説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】導電層を自己整合的に形成する場合において、第1の拡散層コンタクトプラグのコンタクトマージンを比較的大きく取る。
【解決手段】半導体装置10は、第1のシリコンピラー14Aと、第1のシリコンピラー14Aの上面に設けられ、導電性材料が充填されたスルーホール30aを有する層間絶縁膜30と、スルーホール30aの上側開口部に設けられた第1の拡散層コンタクトプラグDC1とを備え、スルーホール30aの下側開口部の面積は前記第1のシリコンピラー14Aの上面の面積に等しくなっているとともに、スルーホール30aの上側開口部の面積はスルーホール30aの下側開口部の面積より大きくなっており、それによって、スルーホール30a内の導電性材料の第1の拡散層コンタクトプラグDC1との接続面の面積が第1のシリコンピラー14Aの上面の面積より大きくなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、シリコンピラーを用いた縦型トランジスタ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、半導体装置の集積度の向上は、主にトランジスタの微細化によって達成されてきた。トランジスタの微細化はもはや限界に近づいており、これ以上トランジスタサイズを縮小すると、短チャネル効果などによって正しく動作しないおそれが生じている。
【0003】
このような問題を根本的に解決する方法として、半導体基板を立体加工し、これによりトランジスタを3次元的に形成する方法が提案されている。中でも、半導体基板の主面に対して垂直方向に延びるシリコンピラーをチャネルとして用いるタイプの3次元トランジスタは、占有面積が小さく且つ完全空乏化によって大きなドレイン電流が得られるという利点を有しており、4Fの最密レイアウトも実現可能である(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−123415号公報
【特許文献2】特開2008−288391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような3次元トランジスタでは、シリコンピラーの上部に導電層が形成される。この導電層は、例えばトランジスタのソース又はドレインの一方となる拡散層である。この導電層の上面はコンタクトプラグに接続され、このコンタクトプラグを介して、さらに上層の配線層などに接続される。
【0006】
導電層の形成は、例えば特許文献2に開示されるように、シリコンピラー形成用のシリコン窒化膜マスクを利用して、自己整合的に行われる。すなわち、3次元トランジスタの形成では、まず初めにシリコン窒化膜マスクを用いるドライエッチングによりシリコンピラーを形成し、次いで基板全面に層間絶縁膜を堆積する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いてシリコン窒化膜マスクの上端が露出する程度まで表面を平坦化し、さらにドライエッチング又はウエットエッチングによりシリコン窒化膜マスクを除去する。これにより層間絶縁膜にはスルーホールが形成されるので、その内部に導電性材料を埋め込むことにより、導電層を形成する。
【0007】
以上のような導電層の形成方法によれば、導電層の下面の面積及び位置とシリコンピラーの上面の面積及び位置が一致するため、導電層とシリコンピラーとの接触抵抗が極小化される。しかし一方で、上記形成方法には、導電層上のコンタクトプラグの位置マージン(コンタクトマージン)が小さくなってしまうという問題がある。すなわち、集積度の高い半導体装置ではシリコンピラーが非常に細いものとなるが、上記形成方法では、シリコン窒化膜マスクを除去してできるスルーホール内に導電性材料を埋め込んで導電層としているため、導電層の太さがシリコンピラーの太さより大きくなることはない。そのため、導電層の上面の面積が非常に小さくなり、導電層上のコンタクトプラグのコンタクトマージンが小さくなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による半導体装置は、基板の主面に対してほぼ垂直に形成された第1のシリコンピラーと、前記主面を覆う層間絶縁膜とを備え、前記層間絶縁膜は、前記第1のシリコンピラーの上面に設けられ、かつ導電性材料が充填されたスルーホールを有し、前記第1のシリコンピラーの上部及び下部にそれぞれ形成された第1及び第2の拡散層と、前記スルーホールの上側開口部に設けられた第1の拡散層コンタクトプラグと、第1のゲート絶縁膜を介して前記第1のシリコンピラーの側面を覆うゲート電極とをさらに備え、前記スルーホールの下側開口部の面積は前記第1のシリコンピラーの上面の面積に等しくなっているとともに、前記スルーホールの上側開口部の面積は前記スルーホールの下側開口部の面積より大きくなっており、それによって、前記スルーホール内の前記導電性材料の前記第1の拡散層コンタクトプラグとの接続面の面積が前記第1のシリコンピラーの上面の面積より大きくなっていることを特徴とする。
【0009】
