説明

厚さが減少した半導体素子、これを採用する電子製品及びその製造方法

【課題】厚さが減少した半導体素子、これを採用する電子製品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】この半導体素子の製造方法は第1及び第2活性領域を有する半導体基板を準備する工程を含む。前記第1活性領域に第1ゲートパターン及び第1不純物領域を含む第1トランジスタを形成する。前記第2活性領域に第2ゲートパターン及び第2不純物領域を含む第2トランジスタを形成する。前記第1トランジスタ上に第1導電性パターンを形成する。前記第1導電性パターンの少なくとも一部と前記第2ゲートパターンの少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面から同一距離に配置される。前記第1導電性パターンは前記第2ゲートパターンを形成する間に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子及びこれを採用する電子製品に関し、特に厚さが減少した半導体素子、これを採用する電子製品及びその製造方法(Semiconductor device with reduced thickness、electronic products employing the same、and method of fabricating the same)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、電子製品に用いられる半導体チップは大きさが小さくて低電力消費であることが求められ、半導体チップを構成する要素(elements)の大きさを減少させるための研究が活発に行われていた。
【特許文献1】特開2001−68643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、厚さを減少することができる半導体素子の構造及びこれを採用する電子製品を提供することにある。
【0004】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、厚さを減少することができる半導体素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、厚さを減少することができる半導体素子を提供する。この半導体素子は第1及び第2活性領域を有する半導体基板を含む。前記半導体基板の前記第1活性領域に形成された第1トランジスタを提供する。前記第1トランジスタは第1不純物領域及び第1ゲートパターンを含む。前記半導体基板の前記第2活性領域に形成された第2トランジスタを提供する。前記第2トランジスタは第2不純物領域及び第2ゲートパターンを含む。前記第1トランジスタ上の第1導電性パターンを含む。前記第1導電性パターンの少なくとも一部と前記第2ゲートパターンの少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面から同一距離に位置する。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態において、前記第1トランジスタは前記第1活性領域を横切るゲートトレンチ内に提供された導電性の前記第1ゲートパターンと、前記第1ゲートパターン両側の前記第1活性領域内の前記第1不純物領域と、前記第1ゲートパターンと前記ゲートトレンチとの間の第1ゲート誘電膜とを含むことができる。
【0007】
さらに、前記第1ゲートパターンと共に、前記ゲートトレンチを埋め込む絶縁性の第1ゲートキャッピングパターンをさらに含むことができる。前記第1ゲートキャッピングパターンは前記第1活性領域の上記半導体基板の上部表面よりもさらに高く突出した部分を有することができる。
【0008】
さらに他の実施形態において、前記第1不純物領域のうちの一つと前記第1導電性パターンとを電気的に接続する第1コンタクト構造体をさらに含むことができる。
【0009】
さらに他の実施形態において、前記第2トランジスタは、前記第2活性領域を横切る前記第2ゲートパターンと、前記第2ゲートパターンと前記活性領域との間の第2ゲート誘電膜と、前記第2ゲートパターン両側の前記第2活性領域内の前記第2不純物領域とを含むことができる。ここで、前記第2ゲートパターンは、順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を含み、前記第2ゲート電極は上記半導体基板の上部表面上において前記第1導電性パターンと実質的に同一高さに位置することができる。
【0010】
さらに他の実施形態において、前記第1不純物領域のうちの一つと電気的に接続されたセルコンタクト構造体と、前記セルコンタクト構造体上の情報保存要素をさらに含むことができる。
【0011】
前記情報保存要素は、前記第1導電性パターンよりも高いレベルに位置することができる。
【0012】
前記セルコンタクト構造体と前記情報保存要素との間の導電性バッファパターンをさらに含むことができる。
【0013】
前記情報保存要素は、揮発性メモリ素子の情報保存物質膜及び不揮発性メモリ素子の情報保存物質膜のうち一つを含むことができる。
【0014】
前記第1導電性パターンよりも高いレベルに位置する第2導電性パターンと、前記第2不純物領域のうちの一つと前記第2導電性パターンとを電気的に接続する第2コンタクト構造体とをさらに含むことができる。
【0015】
一方、前記セルコンタクト構造体及び前記第2コンタクト構造体は、互いに異なるレベルに位置する上部面を有することができる。その一方、前記セルコンタクト構造体及び前記第2コンタクト構造体は互いに同一レベルに位置する上部面を有することができる。
【0016】
前記第1及び第2導電性パターンを電気的に接続する接続構造体をさらに含むことができる。
【0017】
本発明の他の態様によれば、半導体チップを含む電子製品が提供される。前記電子製品の前記半導体チップはセルアレイ領域及び周辺回路領域を有する半導体基板を含む。前記セルアレイ領域の半導体基板に形成されて、第1不純物領域及び第1ゲートパターンを含むセルトランジスタが提供される。前記周辺回路領域の半導体基板上に形成されて、第2不純物領域と前記第2不純物領域との間の基板上に順に積層された第1周辺ゲート電極及び第2周辺ゲート電極を含む周辺トランジスタが提供される。前記セルアレイ領域の前記セルトランジスタ上に形成されたセルビットラインが提供される。前記セルビットラインの少なくとも一部と前記第2周辺ゲート電極の少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面上において同一距離に位置する。
【0018】
本発明のさらに他の態様によれば、厚さを減少することができる半導体素子の製造方法を提供する。この方法は、第1及び第2活性領域を有する半導体基板を準備する工程を含む。前記第1活性領域に第1トランジスタを形成する。前記第1トランジスタは第1ゲートパターン及び第1不純物領域を含む。前記第2活性領域に第2トランジスタが提供される。前記第2トランジスタは第2ゲートパターン及び第2不純物領域を含む。前記第1トランジスタ上に第1導電性パターンを形成する。前記第1導電性パターンの少なくとも一部と前記第2ゲートパターンの少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面から同一距離に配置される。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態において、前記第1及び第2トランジスタ、及び前記第1導電性パターンを形成する工程は、前記第1活性領域内に前記第1不純物領域を形成する工程と、前記第1活性領域を横切るゲートトレンチを形成する工程と、前記ゲートトレンチの少なくとも一部を埋め込む前記第1ゲートパターンを形成する工程と、前記第2活性領域上にゲート導電パターンを形成する工程と、前記第1活性領域上にバッファ絶縁パターンを形成する工程と、前記バッファ絶縁パターン及び前記ゲート導電パターンを覆う第1導電膜を形成する工程と、前記バッファ絶縁パターン上の前記第1導電膜、及び前記第2活性領域上に順に積層された前記ゲート導電パターン及び前記第1導電膜をパターニングする工程と、前記バッファ絶縁パターン上に前記第1導電性パターンを形成すると共に、前記第2活性領域上に順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を形成する工程とを含むことができる。
【0020】
さらに、前記第1ゲートパターンを形成した後、前記第1ゲートパターン上に前記第1ゲートパターンと共に前記ゲートトレンチを埋め込む第1ゲートキャッピングパターンを形成する工程をさらに含み、前記第1ゲートキャッピングパターンは前記第1活性領域よりも高いレベルの突出部を有することができる。
【0021】
一方、前記バッファ絶縁パターンは前記ゲート導電パターンが形成された後に形成することができる。その反面、前記ゲート導電パターンは前記バッファ絶縁パターンが形成された後に形成することができる。
【0022】
前記第1導電性パターンを形成する前に、前記バッファ絶縁パターンを貫通し、前記第1不純物領域のうちの一つと電気的に接続される第1コンタクト構造体を形成する工程をさらに含み、前記第1コンタクト構造体は前記第1導電性パターンと電気的に接続することができる。
【0023】
他の実施形態において、前記第1導電性パターンを有する基板上に第1層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記第1不純物領域のうちのいずれか一つと電気的に接続されたセルコンタクト構造体を形成する工程と、前記セルコンタクト構造体上に情報保存要素を形成する工程とをさらに含むことができる。
【0024】
前記セルコンタクト構造体を形成する間に、前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記第2不純物領域のうちのいずれか一つと電気的に接続された周辺コンタクト構造体を形成する工程と、前記第1層間絶縁膜上に前記周辺コンタクト構造体と電気的に接続された第2導電性パターンを形成する工程とをさらに含むことができる。
【0025】
前記第2導電性パターンを形成する間に、前記第1層間絶縁膜上に前記セルコンタクト構造体と電気的に接続されたバッファパターンを形成する工程をさらに含むことができる。
【0026】
一方、前記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1及び第2層間絶縁膜を貫通し、前記第2不純物領域のうちの一つと電気的に接続された第2コンタクト構造体を形成する工程と、前記第2層間絶縁膜上に第2導電性パターンを形成する工程とをさらに含むことができる。
【0027】
さらに他の実施形態において、前記第1導電性パターンは前記第2ゲートパターンを形成する間に形成される。
【0028】
