説明

半導体装置および半導体装置の製造方法

【課題】研磨工程などを削減するとともに素子分離領域の上に微細なゲートスペースパターンを有する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板100と、素子分離絶縁膜101と、第1および第2電極107a,107bと、ゲート絶縁膜パターン104と、側壁絶縁膜108とを備えている。素子分離絶縁膜101は半導体基板100の上に設けられており、第1および第2電極107a,107bはゲート絶縁膜パターン104を挟むようにして素子分離絶縁膜101の上に設けられている。側壁絶縁膜108は、第1および第2電極107a,107bの側面のうちゲート絶縁膜パターン104に接している部分以外の部分に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特にゲート電極パターンの形成方法に特徴がある。
【背景技術】
【0002】
近年の半導体装置においては、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタなどの能動素子と、抵抗などの受動素子とを共通の半導体基板の上に形成してLSI(Large Scale Integrated−circuit)を構成することにより、半導体装置全体を高集積化することが進められている。このため、素子領域を構成するゲート電極は、目的に応じて微細な寸法のラインパターンやスペースパターンを形成する必要がある。能動素子を形成する活性領域の上では、ゲート電極間にMOSトランジスタのソース・ドレイン領域となる領域を形成し、そのソース・ドレイン領域にコンタクトプラグを電気的に接触させる必要がある。このため、ゲート電極間の寸法は、コンタクトプラグの寸法やゲート電極の側壁絶縁膜の寸法により制約されており、ゲートスペースパターンの微細化限界による制限を受けるほどの集積化は行われない。一方、素子分離絶縁膜上のゲート電極は、ゲート電極の間にコンタクトプラグなどを形成する必要がないので、微細なスペースパターンの形成が要求される場合がある。
【0003】
図7に、従来におけるゲート電極形成プロセスを用いて素子分離絶縁膜の上に半導体装置を形成した場合のその半導体装置の断面図を示す。図7に示すように、従来のこのような半導体装置は、半導体基板600の上に形成された素子分離絶縁膜601と、ゲート電極602およびゲート電極603と、ゲート電極602およびゲート電極603のそれぞれの側壁に形成された側壁絶縁膜604と、半導体基板600の全面を覆う層間絶縁膜605とから構成されている。ここで、ゲート電極602およびゲート電極603は、フォトレジストをマスクとしてゲート電極材料をエッチングすることにより互いに分離して形成されている。
【特許文献1】特開2002−305251号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した従来技術では、次に述べる問題がある。
【0005】
半導体装置(半導体素子)を高集積化するためには、ゲート電極602とゲート電極603との間のゲート分離幅aを可能な限り小さくすることが望ましい。ここで、ゲート分離幅aは、フォトレジストのスペースパターンに対する露光の解像限界により律速される。なお、フォトレジストでは、ラインパターンに比べてスペースパターンの方が解像限界寸法が大きいので、微細形成しにくい。
【0006】
また、近年では、活性領域上のMOSトランジスタを構成するゲート電極のラインパターンを微細化するために、フォトレジストのマスクパターンを等方性エッチングした後にゲート電極材料を異方性エッチングする方法(シュリンクエッチング)が用いられている。このため、ゲート分離幅aは、フォトレジストのスペースパターンの解像限界よりもさらに大きくなる。この結果、ゲートスペースパターンを微細に形成することは、ゲートラインパターンを微細に形成することに比べて困難である。
【0007】
上記問題は、微細なゲートラインパターンを別のゲートパターンと分離する場合において、さらに深刻となる。
【0008】
微細なゲートラインパターンの分離を必要とする具体例として、複数のMOSトランジスタを互いに平行に並べる場合が挙げられる。図8(a)に、互いに平行に並べられた2つのMOSトランジスタを上から見た図を示す。なお、同図では、図が煩雑になることを避けるために、ゲート電極の側壁絶縁膜を省略している。
【0009】
ゲート電極701,702は、活性領域700,700の上にそれぞれ設けられており、素子分離絶縁膜703の上で互いに離れている。ゲート電極701,702は、それぞれ、レジストパターン704,705(これらのレジストパターン704,705はゲート電極パターンを形成したのちに除去されているので、図8(a)では破線で示している)をマスクとして用い、シュリンクエッチングにより形成されている。ここで、レジストパターン704,705は微細なラインパターンであるので、その端部はフォトリソグラフィー時に角が丸くなると共に後退しながら形成される。具体的には、図8(b)に示すようにレジストの角の丸まり706がレチクルパターン708に重なると、図8(c)に示すようにレジストパターン(微細なラインパターン)707の端部がレチクルパターン708から後退する。このようにしてレジストパターン704,705が形成されるので、レジストパターン704とレジストパターン705との間のレジスト分離幅bは、フォトレジストのスペースパターンの解像限界よりも大きくなる。さらに、シュリンクエッチング法を用いてゲート電極701およびゲート電極702を形成しているので、ゲート電極701とゲート電極702との間のゲート分離幅bは、レジスト分離幅bよりも大きくなる。従って、活性領域700の間を十分に広げなければ、図8(a)に示す太点線部にゲート長の短い領域が形成され、所望のMOSトランジスタ特性を得ることができなくなる。そして、活性領域700の間を広げるということは、すなわち、ゲートラインパターンの微細化を阻害することである。
【0010】
このため、特開2002−305251号公報では、以下に示す方法を用いてゲート電極が形成されている。図9(a)および図9(b)は同公報に開示された方法を用いて形成された半導体装置の構成を示しており、図9(a)はその上面図であり、図9(b)は図9(a)に示すIXB−IXB線における断面図である。
【0011】
具体的には、まず、2つの活性領域800,800を跨ぐように、絶縁膜からなるダミーゲート層(図示せず)を形成し、ダミーゲート層の側面に側壁絶縁膜801を形成する。次に、ダミーゲート層と同じ高さにまで層間絶縁膜802を形成し、ダミーゲート層のうちゲート電極領域となる部分を開口し、その開口部にゲート電極803およびゲート電極804を形成する。これにより、ゲート電極803およびゲート電極804は、ダミーゲート層の非開口領域806を挟んで形成される、すなわち、素子分離絶縁膜805上において互いに分離される。このようにしてゲート電極を形成すると、ゲート電極端部の角が丸まることを抑制できる。
【0012】
しかし、特開2002−305251号公報に開示された方法を用いてデート電極を形成すると、層間絶縁膜802の形成時とゲート電極803およびゲート電極804の形成時とにそれぞれ研磨を行うので、研磨を2回行うことになる。研磨を均等に行わなければ、ゲート電極803およびゲート電極804の高さが相異なってしまう。