本発明による半導体装置の製造方法は、シリコン基板の主面に、第1の絶縁材料からなり、第1のシリコンピラーの形成位置に対応する第1のサブマスクパターンと他のサブマスクパターンとを含むマスクパターンを形成する第1の工程と、前記マスクパターンを用いて前記シリコン基板をエッチングすることにより、少なくとも前記第1のシリコンピラーを形成する第2の工程と、少なくとも前記第1のサブマスクパターンを残したまま、前記第1の絶縁材料とは異なる第2の絶縁材料からなる第1の層間絶縁膜により前記主面を覆う第3の工程と、前記第1の層間絶縁膜に、前記第1のサブマスクパターンを除去することにより得られる空間を含み、上側開口部の面積が前記第1のシリコンピラーの上面の面積より大きいスルーホールを形成する第4の工程と、前記スルーホール内に導電性材料を充填する第5の工程と、前記導電性材料の上面に接する第1の拡散層コンタクトプラグを形成する第6の工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、自己整合的に形成される導電層(スルーホール内の導電性材料)の上面(第1の拡散層コンタクトプラグとの接続面)の面積を、第1のシリコンピラーの上面の面積に比べて大きくすることができる。したがって、導電層を自己整合的に形成する場合において、第1の拡散層コンタクトプラグのコンタクトマージンを比較的大きく取ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態による半導体装置の構造を示す図であり、(a)は略断面図、(b)は略平面図である。
【図2】図1(a)に示した領域Bの拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、(a)は断面図、(b)は平面図を示している。
【図4】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、(a)は断面図、(b)は平面図を示している。
【図5】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、(a)は断面図、(b)は平面図を示している。
【図6】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図7】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図8】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図9】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図10】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図11】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図12】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図13】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、(a)は断面図、(b)は平面図を示している。
【図14】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図15】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図16】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図17】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図18】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図19】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図20】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図21】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図22】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【図23】本発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を説明するための工程図であり、半導体装置の断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1(a)及び(b)は、本実施の形態による半導体装置10の構造を示す図であり、(a)は略断面図、(b)は略平面図である。図1(a)は、図1(b)のA−A'線断面図となっている。また、図2は、図1(a)に示した領域Bの拡大図である。
【0014】
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態による半導体装置10は、シリコン基板11の主面に形成されたSTI(Shallow Trench Isolation)12と、STI12に囲まれた領域(活性領域13)内に形成された第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bとを備えている。