本発明のさらに他の態様によれば、半導体素子の製造方法を提供する。この方法は、第1及び第2領域を有する半導体基板を準備する工程を含む。前記第1領域の半導体基板上に絶縁性パターンを形成する。前記第2領域の半導体基板上に導電性パターンを形成する。前記導電性パターン及び前記絶縁性パターンを覆う導電膜を形成する。前記導電膜及び前記導電性パターンをパターニングし、前記バッファ絶縁パターン上に配線を形成すると共に、前記第2領域の半導体基板上に順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を形成する。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施形態によれば、周辺回路領域に順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を形成する間に、セルアレイ領域にセルビットラインのような配線を形成することができる。これによって、前記配線は周辺回路領域の第2ゲート電極と実質的に同一レベルに位置することができる。その結果、素子の全体的な厚さを減少できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
添付した図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明する実施形態に限定されるわけではなく、他の形態で具体化することができるため、ここに開示される実施形態は発明の開示を完全なものとすると共に、当業者に本発明の思想を十分に伝えるために提供されるものである。
【0031】
なお、説明の都合上、図面において、層及び領域の厚みは誇張されており、図示する形態が実際とは異なる場合がある。また、ある層が、他の層または基板の「上」にあると記載した場合、これは他の層または基板の「直上に」直接形成される場合に限らず、それらの間に第3の層が介在する場合も含む。明細書の全体において同一の参照番号は、同一の構成要素を示す。
【0032】
図1は本発明の一実施形態に係る半導体素子を示す断面図であり、図2は本発明の他の実施形態に係る半導体素子を示す断面図である。
【0033】
まず、図1を参照して本発明の一実施形態に係る半導体素子の構造について説明する。
【0034】
図1に示すように、半導体基板500、前記半導体基板500上の第1及び第2トランジスタAT1、AT2、前記第1トランジスタAT1上の第1導電性パターン539aを具備する半導体素子が提供される。前記第1導電性パターン539aの少なくとも一部と前記第2トランジスタAT2の第2ゲートパターン540の少なくとも一部は前記半導体基板500の上部表面500aのy−軸方向で実質的に同一高さに位置することができる。
【0035】
前記半導体基板500は、第1領域A1、第2領域A2及び中間領域Bを有することができる。前記半導体基板500はシリコンのような半導体物質を含む半導体ウエハとすることができる。前記第1領域A1はメモリセルアレイ領域とすることができ、前記第2領域A2は周辺回路領域とすることができる。前記中間領域Bは前記第1領域A1上の第1素子、例えばセルトランジスタと前記第2領域A2上の第2素子、例えば周辺トランジスタとの間の所定領域とすることができる。
【0036】
前記中間領域Bは前記第1領域A1上の第1素子、例えばセルトランジスタと前記第2領域A2上の第2素子、例えば周辺トランジスタとの間の所定領域とすることができる。よって、本実施形態の図において、前記中間領域Bを第1領域A1と第2領域A2との間に独立された領域として示されているが、これは説明のためであってこれに限定されない。例えば前記中間領域Bはメモリセルアレイ領域のような第1領域A1内に位置するか、または周辺回路領域のような第2領域A2内に位置することができる。
【0037】
前記半導体基板500に活性領域503a、503bを画定する素子分離領域503sが提供される。前記素子分離領域503sはトレンチ素子分離膜とすることができる。前記素子分離領域503sは前記第1領域A1において第1活性領域、例えばセル活性領域503aを画定し、前記第2領域A2において第2活性領域、例えば周辺活性領域503bを画定することができる。
【0038】
前記第1活性領域503aに第1トランジスタAT1が提供される。前記第1トランジスタAT1は、前記第1活性領域503a内の第1不純物領域518a、518b、前記第1不純物領域518a、518bとの間の第1チャネル領域、前記第1チャネル領域上に順に積層された第1ゲート誘電膜521及び第1ゲートパターン524を含むことができる。前記第1ゲートパターン524はセルゲート電極とすることができる。
【0039】
前記半導体基板500内にゲートトレンチ515が形成される。前記ゲートトレンチ515は前記半導体基板500の上部表面500aからy−軸の下部方向に所定深さを有する。そして、前記ゲートトレンチ515は前記活性領域503aを横切ることができる。前記ゲートトレンチ515は前記素子分離領域503sに延長される。
【0040】
前記第1ゲートパターン524は前記ゲートトレンチ515内に提供される。例えば、前記第1ゲートパターン524は前記ゲートトレンチ515を部分的に埋め込むことができる。そして、前記ゲートトレンチ515の残り部分を埋め込む第1ゲートキャッピングパターン527が提供される。前記第1ゲートキャッピングパターン527は絶縁性物質膜からなることができる。
【0041】
一方、前記第1ゲートキャッピングパターン527は前記半導体基板500の上部表面500aと実質的に同一レベル、すなわち同一平面に位置することができる。
【0042】
前記ゲートトレンチ515は前記第1活性領域503aを横切って前記トレンチ素子分離領域503sに延長される。よって、前記第1ゲートパターン524も前記第1活性領域503aを横切って前記素子分離領域503sに延長される。前記第1ゲート誘電膜521は前記ゲートトレンチ515の内壁と前記第1ゲートパターン524との間に介在される。前記第1不純物領域518a、518bは前記ゲートトレンチ515両側の前記第1活性領域503aの上部領域内に提供される。よって、前記第1トランジスタAT1はリセスチャネルを有することができる。
【0043】
前記第2活性領域503bに第2トランジスタAT2が提供される。前記第2トランジスタAT2は前記第2活性領域503b内の第2不純物領域548a、548b、前記第2不純物領域548a、548bとの間の第2チャネル領域、及び前記第2チャネル領域上に順に積層された第2ゲート誘電膜506a及び第2ゲートパターン540を含むことができる。前記第2ゲートパターン540は順に積層された下部ゲート電極509g及び上部ゲート電極539gを含むことができる。前記第2ゲートパターン540上に絶縁性の第2ゲートキャッピングパターン542gが提供される。
【0044】
前記第1領域A1及び前記中間領域Bの基板上に前記第1トランジスタAT1及び前記第1ゲートキャッピングパターン527を覆うバッファ絶縁パターン536が提供される。前記バッファ絶縁パターン536上に第1導電性パターン539aが提供される。前記第1導電性パターン539aはライン状とすることができる。前記第1導電性パターン539aはセルビットラインとして定義することができる。前記第1導電性パターン539aの少なくとも一部分は前記第2ゲートパターン540の少なくとも一部分と同一レベルに位置することができる。例えば、前記第1導電性パターン539aの少なくとも一部分は前記上部ゲート電極539gの少なくとも一部分と同一レベルに位置することができる。前記第1導電性パターン539aは前記上部ゲート電極539gと同一工程により形成された同一導電性物質膜を含むことができる。前記第1導電性パターン539aは前記上部ゲート電極539gと実質的に同一レベルに位置することができる。
【0045】
前記第1導電性パターン539aの少なくとも一部は前記第2ゲートパターン540の少なくとも一部と実質的に同一高さに配置される。例えば、前記第1導電性パターン539aの少なくとも一部と前記上部ゲート電極539gの少なくとも一部は前記半導体基板500の上部表面500aのy−軸方向で実質的に同一レベル、すなわち、同一高さに配置されることができる。
【0046】
他の実施形態において、前記第1導電性パターン539aの下部面と前記上部ゲート電極539gの下部面は、xz−面(xz−plane)で実質的に同一平面に位置することができる。すなわち、前記半導体基板500の上部表面500aと前記第1導電性パターン539aの下部面との間の距離と前記半導体基板500の上部表面500aと前記上部ゲート電極539gの下部面との間の距離は実質的に同一とすることがある。
【0047】
前記第1不純物領域518a、518bのうちの一つの領域518aと前記第1導電性パターン539aとを電気的に接続する第1コンタクト構造体538pが提供される。前記第1コンタクト構造体538pは前記バッファ絶縁パターン536を貫通する。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態において、前記上部ゲート電極539gは前記下部ゲート電極509gよりも高い電気伝導度を有する導電性物質からなっている。例えば、前記下部ゲート電極509gはドープトポリシリコン膜を含むことができ、前記上部ゲート電極539gはタングステン膜のような金属物質膜を含むことができる。ここで、ポリシリコン膜と金属物質膜との間のオーム接触(ohmic contact)特性を考慮し、前記上部ゲート電極539gと前記下部ゲート電極509gとの間に金属シリサイド膜が介在される。
【0049】
他の実施形態において、前記上部ゲート電極539gと前記下部ゲート電極509gは同一導電性物質からなる。
【0050】
前記第1導電性パターン539a上に第1絶縁性キャッピングパターン542aが提供される。前記第1導電性パターン539a及び前記第1絶縁性キャッピングパターン542aの側壁上に第1絶縁性スペーサ545aが提供される。そして、前記第2ゲートパターン540及び前記第2ゲートキャッピングパターン542gの側壁上に第2絶縁性スペーサ545gが提供される。前記第1及び第2絶縁性スペーサ545a、545gは同一工程により形成された同一絶縁性物質膜を含むことができる。
【0051】
前記第1及び第2領域A1、A2、及び前記中間領域Bの基板の全面を覆う第1層間絶縁膜551が提供される。前記第1層間絶縁膜551は前記第1絶縁性キャッピングパターン542a及び前記第2ゲートキャッピングパターン542gよりも高いレベルに位置する平坦な上部面を有することができる。その一方、前記第1層間絶縁膜551は前記第1絶縁性キャッピングパターン542a及び前記第2ゲートキャッピングパターン542gと実質的に同一レベルに位置する平坦な上部面を有することもできる。前記第1層間絶縁膜551上に第2層間絶縁膜584が提供される。
【0052】
前記第2層間絶縁膜584上に第2導電性パターン575が提供される。
【0053】
第1及び第2導電性パターン539a、575を電気的に接続する導電性の接続構造体572aが提供される。前記接続構造体572aは前記第1及び第2導電性パターン539a、575間に介在されて前記第2層間絶縁膜584及び前記第1絶縁性キャッピングパターン542aを順に貫通する。
【0054】
前記第2不純物領域548a、548bのうちの一つの領域548aと前記第2導電性パターン575との間に介在されて、前記領域548aと前記第2導電性パターン575を電気的に接続する第2コンタクト構造体572bが提供される。前記第2コンタクト構造体572bは前記第1層間絶縁膜551を貫通する下部コンタクト構造体571aと前記第2層間絶縁膜584を貫通する上部コンタクト構造体571bを含むことができる。前記下部コンタクト構造体571aと前記上部コンタクト構造体571bは互いに異なる工程により形成された導電性物質膜からなる。その一方、前記下部コンタクト構造体571aと前記上部コンタクト構造体571bは同一工程により形成された同一物質膜からなる。
