの一部が残存しているが、ジブチルエーテルは疎水性であるため水と混ざることはない。
【0030】
上述したシリコン酸化物が生成されるときに、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザン膜19aとの境界30の近傍に、シリコン酸化物を含んだ粒状部が形成される。この粒状部には、ポリシラザン溶液層19の溶媒に含有された炭素が捕獲されている。すなわち、ポリシラザン溶液層19に含有された炭素を捕獲しながら粒状部が生成される。その結果、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザン膜19aとの境界近傍の領域では、他の領域よりも炭素濃度が高くなる。以下、上述した現象について説明する。
【0031】
図19のSEM写真に示されるように、シリコン基板上にポリシラザン溶液を塗布したときに、シリコン基板表面に水が存在すると、シリコン基板表面にゲル状の異物が形成される。
【0032】
図20は、図19に示したシリコンウェハの表面領域に対するSEM−EDX分析結果を示した図である。図20(a)は異物位置(位置A)での分析結果、図20(b)は異物近傍(位置B)での分析結果、図20(c)は異物遠方(background)での分析結果である。図20(a)の異物位置では、図20(c)に比べて、炭素(C)のピークが極めて大きくなっている。一方、図20(b)の異物近傍では、図20(c)に比べて、炭素(C)のピークが小さくなっている。これは、異物近傍の炭素を捕獲しながら、異物が形成されることを示している。このような異物に基づいてシリコン酸化物を含んだ粒状部が形成されると考えられる。
【0033】
以上のことからわかるように、CVDシリコン酸化膜の表面に予め水を付着させておけば、ポリシラザンと水との反応によって粒状部が生成される際に、ポリシラザン溶液に含有されていた炭素を捕獲することができる。すなわち、CVDシリコン酸化膜とポリシラザン膜との境界近傍に炭素を集めることが可能である。したがって、素子分離溝の側面や底面にパイルアップした炭素によって空間電荷が形成され、トランジスタのフィールド反転電圧のシフト量(ΔVfb)が大きく変動する、といった問題を防止することが可能である。
【0034】
図21は、導電性シリコン基板上に絶縁膜を形成し、絶縁膜上にポリシリコン電極を形成した各種MISキャパシタについてのC−V特性の評価結果を示した図である。試料A(比較例)及び試料B(本実施形態)は、絶縁膜として、HDP−CVDシリコン酸化膜(厚さ170nm)及びポリシラザンシリコン酸化膜(厚さ400nm)の積層膜を用いた場合である。ただし、試料量AはHDP−CVDシリコン酸化膜に対して結露処理を行わなかった場合、試料量BはHDP−CVDシリコン酸化膜対して結露処理を行った場合である。試料Cは、絶縁膜として厚さ570nmのHDP−CVDシリコン酸化膜の単層膜を用いた場合である。図21に示すように、本実施形態の試料(試料B)は、比較例の試料(試料A)に比べて、フラットバンド電圧のシフト量ΔVfb及びΔVfbのばらつきが大幅に改善されており、HDP−CVDシリコン酸化膜の単層膜(試料C)の特性に近づいていることがわかる。
【0035】
また、シリコン基板の表面にHDP−CVDシリコン酸化膜を形成し、HDP−CVDシリコン酸化膜に結露処理を行った後、厚さ600nmのポリシラザンシリコン酸化膜を形成した試料を作成した。この試料について、SIMS(secondary ion mass spectroscopy)分析を行った。その結果、HDP−CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との界面に、従来は見られなかった炭素ピークが確認された。
【0036】
以上のことからわかるように、CVDシリコン酸化膜表面への水の付着処理(結露処理)を行っておくことにより、CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との境界に効果的に炭素を集めることが可能である。
【0037】
図12の工程の後、図13に示すように、キュア処理を行う。このキュア処理により、ポリシラザン膜19aはポリシラザンシリコン酸化膜19bに変化する。具体的には、水蒸気雰囲気下において高温熱処理を行う。この熱処理により、
(SiH2NH)n + 2nO → nSiO2 + nNH3
という反応が生じる。すなわち、ポリシラザンが水蒸気(H2O+O2)の分解によって生じる酸素(O)と反応し、SiO2(シリコン酸化物:シリカ)とNH3(アンモニア)が生成される。なお、素子領域の表面は、シリコン窒化膜14によって覆われているため、酸化されない。
【0038】
上記キュア処理において、ポリシラザンのシリコン酸化物への転化は、ポリシラザン膜19aの表面側から進行する他、CVDシリコン酸化膜18の表面への結露処理を予め行っているため、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザン膜19aとの境界側からも進行する。したがって、ポリシラザンを十分にシリコン酸化物に転化させることが可能である。例えば、温度850℃の水蒸気雰囲気中での燃焼酸化を30分程度行うことにより、ポリシラザンを十分にシリコン酸化物に転化させることが可能である。