【0015】
半導体装置10はシリコンピラーを用いる縦型トランジスタであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)のセルトランジスタとして用いられるものである。
【0016】
第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bは、ともにシリコン基板11の主面に対してほぼ垂直に形成されている。これらは隣接して並立しており、その間隔は後述するゲート電極16の膜厚の2倍未満に設定されている。
【0017】
第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの平面方向の大きさは、図示しているように同一としてもよいし、異なることとしてもよい。異なることとする場合、例えば第2のシリコンピラー14Bの平面方向の大きさを、第1のシリコンピラー14Aよりも大きく設定することが好ましい。具体的な例を挙げると、第1のシリコンピラー14Aの平面寸法を70×70nm程度、第2のシリコンピラー14Bの平面寸法を100×70nm程度に設定することが好ましい。このようにすることで、後述する第1の拡散層コンタクトプラグDC1とゲートコンタクトプラグGCとをより離すことが可能になる。
【0018】
各シリコンピラーの高さは、要求されるトランジスタ特性に応じて設定すればよい。例えば、第1のシリコンピラー14Aの平面寸法が70×70nmであれば、各シリコンピラーの高さを約100nmに設定すればよい。
【0019】
第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの各側面には、熱酸化により、それぞれ第1及び第2のゲート絶縁膜15A,15Bが形成されている。また、第1及び第2のゲート絶縁膜15A,15Bの外周を取り囲むようにして、所定膜厚のポリシリコン膜からなるゲート電極16が形成されている。上述したように、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの間隔がゲート電極16の膜厚の2倍未満に設定されていることから、第1のシリコンピラー14Aの外周にあるゲート電極16と第2のシリコンピラー14Bの外周にあるゲート電極16とは一体化して、1つのゲート電極16を構成している。
【0020】
第2のシリコンピラー14Bの上部には、シリコンピラーを形成する際にマスクとして用いた保護絶縁膜(シリコン酸化膜)18及びキャップ絶縁膜(シリコン窒化膜)19が、除去されずに残っている。なお、これら保護絶縁膜18及びキャップ絶縁膜19は、STI12の上部にも同様に残されている。
【0021】
一方、第1のシリコンピラー14Aの上部では保護絶縁膜18及びキャップ絶縁膜19は除去されており、代わりに第1の拡散層20が形成されている。第1の拡散層20の詳細については後述する。
【0022】
第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの下部には第2の拡散層23が形成されている。第2の拡散層23は、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの真下の領域ではなく、シリコンピラーが形成されていないシリコン基板11の平坦領域に形成されている。
【0023】
半導体装置10はさらに、シリコン基板11の主面を覆うシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜30を備えている。層間絶縁膜30の膜厚は、上記した第1の拡散層20やキャップ絶縁膜19の高さを超える膜厚に設定されている。
【0024】
層間絶縁膜30には、3本のスルーホール導体DC1(第1の拡散層コンタクトプラグ),DC2(第2の拡散層コンタクトプラグ),GC(ゲートコンタクトプラグ)が形成されており、それぞれの下部は、第1の拡散層20の上面、第2の拡散層23、及びゲート電極16の上面に接している。なお、ゲートコンタクトプラグGCは、ゲート電極16の上面のうち、第2のシリコンピラー14Bの周縁に位置する部分の一部(第2のシリコンピラー14Bを挟んで第1のシリコンピラー14Aと反対側の一部分)に接している。各コンタクトプラグDC1,DC2,GCの各上部は、層間絶縁膜30上に形成された配線層25に接続されている。
【0025】
各コンタクトプラグDC1,DC2,GCは、層間絶縁膜30を貫通するコンタクトホール内に導電性材料を充填することにより形成される。この導電性材料としては、ポリシリコンを用いることが好ましい。
【0026】
さて、第1の拡散層20は、層間絶縁膜30内に設けられたスルーホール30a内に導電性材料を充填することによって、自己整合的に形成されるものである。第1の拡散層20を構成する導電性材料としては、砒素イオン注入と活性化RTA(Rapid Thermal Annealing)を施したポリシリコンを用いることが好ましい。
【0027】
スルーホール30aは、図2に示すように、いわゆるすり鉢状の形状を有している。すなわち、シリコン基板11の主面に平行な断面におけるスルーホール30aの断面積は、相対的に上方に位置する断面の断面積が、相対的に下方に位置する断面の断面積以上となっている。