【0055】
前記第1領域A1において、前記第1不純物領域518a、518bのうちの一つの領域518bと電気的に接続され、前記第1層間絶縁膜551及び前記バッファ絶縁パターン536を貫通するセルコンタクト構造体560が提供される。すなわち、前記第1コンタクト構造体538pは前記第1不純物領域518a、518bのうちの一つの領域518aと電気的に接続され、前記セルコンタクト構造体560は前記第1不純物領域518a、518bのうち残りの領域518bと電気的に接続される。
【0056】
前記セルコンタクト構造体560上に情報保存要素597が提供される。前記情報保存要素597は第1及び第2電極と、前記第1及び第2電極間の情報保存物質膜を含むことができる。前記情報保存要素597は前記第1導電性パターン539aよりも高いレベルに位置することができる。例えば、前記半導体基板500の上部表面500aから前記情報保存要素597の下部面までの距離は前記半導体基板500の上部表面500aから前記第1導電性パターン539aの上部面までの距離よりも大きい場合もある。
【0057】
前記情報保存要素597の少なくとも一部は前記第2導電性パターン575と同一か、または低いレベルに位置することができる。
【0058】
前記情報保存要素597はDRAMなどのような揮発性メモリ素子の情報保存物質膜、例えばキャパシタ誘電膜を含むことができる。しかしながら、これに限定されない。例えば、前記情報保存要素597はFeRAMの強誘電体物質膜またはPRAMの相変移物質膜などのような不揮発性メモリ素子の情報保存物質膜を含むことができる。
【0059】
本実施形態によれば、前記情報保存要素597と前記第1トランジスタAT1間の距離を最小化できるため、半導体素子の全体的な厚さを最小化することができる。言い換えれば、前記情報保存要素597と前記第1トランジスタAT1との間の前記第1導電性パターン539a、すなわち、セルビットラインは前記第2領域A2、すなわち周辺回路領域の上部ゲート電極539gと実質的に同一レベルに位置するため、前記セルビットライン539aと前記第1活性領域503aとの間の距離を最小化できるだけでなく、前記情報保存要素597と前記第1活性領域503aとの間の距離が最小化できる。よって、半導体素子の全体的な厚さが最小化でき、前記情報保存要素597と前記第1活性領域503aとの間の前記セルコンタクト構造体560を形成するための工程マージン(process margin)を増加させることができる。
【0060】
次に、図2を参照して本発明の他の実施形態に係る半導体素子を説明する。
【0061】
図2に示すように、図1の第1及び第2領域A1、A2及び中間領域Bに相当する第1及び第2領域D1、D2、及び中間領域Eを有する半導体基板600が提供される。図1の実施形態においての前記第1及び第2活性領域503a、503b、前記素子分離領域503s、前記第1トランジスタAT1、及び前記第2トランジスタAT2にそれぞれ対応する第1及び第2活性領域603a、603b、素子分離領域603s、第1トランジスタDT1、及び第2トランジスタDT2が提供される。そして、前記第1トランジスタDT1は、図1の前記第1トランジスタAT1の前記第1不純物領域518a、518b、前記第1ゲート誘電膜521及び前記第1ゲートパターン524にそれぞれ対応する第1不純物領域618a、618b、第1ゲート誘電膜621及び第1ゲートパターン624を含むことができる。また、前記第1ゲートパターン624は、図1の前記ゲートトレンチ515に対応するゲートトレンチ615内に提供される。前記第2トランジスタDT2は、図1の前記第2トランジスタAT2の前記第2不純物領域548a、548b、前記第2ゲート誘電膜506a及び前記第2ゲートパターン540にそれぞれ対応する第2不純物領域648a、648b、第2ゲート誘電膜606a及び第2ゲートパターン640を含むことができる。前記第2ゲートパターン640は順に積層された下部ゲート電極609g及び上部ゲート電極639gを含むことができる。前記第1トランジスタDT1の前記第1ゲートパターン624上に前記ゲートトレンチ615の残り部分を埋め込み、前記第1活性領域603aの上部表面(top surface)よりも高いレベルに位置する突出した部分を有する第1ゲートキャッピングパターン627が提供される。前記第1ゲートキャッピングパターン627は絶縁性物質膜からなる。
【0062】
前記第1領域D1及び前記中間領域Eの基板上において、前記素子分離領域603s及び前記第1不純物領域618a、618bを覆うバッファ絶縁パターン636が提供される。前記バッファ絶縁パターン636は前記第1ゲートキャッピングパターン627に対してエッチング選択比を有する絶縁性物質膜からなる。例えば、前記第1ゲートキャッピングパターン627がシリコン窒化膜を含む場合に、前記バッファ絶縁パターン636はシリコン酸化膜を含むことができる。
【0063】
前記バッファ絶縁パターン636上に、図1の前記第1導電性パターン539a、前記第1絶縁性キャッピングパターン542a、前記第1絶縁性スペーサ545aにそれぞれ対応する前記第1導電性パターン639a、前記第1絶縁性キャッピングパターン642a、前記第1絶縁性スペーサ645aが提供される。前記バッファ絶縁パターン636を貫通し、前記第1不純物領域618a、618bのうちの一つの領域618aと前記第1導電性パターン639aを電気的に接続する第1コンタクト構造体638pが提供される。
【0064】
前記第2領域D2の基板上に、図1の前記第2ゲートキャッピングパターン542g及び前記第2絶縁性スペーサ545gにそれぞれ対応する第2ゲートキャッピングパターン642g及び第2絶縁性スペーサ645gが提供される。そして、前記第1及び第2領域D1、D2及び前記中間領域Eを有する基板上に、図1の前記第1層間絶縁膜551に対応する第1層間絶縁膜651が提供される。
【0065】
前記第1層間絶縁膜651及び前記バッファ絶縁パターン636を貫通し、前記第1不純物領域618a、618bのうちの一つの領域618bと電気的に接続されたセルコンタクト構造体660が提供される。前記セルコンタクト構造体660と前記第1コンタクト構造体638pとの間に前記第1ゲートキャッピングパターン627の突出した部分が位置することができる。よって、前記第1ゲートキャッピングパターン627の突出した部分は、前記セルコンタクト構造体660と前記第1コンタクト構造体638p間の電気的短絡(short)を防止することができる。
【0066】
前記第1層間絶縁膜651を貫通して、前記第2不純物領域648a、648bのうちの一つの領域648aと電気的に接続された第2コンタクト構造体672bが提供される。前記第2コンタクト構造体672bは前記セルコンタクト構造体660と実質的に同一レベルに提供される。前記第2コンタクト構造体672bと前記セルコンタクト構造体660は同一導電性物質を含むことができる。
【0067】
前記第1層間絶縁膜651上に前記セルコンタクト構造体660を覆う導電性のバッファパターン675bが提供される。前記第1層間絶縁膜651上に前記第2コンタクト構造体672bを覆う第2導電性パターン675aが提供される。前記第1及び第2導電性パターン639a、672b間に介在されて前記第1及び第2導電性パターン639a、672bを電気的に接続する接続構造体672aが提供される。前記バッファパターン675b及び前記第2導電性パターン675aは実質的に同一レベルに位置することができる。前記バッファパターン675bと前記第2導電性パターン675aはx−軸方向に沿って配置される。そして、前記バッファパターン675b及び前記第2導電性パターン675aは同一物質を含むように形成される。
【0068】
前記バッファパターン675b及び前記第2導電性パターン675aの側壁を取り囲む第2層間絶縁膜684が提供される。前記バッファパターン675b上に情報保存要素697が提供される。前記情報保存要素697は、図1の情報保存要素597に対応する。
【0069】
以下で、本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明する。図3は本発明の実施形態に係る半導体素子を示す平面図である。図4A、図4B、図5A、図5B、図6A、図6B、図7A、図7B、図8A、図8B、図9A、図9B、図10A、図10B、図11A、図11B、図12A及び図12Bは、本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。図13A、図13B、図14A、図14B、図15A、図15B、図16A、図16B、図17A及び図17Bは、本発明の他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。図18A、図18B及び図19は、本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【0070】
図において、図4A、図5A、図6A、図7A、図8A、図9A、図10A、図11A、図12A、図13A、図14A、図15A、図16A、図17A及び図18Aは、図3の切断線I−I’による断面図である。図4B、図5B、図6B、図7B、図8B、図9B、図10B、図11B、図12B、図13B、図14B、図15B、図16B、図17B、図18B及び図19は、図3の切断線II−II’による断面図である。図3ないし図19において、参照符号「C」は第1領域を示し、参照符号「M」は中間領域を示し、参照符号「P」は第2領域を示す。
【0071】
まず、図3、図4Aないし図12Bを参照して本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明する。
【0072】
図3、図4A及び図4Bに示すように、第1領域C、第2領域P及び中間領域Mを有する半導体基板1を準備する。前記半導体基板1はシリコンのような半導体物質を含む半導体ウエハとすることができる。前記第1領域Cはメモリセルアレイ領域とすることができ、前記第2領域Pは周辺回路領域とすることができる。前記中間領域Mは前記第1領域C上の第1素子、例えばセルトランジスタと前記第2領域P上の第2素子、例えば周辺トランジスタ間の所定領域とすることができる。よって、本実施形態の図において、前記中間領域Mをメモリセルアレイ領域のような第1領域C、及び周辺回路領域のような第2領域P間の独立された領域として示しているが、これは説明のためであって、これに限定されない。例えば前記中間領域Mはメモリセルアレイ領域のような第1領域C内に位置するか、または前記周辺回路領域のような第2領域P内に位置することができる。
【0073】
前記半導体基板1に活性領域3a、3bを画定する素子分離領域3sを形成することができる。より詳しくは、前記素子分離領域3sは前記第1領域Cにおいて第1活性領域、例えばセル活性領域3aを画定し、前記第2領域Pにおいて第2活性領域、例えば周辺活性領域3bを画定することができる。前記素子分離領域3sは浅いトレンチ素子分離工程(shallow trench isolation process)を用いて形成することができる。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態において、前記素子分離領域3sにより画定された活性領域3a、3b及び前記領域C、P、Mを有する前記半導体基板1は図1での前記素子分離領域503sにより画定された前記活性領域503a、503b及び前記領域A1、A2、Bを有する前記半導体基板500に対応する。