【0013】
また、公知の手法を用いて金属サリサイドを活性領域800の上に形成する場合には、ゲート電極を形成したのちにゲート不純物の活性化処理を行うと金属サリサイドの特性が悪化するので、一般に知られているポリシリコンをゲート電極材料として使用することができない。
【0014】
さらに、側壁絶縁膜801および層間絶縁膜802をエッチングすることなく、異方性エッチング法を用いてダミーゲート層の一部分のみを開口することは難しい。
【0015】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、研磨工程などを削減するとともに素子分離領域の上に微細なゲートスペースパターンを有する半導体装置およびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の第1の半導体装置は、半導体基板上に形成された素子分離絶縁膜と、互いに離れるように素子分離絶縁膜の上に設けられた第1電極および第2電極と、第1電極と第2電極とで挟まれるように素子分離絶縁膜の上に設けられた絶縁膜パターンと、第1電極および第2電極の側面のうち絶縁膜パターンに接している部分以外の部分にそれぞれ設けられた側壁絶縁膜とを備えている。
【0017】
本発明の第1の半導体装置では、絶縁膜パターンには幅が最小である部分が存在しており、幅が最小である部分の絶縁膜パターンの幅は80nm以下であることが好ましい。
【0018】
本発明の第1の半導体装置では、半導体基板には素子領域とダミー領域とが存在しており、第1電極および第2電極と、絶縁膜パターンと、側壁絶縁膜とは、素子領域内に設けられており、ダミー領域内には、絶縁膜パターンと、絶縁膜パターンの側面に設けられた側壁絶縁膜とが設けられていることが好ましい。
【0019】
本発明の第1の半導体装置では、絶縁膜パターンのうち半導体基板の上面に接している部分の面積は、半導体基板の上面の面積の20%以上50%以下であることが好ましい。
【0020】
本発明の第1の半導体装置では、素子分離絶縁膜は、絶縁膜パターンよりも幅広であることが好ましい。
【0021】
本発明の第1の半導体装置では、第1電極および第2電極の上にそれぞれ設けられた金属シリサイド膜と、金属シリサイド膜および絶縁膜パターンを覆う層間絶縁膜とをさらに備えていることが好ましい。
【0022】
本発明の第2の半導体装置は、互いに隣接するように半導体基板上に形成された活性領域および素子分離絶縁膜と、活性領域の上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜の上に設けられた第1ゲート電極と、素子分離絶縁膜の上に設けられ第1ゲート電極に接する絶縁膜パターンと、絶縁膜パターンを挟んで第1ゲート電極とは反対側に設けられた第2ゲート電極と、第1ゲート電極および第2ゲート電極の側面のうち絶縁膜パターンに接している部分以外の部分にそれぞれ設けられた側壁絶縁膜と、活性領域内であってゲート絶縁膜よりも下に設けられたソース・ドレイン電極とを備えている。絶縁膜パターンは活性領域に対して平行に延びている一方、第1ゲート電極および第2ゲート電極はそれぞれ活性領域に対して略垂直に延びており、第1ゲート電極および第2ゲート電極の両端はそれぞれ素子分離絶縁膜の上に設けられている。
【0023】
本発明の第2の半導体装置では、第2ゲート電極は、絶縁膜パターンを挟んで第1ゲート電極に対向して設けられていることが好ましい。
【0024】
本発明の第2の半導体装置では、素子分離絶縁膜に対して活性領域とは反対側に設けられた第2の活性領域と、第2の活性領域の上に設けられた第2のゲート絶縁膜とをさらに備え、第2ゲート電極は、第2のゲート絶縁膜の上に設けられており、第1ゲート電極および第2ゲート電極は、それぞれ、SRAM(static random access memory)のゲート電極であることが好ましい。
【0025】
本発明の第2の半導体装置では、第1ゲート電極および第2ゲート電極の上にそれぞれ設けられた金属シリサイド膜と、金属シリサイド膜および絶縁膜パターンを覆う層間絶縁膜とをさらに備えていることが好ましく、金属シリサイド膜と層間絶縁膜との間には絶縁膜が設けられていることが好ましい。
【0026】
本発明の第1および第2の半導体装置では、絶縁膜パターンは複数の絶縁膜パターンが積層されることにより形成されていることが好ましく、絶縁膜パターンの上面はシリコン酸化膜からなることが好ましい。
【0027】
本発明の第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に素子分離絶縁膜および絶縁膜材料を順に設ける工程と、絶縁膜材料の上に第1レジストパターンを設ける工程と、第1レジストパターンをマスクとして絶縁膜材料をエッチングすることにより素子分離絶縁膜の上に絶縁膜パターンを形成する工程と、素子分離絶縁膜のうち絶縁膜パターンが形成されている部分以外の部分に電極材料を設ける工程と、絶縁膜パターンおよび電極材料の上に第2レジストパターンを設ける工程と、第2レジストパターンをマスクとして電極材料をエッチングすることにより絶縁膜パターンを挟むように第1電極および第2電極を形成する工程と、第1電極および第2電極の側面のうち露出している部分に側壁絶縁膜をそれぞれ設ける工程とを備えている。
【0028】
本発明の第1の半導体装置の製造方法において、絶縁膜パターンを形成する工程では、第1レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、第1レジストパターンをマスクとして絶縁膜材料に対して異方性エッチングを行い、第1電極および第2電極を形成する工程では、第2レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、第2レジストパターンをマスクとして電極材料に対して異方性エッチングを行うことが好ましい。
【0029】
本発明の第1の半導体装置の製造方法において、電極材料を設ける工程は、絶縁膜パターンを覆うように電極材料を設ける工程と、絶縁膜パターンの上面が露出するまで電極材料を研磨する工程と、電極材料に不純物を注入した後に熱処理を行う工程とを有していることが好ましい。
【0030】
本発明の第1の半導体装置の製造方法において、側壁絶縁膜を形成する工程の後に、第1電極および第2電極の上にそれぞれ金属シリサイド膜を設ける工程と、金属シリサイド膜および絶縁膜パターンを覆うように層間絶縁膜を設ける工程とをさらに備えていることが好ましい。
【0031】
本発明の第2の半導体装置の製造方法は、互いに隣接するように半導体基板上に活性領域および素子分離絶縁膜を形成する工程と、活性領域の上にゲート絶縁膜を設ける工程と、ゲート絶縁膜および素子分離絶縁膜の上に絶縁膜材料を設ける工程と、活性領域に対して略平行に延びるように第1レジストパターンを絶縁膜材料の上に設ける工程と、第1レジストパターンをマスクとして絶縁膜材料をエッチングすることにより素子分離絶縁膜の上に絶縁膜パターンを形成する工程と、素子分離絶縁膜のうち絶縁膜パターンが形成されている部分以外の部分にゲート電極材料を設ける工程と、活性領域に対して略垂直に延びるように第2レジストパターンを絶縁膜パターンおよびゲート電極材料の上に設ける工程と、第2レジストパターンをマスクとしてゲート電極材料をエッチングすることにより、ゲート絶縁膜の上に第1ゲート電極を形成し絶縁膜パターンを挟んで第1ゲート電極とは反対側に第2ゲート電極を形成する工程と、第1ゲート電極および第2ゲート電極の側面のうち露出している部分に側壁絶縁膜を設ける工程と、活性領域内にソース・ドレイン電極材料をそれぞれ注入することにより活性領域内のうちゲート絶縁膜よりも下にソース・ドレイン電極を形成する工程とを備えている。