【0028】
スルーホール30aの形成は、詳細には後述するが、保護絶縁膜18及びキャップ絶縁膜19を除去することにより得られる空間を上側ほど拡張することにより行う。このため、スルーホール30aは、保護絶縁膜18及びキャップ絶縁膜19を除去することにより得られる空間を含み、かつ上側ほど該空間よりも広くなるという形状を有している。スルーホール30aの形状をこのような形状としていることから、スルーホール30aの下側開口部30a−LE(図2)の面積及び位置は第1のシリコンピラー14Aの上面14A−UFのそれと一致しており、したがって、スルーホール30aの上側開口部30a−UEの面積は、第1のシリコンピラー14Aの上面14A−UFの面積より大きくなっている。
【0029】
スルーホール30aの内壁にはサイドウォール絶縁膜21が形成されており、第1の拡散層20を構成する導電性材料は、このサイドウォール絶縁膜21に囲まれた領域に充填されている。サイドウォール絶縁膜21の膜厚及びスルーホール30aの上側開口部30a−UEの面積は、第1の拡散層20の上面20−UFの面積が、第1のシリコンピラー14Aの上面14A−UFの面積に比べて十分に大きくなるよう、設定する。ここで、「十分に大きく」とは、後述する第1の拡散層コンタクトプラグDC1の第1の拡散層20に対するコンタクトマージン(第1の拡散層コンタクトプラグDC1の位置ずれに対する許容量)を十分に確保できる程度に、第1の拡散層20の上面20−UFの面積を大きくするという意味である。
【0030】
以上のような構造を有する半導体装置10では、第1のシリコンピラー14Aがトランジスタとして機能する。第1の拡散層20はソース及びドレインの一方として機能し、第2の拡散層23はソース及びドレインの他方として機能する。トランジスタのソース/ドレイン/ゲートは、各コンタクトプラグDC1,DC2,GCによって配線層25に引き出される。
【0031】
トランジスタのオンオフ制御は、ゲートコンタクトプラグGCを通じてゲート電極16に与える電界により行う。チャネルは、第1の拡散層20と第2の拡散層23との間に位置する第1のシリコンピラー14A内に形成される。
【0032】
第2のシリコンピラー14BはゲートコンタクトプラグGCを作るために設けられたダミーピラーであり、トランジスタとして機能するものではない。第2のシリコンピラー14Bを設けることにより、ゲート電極16の平坦な部分を形成するためのフォトリソグラフィが不要なゲート電極構造が実現されている。
【0033】
以上説明したように、半導体装置10によれば、自己整合的に形成される第1の拡散層20の上面の面積を、第1のシリコンピラー14Aの上面の面積に比べて大きくすることができる。したがって、第1の拡散層20を自己整合的に形成する場合において、第1の拡散層コンタクトプラグDC1のコンタクトマージンを比較的大きく取ることが可能になる。
【0034】
次に、本実施の形態による半導体装置10の製造方法について詳細に説明する。
【0035】
図3〜図22は、本実施形態による半導体装置10の製造方法を説明するための工程図であり、各図の(a)は断面図、(b)は平面図を示している。
【0036】
半導体装置10の製造では、まずシリコン基板11を用意し、このシリコン基板11上にSTI12を形成することにより、STI12に囲まれた活性領域13を形成する(図3(a)及び(b))。実際のシリコン基板11には多数の活性領域が形成されるが、図面では1つの活性領域のみを示している。特に限定されるものではないが、本実施の形態の活性領域13は矩形状を有している。
【0037】
STI12の形成では、シリコン基板11の主面に約220nmの深さを有する溝をドライエッチングにより形成し、溝の内壁を含む基板全面に薄いシリコン酸化膜を約1000℃の熱酸化により形成した後、溝の内部を含む基板全面に400〜500nmの厚みを有するシリコン酸化膜をHDP(High Density Plasma)法によって堆積させる。その後、シリコン基板11上の不要なシリコン酸化膜をCMPにより除去し、シリコン酸化膜を溝の内部にのみ残すことにより、STI12を形成する。
【0038】
次に、活性領域13内に第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bを同時に形成する。シリコンピラー14A,14Bの形成では、まずシリコン基板11の全面に保護絶縁膜であるシリコン酸化膜18を形成し、その上にさらに、第1の絶縁材料からなる絶縁膜19を形成する(図4(a)及び(b))。第1の絶縁材料としては、シリコン窒化膜を用いることが好ましい。以下では、第1の絶縁材料はシリコン窒化膜であるとして説明を続ける。特に限定されるものではないが、シリコン酸化膜18は熱酸化そして絶縁膜19はCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成することができ、シリコン酸化膜18の膜厚は約5nm、絶縁膜19の膜厚は約120nmであることが好ましい。
【0039】