【0075】
前記セル活性領域3aに前記第1領域Cの前記半導体基板1と異なる導電型の予備不純物領域(図示せず)を形成することができる。例えば、前記セル活性領域3aがP型(p−type)である場合に、前記セル活性領域3a内に不純物イオンを注入して前記セル活性領域3aの上部領域にN型(n−type)の予備不純物領域(図示せず)を形成することができる。
【0076】
前記半導体基板1上に、順に積層された誘電膜6及びゲート導電膜9を形成することができる。前記誘電膜6はシリコン酸化膜及び高誘電膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。ここで、「高誘電膜」はシリコン酸化膜よりも高い誘電定数を有する誘電体を意味することができる。前記ゲート導電膜9はポリシリコン膜などのような導電性物質膜で形成することができる。
【0077】
前記第1領域C上の前記ゲート導電膜9及び前記誘電膜6をパターニングして前記セル活性領域3a及び前記素子分離領域3sの所定領域を露出させる開口部を形成し、前記開口部により露出した前記セル活性領域3a及び前記素子分離領域3sをエッチングしてゲートトレンチ15を形成することができる。前記ゲートトレンチ15は前記セル活性領域3aを横切って前記素子分離領域3sに延長するように形成される。前記ゲートトレンチ15は、リソグラフィ工程の限界分解能(resolution limit)よりも小さい寸法の線幅を有することができる。
【0078】
前記ゲートトレンチ15は前記予備不純物領域(図示せず)が形成された前記セル活性領域3aを横切るように形成することができる。よって、前記予備不純物領域(図示せず)は、前記ゲートトレンチ15により互いに離隔されたセル不純物領域、すなわちセルソース/ドレイン領域18a、18bに分けられる。
【0079】
一つの前記セル活性領域3a内の前記予備不純物領域(図示せず)は、一対のゲートトレンチ15により3個のセル不純物領域18a、18bに分けられる。ここで、前記3個のセル不純物領域18a、18bのうちに、前記一対のゲートトレンチ15間に位置する一つの不純物領域を第1セル不純物領域18aとして定義し、残り不純物領域を第2セル不純物領域18bとして定義することができる。
【0080】
図3、図5A及び図5Bに示すように、前記セルゲートトレンチ15を有する半導体基板上にセルゲート誘電膜21を形成することができる。前記セルゲート誘電膜21は少なくとも前記セル活性領域3a内の前記セルゲートトレンチ15内壁を覆うように形成することができる。前記セルゲート誘電膜21はシリコン酸化膜及び高誘電膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。
【0081】
前記セルゲート誘電膜21を有する半導体基板上に、前記セルゲートトレンチ15を埋め込むセルゲートパターン24を形成することができる。前記セルゲートパターン24は前記セルゲートトレンチ15の少なくとも一部を埋め込むことができる。そして、前記セルゲートパターン24は前記セル活性領域3aの上部表面よりも低いレベルに位置するように前記セルゲートトレンチ15を部分的に埋め込むことができる。前記セル活性領域3aを横切る部分における前記セルゲートパターン24はセルゲート電極として定義することができる。前記セルゲートパターン24は、金属膜、金属窒化膜、金属シリサイド膜及びポリシリコン膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。前記セルソース/ドレイン領域18、前記セルゲート誘電膜21、及び前記セルゲートパターン24は、セルトランジスタCT1、CT2を形成することができる。すなわち、前記セルトランジスタCT1、CT2は埋め込みチャネルアレイトランジスタ(buried channel array transistor;BCAT)とすることができる。
【0082】
前記セルゲートトレンチ15の残り部分を埋め込むセルゲートキャッピングパターン27を形成することができる。前記セルゲートキャッピングパターン27は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸窒化膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。
【0083】
前記第2領域Pの前記ゲート導電膜9上にマスクパターン30を形成することができる。よって、前記マスクパターン30により前記第1領域C及び前記中間領域Mの前記ゲート導電膜9は露出される。前記マスクパターン30はフォトレジストパターンとすることができる。その一方、前記マスクパターン30は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などのような絶縁膜で形成される。
【0084】
図3、図6A及び図6Bに示すように、前記マスクパターン図5Bの30をエッチングマスクとして用いて前記第1領域C及び前記中間領域M上の前記ゲート導電膜9をエッチングして前記第2領域P上に残存するゲート導電パターン9aを形成することができる。
【0085】
他の実施形態において、前述の実施形態での前記第1不純物領域18a、18bを形成する方法と異なって、前記ゲート導電パターン9aが形成された基板に対してイオン注入工程を行って前記第1活性領域3a内に第1不純物領域、すなわちセルソース/ドレイン領域18a、18bを形成することができる。
【0086】
一方、前記第1領域C及び前記中間領域M上の前記ゲート導電膜9をエッチングする間に、前記誘電膜6、前記セルゲート誘電膜21及び前記セルゲートキャッピングパターン27の一部も同時にエッチングすることができる。
【0087】
前記マスクパターン(図5Bの30)を除去することができる。前記マスクパターン(図5Bの30)を除去した半導体基板上に阻止膜33を形成することができる。前記阻止膜33は前記素子分離領域3sに対してエッチング選択比を有する絶縁性物質で形成することができる。例えば、前記素子分離領域3sをシリコン酸化膜で形成する場合に、前記阻止膜33はシリコン窒化膜で形成することができる。前記阻止膜33はコンフォーマルに形成することができる。前記阻止膜33は前記第1領域Cの前記素子分離領域3s及び前記セルトランジスタCT1、CT2を覆って、前記第2領域Pの前記ゲート導電パターン9aを覆うことができる。
【0088】
前記阻止膜33上にバッファ絶縁膜を形成することができる。前記バッファ絶縁膜は前記阻止膜33に対してエッチング選択比を有する物質膜で形成することができる。例えば、前記阻止膜33をシリコン窒化膜で形成する場合に、前記バッファ絶縁膜はシリコン酸化膜で形成することができる。前記第2領域Pの前記阻止膜33または前記ゲート導電パターン9aが露出するまでに前記バッファ絶縁膜を平坦化して前記第1領域C上に平坦化されたバッファ絶縁パターン36を形成することができる。
【0089】
図3、図7A及び図7Bに示すように、前記バッファ絶縁パターン36を有する半導体基板上にキャッピング絶縁膜37を形成することができる。前記キャッピング絶縁膜37はシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜のような絶縁膜で形成することができる。
【0090】
前記キャッピング絶縁膜37、前記バッファ絶縁パターン36及び前記阻止膜33をパターニングして、前記セル不純物領域18a、18bのうちの一つの領域18aを露出させるビットラインコンタクトホール36aを形成することができる。例えば、前記ビットラインコンタクトホール36aは前記セルトランジスタCT1、CT2が互いに共有する前記第1セル不純物領域18aを露出させるように形成することができる。
【0091】
前記ビットラインコンタクトホール36aを有する半導体基板上に第1導電膜38を形成することができる。前記第1導電膜38は、金属膜、金属窒化膜、金属シリサイド膜及びポリシリコン膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。例えば、前記第1導電膜38は、順に積層されたTi膜、TiN膜及びW膜を含むように形成することができる。ここで、前記W膜は前記ビットラインコンタクトホール36aを埋め込み、前記順に積層された前記Ti膜及び前記TiN膜は前記ビットラインコンタクトホール36aの内壁と前記W膜との間に介在されて拡散障壁膜の役割をすることができる。
【0092】
一方、前記第1導電膜38において、前記ビットラインコンタクトホール36aにより露出された前記第1セル不純物領域18aに接触する部分は金属シリサイドからなる。例えば、前記第1セル不純物領域18a上に金属シリサイド膜を形成し、前記ビットラインコンタクトホール36aを埋め込み前記半導体基板を覆う金属物質膜を形成して前記第1導電膜38を形成することができる。その一方、前記第1導電膜38を形成する工程は、前記ビットラインコンタクトホール36aを埋め込み、前記半導体基板を覆う第1金属物質膜及び第2金属物質膜を順に形成し、熱処理工程を行って前記第1金属物質膜の金属と前記第1セル不純物領域18aのシリコンを反応させて金属シリサイド膜を形成する工程を含むことができる。
【0093】
図3、図8A及び図8Bに示すように、前記第2領域P上の前記ゲート導電パターン9aを露出させる工程を行うことができる。例えば、前記第1導電膜(図7A、図7Bの38)を有する半導体基板に対して、前記第2領域P上の前記阻止膜(図7A、図7Bの33)が露出されるまでに、化学機械的研磨工程(CMP)のような平坦化工程を行い、続いて、前記第2領域P上の前記阻止膜(図7A、図7Bの33)をエッチングする工程を行うことができる。その一方、前記第1導電膜(図7A、図7Bの38)を有する半導体基板に対して、前記第2領域P上の前記ゲート導電パターン9aが露出するまでに化学機械的研磨工程(CMP)のような平坦化工程を行うことができる。その結果、前記ビットラインコンタクトホール36a内に残存する第1コンタクト構造体、すなわちビットラインコンタクト構造体38pが形成され、前記キャッピング膜(図7A、図7Bの37)は前記平坦化工程中に除去される。
【0094】
前記ビットラインコンタクト構造体38p及び前記露出した前記ゲート導電パターン9aを覆う第2導電膜39を形成することができる。前記第2導電膜39は、金属膜、金属窒化膜、金属シリサイド膜及びポリシリコン膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。
【0095】
本発明のいくつかの実施形態において、前記第2導電膜39は前記ゲート導電パターン9aと異なる導電性物質を含むように形成することができる。前記第2導電膜39は前記ゲート導電パターン9aよりも高い電気伝導度を有する導電性物質膜を含むように形成することができる。例えば、前記ゲート導電パターン9aはドープトポリシリコン膜で形成し、前記第2導電膜39はタングステン膜のような金属物質膜を含むように形成することができる。ここで、タングステン膜のような金属物質膜と前記ゲート導電パターン9a間のコンタクト抵抗特性を考慮し、前記ゲート導電パターン9aと接触する前記第2導電膜39の部分は金属シリサイド膜で形成することができる。