【0032】
本発明の第2の半導体装置の製造方法において、素子分離絶縁膜に対して活性領域とは反対側に第2の活性領域を形成する工程と、第2の活性領域の上に第2のゲート絶縁膜を設ける工程とをさらに備え、第2ゲート電極を第2のゲート絶縁膜の上に設けることが好ましい。
【0033】
本発明の第2の半導体装置の製造方法において、絶縁膜パターンを形成する工程では、第1レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、第1レジストパターンをマスクとして絶縁膜材料に対して異方性エッチングを行い、第1ゲート電極および第2ゲート電極を形成する工程では、第2レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、第2レジストパターンをマスクとしてゲート電極材料に対して異方性エッチングを行うことが好ましい。
【0034】
本発明の第2の半導体装置の製造方法において、側壁絶縁膜を形成する工程の後に、第1ゲート電極および第2ゲート電極の上に金属シリサイド膜をそれぞれ設ける工程と、金属シリサイド膜および絶縁膜パターンを覆うように層間絶縁膜を設ける工程とをさらに備えていることが好ましい。
【0035】
本発明の第2の半導体装置の製造方法において、第2レジストパターンを設ける工程では、絶縁膜パターンの一部分が露出するように第2レジストパターンを設け、第1ゲート電極および第2ゲート電極を形成する工程では、絶縁膜パターンのうちの露出している部分に対してエッチングを行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、研磨工程などを削減するとともに素子分離領域の上に微細なゲートスペースパターンを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下では、図面を用いて本発明にかかる実施形態を詳細に説明する。なお、以下において、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、本願は、以下の記載に限定されない。
【0038】
《発明の実施形態1》
図1(a)〜図1(j)は、実施形態1にかかる半導体装置の製造方法、特に半導体装置の素子領域120の製造方法を示す断面図である。
【0039】
まず、図1(a)に示すように、p型シリコン基板(半導体基板)100の上に、素子絶縁膜101およびシリコン窒化膜(絶縁膜材料)102を順に形成する。ここで、シリコン基板100に対してSTI(Shallow Trench Isolation )法を用いて素子絶縁膜101を形成することが好ましい。また、膜厚については、素子絶縁膜101の膜厚を300nmとし、シリコン窒化膜102の膜厚を140nmとすることが好ましい。
【0040】
次に、図1(b)に示すように、リソグラフィー技術を用いて、シリコン窒化膜102の上にレジストパターン(第1レジストパターン)103を形成する。
【0041】
続いて、レジストパターン103をマスクとしてシリコン窒化膜102を異方性エッチングし、図1(c)に示すようにゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)104を形成してレジストパターン103を除去する。シリコン窒化膜102のエッチング条件としては、シリコン窒化膜102が素子絶縁膜101よりも優先的にエッチングされるように設定することが好ましい。また、シリコン窒化膜102の異方性エッチングを行う前にレジストパターン103を等方性エッチングすることにより、ゲート分離絶縁膜パターン104の横方向における寸法を小さくしてもよい(シュリンクエッチング)。さらに、ゲート分離絶縁膜パターン104の幅は、素子分離絶縁膜101の幅よりも狭いことが好ましく、長手方向において略同一でなくても良いが、ゲート分離絶縁膜パターン104のうち最も狭い部分の幅を80nm以下とすることが好ましい。また、ゲート分離絶縁膜パターン104のうち半導体基板の上面に接している部分の面積を、半導体基板の上面の面積の20%以上50%以下とすることが好ましい。
【0042】
続いて、図1(d)に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、P型シリコン基板100の上面全体(素子絶縁膜101およびゲート分離絶縁膜パターン104の上)にポリシリコン(電極材料)105を堆積する。このとき、膜厚が例えば160mmとなるまでポリシリコン105を堆積することが好ましい。
【0043】
続いて、図1(e)に示すように、CMP(Chemical Mecanical Polish)法を用いてゲート分離絶縁膜パターン104が露出するまでポリシリコン105を研磨する。オーバー研磨を含めて、ゲート分離絶縁パターン104およびポリシリコン105の膜厚を例えば120nmとすることが好ましい。ここで、ゲート分離絶縁膜パターン104のうちパターン密度の低い部分では、ディッシングと呼ばれる現象によりポリシリコン105の研磨後の膜厚がシリコン窒化膜102のうちパターン密度の高いところに比べて薄くなってしまう。ゲート分離絶縁膜パターン104をCMPにおけるダミーパターンとして使用することによりディッシングを回避することができるが、そのためには、ゲート電極の分離を行いたい領域だけではなく素子形成領域以外の部分にもゲート分離絶縁膜パターン104を形成する。この場合、ゲート分離絶縁膜パターン104のうちダミーパターンとして用いる部分の面積率は20%以上であることが好ましく、その大きさは任意であり、また、必ずしも素子分離絶縁膜101の上に形成しなくてもよい。
【0044】
続いて、図示していないが、イオン注入法を用いてポリシリコン105に不純物を注入し、その不純物の活性化処理を行う。
【0045】
続いて、図1(f)に示すように、ゲート分離絶縁膜パターン104およびポリシリコン105の上に、リソグラフィ技術を用いてレジストパターン(第2レジストパターン)106を形成する。ここでは、レジストパターン106を構成するフォトレジストのスペースパターン(レジストパターン106)の解像限界寸法は、ゲート分離絶縁膜パターン104の横方向の寸法よりも大きい。
【0046】
続いて、図1(g)に示すように、レジストパターン106をマスクとしてポリシリコン105をシュリンクエッチングする。これにより、第1および第2電極107a,107bが形成される。ここで、レジストパターン106に施す等方性エッチングによりレジストパターン106が縮小する量は20nm程度である。
【0047】