その後、絶縁膜19をパターニングすることにより、第1及び第2のシリコンピラー14A,14B並びにSTI12の各形成位置にそれぞれ対応するサブマスクパターンを含むマスクパターンを形成する(図5(a)及び(b))。以下の説明では、シリコンピラー14Aの形成位置に対応する絶縁膜19を特に他と区別し、絶縁膜19aと称する。なお、このパターニングの際、図5(a)に示すように、シリコン酸化膜18も同様にパターニングしてもよい。また、活性領域13内に不要なシリコンピラーが形成されないよう、STI12を覆う絶縁膜19のエッジは、活性領域13の外周よりもやや外側に位置させることとしてもよい。
【0040】
こうしてパターニングされたマスクパターンを用いるドライエッチングにより、活性領域13の露出面を掘り下げる(図6)。このエッチング工程により、シリコン基板11の主面に対してほぼ垂直な第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bが形成される。また、残存する絶縁膜19は、シリコンピラーなどの上側を覆うキャップ絶縁膜となる。
【0041】
次に、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの側面にサイドウォール絶縁膜40を形成する(図7)。サイドウォール絶縁膜40は、絶縁膜19を残したまま活性領域13の露出面を熱酸化により保護した後、シリコン窒化膜を形成し、さらにこのシリコン窒化膜をエッチバックすることより形成する。これにより、活性領域13の外周面(STI12の内周面)と、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの側面とがサイドウォール絶縁膜40に覆われた状態となる。
【0042】
次に、活性領域13の露出面(つまり活性領域13の底面)にシリコン酸化膜22を熱酸化により形成する(図8)。このとき、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの上面及び側面は、それぞれキャップ絶縁膜19及びサイドウォール絶縁膜40によって覆われているので熱酸化されることはない。特に限定されるものではないが、シリコン酸化膜22の膜厚は約30nmであることが好ましい。
【0043】
次に、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの下部に第2の拡散層23を形成する(図9)。第1の拡散層20は、活性領域13の表面に形成されたシリコン酸化膜22を介して、シリコン基板11中の不純物とは反対の導電型を有する不純物をイオン注入することにより形成する。
【0044】
次に、サイドウォール絶縁膜40をウェットエッチングにより除去する(図10)。これにより、活性領域13の底面に形成されたシリコン酸化膜22、並びに、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの側面が露出した状態となる。第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの上面は、キャップ絶縁膜19で覆われたままである。
【0045】
次に、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの側面にゲート絶縁膜15A,15Bを同時に形成する(図11)。ゲート絶縁膜15A,15Bは熱酸化により形成することができ、これらの膜厚は約5nmであることが好ましい。
【0046】
次に、ポリシリコン膜からなるゲート電極16を形成する。ゲート電極16は、基板全面に約30nmの膜厚を有するポリシリコン膜をCVD法により形成した後(図12)、ポリシリコン膜をエッチバックすることにより形成する(図13(a)及び(b))。これにより、シリコンピラー14A,14Bの各側面がゲート電極16で覆われた状態となる。STI12の側面にもポリシリコン膜が残るが、このポリシリコン膜はゲート電極として機能するものではない。また、上述したように第1及び第2のシリコンピラー14A,14B間の距離がゲート電極16の膜厚の2倍未満に設定されていることから、第1のシリコンピラー14Aの側面に形成されたゲート電極16と、第2のシリコンピラー14Bの側面に形成されたゲート電極16とは、第1及び第2のシリコンピラー14A,14Bの間の隙間部分で接触し、一体化している。
【0047】
次に、シリコン基板11全面に、第2の絶縁材料からなる第1の層間絶縁膜31を形成する。第2の絶縁材料は第1の絶縁材料とは異なる材料であり、好ましくはシリコン酸化膜とする。以下では、第1の絶縁材料はシリコン酸化膜であるとして説明を続ける。第1の層間絶縁膜31の膜厚は、キャップ絶縁膜19の高さを超える膜厚に設定する。その後、第1の層間絶縁膜31の表面をCMP法により研磨して平坦化する(図14)。このとき、シリコン窒化膜であるキャップ絶縁膜19がCMPストッパーとしての役割を果たすので、第1の層間絶縁膜31の膜厚を確実に制御することができる。こうして、活性領域13内は第1の層間絶縁膜31で埋められ、かつキャップ絶縁膜19の上面が露出した状態となる。
【0048】
次に、第1の層間絶縁膜31を20nm程度エッチバックし、キャップ絶縁膜19の上端を突出させる(図15)。このエッチバックには、希フッ酸による選択的な酸化膜ウエットエッチングを用いる。