【0096】
他の実施形態において、前記ゲート導電パターン9aと前記第2導電膜39は同一導電性物質膜で形成することができる。
【0097】
さらに他の実施形態において、図7A、図7Bでの前記バッファ絶縁パターン36を形成した後、または前記バッファ絶縁パターン36を形成する間に、前記第2領域Pの前記ゲート導電パターン9aを露出させる工程を行うことができる。例えば、前記バッファ絶縁パターン36を形成するために化学機械的研磨工程(CMP)を用いて前記バッファ絶縁膜を平坦化する間に、前記ゲート導電パターン9aが露出するまで前記バッファ絶縁膜を平坦化して前記第2領域P上の前記阻止膜33を除去することができる。その一方、前記第2領域P上の前記阻止膜33を平坦化停止膜として用いて前記バッファ絶縁膜を平坦化した後に、前記第2領域P上の前記阻止膜33をエッチングして除去することができる。続いて、前記バッファ絶縁パターン36及び前記阻止膜33をパターニングして前記第1セル不純物領域18aを露出させるビットラインコンタクトホール36aを形成し、前記ビットラインコンタクトホール36aを埋め込み、前記バッファ絶縁パターン36及び前記ゲート導電パターン9aを覆う導電膜、例えば図7A、図7Bで説明した前記第1導電膜38と同一物質の導電膜を形成することができる。よって、図8A、図8Bでの前記第2導電膜39及び前記ビットラインコンタクト構造体38pは同一工程により形成された同一物質膜を含むことができる。
【0098】
図3、図9A及び図9Bに示すように、前記第2導電膜(図8A、図8Bの39)上にマスク膜を形成することができる。前記マスク膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸窒化膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。前記マスク膜、前記第2導電膜(図8A、図8Bの39)及び前記ゲート導電パターン(図8A、図8Bの9a)をパターニングして、前記第1領域C上に順に積層された第1導電性パターン39a及びビットラインキャッピングパターン42aを形成することと同時に、前記第2領域P上に順に積層された第1周辺ゲート電極9g、第2周辺ゲート電極39g及び周辺キャッピングパターン42gを形成することができる。よって、前記第1導電性パターン39a及び前記第2周辺ゲート電極39gは同時に形成されて同一物質膜で形成されることができる。また、前記第1導電性パターン39aと前記第2周辺ゲート電極39gは実質的に同一レベルに位置することができる。前記第1導電性パターン39aの少なくとも一部と前記第2周辺ゲート電極39gの少なくとも一部は前記半導体基板1の上部表面から実質的に同一距離に配置される。
【0099】
前記第1及び第2周辺ゲート電極9g、39gは周辺ゲートパターン40として定義することができる。前記第1導電性パターン39aはセルビットラインとして定義することができる。前記周辺ゲートパターン40及び前記第1導電性パターン39aは図1、図2で説明した周辺ゲートパターン540、640及び第1導電性パターン539a、639aにそれぞれ対応する。前記セルビットライン39aは前記中間領域Mまで延長することができる。前記周辺ゲートパターン40は実質的にライン状に形成され、前記周辺活性領域3bを横切って前記周辺活性領域3bを画定する前記素子分離領域3s上に延長される。そして、前記周辺ゲートパターン40と前記周辺活性領域3bとの間の誘電膜は周辺ゲート誘電膜6aとして定義することができる。
【0100】
順に積層された前記セルビットライン39a及び前記ビットラインキャッピングパターン42aの側壁上にビットラインスペーサ45aを形成すると共に、順に積層された前記周辺ゲートパターン40及び前記周辺ゲートキャッピングパターン42bの側壁上に周辺ゲートスペーサ45gを形成することができる。前記周辺ゲートスペーサ45g及び前記ビットラインスペーサ45aは、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜及びシリコン酸化膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。
【0101】
前記周辺ゲートパターン40両側の前記周辺活性領域3b内に不純物イオンを注入し、活性化させて周辺不純物領域、すなわち周辺ソース/ドレイン領域48を形成することができる。よって、前記周辺ソース/ドレイン領域48、前記周辺ゲート誘電膜6a、前記周辺ゲートパターン40及び前記周辺ゲートパターン40下部の前記周辺活性領域3b内のチャネル領域を含む周辺トランジスタPT1を形成することができる。
【0102】
図3、図10A及び図10Bに示すように、前記セルビットライン39a及び前記周辺トランジスタPT1を有する前記半導体基板1上に第1層間絶縁膜51を形成することができる。前記第1層間絶縁膜51は実質的に平坦な上部面を有するように形成することができる。例えば、前記セルビットライン39a及び前記周辺トランジスタPT1を有する前記半導体基板1上に絶縁物質膜を形成し、前記絶縁物質膜に対して化学機械的研磨工程(CMP)などのような平坦化工程を行って平坦化された上部面を有する前記第1層間絶縁膜51を形成することができる。前記第1層間絶縁膜51を形成するための平坦化工程において、平坦化阻止膜として前記ビットラインキャッピングパターン42a及び前記周辺ゲートキャッピングパターン42gを利用することができる。よって、前記第1層間絶縁膜51は図10に示すように平坦化された上部面を有することもできるが、これに限定されず、前記第1層間絶縁膜51は前記ビットラインキャッピングパターン42a及び前記周辺ゲートキャッピングパターン42gの上部面を露出させるように平坦化された上部面を有することもできる。
【0103】
前記第1領域Cにおいて、前記第1層間絶縁膜51、前記バッファ絶縁パターン36及び前記阻止膜33を順にパターニングして前記第1領域Cの前記第1及び第2セル不純物領域18a、18bのうち前記第2セル不純物領域18bを露出させるセルコンタクトホール54を形成することができる。
【0104】
本実施形態において、前記セルビットライン39aが前記周辺トランジスタPT2の前記第2周辺ゲート電極39gと実質的に同一レベルに位置するので、前記セルビットライン39aによって素子の全体的な厚さは増加しない。よって、前記セルコンタクトホール54は、実質的に前記周辺トランジスタPT1を形成することで発生する厚さ分の絶縁膜をエッチングすることによって形成される。このようなことは、前記セルコンタクトホール54を形成するエッチング工程時間を短縮するのみでなく、エッチング工程マージンを増加させることができる。また、前記セルビットライン39aを形成するための別の工程なく、前記セルビットライン39a及び前記第2周辺ゲート電極39gを同時に形成するので、全体的な工程時間を短縮することができる。
【0105】
前記セルコンタクトホール54を埋め込むセルコンタクト構造体60を形成することができる。前記セルコンタクト構造体60は、金属膜、金属窒化膜、金属シリサイド膜及びポリシリコン膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。例えば、前記セルコンタクト構造体60は、前記セルコンタクトホール54を埋め込む金属膜を含み、前記金属膜と前記セルコンタクトホール54の内壁間に介在された拡散障壁膜を含むことができる。また、前記セルコンタクト構造体60の下部領域、すなわち前記セルコンタクトホール54によって露出された前記第2セル不純物領域18bに接触する部分は金属シリサイドからなる。例えば、前記第2セル不純物領域18a上に金属シリサイド膜を形成し、前記セルコンタクトホール54を埋め込む導電性物質膜を形成して前記セルコンタクト構造体60を形成することができる。その一方、前記セルコンタクト構造体60を形成する工程は、前記セルコンタクトホール54の内壁を順に覆う金属膜及び金属窒化膜に対して熱処理工程を行って前記金属膜の金属元素と前記第2セル不純物領域18bのシリコン元素を反応させて形成された金属シリサイド膜を形成する工程を含むことができる。
【0106】
図3、図11A及び図11Bに示すように、前記第1層間絶縁膜51上に第2層間絶縁膜63を形成することができる。前記第2領域Pにおいて、前記第1及び第2層間絶縁膜51、63を貫通し、前記周辺不純物領域48のうちの少なくとも一つを露出させる周辺コンタクトホール66bを形成することができる。また、前記中間領域Mにおいて、前記第2層間絶縁膜63及び前記ビットラインキャッピングパターン42aを貫通し、前記セルビットライン39aの所定領域を露出させる接続ビアホール66aを形成することができる。
【0107】
前記接続ビアホール66aを埋め込む導電性の接続構造体72aを形成すると共に、前記周辺コンタクトホール66bを埋め込む導電性の周辺コンタクト構造体72bを形成することができる。前記接続構造体72a及び前記周辺コンタクト構造体72bは、金属膜、金属窒化膜、金属シリサイド膜及びポリシリコン膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。
【0108】
一方、前記周辺コンタクト構造体72bは、前記セルコンタクト構造体60と異なる導電性物質を含むように形成することができる。例えば、前記セルコンタクト構造体60がポリシリコン膜を含む場合に、前記周辺コンタクト構造体72bはタングステンのような金属物質膜を含むことができる。
【0109】
前記第2層間絶縁膜63上に順に積層された第2導電性パターン75及び配線キャッピングパターン78を形成することができる。前記第2導電性パターン75は前記接続構造体72aと前記周辺コンタクト構造体72bを覆うことができる。前記第2導電性パターン75は、金属膜、金属窒化膜及びポリシリコン膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。前記配線キャッピングパターン78はシリコン窒化膜などのような絶縁物質膜で形成することができる。前記配線キャッピングパターン75を形成する工程は省略することができる。
【0110】
他の実施形態において、前記第2導電性パターン75、前記接続構造体72a及び前記周辺コンタクト構造体72bは同時に形成された導電性物質からなる。例えば、前記接続ビアホール66a及び前記周辺コンタクトホール66bを埋め込み前記第2層間絶縁膜63を覆う導電性物質膜を形成し、前記導電性物質膜をパターニングして前記第2導電性パターン75、前記接続構造体72a及び前記周辺コンタクト構造体72bを一体型に形成することもできる。
【0111】
前記第2導電性パターン75によって、前記セルトランジスタCT1と前記周辺トランジスタPT1は電気的に接続される。より詳しくは、前記周辺トランジスタPT1の前記周辺不純物領域48のうちの一つと前記セルトランジスタCT1、CT2の前記第1セル不純物領域18aは、前記ビットラインコンタクト構造体38p、前記第1導電性パターン39a、前記接続構造体72a、前記第2導電性パターン75及び前記周辺コンタクト構造体72bを介して電気的に接続されることができる。前記第2導電性パターン75及び前記配線キャッピングパターン78の側壁上に配線スペーサ81を形成することができる。
【0112】