続いて、図1(h)に示すように、P型シリコン基板100の上面全体(ゲート分離絶縁膜パターン104の上と、第1および第2電極107a,107bの上と)に例えば膜厚40nmのシリコン窒化膜を堆積した後、このシリコン窒化膜をエッチバックする。これにより、第1および第2電極107a,107bの側壁のうちゲート分離絶縁膜パターン104と接していない部分に、側壁絶縁膜108が形成される。
【0048】
続いて、図1(i)に示すように、プラズマCVD法等を用いてp型シリコン基板100の上面全面(ゲート分離絶縁膜パターン104と、第1および第2電極107a,107bの上)にシリコン酸化膜(膜厚が例えば500nm以上700nm以下)を堆積し、その後CMPを行う。これにより、第1および第2電極107a,107bの上とゲート分離絶縁膜パターン104の上とに層間絶縁膜109(膜厚が例えば100nm以上300nm以下)が形成される。
【0049】
このようにして形成された半導体装置を上から見ると、図1(j)に示すようになる。すなわち、本実施形態にかかる半導体装置では、半導体基板100の上面に素子絶縁膜101が形成されている。素子絶縁膜101の上にゲート分離絶縁膜パターン104と第1および第2電極107a,107bとが設けられており、第1および第2電極107a,107bはゲート分離絶縁膜パターン104を挟んで設けられている。第1および第2電極107a,107bの側面のうちゲート分離絶縁膜パターン104に接していない部分には、側壁絶縁膜108が設けられている。
【0050】
以上説明したように、第1電極107aと第2電極107bとの間にはゲート分離絶縁パターン104が設けられており、これにより、第1電極107aと第2電極107bとは互いに離れて設けられている。このような第1および第2電極107a,107bを形成するためには、フォトレジストのラインパターン(レジストパターン103)をマスクとしてゲート分離絶縁膜パターン104を形成しゲート分離絶縁膜パターン104を挟むようにゲート電極材料(ポリシリコン)を設ける工程と、ゲート電極材料のうちフォトレジストのスペースパターンから露出した部分をエッチングした後にそのエッチングされた部分に絶縁膜(層間絶縁膜109)を埋める工程との2種類の工程を組み合わせている。
【0051】
また、ゲート分離絶縁膜パターン104を用いずにシュリンクエッチングを用いて第1および第2電極107a,107bをそれぞれ形成すると、解像限界以下のゲートラインパターンを形成することはできるが、スペースパターンは拡がってしまう。しかし、ゲート分離絶縁膜パターン104の形成時にシュリンクエッチングを組み合わせることにより、解像限界以下のゲートスペースパターンを形成することを可能としている。すなわち、シュリンクエッチングを2回行うことにより、ゲートラインパターンおよびゲートスペースパターンの両方を解像限界以下で形成することができる。
【0052】
また、側壁絶縁膜108を形成した後に、公知の方法を用いて第1および第2電極107a,107bの表面にそれぞれ金属シリサイド膜を形成すると、ゲート不純物の活性化処理は側壁絶縁膜108の形成前に完了している。よって、金属シリサイド膜を形成後、その金属シリサイド膜はゲート不純物の活性化処理に代表される高温長時間の熱処理に曝されないので、シリサイド特性の悪化を防ぐことができる。
【0053】
なお、本実施形態にかかる半導体装置では、シリコン窒化膜102をエッチングすることによりゲート分離絶縁膜パターン104を作製している。しかし、シリコン窒化膜102は、素子絶縁膜101よりも優先的にエッチングされる絶縁膜であればよく、下層シリコン窒化膜と上層シリコン酸化膜との積層構造であってもよい。このようにシリコン窒化膜102が積層構造をとる場合には、上層シリコン酸化膜と下層シリコン窒化膜とを異方性エッチングによりパターニングした後に、等方性エッチングにより下層シリコン窒化膜のみをさらに微細幅に加工することができる。この加工において、上層シリコン酸化膜の幅は減少しないので、ゲート分離絶縁膜パターンの見かけ上の面積率は減少しない。よって、シリコン窒化膜102として積層構造を採用する場合には、面積率が小さいパターンを用いてディッシングの発生を回避することができるとともに、ゲート分離幅を縮小することができる。
【0054】
また、半導体基板全体を考えた場合、微細なゲートパターン形成が不要な領域(例えばダミー領域)も存在する。ゲート電極を形成したのちに半導体基板全体にシリコン酸化膜を堆積しそののちCMPを行って層間絶縁膜を形成する工程において、CMP実施時にゲートパターンの面積率が低い領域ではディッシングが発生してしまう。このため、従来方法では、ダミー領域にダミーゲート電極パターンを形成してゲートパターンの面積率の低下を防止することにより、ディッシングの発生を抑制している。しかし、図2(a)に示すように、ダミー領域210において層間絶縁膜204の上に配線パターン205を配置する場合、配線パターン205とダミーゲート電極パターン202との間には浮遊容量が発生し、半導体装置の動作速度が遅くなるという問題があった。なお、図2(a)において、200はp型シリコン基板であり、201は素子分離絶縁膜であり、203は側壁絶縁膜である。
【0055】
一方、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法を応用すれば、図2(b)に示すように、ダミー領域220では、一部のダミーゲート電極205をゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)206で置き換えることができる。これにより、ダミーゲート電極パターン205とゲート分離絶縁膜パターン206との間には浮遊容量が発生しないので、ディッシングの発生を防ぐことができるとともに半導体装置の動作速度の低下を抑制することができる。なお、ゲートパターンの面積率を確保できるならば、全てのダミーゲート電極パターン202をゲート分離絶縁膜パターン206で置き換えても良い。
【0056】
《発明の実施形態2》
図3(a)〜図3(g)は、実施形態2にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。なお、以下において、上記実施形態1と重複する内容については、省略する。
【0057】
まず、図3(a)に示すように、p型シリコン基板(半導体基板)300の上に、素子分離絶縁膜301、シリコン窒化膜(絶縁膜材料)302およびポリシリコン303を順に形成する。このとき、素子分離絶縁膜301の膜厚は例えば300nmであり、シリコン窒化膜302の膜厚は例えば140nmであり、ポリシリコン303の膜厚は30nmであることが好ましい。
【0058】
次に、図3(b)に示すように、ポリシリコン303の上に、フォトリソグラフィーによりレジストパターン(第1レジストパターン)304を形成する。
【0059】
続いて、レジストパターン304をマスクとしてポリシリコン303を異方性エッチングし、図3(c)に示すようにポリシリコンマスク305を形成してレジストパターン304を除去する。ポリシリコン303のエッチング条件として、シリコン窒化膜302よりもポリシリコン303が優先的にエッチングされる条件で行うことが好ましい。また、ポリシリコン303の異方性エッチングを行う前に、レジストパターン304を等方性エッチングしてポリシリコンマスク305の横方向における寸法を小さくしてもよい。
【0060】