【0039】
図22は、キュア処理による膜収縮率の測定結果を示した図である。従来技術の方法(結露処理なし)では、キュア処理による膜収縮率は10%程度であるのに対して、本実施形態の方法(結露処理あり)では、キュア処理による膜収縮は5〜6%程度である。結露処理を行わない従来の方法では、ポリシラザン膜中に存在するポリシラザンの低分子成分が、キュア処理の際に容易に揮発するため、膜収縮率が大きくなる。本実施形態の方法では、水の存在によってキュア処理前にポリシラザンの架橋反応が進行するため、キュア処理時にポリシラザンの低分子成分が離脱し難い状態になっていると考えられる。このように、キュア処理による膜収縮率が小さいため、従来に比べてキュア処理の際のストレスを緩和することが可能であり、膜剥がれ等を防止することができる。
【0040】
また、本実施形態では、先に述べたように、水の存在によってシリコン酸化物を含んだ粒状部が形成されている。したがって、この粒状部によって膜収縮の際のストレスを吸収することができる。したがって、この点においても、キュア処理の際のストレスを緩和することが可能である。さらに、キュア処理を行った後も、粒状部によって内部ストレスを緩和することが可能であり、膜剥がれ等を防止することが可能である。
【0041】
図23は、キュア処理を行った試料について、フッ酸(HF)系のエッチング液によってウェットエッチングを行ったときの、素子分離溝付近のエッチング量のばらつきを、ボックスプロットによって示した図である。従来技術の方法(結露処理なし)に比べて、本実施形態の方法(結露処理あり)では、エッチング量のばらつきが大幅に低減していることがわかる。本実施形態の方法では、キュア処理の際に、ポリシラザン膜の上側及び下側の双方から酸化が進行する。そのため、ポリシラザンが一様にシリコン酸化物に転化し、エッチング量のばらつきが低減したと考えられる。
【0042】
図13の工程の後、図14に示すように、キュア処理が行われたポリシラザンシリコン酸化膜19bに対して、デンシファイ処理を行う。例えば、酸化性ガス雰囲気又は不活性ガス雰囲気において850℃程度の熱処理を行うことで、ポリシラザンシリコン酸化膜19bに残留しているNH3 やH2Oが放出され、より密度の高いシリコン酸化膜が得られる。また、CVDシリコン酸化膜18も同時にデンシファイされる。このときも、素子領域の表面は、シリコン窒化膜14によって覆われているため、酸化されない。なお、デンシファイ処理は、通常の炉を用いて行ってもよいし、RTA(rapid thermal annealing)によって行ってもよい。RTAを用いる場合には、例えば900℃で20秒程度の熱処理を行う。
【0043】
なお、上述したキュア処理やデンシファイ処理では、一般に850℃を越える温度で長時間の熱処理を行うことはできない。これは、そのような条件で熱処理行うと、トンネル酸化膜の端部にバーズビークが生じるためである。すなわち、ポリシラザンをシリコン酸化物に転化する際の熱処理温度には制限がある。したがって、従来の方法では、ポリシラザン膜を十分に酸化シリコン膜に変化させることができず、CVDシリコン酸化膜18に比べて、ポリシラザンシリコン酸化膜19bのエッチングレートが大きくなってしまう。本実施形態の方法では、ポリシラザン膜の上側及び下側の双方から酸化が進行するため、ポリシラザン膜を十分にシリコン酸化物膜に転化することができ、ポリシラザンシリコン酸化膜19bのエッチングレートをCVDシリコン酸化膜18のエッチングレートに近づけることができる。
【0044】
また、ポリシラザン膜をシリコン酸化物膜に転化する際、一般に素子分離溝の溝幅に依存して酸化剤の侵入深さが変わる。従来の方法では、ポリシラザン膜の上側からのみ酸化を行うため、素子分離溝内の絶縁膜の膜質はパターン幅依存性を有していた。本実施形態の方法では、ポリシラザン膜の上側及び下側の双方から酸化が進行するため、パターン幅に依存せずに均質な絶縁膜を素子分離溝内に形成することができる。
【0045】
図14の工程の後、図15に示すように、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bを、CMP(chemical mechanical polishing)によって平坦化する。CMPでは、シリコン窒化膜14がストッパーとして機能する。コロイダルシリカをベースとした研磨剤を用いてCMPを行うことで、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bの研磨レートに対するシリコン窒化膜14の研磨レートの比を、50以上とすることができる。
【0046】
次に、図16に示すように、フッ酸(HF)系のエッチング液によって、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bのエッチバックを行う。