図3、図12A及び図12Bに示すように、前記第2導電性パターン75を有する半導体基板上に第3層間絶縁膜84を形成することができる。前記第3層間絶縁膜84を平坦化することができる。前記第3層間絶縁膜84上にエッチング阻止膜87を形成することができる。
【0113】
前記エッチング阻止膜87、前記第3層間絶縁膜84及び前記第2層間絶縁膜63を貫通し、前記セルコンタクト構造体60とそれぞれ電気的に接続し、前記エッチング阻止膜87上部に突出した情報保存要素97を形成することができる。前記情報保存要素97は、第1電極90、第2電極96、及び前記第1及び第2電極90、96間の情報保存物質膜93を含むことができる。
【0114】
本実施形態をDRAMのようなメモリ素子に用いる場合に、前記情報保存物質膜93はDRAMのセルキャパシタ誘電物質を含むことができる。しかしながら、本実施形態はDRAMに限定されず、多様な半導体素子に用いることができる。よって、前記情報保存物質膜93は所望する素子の特性によって、例えばPRAMの相変移物質膜またはFeRAMの強誘電体膜などのような多様な情報保存物質で形成することができる。
【0115】
一方、図12Aにおいて、前記第1電極90をシリンダ状に示しているが、これに限定されず、素子の特性によって多様な形状に形成することができる。例えば、前記第1電極90は柱状または板状などのような多様な形状に形成することができる。
【0116】
次に、図3、図13Aないし図16Bを参照して本発明の他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明する。
【0117】
図3、図13A及び図13Bに示すように、図4のような第1領域C、第2領域P及び中間領域Mを有する半導体基板100を準備することができる。前記半導体基板100上に、図4及び図5での前記第1及び第2活性領域3a、3b、前記素子分離領域3s、前記誘電膜6、前記ゲート導電膜9、前記ゲートトレンチ15、前記セル不純物領域18a、18b、前記セルゲート誘電膜21、セルゲートパターン24、前記セルゲートキャッピングパターン27、前記セルトランジスタCT1、CT2にそれぞれ対応する第1及び第2活性領域103a、103b、素子分離領域103s、誘電膜106、ゲート導電膜、ゲートトレンチ115、セル不純物領域118a、118b、セルゲート誘電膜121、セルゲートパターン124、セルゲートキャッピングパターン127、セルトランジスタCT3、CT4を図4及び図5における方法と実質的に同様な方法を用いて形成することができる。
【0118】
図5Bのように、前記第2領域Pの前記ゲート導電膜上にマスクパターン130を形成し、前記ゲート導電膜をエッチングして前記第2領域P上に残存するゲート導電パターン109aを形成することができる。本実施形態において、前記ゲート導電パターン109aを形成する間に、前記セルゲートキャッピングパターン127は前記第1活性領域103aの上部表面から突出した部分を有するように残存することができる。すなわち、前記セルゲートキャッピングパターン127は前記セルゲートパターン124と共に前記ゲートトレンチ115を埋め込み、前記第1活性領域103aよりも高いレベルに位置する突出部を有するように残存することができる。
【0119】
他の実施形態において、前記ゲート導電パターン109aが形成された基板に対して、イオン注入工程を行って、前記第1活性領域103a内に不純物領域118a、118bを形成することができる。
【0120】
一方、前記ゲート導電パターン109aを形成する間に、前記誘電膜106及び前記セルゲート誘電膜121の少なくとも一部がエッチングされることもできる。
【0121】
図3、図14A及び図14Bに示すように、前記マスクパターン(図13Bの130)を除去することができる。続いて、前記マスクパターン(図13Bの130)を除去した結果物上に阻止膜133をコンフォーマルに形成することができる。前記阻止膜133上にバッファ絶縁膜を形成することができる。前記第2領域P上の前記阻止膜133または前記ゲート導電パターン109aが露出されるまで前記バッファ絶縁膜を平坦化して、バッファ絶縁パターン136を形成することができる。
【0122】
一方、前記バッファ絶縁パターン136を形成する間に、前記阻止膜133が前記ゲート導電パターン109a上に残存する場合、前記ゲート導電パターン109a上の前記阻止膜133を除去することができる。
【0123】
一方、前記バッファ絶縁膜を化学機械的研磨工程(CMP)で平坦化する場合に、前記第1領域C上の前記ゲートキャッピングパターン127の突出部は平坦化停止膜の役割を果たすことができる。例えば、前記ゲートキャッピングパターン127をシリコン窒化膜として形成し、前記バッファ絶縁膜をシリコン酸化膜として形成する場合、前記ゲートキャッピングパターン127を平坦化停止膜として利用することができる。よって、前記バッファ絶縁膜に対する平坦化工程中に、前記第1領域Cでのディッシング(dishing)現象を防止することができるので、前記バッファ絶縁パターン136はディッシング現象が著しく減少した平坦な上部面を有することができる。
【0124】
図3、図15A及び図15Bに示すように、前記第1領域Cの前記第1活性領域103a上において、前記バッファ絶縁パターン136及び前記バッファ絶縁パターン136下部の絶縁物質、例えば前記阻止膜133をパターニングして、前記第1セル不純物領域118aを露出させるビットラインコンタクトホール136aを形成することができる。前記ビットラインコンタクトホール136aの側壁のうちの一部は前記セルゲートキャッピングパターン127の突出した部分により限定される。よって、前記ビットラインコンタクトホール136aを形成するために、前記バッファ絶縁パターン136上にフォトレジストパターンを形成する際のフォト工程マージンを増加させることができる。
【0125】
前記ビットラインコンタクトホール136aを有する半導体基板の全面上に第1導電膜を形成することができる。前記ビットラインコンタクトホール136aにより画定された部分の前記第1導電膜は第1コンタクト構造体138pとして定義することができる。
【0126】
前記第1導電膜上にビットラインキャッピングパターン142a及び周辺ゲートキャッピングパターン142gを形成し、前記ビットラインキャッピングパターン142a及び前記周辺キャッピングパターン142gをエッチングマスクとして用いて、前記第1導電膜及び前記ゲート導電パターン(図14A、図14Bの109a)を順にエッチングすることができる。その結果、前記第1領域C及び前記中間領域M上に第1導電性パターン、すなわちセルビットライン139aが形成されると共に、前記第2領域P上に順に積層された第1周辺ゲート電極109g及び第2周辺ゲート電極139gが形成される。前記第1及び第2周辺ゲート電極109g、139gは周辺ゲートパターン140を構成することができる。よって、前記セルビットライン139aの少なくとも一部は前記周辺ゲートパターン140の少なくとも一部と実質的に同一レベルに位置するように形成することができる。
【0127】
前記セルビットライン139aは前記ビットラインコンタクトホール136a上部を覆うことができる。よって、前記セルビットラインコンタクトホール136a内の前記第1コンタクト構造体138pと前記セルビットライン139aは互いに接続して同一物質で形成される。前記周辺ゲートパターン140と前記周辺活性領域103bとの間の誘電膜は周辺ゲート誘電膜106aとして定義することができる。
【0128】
順に積層された前記セルビットライン139a及び前記ビットラインキャッピングパターン142aの側壁上にビットラインスペーサ145aを形成すると共に、順に積層された前記周辺ゲートパターン140及び前記周辺ゲートキャッピングパターン142gの側壁上に周辺ゲートスペーサ145gを形成することができる。
【0129】
前記周辺ゲートパターン140両側の前記第2活性領域103b内に不純物イオンを注入して活性化させて周辺不純物領域、すなわち周辺ソース/ドレイン領域148を形成することができる。よって、前記周辺ソース/ドレイン領域148、前記周辺ゲート誘電膜106a、前記周辺ゲートパターン140及び前記周辺ゲートパターン140下部の前記第2活性領域103b内のチャネル領域を含む周辺トランジスタPT2を形成することができる。
【0130】
図3、図16A及び図16Bに示すように、前記周辺トランジスタPT2を有する基板上に第1層間絶縁膜151を形成することができる。前記第1層間絶縁膜151を平坦な上部面を有するように形成することができる。例えば、前記周辺トランジスタPT2を有する基板上に絶縁物質膜を形成し、前記絶縁物質膜に対して平坦化工程を行って平坦な上部面を有する前記第1層間絶縁膜151を形成することができる。前記平坦化工程は前記ビットラインキャッピングパターン142a及び前記周辺ゲートキャッピングパターン142gを平坦化停止膜として用いる化学機械的研磨工程(CMP)を用いることができる。
【0131】
前記第1領域Cにおいて、前記第1層間絶縁膜151、前記バッファ絶縁パターン136及び前記阻止膜133を貫通し、前記第2セル不純物領域118bを露出させるセルコンタクトホール154aを形成することができる。前記セルコンタクトホール154aを埋め込むセルコンタクト構造体160aを形成することができる。
【0132】
前記第2領域Pにおいて、第1層間絶縁膜151を貫通し、前記周辺不純物領域148のうちの少なくとも一つを露出させる周辺コンタクトホール154bを形成することができる。前記周辺コンタクトホール154bを埋め込む周辺コンタクト構造体160bを形成することができる。前記セル及び周辺コンタクトホール154a、154bは同時に形成することができる。また、前記セル及び周辺コンタクト構造体160a、160bを同時に形成することができる。よって、前記セル及び周辺コンタクト構造体160a、160bは互いに同一導電性物質に形成することができる。
【0133】
図3、図17A及び図17Bに示すように、前記中間領域Mにおいて、前記ビットラインキャッピングパターン142aを貫通し、前記セルビットライン139aの所定領域を露出させる接続ビアホール161を形成することができる。前記接続ビアホール161を埋め込む第3導電膜を形成し、前記第3導電膜をパターニングして、前記セルコンタクト構造体160aをそれぞれ覆うバッファパターン175aを形成すると共に、前記接続ビアホール161を覆いながら前記周辺コンタクト構造体160bを覆う第2導電性パターン175bを形成することができる。前記接続ビアホール161内の前記第3導電膜は接続構造体175pとして定義することができる。よって、前記第2導電性パターン175bは前記接続構造体175pを介して前記セルビットライン139aと電気的に接続されると共に前記周辺コンタクト構造体160bを介して前記周辺トランジスタPT2、すなわち前記周辺不純物領域148のうちの一つと電気的に接続される。
【0134】
他の実施形態において、前記接続構造体175pは前記セル及び周辺コンタクト構造体160a、160bと同時に形成することができる。
【0135】
他の実施形態において、前記バッファパターン175a及び前記第2導電性パターン175bはダマシン工程を用いて形成することができる。例えば、前記セル及び周辺コンタクト構造体160a、160bを有する基板上に第2層間絶縁膜184を形成し、前記第2層間絶縁膜184内に前記バッファパターン175a及び前記第2導電性パターン175bを形成するためのダマシン構造のホームを形成し、前記ホームを埋め込む導電性物質膜を形成し、前記導電性物質膜を平坦化することで、前記ホーム内に画定された前記バッファパターン175a及び前記第2導電性パターン175bを形成することができる。