続いて、図3(d)に示すように、ポリシリコンマスク305をマスクとしてシリコン窒化膜302を異方性エッチングすることにより、ゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)306を形成する。シリコン窒化膜302のエッチング条件として、素子分離絶縁膜301よりもシリコン窒化膜302が優先的にエッチングされる条件で行うことが好ましい。
【0061】
続いて、図3(e)に示すように、等方性エッチングによりゲート分離絶縁膜パターン306の寸法をシュリンクさせてゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)316とする。ここで、ゲート分離絶縁膜パターン306の上にはポリシリコンマスク305が設けられているので、ゲート分離絶縁膜パターン306の縦方向にはシュリンクが発生しない。等方性エッチングによるゲート分離絶縁膜パターン306のシュリンク量は20nm程度であることが好ましい。
【0062】
続いて、図3(f)に示すように、CVD法を用いてp型シリコン基板300の上面全体(具体的には、素子分離絶縁膜301の上、ゲート分離絶縁膜パターン316の側方およびポリシリコンマスク305の上)に、ポリシリコン(電極材料)307を堆積する。このとき、p型シリコン基板300の上面およびポリシリコンマスク305の上には、それぞれ、例えば膜厚160nmのポリシリコン307が堆積されることが好ましい。
【0063】
続いて、図3(g)に示すように、CMP法を用いてゲート分離絶縁膜パターン316が露出するまでポリシリコン307を研磨する。このとき、オーバー研磨を含めてゲート分離絶縁膜パターン316およびポリシリコン307の膜厚をそれぞれ120nmとすることが好ましい。また、ポリシリコンマスク305はCMP法により削り取られる。これより以降の工程では、上記実施形態1の図1(f)〜図1(i)を順に行う。
【0064】
このようにして形成された半導体装置では、上記実施形態1と同じく、半導体基板300上に素子分離絶縁膜301が形成されており、素子分離絶縁膜301の上には2つのゲート電極(不図示)がゲート分離絶縁膜パターン316を挟むようにして設けられている。しかし、ゲート分離絶縁膜パターン316はシュリンクエッチングにより形成されているので、上記実施形態1におけるゲート分離絶縁膜パターン104よりも狭い。
【0065】
上述の製造方法を用いて作製された半導体装置は、上記実施形態1と同様に、微細なゲートラインパターン(レジストパターン304)形成に優れる方法と微細なゲートスペースパターン(不図示)形成に優れる方法とを目的とするパターンに応じて使い分けることにより、微細なゲート加工が可能となり半導体装置の高集積化が可能となる。また、ゲート分離絶縁膜パターン316はパターニング後に等方性エッチングによりシュリンクされるので、上記実施形態1に比べて半導体装置をさらに高集積化することができる。さらには、後述のように、レジストパターン304も上記実施形態1に比べて微細化されているので、半導体装置のさらなる高集積化が可能である。
【0066】
シュリンクエッチングを用いてパターニングを行う場合、被エッチング材料の上に形成されたレジストパターンは、等方性エッチングを行うことによりパターンの高さもシュリンクされる(レジストパターンの高さは低くなる)。一般に、レジスト高さのシュリンク量が多すぎると被エッチング材料のエッチングが完了するまでにレジストが消滅してしまう虞があるので、レジスト高さのシュリンク量をある一定値以上にできない。しかし、本実施形態では、レジストパターン304をマスクとして異方性エッチングを行う対象(被エッチング材料)はシリコン窒化膜302(例えば膜厚が140nm)ではなくポリシリコン303(例えば膜厚が30nm)であるので、エッチングを完了するために必要なレジストパターン304の膜厚は上記実施形態1の場合よりも薄くなる。これにより、レジストパターン304に対するシュリンク量を増加させることができる。または、レジストパターン304に対するシュリンク量を増加させなくても、上記実施形態1に比べてレジストパターン304の初期膜厚を薄くできる。通常、リソグラフィにおけるレジストパターニングでは、レジスト膜厚が薄い方が微細なパターンまで解像できるので、シュリンク量を増加させない場合では、上記実施形態1に比べて微細なレジストパターン304を形成することができる。
【0067】
また、本実施形態では、ポリシリコンマスク305をハードマスクとして用いることによりゲート分離絶縁膜パターン306をシュリンクさせることができる。よって、レジストパターン304よりも微細なゲート分離絶縁膜パターン316を、上記実施形態1よりも安定に形成することができる。また、ポリシリコンマスク305はゲート電極(不図示)と同じ材質であるので、ポリシリコン307をCMP法で研磨するときにゲート電極に悪影響を及ぼすことを抑制できる。
【0068】
《発明の実施形態3》
図4(a)〜図4(i)は、実施形態3にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。なお、以下において、上記実施形態1と重複する内容については、省略する。
【0069】
まず、図4(a)に示すように、周知の素子分離方法を用いて、p型シリコン基板(半導体基板)400の上面にトレンチ領域(不図示)を形成し、そのトレンチ領域に素子分離絶縁膜401を埋め込んで、素子分離と第1活性領域(活性領域)402および第2活性領域(第2の活性領域)422とに作り分ける。このとき、第1活性領域402と第2活性領域422とで挟むように素子分離絶縁膜401を形成する。そして、第1および第2活性領域402,422の上に犠牲酸化膜404,404をそれぞれ形成後、p型シリコン基板400の上面全体(具体的には、素子分離絶縁膜401の上と、第1および第2活性領域402,422の上と)にシリコン窒化膜(絶縁膜材料)403を形成する。ここで、トレンチ領域の深さは例えば300nmであることが好ましく、シリコン窒化膜403の厚みは例えば140nmであることが好ましく、犠牲酸化膜404,404の厚みは例えば10nmであることが好ましい。
【0070】
次に、図4(b)に示すように、リソグラフィによりレジストパターン(第1レジストパターン)405をシリコン窒化膜403の上に形成する。このとき、第1活性領域402に対して略平行にレジストパターン405を形成する。
【0071】
続いて、レジストパターン405をマスクとしてシリコン窒化膜403を異方性エッチングし、図4(c)に示すようにゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)406を形成する。その後レジストパターン405を除去する。シリコン窒化膜403をエッチングする際には、素子分離絶縁膜401および各犠牲酸化膜404よりもシリコン窒化膜403が優先的にエッチングされるようにエッチング条件を設定することが好ましい。なお、ここでは、ゲート分離絶縁膜406の幅を、後述の工程で形成される側壁絶縁膜412(図4(h)を参照)の幅を見越して素子分離絶縁膜401よりも小さくし、ゲート分離絶縁膜パターンの側壁絶縁膜412が活性領域402にかからないようにすることが好ましいので、必要に応じてレジストパターン405に対して等方性エッチングを行う(シュリンクエッチング)ことが好ましい。