【0047】
すでに述べたように、従来の方法では、ポリシラザン膜を十分に酸化シリコン膜に転化させることができないため、CVDシリコン酸化膜18に比べて、ポリシラザンシリコン酸化膜19bのエッチングレートが大きくなってしまう。そのため、均一なエッチバック処理を行うことができず、素子分離溝の側壁に沿ってCVDシリコン酸化膜18が残るといった問題や、エッチバック深さにばらつきが生じるといった問題があった。
【0048】
本実施形態の方法では、ポリシラザン膜を十分にシリコン酸化膜に転化することができ、ポリシラザンシリコン酸化膜19bのエッチングレートをCVDシリコン酸化膜18のエッチングレートに近づけることができる。例えば、エッチングレート比を1.5以下にすることができる。したがって、均一なエッチバック処理を行うことができ、素子分離溝内に所望の均一な高さで、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bを残すことができる。
【0049】
次に、図17に示すように、ホットリン酸をエッチング液として用いて、シリコン窒化膜14を除去する。
【0050】
次に、図18に示すように、フローティングゲート電極膜12の表面並びにCVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bで形成された素子分離部の表面に、ONO膜で形成された電極間絶縁膜22を形成する。続いて、電極間絶縁膜22上に、コントロールゲート電極膜23を形成する。さらに、トンネル絶縁膜11、フローティングゲート電極膜12、電極間絶縁膜22及びコントロールゲート電極膜23を、素子分離溝の延伸方向と垂直な方向にパターニングする。これにより、トンネル絶縁膜11、フローティングゲート電極膜12、電極間絶縁膜22及びコントロールゲート電極膜23で形成されたゲート構造が得られる。さらに、ソース・ドレイン拡散層(図示せず)を形成した後、層間絶縁膜26を形成する。
【0051】
不揮発性メモリセルでは、トンネル絶縁膜11に基づくキャパシタンスC1と、電極間絶縁膜22に基づくキャパシタンスC2とのキャパシタンス比(カップリング比)が重要である。図18に示すように、電極間絶縁膜22はフローティングゲート電極膜12の上面及び側面に形成されているため、キャパシタンスC2の精度を高めるためには、素子分離絶縁部の上面の高さを正確に制御することが重要である。すでに述べたように、本実施形態の方法を用いることで、素子分離絶縁部の上面の高さを正確に制御することができるため、キャパシタンス比のばらつきを低減することが可能である。
【0052】
その後の工程は図示しないが、コンタクトや配線の形成等を行い、NAND型フラッシュメモリが形成される。
【0053】
以上述べたように、本実施形態によれば、CVDシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)に水を付着させ、水が付着したCVDシリコン酸化膜上にポリシラザン溶液層を形成している。そのため、ポリシラザンシリコン酸化膜(第2の絶縁膜)を生成する際に、シリコン酸化物が上層側からのみならず下層側からも生成される。その結果、ポリシラザンを十分にシリコン酸化物に転化することができ、ばらつきの少ない均質なポリシラザンシリコン酸化膜を形成することができる。したがって、ポリシラザンシリコン酸化膜のエッチングレートをCVDシリコン酸化膜のエッチングレートに近づけることができるため、素子分離溝に素子分離部を形成する場合、素子分離部の上面の高さを正確に制御することが可能となる。
【0054】
また、本実施形態によれば、CVDシリコン酸化膜に付着した水とポリシラザン溶液層に含まれたポリシラザンとの反応により、キュア処理等の高温熱処理を行う前に、CVDシリコン酸化膜とポリシラザン膜との境界近傍にはすでにシリコン酸化物が形成されている。そのため、キュア処理等の高温熱処理における膜収縮を低減することができ、ポリシラザン膜がシリコン酸化膜に転化する際のストレスが緩和される。また、本実施形態では、CVDシリコン酸化膜に付着した水の存在により、CVDシリコン酸化膜の近傍にシリコン酸化物を含んだ粒状部が形成される。この粒状部によって膜収縮の際のストレスを吸収することができるため、キュア処理等の高温熱処理におけるストレスを緩和することが可能である。さらに、キュア処理及びデンシファイ処理を行った後においても、CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との境界近傍における内部ストレスを、粒状部によって緩和することが可能である。したがって、本実施形態によれば、ストレスに起因した膜剥がれ等を防止することが可能となる。
【0055】
また、本実施形態によれば、シリコン酸化物を含んだ粒状部に、ポリシラザン溶液層に含まれた炭素が捕獲される。そのため、CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との境界近傍に炭素を集めることができる。したがって、CVDシリコン酸化膜と下地領域との境界に炭素がパイルアップするといった問題を防止することができ、炭素による半導体装置への悪影響を抑制することができる。