【0136】
前記バッファパターン175a及び前記第2導電性パターン175bを覆うエッチング阻止膜187を形成することができる。続いて、前記バッファパターン184上に前記バッファパターン184と電気的に接続された情報保存要素197を形成することができる。前記情報保存要素197は揮発性メモリ素子または不揮発性メモリ素子の情報保存手段として用いることができる。
【0137】
次に、図18A、図18B及び図19を参照して本発明のさらに他の実施形態に対して説明する。
【0138】
図3、図18A及び図18Bに示すように、図4A及び図4Bのように、第1領域C、第2領域P及び中間領域Mを有する半導体基板200を準備することができる。前記半導体基板200に図4A及び図4Bと同じ方法を用いて第1及び第2活性領域203a、203bを画定する素子分離領域203sを形成することができる。前記第1活性領域203a内に予備不純物領域を形成することができる。
【0139】
前記半導体基板200上に順に積層された阻止膜206及びバッファ絶縁膜209を形成することができる。前記阻止膜206は前記素子分離領域203sに対してエッチング選択比を有する物質膜を含むことができる。前記バッファ絶縁膜209は絶縁性物質からなる単一層に形成することができる。その一方、前記バッファ絶縁膜209は互いに異なるエッチング比を有する、すなわち互いに異なる物質膜からなる多重層とすることができる。例えば、前記バッファ絶縁膜209はシリコン酸化膜などのような第1物質膜とポリシリコン膜またはシリコン窒化膜などのような第2物質膜を含むことができる。ここで、前記第2物質膜は前記第1物質膜上に形成されることができる。
【0140】
前記第1領域Cの半導体基板上の前記バッファ絶縁膜209をパターニングして前記第1活性領域203a及び前記素子分離領域203sの所定領域を露出させる開口部を形成し、前記開口部によって露出された前記第1活性領域203a及び前記素子分離領域203sをエッチングして図4Aのようなゲートトレンチ215を形成することができる。前記ゲートトレンチ215によって、前記予備不純物領域は分離されて第1及び第2セル不純物領域218a、218bとして形成される。
【0141】
前記セルゲートトレンチ215内に図5Aと同じ方法を用いてセルゲート誘電膜221及びセルゲートパターン224を順に形成することができる。よって、前記第1活性領域203aにセルトランジスタCT5、CT6を形成することができる。
【0142】
前記セルゲートトレンチ215の残り部分を埋め込み前記第1活性領域203aの上部表面から突出した部分を有するセルゲートキャッピングパターン227を形成することができる。前記セルゲートキャッピングパターン227は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸窒化膜のうちの少なくとも一つを含むように形成することができる。
【0143】
一方、前記バッファ絶縁膜209が順に積層された第1物質膜及び第2物質膜を含む場合、前記第2物質膜は前記セルゲートキャッピングパターン227を形成する間に、または前記セルゲートキャッピングパターン227を形成した後に除去する。
【0144】
図3及び図19に示すように、前記バッファ絶縁膜209をパターニングして前記第2領域Pの前記第2活性領域203を露出させ、前記第1領域C及び前記中間領域M上に残存するバッファ絶縁パターン209aを形成することができる。続いて、前記第2領域Pの基板上に順に積層されたゲート誘電膜210及びゲート導電パターン211を形成することができる。
【0145】
前記ゲート誘電膜210及び前記ゲート導電パターン211は図6B及び図14Bの前記第2活性領域3b、103b上に順に積層された誘電膜6、106及びゲート導電パターン9a、109aにそれぞれ対応することができる。たとえ、図19の実施形態においての前記バッファ絶縁パターン209a、前記ゲート誘電膜210及び前記ゲート導電パターン211を形成する方法が図6B及び図14Bの実施形態においてのバッファ絶縁パターン36、136、誘電膜6、106及びゲート導電パターン9a、109aを形成する方法と多少相違するが、その結果物は類似することが分かる。よって、本実施形態においての前記バッファ絶縁パターン209a、前記ゲート誘電膜210及び前記ゲート導電パターン211を有する半導体基板上に、前記実施形態で説明した第1導電性パターン39a、139a、第2導電性パターン175b、情報保存要素97、197などのような要素を形成することができる。
【0146】
図20は本発明の実施形態に係る半導体素子を用いる製品を示す概略図である。図20に示すように、前述の実施形態に係る半導体素子を利用する半導体チップ710が提供される。例えば、複数のチップ領域を有するバルク状態の半導体ウエハに対して、前述の実施形態に係る方法を利用して集積回路及び情報保存手段を形成することができる。このように、集積回路及び情報保存手段が形成された半導体ウエハの前記チップ領域を分離して複数の半導体チップ710を形成することができる。このような半導体チップ710はパッケージ形態で形成することができる。前記半導体チップ710は電子製品720に採用されることができる。前記半導体チップ710は電子製品720で情報保存媒体の役割をすることができる。例えば、前記半導体チップ710は、デジタルTV、コンピュータ、デジタルカメラ、通信機器、電子辞典、携帯メモリ装置などのように情報保存媒体を要する電子製品720に部品として用いられる。例えば、パッケージングされた半導体チップ710はボードまたはメモリモジュールに設置されて電子製品720を構成する部品として採用される。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体素子を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る半導体素子を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体素子を示す平面図である。
【図4A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図4B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図5A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図5B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図6A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図6B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図7A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図7B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図8A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図8B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図9A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図9B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図10A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図10B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図11A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図11B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図12A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図12B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図13A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図13B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図14A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図14B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図15A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図15B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図16A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図16B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図17A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図17B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図18A】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図18B】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図20】本発明の実施形態に係る半導体チップ及び電子製品を示す概略図である。
【符号の説明】
【0148】
1、100、200、500、600 半導体基板
3a、103a、203a、503a 第1活性領域
3b、103b、203b、503b 第2活性領域
3s、103s、203s、503s 素子分離領域
AT1、DT1 第1トランジスタ
AT2、DT2 第2トランジスタ
CT1、CT2、CT3、CT4 セルトランジスタ
PT1、PT2 周辺トランジスタ
24、124、224、524、624 第1ゲートパターン
15、115、215、515、615 ゲートトレンチ
40、140、540、640 第2ゲートパターン
9g、109g、509g、609g 下部ゲート電極
39g、139g、539g、639g 上部ゲート電極
36、136、536、636 バッファ絶縁パターン
39a、139a、539a、639a 第1導電性パターン
38p、138p、538p、638p 第1コンタクト構造体
51、151、551、651 第1層間絶縁膜
60、160a、560、660 セルコンタクト構造体
72b、160b、572b、672b 第2コンタクト構造体
75、175b、575、675a 第2導電性パターン
175a、675b 導電性バッファパターン