【0072】
続いて、犠牲酸化膜404,404を除去して、それぞれ、第1および第2活性領域402,422の上面を露出させる。そして、図4(d)に示すように、熱酸化法を用いて第1および第2活性領域402,422の上にそれぞれ第1および第2ゲート絶縁膜(順に、ゲート絶縁膜、第2のゲート絶縁膜)407,427を形成し、さらにはCVD法を用いて半導体基板400の上面全体(具体的には、素子分離絶縁膜401の上と、第1および第2ゲート絶縁膜407,427の上と、ゲート分離絶縁膜パターン406の上面および側方と)に、ポリシリコン(電極材料)408を堆積する。このとき、第1および第2ゲート絶縁膜407,427の膜厚はそれぞれ例えば2nmであることが好ましく、ポリシリコン408の厚みは例えば160nmであることが好ましい。
【0073】
続いて、図4(e)に示すように、CMP法を用いてゲート分離絶縁膜パターン406が露出するまでポリシリコン408を研磨する。オーバー研磨を含めてゲート分離絶縁膜パターン406およびポリシリコン408の膜厚を例えば120nmとすることが好ましい。そして、不図示であるが、イオン注入法によりポリシリコンに不純物を注入し、不純物を活性化させる。
【0074】
続いて、図4(f)に示すように、p型シリコン基板400の上面全体(具体的には、ゲート分離絶縁膜パターン406の上と、ポリシリコン408の上と)に、リソグラフィを用いてレジストパターン(第2レジストパターン)409を形成する。このとき、第1活性領域402に対して略垂直に延びるようにレジストパターン409を形成する。
【0075】
続いて、レジストパターン409をマスクとしてポリシリコン408をシュリンクエッチングし、図4(g)に示すように第1および第2ゲート電極410a,410bをそれぞれ形成する。これにより、第1および第2ゲート電極410a,410bは第1活性領域402に対して略垂直に延びるようにそれぞれ設けられ、その両端はいずれも素子分離絶縁膜401の上に設けられる。このとき、シュリンクエッチング時にはレジストパターン409に等方性エッチングを施して、レジストパターン409を20nm程度縮小させることが好ましい。
【0076】
続いて、図4(h)に示すように、第1および第2ゲート電極410a,410bをマスクとしてイオン注入法を用いて活性領域402に不純物を注入し、第1および第2上側拡散層411,421を形成する。ここで、実際には、第1および第2上側拡散層411,421はそれぞれ第1および第2ゲート電極410a,410bの直下には形成されないが、第1および第2上側拡散層411,421が形成される位置を示すために図4(h)では破線で記載している。そして、p型シリコン基板400の上にシリコン窒化膜を堆積しエッチバックする。これにより、第1および第2ゲート電極410a,410bの側面のうちゲート分離絶縁膜パターン406が接している部分以外の部分に、側壁絶縁膜412を形成する。
【0077】
続いて、図4(i)に示すように、第1および第2ゲート電極410a,410bと側壁絶縁膜412とをマスクとしてイオン注入法を用いて活性領域402に不純物を注入する。これにより、第1および第2下側拡散層413,423が形成される。ここで、第1および第2下側拡散層413についてもゲート電極410aおよびゲート電極410bの下に形成されないが、第1および第2下側拡散層413,423が形成される位置を示すために図4(i)では破線で記載している。そして、CVD法を用いてp型シリコン基板の上面全体(具体的には、ゲート分離絶縁膜パターン406の上と、第1および第2ゲート電極410a,410bの上と、側壁絶縁膜412の上とに)ライナー膜(絶縁膜)414を形成し、ライナー膜414の上に層間絶縁膜415を形成する。ここで、ライナー膜414はシリコン窒化膜からなることが好ましく、その膜厚は20nmであることが好ましい。シリコン酸化膜の膜厚は500nm以上700nm以下であることが好ましく、層間絶縁膜405の膜厚は100nm以上300nm以下であることが好ましい。この後、不図示であるが、配線パターンなどを形成して、半導体装置を作製することができる。
【0078】
このようにして形成された半導体装置を図5に示す。ここで、図5(a)は本実施形態にかかる半導体装置の上面図であり、図5(a)にはライナー膜414および層間絶縁膜415を除去した状態を示している。図5(b)は図4(i)に示すVB−VB線における断面図である。
【0079】
図5(a)および図5(b)に示すように、本実施形態にかかる半導体装置では、p型シリコン基板400上に、素子分離絶縁膜401が第1活性領域402と第2活性領域422とに挟まれている。第1および第2活性領域402,422上にはそれぞれ第1および第2ゲート絶縁膜407,427が設けられており、第1および第2ゲート絶縁膜407,427の上にはそれぞれ第1および第2ゲート電極410a,410bが設けられている。第1および第2ゲート電極410a,410bはそれぞれ第1および第2活性領域402,422に対して略垂直に延びるように設けられており、その両端はそれぞれ素子分離絶縁膜401の上に設けられている。
【0080】
素子分離絶縁膜401の上にはゲート分離絶縁膜パターン406が設けられており、ゲート分離絶縁膜パターン406は第1ゲート電極410aと第2ゲート電極410bとで挟まれて設けられている。そして、側壁絶縁膜412が第1および第2ゲート電極410a,410bの露出部分に設けられている。
【0081】
本実施形態にかかる製造方法では、微細なゲートラインパターン(レジストパターン405)の端部を別のゲートパターンから分離させる場合には、微細な幅のゲートラインパターンの後退を防ぎトランジスタの特性を安定させるとともに、別のゲートパターンとの分離を微細な分離幅で達成させている。さらに、本実施形態ではシュリンクエッチングを組み合わせることにより、解像限界以下の微細なゲートラインパターンとゲートスペースパターン(レジストパターン409)とを同時に形成することが可能であり、半導体装置の高集積化を実現することができる。
【0082】
また、側壁絶縁膜412を形成した後に、ゲート電極410a、ゲート電極410bおよび活性領域402の表面に公知の方法を用いて金属シリサイド膜を形成する工程を組み合わせた場合、ゲート不純物の活性化処理は側壁絶縁膜412を形成する前に完了している。よって、公知の方法を用いて形成された金属シリサイド膜はゲート不純物の活性処理に代表される高温長時間の熱処理に曝されないので、シリサイド特性の悪化を抑制できる。
【0083】
以上では、並列に並んだ2つのMOSトランジスタを製造する場合を説明したが、1つのMOSトランジスタと素子分離絶縁膜上のゲート配線とを互いに分離して形成する場合であっても集積化することができる。図6(a)〜(c)はいずれも1つのMOSトランジスタとゲート配線とを互いに分離して形成した場合の構成を示す図である。上述したように、ゲート電極410aおよびゲート電極410bのうちゲート分離絶縁膜406に接していない部分には、側壁絶縁膜412が形成されている。このため、図6(a)に示すように、ゲート分離絶縁膜パターン406と活性領域402との間を側壁絶縁膜412の膜厚以上離すことが好ましい。