【0056】
なお、上述した実施形態では、CVDシリコン酸化膜上へのポリシラザン溶液層の形成工程は1回であったが、ポリシラザン溶液層の形成工程を複数回行ってもよい。以下、ポリシラザン溶液層の形成工程を複数回行う場合の方法を、図24及び図25を参照して説明する。
【0057】
まず、図24に示すように、図12のベーク処理或いは放置処理の後、ポリシラザン膜19aの上部分をエッチング除去する。その後、上述した実施形態と同様にして、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザン膜19aの積層膜の表面に水を付着させ、さらに水が付着した積層膜上にポリシラザン溶液層41を形成する。
【0058】
次に、図25に示すように、上述した実施形態と同様にして、ポリシラザン溶液層41に対してベーク処理を行って溶媒を揮発させ、2層目のポリシラザン膜(図示せず)を形成する。その後、1層目のポリシラザン膜19a及び2層目のポリシラザン膜に対してキュア処理及びデンシファイ処理を行うことにより、1層目のポリシラザンシリコン酸化膜19b及び2層目のポリシラザンシリコン酸化膜(図示せず)が得られる。この場合にも、上述した実施形態と同様の原理により、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜と、CVDシリコン酸化膜18及び1層目のポリシラザンシリコン酸化膜19bの積層膜との境界近傍に、粒状部が形成される。この粒状部には、1層目のポリシラザン膜19aに含有された炭素を捕獲したシリコン酸化物が含まれている。すなわち、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜と積層膜との境界近傍に、1層目のポリシラザン膜19aに含有された炭素を集めることができる。
【0059】
その後、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜、1層目のポリシラザンシリコン酸化膜19b及びCVDシリコン酸化膜18をエッチバックすることで、図25に示したような構造が得られる。すなわち、このエッチバック処理により、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜は完全に除去され、CVDシリコン酸化膜18及び1層目のポリシラザンシリコン酸化膜19bの積層膜の上部分が除去される。その結果、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜と積層膜との境界近傍に形成された、炭素を捕獲したシリコン酸化物も同時に除去される。
【0060】
このように、上述した方法によれば、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜と積層膜との境界近傍に、1層目のポリシラザン膜19aに含有された炭素を集めることができる。したがって、1層目のポリシラザン膜19aに含有された炭素をシリコン基板の表面から遠ざけることができ、炭素による半導体装置への悪影響を抑制することが可能となる。さらに、炭素を捕獲したシリコン酸化物を除去することにより、半導体装置への悪影響をより一層抑制することが可能となる。
【0061】
上述した方法では、1層目のポリシラザン膜19aをポリシラザンシリコン酸化膜に変化させる前に水の付着処理を行うようにしたが、1層目のポリシラザン膜19aをポリシラザンシリコン酸化膜19b(図13及び図14参照)に変化させた後に水の付着処理を行うようにしてもよい。水の付着処理は、ポリシラザン膜19aに対するキュア処理の後に行ってもよいし、デンシファイ処理の後に行ってもよい。この場合にも、上述した方法と同様の原理により、2層目のポリシラザンシリコン酸化膜と、CVDシリコン酸化膜18及び1層目のポリシラザンシリコン酸化膜19bの積層膜との境界近傍に、1層目のポリシラザンシリコン酸化膜に含有された炭素を集めることができる。したがって、上述した方法と同様に、炭素による半導体装置への悪影響を抑制することが可能となる。
【0062】
なお、上述した実施形態では、素子分離溝内にCVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との積層膜を形成する場合について説明したが、素子分離溝以外の領域に対しても、上述した実施形態の方法は適用可能である。例えば、凹凸を有する下地領域上に層間絶縁膜を形成するような場合にも、上述した方法を用いて層間絶縁膜を形成することにより、十分にシリコン酸化物に転化された均質な層間絶縁膜を形成することが可能である。
【0063】
また、上述した実施形態では、CVDシリコン酸化膜18の表面に直接、水を付着させるようにしたが、CVDシリコン酸化膜18上に例えばBPSG膜のような吸水性の高い酸化膜を薄く形成し、この薄い酸化膜が形成されたCVDシリコン酸化膜18上に水を付着させるようにしてもよい。
【0064】