【0049】
次に、LP(Low Pressure)−CVD法を用いて第1の絶縁材料(ここではシリコン窒化膜。)を堆積させることにより、径拡大用絶縁膜35を形成する(図16)。径拡大用絶縁膜35は、膜厚10nm程度のごく薄い膜でよい。
【0050】
次に、HDPを用いて第2の絶縁材料(ここではシリコン酸化膜。)を堆積させる。そして一旦、径拡大用絶縁膜35の上面が露出するまでCMPで平坦化(図17)した後、さらに第2の絶縁材料を堆積し、第2の層間絶縁膜32を形成する。その後、リソグラフィと異方性ドライエッチングにより、第2の層間絶縁膜32に、絶縁膜19aの上面を露出させる開口32aを設ける(図18)。なお、開口32aを設ける際のエッチングの量は、絶縁膜19aの上面に堆積している径拡大用絶縁膜35が残る程度としてもよい。
【0051】
ここで、開口32aの位置精度はそれほど高くなくてよい。径拡大用絶縁膜35の上面を完全に覆う第2の層間絶縁膜32を成膜し、そこに開口32aを設ける目的は、後述する工程で絶縁膜19a及びその近傍の径拡大用絶縁膜35を除去できるようにするとともに、他の絶縁膜19及びその近傍の径拡大用絶縁膜35が除去されないようにすることにある。したがって、開口32aは、少なくとも絶縁膜19a及びその近傍の径拡大用絶縁膜35を露出し、他の絶縁膜19及びその近傍の径拡大用絶縁膜35が露出しないように形成すれば足りるので、あまり高い位置精度は要求されない。
【0052】
次に、開口32aを通じて熱リン酸による窒化膜ウェットエッチングを行い、絶縁膜19aを除去する(図19)。このとき、同時に絶縁膜19a近傍の径拡大用絶縁膜35も除去される。熱リン酸は径拡大用絶縁膜35を横方向にもエッチングしていくが、横方向へのエッチングの進行程度は、エッチング時間及び径拡大用絶縁膜35の膜厚によって調節可能である。すなわち、径拡大用絶縁膜35が膜厚10nm程度のごく薄い膜であることは、熱リン酸の横方向への侵入を妨げる。そのため、横方向へのエッチングには相当程度の時間を要するので、横方向へのエッチングの進行程度をエッチング時間の調節により制御することが可能になる。また、径拡大用絶縁膜35の膜厚の調節により熱リン酸の横方向への侵入し易さを制御できることから、横方向へのエッチングの進行程度は径拡大用絶縁膜35の膜厚によっても制御できる。ただし、径拡大用絶縁膜35は、後述する異方性ドライエッチングの際のマスクとしても用いるものであるので、ある程度の膜厚(7nm以上)が必要である。具体的な横方向へのエッチングの進行程度は、横方向のエッチング端部C(図19)と、隣接するシリコンピラー14B上のキャップ絶縁膜19との間の距離dが、存在する程度(0nm超)確保できる程度とすることが好ましい。
【0053】
次に、選択的な異方性ドライエッチングにより、第1及び第2の層間絶縁膜31,32をエッチングする(図20)。このエッチングは、市販されている2周波タイプの並行平板RIE(Reactive Ion Etching)装置を用い、圧力40mTorrで、Cガス18sccmとOガス20sccmとArガス1000sccmとを導入して行う。エッチング量は、径拡大用絶縁膜35とゲート電極16の高さの差(図20に符号Dで示した長さ)未満とする。
【0054】
上記異方性ドライエッチングの結果、第2の層間絶縁膜32は完全に除去される。一方、第1の層間絶縁膜31には、上述したすり鉢状のスルーホール30aが自己整合的に形成されることになる。また、上記異方性ドライエッチングにより第1のシリコンピラー14Aの上面に形成されている保護絶縁膜18も除去されるので、スルーホール30aの底面には、第1のシリコンピラー14Aの上面が露出する。また、以上のようにして形成されたスルーホール30aの中心と第1のシリコンピラー14Aの中心とは、平面的に見て一致することになる。これは、スルーホール30aの形成が自己整合的に行われることによるものである。
【0055】
スルーホール30aを形成した後、スルーホール30aの内壁を覆うサイドウォール絶縁膜21を形成する(図21)。具体的には、LP−CVD法によりシリコン窒化膜を堆積し、異方性窒化膜ドライエッチングによってエッチングすることにより、シリコン窒化膜からなるサイドウォール絶縁膜21を形成する。サイドウォール絶縁膜21を形成するのは、後述する工程でスルーホール30a内部に充填する導電性材料とゲート電極16との絶縁をとるためである。
【0056】
次に、スルーホール30a内に、ポリシリコンなどの導電性材料36を充填する。具体的には、スルーホール30a内が導電性材料36で満たされる程度まで導電性材料36を堆積し(図22)、径拡大用絶縁膜35が完全に除去される程度までCMPによって表面を削る(図23)。このCMPでは、図22に示した一点鎖線E付近まで表面を削ることになる。CMPの後、導電性材料36に砒素イオン注入と活性化RTAを施すことにより、上面の面積が第1のシリコンピラー14Aの上面の面積に比べて十分に大きい第1の拡散層20が完成する。
【0057】