75a、175p、572a、672a 接続構造体
97、197、597、697 情報保存要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2活性領域を有する半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1活性領域に形成されて、第1不純物領域及び第1ゲートパターンを含む第1トランジスタと、
前記半導体基板の前記第2活性領域に形成されて、第2不純物領域及び第2ゲートパターンを含む第2トランジスタと、
前記第1トランジスタ上の第1導電性パターンと、を含み、
前記第1導電性パターンの少なくとも一部と前記第2ゲートパターンの少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面から同一距離に配置されることを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記第1トランジスタは、
前記第1活性領域を横切るゲートトレンチ内に提供された導電性の前記第1ゲートパターンと、
前記第1ゲートパターン両側の前記第1活性領域内の前記第1不純物領域と、
前記第1ゲートパターンと前記ゲートトレンチとの間の第1ゲート誘電膜と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記第1ゲートパターンと共に前記ゲートトレンチを埋め込む絶縁性の第1ゲートキャッピングパターンをさらに含み、前記第1ゲートキャッピングパターンは前記第1活性領域の前記半導体基板の上部表面よりもさらに高く突出した部分を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記第1不純物領域のうちの一つと前記第1導電性パターンを電気的に接続する第1コンタクト構造体をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記第2トランジスタは、
前記第2活性領域を横切る前記第2ゲートパターンと、
前記第2ゲートパターンと前記活性領域との間の第2ゲート誘電膜と、
前記第2ゲートパターン両側の前記第2活性領域内の前記第2不純物領域と、を含み、
前記第2ゲートパターンは順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を含み、前記第2ゲート電極は前記半導体基板の上部表面上において前記第1導電性パターンと実質的に同一高さに位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記第1不純物領域のうちの一つと電気的に接続されたセルコンタクト構造体と、
前記セルコンタクト構造体上の情報保存要素と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記情報保存要素は、前記第1導電性パターンよりも高いレベルに位置することを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記セルコンタクト構造体と前記情報保存要素との間の導電性バッファパターンをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記情報保存要素は、揮発性メモリ素子の情報保存物質膜及び不揮発性メモリ素子の情報保存物質膜のうちの一つを含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項10】
前記第1導電性パターンよりも高いレベルに位置する第2導電性パターンと、
前記第2不純物領域のうちの一つと前記第2導電性パターンを電気的に接続する第2コンタクト構造体と、
をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項11】
前記セルコンタクト構造体及び前記第2コンタクト構造体は、互いに異なるレベルに位置する上部面を有することを特徴とする請求項10に記載の半導体素子。
【請求項12】
前記セルコンタクト構造体及び前記第2コンタクト構造体は互いに同一レベルに位置する上部面を有することを特徴とする請求項10に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記第1及び第2導電性パターンを電気的に接続する接続構造体をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体素子。
【請求項14】
半導体チップを含む電子製品において、
前記半導体チップは、
セルアレイ領域及び周辺回路領域を有する半導体基板と、
前記セルアレイ領域の半導体基板に形成されて、第1不純物領域及び第1ゲートパターンを含むセルトランジスタと、
前記周辺回路領域の半導体基板上に形成されて、第2不純物領域及び前記第2不純物領域との間の基板上に順に積層された第1周辺ゲート電極及び第2周辺ゲート電極を含む周辺トランジスタと、
前記セルアレイ領域の前記セルトランジスタ上にセルビットラインと、を形成することを含み、前記セルビットラインの少なくとも一部と前記第2周辺ゲート電極の少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面から同一距離に配置されたことを特徴とする電子製品。
【請求項15】
第1及び第2活性領域を有する半導体基板を準備する工程と、
前記第1活性領域に第1トランジスタを形成し、前記第1トランジスタは第1ゲートパターン及び第1不純物領域を含む工程と、
前記第2活性領域に第2トランジスタを形成し、前記第2トランジスタは第2ゲートパターン及び第2不純物領域を含む工程と、
前記第1トランジスタ上に第1導電性パターンを形成する工程を、を含み、
前記第1導電性パターンの少なくとも一部と前記第2ゲートパターンの少なくとも一部は前記半導体基板の上部表面から同一距離に配置されていることを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項16】
前記第1及び第2トランジスタ、及び前記第1導電性パターンを形成する工程は、
前記第1活性領域内に前記第1不純物領域を形成する工程と、
前記第1活性領域を横切るゲートトレンチを形成する工程と、
前記ゲートトレンチの少なくとも一部を埋め込む前記第1ゲートパターンを形成する工程と、
前記第2活性領域上にゲート導電パターンを形成する工程と、
前記第1活性領域上にバッファ絶縁パターンを形成する工程と、
前記バッファ絶縁パターン及び前記ゲート導電パターンを覆う第1導電膜を形成する工程と、
前記バッファ絶縁パターン上の前記第1導電膜、及び前記第2活性領域上に順に積層された前記ゲート導電パターン及び前記第1導電膜をパターニングし、前記バッファ絶縁パターン上に前記第1導電性パターンを形成すると共に前記第2活性領域上に順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を形成する工程と、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項17】
前記第1ゲートパターンを形成した後に、
前記第1ゲートパターン上に前記第1ゲートパターンと共に前記ゲートトレンチを埋め込む第1ゲートキャッピングパターンを形成する工程をさらに含み、前記第1ゲートキャッピングパターンは前記第1活性領域の前記半導体基板の上部表面よりもさらに高く突出した部分を有することを特徴とする請求項16に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項18】
前記バッファ絶縁パターンは、前記ゲート導電パターンを形成した後に形成することを特徴とする請求項16に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項19】
前記ゲート導電パターンは、前記バッファ絶縁パターンを形成した後に形成することを特徴とする請求項16に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項20】
前記第1導電性パターンを形成する前に、
前記バッファ絶縁パターンを貫通し、前記第1不純物領域のうちの一つと電気的に接続される第1コンタクト構造体を形成する工程をさらに含み、前記第1コンタクト構造体は前記第1導電性パターンと電気的に接続されたことを特徴とする請求項16に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項21】
前記第1導電性パターンを有する基板上に第1層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記第1不純物領域のうちのいずれか一つと電気的に接続されたセルコンタクト構造体を形成する工程と、
前記セルコンタクト構造体上に情報保存要素を形成する工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項22】
前記セルコンタクト構造体を形成する間に、前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記第2不純物領域のうちのいずれか一つと電気的に接続された周辺コンタクト構造体を形成する工程と、
前記第1層間絶縁膜上に前記周辺コンタクト構造体と電気的に接続された第2導電性パターンを形成する工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項23】
前記第2導電性パターンを形成する間に、前記第1層間絶縁膜上に前記セルコンタクト構造体と電気的に接続されたバッファパターンを形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項24】
前記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1及び第2層間絶縁膜を貫通し、前記第2不純物領域のうちの一つと電気的に接続された第2コンタクト構造体を形成する工程と、
前記第2層間絶縁膜上に第2導電性パターンを形成する工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項25】
前記第1導電性パターンは、前記第2ゲートパターンを形成する間に形成することを特徴とする請求項15に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項26】
第1及び第2領域を有する半導体基板を準備する工程と、
前記第1領域の半導体基板上に絶縁性パターンを形成する工程と、
前記第2領域の半導体基板上に導電性パターンを形成する工程と、
前記導電性パターン及び前記絶縁性パターンを覆う導電膜を形成する工程と、
前記導電膜及び前記導電性パターンをパターニングして、前記絶縁性パターン上に配線を形成する工程と共に、前記第2領域の半導体基板上に順に積層された第1ゲート電極及び第2ゲート電極を形成する工程を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−76912(P2009−76912A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239778(P2008−239778)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】