また、上述した実施形態では、シリコンを含有した重合体としてポリシラザンを例に説明したが、熱処理によってシリコン酸化物に転化し、かつ水と容易に反応してシリコン酸化物が生成されるような重合体であれば、上述した実施形態と同様の方法を適用することが可能である。
【0065】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体装置の等価回路を示した図である。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る半導体装置の構成の一部を示した断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図15】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図16】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図17】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図18】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図19】シリコンウエハ上に形成された異物の電子顕微鏡写真である。
【図20】シリコンウエハの表面領域に対するSEM−EDX分析結果を示した図である。
【図21】各種絶縁膜を有するMISキャパシタのC−V特性の評価結果を示した図である。
【図22】キュア処理による膜収縮率の測定結果を示した図である。
【図23】素子分離溝付近のエッチング量のばらつきについての評価結果を示した図である。
【図24】本発明の実施形態に係る半導体装置の変更例の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【図25】本発明の実施形態に係る半導体装置の変更例の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
【0067】
10…シリコン基板 11…トンネル絶縁膜
12…フローティングゲート電極膜 14…シリコン窒化膜
15…マスク膜 16…素子分離溝
17…凹部 18…CVDシリコン酸化膜
19…ポリシラザン溶液層 19a…ポリシラザン膜
19b…ポリシラザンシリコン酸化膜
20…水層 21…粒状部
22…電極間絶縁膜 23…コントロールゲート電極膜
24…側壁スペーサ 25…ソース/ドレイン拡散層
26…層間絶縁膜 27…高濃度拡散層
28…コンタクトプラグ 29…ビット線
30…境界

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下地領域上にシリコン酸化物を主成分として含む第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜に水を付着させる工程と、
前記水が付着した第1の絶縁膜上にシリコンを含有した重合体を含む重合体溶液層を形成する工程と、
前記重合体溶液層からシリコン酸化物を主成分として含む第2の絶縁膜を生成する工程と、
を備え、
前記第2の絶縁膜を生成する工程は、前記重合体と前記第1の絶縁膜に付着した水との反応によってシリコン酸化物を生成する工程を含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記下地領域は溝を有し、
前記第1の絶縁膜は前記溝に基づく凹部を有し、
前記第2の絶縁膜は前記凹部を埋める
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記シリコン酸化物を生成する工程は、前記第1の絶縁膜の近傍にシリコン酸化物を含んだ粒状部を生成する工程を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜との境界近傍の第1の部分と、前記第1の部分以外の第2の部分とを有し、
前記第1の部分の炭素濃度は前記第2の部分の炭素濃度よりも高い
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
下地領域と、
前記下地領域上に形成され、シリコン酸化物を主成分として含む第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成され、シリコン酸化物を主成分として含む第2の絶縁膜と、
を備え、
前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の近傍にシリコン酸化物を含んだ粒状部を有する
ことを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−344659(P2006−344659A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−166949(P2005−166949)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】