その後は、さらに層間絶縁膜を堆積させ、図1に示したように、第1の層間絶縁膜31と一体化してなる層間絶縁膜30を形成する。そして、CMPなどにより層間絶縁膜30の表面を平坦化した後、上述した3本のスルーホール導体DC1,DC2,GCを形成し、さらに層間絶縁膜30上に配線層25を形成する。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0059】
例えば、上記実施形態においては、シリコン窒化膜により径拡大用絶縁膜35を構成したが、シリコン酸窒化膜により径拡大用絶縁膜35を構成することとしてもよい。シリコン酸窒化膜の成膜は、温度630〜700℃、圧力120〜200Paの下、DCS(SiHCl)ガス70〜200sccm、NHガス50〜200sccm、NOガス200〜600sccmを導入してCVDにより行うことが好ましい。シリコン酸窒化膜とシリコン窒化膜とでは熱リン酸に対するエッチングレートが異なる(シリコン酸窒化膜のエッチングレートは、シリコン酸化膜の1/3程度。)ので、シリコン窒化膜とシリコン酸窒化膜のいずれかを適宜選択することにより、横方向へのエッチングの進行程度を調節することが可能になる。
【0060】
また、上記実施形態においては、スルーホール30a内の導電性材料に砒素イオン注入と活性化RTAを施して第1の拡散層20としたが、第1の拡散層20は第1のシリコンピラー14A内に設けてもよい。この場合、スルーホール30a内の導電性材料は、第1の拡散層コンタクトプラグDC1と第1のシリコンピラー14Aとを電気的に接続するための導電層として機能することになる。本発明によれば、この導電層に対する第1の拡散層コンタクトプラグのコンタクトマージンを、比較的大きく取ることが可能になる。
【符号の説明】
【0061】
10 半導体装置
11 シリコン基板
13 活性領域
14A,14B シリコンピラー
15A,15B ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
18 シリコン酸化膜(保護絶縁膜)
19 絶縁膜(キャップ絶縁膜)
19a シリコンピラー14A上の絶縁膜19
20 第1の拡散層
21 サイドウォール絶縁膜
22 シリコン酸化膜
23 第2の拡散層
25 配線層
30,31,32 層間絶縁膜
30a スルーホール
32a 開口
35 径拡大用絶縁膜
36 導電性材料
40 サイドウォール絶縁膜
DC1 第1の拡散層コンタクトプラグ
DC2 第2の拡散層コンタクトプラグ
GC ゲートコンタクトプラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の主面に対してほぼ垂直に形成された第1のシリコンピラーと、
前記主面を覆う層間絶縁膜とを備え、
前記層間絶縁膜は、前記第1のシリコンピラーの上面に設けられ、かつ導電性材料が充填されたスルーホールを有し、
前記第1のシリコンピラーの上部及び下部にそれぞれ形成された第1及び第2の拡散層と、
前記スルーホールの上側開口部に設けられた第1の拡散層コンタクトプラグと、
第1のゲート絶縁膜を介して前記第1のシリコンピラーの側面を覆うゲート電極とをさらに備え、
前記スルーホールの下側開口部の面積は前記第1のシリコンピラーの上面の面積に等しくなっているとともに、前記スルーホールの上側開口部の面積は前記スルーホールの下側開口部の面積より大きくなっており、それによって、前記スルーホール内の前記導電性材料の前記第1の拡散層コンタクトプラグとの接続面の面積が前記第1のシリコンピラーの上面の面積より大きくなっていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記主面に平行な断面における前記スルーホールの断面積は、相対的に上方に位置する断面の断面積が、相対的に下方に位置する断面の断面積以上となっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記スルーホールの中心と前記第1のシリコンピラーの中心とは、平面的に見て一致することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記スルーホールの内壁を覆うサイドウォール絶縁膜をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1の拡散層は、前記スルーホール内に充填された導電性材料によって構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1のシリコンピラーと並立する第2のシリコンピラーと、
前記第2のシリコンピラーの上部を覆うキャップ絶縁膜とをさらに備え、
前記ゲート電極は、前記第2のゲート絶縁膜を介して前記第2のシリコンピラーの側面も覆い、
前記ゲート電極の上面のうち、前記第2のシリコンピラーの周縁に位置する部分の一部に接続するゲートコンタクトプラグをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜であり、前記キャップ絶縁膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2の拡散層に接続する第2の拡散層コンタクトプラグをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
シリコン基板の主面に、第1の絶縁材料からなり、第1のシリコンピラーの形成位置に対応する第1のサブマスクパターンと他のサブマスクパターンとを含むマスクパターンを形成する第1の工程と、