【0084】
しかしながら、図8に示すように、2つのMOSトランジスタが並んでいる場合以外の場合でも、本発明を用いない場合に発生するゲート端部の角丸めに起因してゲート分離が拡大する。特に、ゲート電極410aおよびゲート電極410bを形成するときにシュリンクエッチングでのシュリンク量が増大するにつれて、ゲート端部の後退量は飛躍的に増加する。そのため、本発明を用いない場合には、本発明を用いた場合に必要な側壁絶縁膜412の膜厚分以上のパターンレイアウトを拡大させなければならない。よって、本発明では、SRAMのようなMOSトランジスタが複数並んでいる半導体装置以外の半導体装置に対しても、高集積化を実現することができる。
【0085】
また、ゲート電極410aが素子分離絶縁膜401の上に形成されたゲート配線である場合には、シュリンクエッチングを行わなくてもゲート分離絶縁膜パターン406を用いれば、図6(b)に示すようにゲート分離絶縁膜パターン406に接する部分のパターン幅を解像限界以下で作製することができる。
【0086】
また、ゲート分離絶縁膜パターン406は第1ゲート電極410aと第2ゲート電極410bとで挟まれていればよいので、例えば図6(c)に示す形状であってもよい。この場合、側壁絶縁膜412は第1活性領域402とゲート分離絶縁膜パターン406との間に設けられないので、図6(a)および(b)に示す場合に比べて第1ゲート電極410aと第1活性領域402との間の間隔をさらに縮小させることができる。よって、図6(a)および図6(b)に示す場合とは異なり図6(c)に示す場合では、半導体装置を更に高集積化することができる。
【0087】
なお、図6(c)に示すゲート分離絶縁膜パターン406を形成するためには、例えば、図4(f)に示す工程においてゲート分離絶縁膜パターン406の一部分を露出するようにレジストパターン409を設けレジストパターン409をマスクとしてエッチングを行うことにより、第1および第2ゲート電極410a,410bを形成するとともに図6(c)に示すゲート分離絶縁膜パターン406を形成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上説明したように、本発明は、ゲート分離幅が狭い半導体装置の形成などに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図。
【図2】本発明の実施形態1の変形例にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図。
【図3】本発明の実施形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図。
【図4】本発明の実施形態3にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図。
【図5】(a)は本発明の実施形態3にかかる半導体装置の上面図、(b)は図4(i)に示すVB−VB線における断面図。
【図6】(a)〜(c)はいずれも本発明の実施形態3の変形例にかかる半導体装置の上面図。
【図7】第1の従来の形態にかかる半導体装置の断面図。
【図8】(a)は第2の従来の形態におけるプロセスを用いて形成された微細なゲートラインパターンを有する半導体装置の上面図、(b)はレジストパターン707の端部がレチクルパターン708から後退する様子を示す模式図。
【図9】(a)は従来の別の実施形態にかかるMOSトランジスタの製造工程を示す上面図、(b)は(a)に示すIXB−IXB線における断面図。
【符号の説明】
【0090】
100 p型シリコン基板(半導体基板)
101 素子分離絶縁膜
102 シリコン窒化膜(絶縁膜材料)
103 レジストパターン(第1レジストパターン)
104 ゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)
105 ポリシリコン(電極材料)
106 レジストパターン(第2レジストパターン)
107a 第1電極
107b 第2電極
108 側壁絶縁膜
109 層間絶縁膜
200 p型シリコン基板(半導体基板)
201 素子分離絶縁膜
202 ダミーゲート電極パターン
203 側壁絶縁膜
204 層間絶縁膜
205 配線パターン
206 ゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)
300 p型シリコン基板(半導体基板)
301 素子分離絶縁膜
302 シリコン窒化膜(絶縁膜材料)
303 ポリシリコン
304 レジストパターン(第1レジストパターン)
305 ポリシリコンマスク
306 ゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)
307 ポリシリコン(電極材料)
316 ゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)
400 p型シリコン基板(半導体基板)
401 素子分離絶縁膜
402 第1活性領域(活性領域)
403 シリコン窒化膜(絶縁膜材料)
404 犠牲酸化膜
405 レジストパターン(第1レジストパターン)
406 ゲート分離絶縁膜パターン(絶縁膜パターン)
407 第1ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)
408 ポリシリコン(電極材料)
409 レジストパターン(第2レジストパターン)
410a 第1ゲート電極
410b 第2ゲート電極
411 第1上側拡散層
412 側壁絶縁膜
413 第1下側拡散層
414 ライナー膜(絶縁膜)
415 層間絶縁膜
421 第2上側拡散層
422 第2活性領域(第2の活性領域)
423 第2下側拡散層
427 第2ゲート絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)
600 半導体基板
601 素子分離絶縁膜
602 ゲート電極
603 ゲート電極
604 側壁絶縁膜
605 層間絶縁膜
700 活性領域
701 ゲート電極
702 ゲート電極
703 素子分離絶縁膜
704 レジストパターン
705 レジストパターン
706 レジストの角の丸まり
707 レジストパターン
708 レジストパターン
800 活性領域
801 側壁絶縁膜
802 層間絶縁膜
803 ゲート電極
804 ゲート電極
805 素子分離絶縁膜
806 ダミーゲート層の非開口領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上に形成された素子分離絶縁膜と、
互いに離れるように前記素子分離絶縁膜の上に設けられた第1電極および第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極とで挟まれるように前記素子分離絶縁膜の上に設けられた絶縁膜パターンと、
前記第1電極および前記第2電極の側面のうち前記絶縁膜パターンに接している部分以外の部分にそれぞれ設けられた側壁絶縁膜と
を備えている、半導体装置。
【請求項2】
前記絶縁膜パターンには、幅が最小である部分が存在しており、
幅が最小である前記部分の前記絶縁膜パターンの幅は、80nm以下である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板には、素子領域とダミー領域とが存在しており、