前記マスクパターンを用いて前記シリコン基板をエッチングすることにより、少なくとも前記第1のシリコンピラーを形成する第2の工程と、
少なくとも前記第1のサブマスクパターンを残したまま、前記第1の絶縁材料とは異なる第2の絶縁材料からなる第1の層間絶縁膜により前記主面を覆う第3の工程と、
前記第1の層間絶縁膜に、前記第1のサブマスクパターンを除去することにより得られる空間を含み、上側開口部の面積が前記第1のシリコンピラーの上面の面積より大きいスルーホールを形成する第4の工程と、
前記スルーホール内に導電性材料を充填する第5の工程と、
前記導電性材料の上面に接する第1の拡散層コンタクトプラグを形成する第6の工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第4の工程は、
前記第1の層間絶縁膜をエッチバックし、前記マスクパターンの上端を突出させる工程と、
前記第1の絶縁材料により、突出した前記マスクパターンを含む全面を覆う径拡大用絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁材料により、前記径拡大用絶縁膜を覆うとともに、前記第1のサブマスクパターンの上面又は前記径拡大用絶縁膜のうち該上面に形成された部分を露出させる開口を有する第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記開口を通じるウェットエッチングにより、前記第1のサブマスクパターン及びその近傍の前記径拡大用絶縁膜を除去する工程と、
選択的な異方性ドライエッチングにより、前記第2及び第1の層間絶縁膜をエッチングする工程とを有することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記径拡大用絶縁膜の膜厚は、前記ウェットエッチング実施時にエッチャントが前記他のサブマスクパターンに到達しないように決定されることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記第4の工程は、
前記第1の層間絶縁膜をエッチバックし、前記マスクパターンの上端を突出させる工程と、
前記第1及び第2の絶縁材料とは異なる第3の絶縁材料により、突出した前記マスクパターンを含む全面を覆う径拡大用絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁材料により、前記径拡大用絶縁膜を覆うとともに、前記第1のサブマスクパターンの上面又は前記径拡大用絶縁膜のうち該上面に形成された部分を露出させる開口を有する第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記開口を通じるウェットエッチングにより、前記第1のサブマスクパターン及びその近傍の前記径拡大用絶縁膜を除去する工程と、
選択的な異方性ドライエッチングにより、前記第2及び第1の層間絶縁膜をエッチングする工程とを有することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記第3の絶縁材料は、前記ウェットエッチング実施時にエッチャントが前記他のサブマスクパターンに到達しないように決定されることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項14】
前記第2の層間絶縁膜を形成する工程は、
前記第2の層間絶縁膜を堆積する工程と、
リソグラフィと異方性ドライエッチングにより、前記第2の層間絶縁膜に前記開口を設ける工程とを含むことを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記第5の工程は、
前記スルーホールの内壁にサイドウォール絶縁膜を形成した後、前記スルーホール内に前記導電性材料を充填することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項16】
前記スルーホール内に充填される導電性材料は、ポリシリコンに不純物が注入されてなる拡散層材料であることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項17】
前記第1の絶縁材料はシリコン窒化膜であり、第2の絶縁材料はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項9乃至16のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項18】
前記第1の絶縁材料はシリコン窒化膜であり、第2の絶縁材料はシリコン酸化膜であり、前記第3の絶縁材料はシリコン酸窒化膜であることを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2010−272679(P2010−272679A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123020(P2009−123020)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】