前記第1電極および前記第2電極と、前記絶縁膜パターンと、前記側壁絶縁膜とは、前記素子領域内に設けられており、
前記ダミー領域内には、前記絶縁膜パターンと、前記絶縁膜パターンの側面に設けられた側壁絶縁膜とが設けられている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記絶縁膜パターンのうち前記半導体基板の上面に接している部分の面積は、前記半導体基板の前記上面の面積の20%以上50%以下である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記素子分離絶縁膜は、前記絶縁膜パターンよりも幅広である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1電極および前記第2電極の上にそれぞれ設けられた金属シリサイド膜と、
前記金属シリサイド膜および前記絶縁膜パターンを覆う層間絶縁膜とをさらに備えている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
互いに隣接するように半導体基板上に形成された活性領域および素子分離絶縁膜と、
前記活性領域の上に設けられたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に設けられた第1ゲート電極と、
前記素子分離絶縁膜の上に設けられ前記第1ゲート電極に接する絶縁膜パターンと、
前記絶縁膜パターンを挟んで前記第1ゲート電極とは反対側に設けられた第2ゲート電極と、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の側面のうち前記絶縁膜パターンに接している部分以外の部分にそれぞれ設けられた側壁絶縁膜と、
前記活性領域内であって前記ゲート絶縁膜よりも下に設けられたソース・ドレイン電極とを備え、
前記絶縁膜パターンは前記活性領域に対して平行に延びている一方、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極はそれぞれ前記活性領域に対して略垂直に延びており、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両端はそれぞれ前記素子分離絶縁膜の上に設けられている、半導体装置。
【請求項8】
前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜パターンを挟んで前記第1ゲート電極に対向して設けられている、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記素子分離絶縁膜に対して前記活性領域とは反対側に設けられた第2の活性領域と、
前記第2の活性領域の上に設けられた第2のゲート絶縁膜とをさらに備え、
前記第2ゲート電極は、前記第2のゲート絶縁膜の上に設けられており、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極は、それぞれ、SRAMのゲート電極である、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の上にそれぞれ設けられた金属シリサイド膜と、
前記金属シリサイド膜および前記絶縁膜パターンを覆う層間絶縁膜とをさらに備えている、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記金属シリサイド膜と前記層間絶縁膜との間には絶縁膜が設けられている、請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記絶縁膜パターンは、複数の絶縁膜パターンが積層されることにより形成されている、請求項1または7に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記絶縁膜パターンの上面は、シリコン酸化膜からなる、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
半導体基板上に、素子分離絶縁膜および絶縁膜材料を順に設ける工程と、
前記絶縁膜材料の上に、第1レジストパターンを設ける工程と、
前記第1レジストパターンをマスクとして前記絶縁膜材料をエッチングすることにより、前記素子分離絶縁膜の上に絶縁膜パターンを形成する工程と、
前記素子分離絶縁膜のうち前記絶縁膜パターンが形成されている部分以外の部分に、電極材料を設ける工程と、
前記絶縁膜パターンおよび前記電極材料の上に、第2レジストパターンを設ける工程と、
前記第2レジストパターンをマスクとして前記電極材料をエッチングすることにより、前記絶縁膜パターンを挟むように第1電極および第2電極を形成する工程と、
前記第1電極および前記第2電極の側面のうち露出している部分に、側壁絶縁膜をそれぞれ設ける工程と
を備えている、半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記絶縁膜パターンを形成する前記工程では、前記第1レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、前記第1レジストパターンをマスクとして前記絶縁膜材料に対して異方性エッチングを行い、
前記第1電極および前記第2電極を形成する前記工程では、前記第2レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、前記第2レジストパターンをマスクとして前記電極材料に対して異方性エッチングを行う、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項16】
前記電極材料を設ける工程は、
前記絶縁膜パターンを覆うように前記電極材料を設ける工程と、
前記絶縁膜パターンの上面が露出するまで前記電極材料を研磨する工程と、
前記電極材料に不純物を注入した後に熱処理を行う工程と
を有している、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項17】
前記側壁絶縁膜を形成する前記工程の後に、
前記第1電極および前記第2電極の上にそれぞれ金属シリサイド膜を設ける工程と、
前記金属シリサイド膜および前記絶縁膜パターンを覆うように層間絶縁膜を設ける工程と
をさらに備えている、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項18】
互いに隣接するように半導体基板上に活性領域および素子分離絶縁膜を形成する工程と、
前記活性領域の上にゲート絶縁膜を設ける工程と、
前記ゲート絶縁膜および前記素子分離絶縁膜の上に絶縁膜材料を設ける工程と、
前記活性領域に対して略平行に延びるように第1レジストパターンを絶縁膜材料の上に設ける工程と、
前記第1レジストパターンをマスクとして前記絶縁膜材料をエッチングすることにより、前記素子分離絶縁膜の上に前記絶縁膜パターンを形成する工程と、
前記素子分離絶縁膜のうち前記絶縁膜パターンが形成されている部分以外の部分に、ゲート電極材料を設ける工程と、
前記活性領域に対して略垂直に延びるように第2レジストパターンを前記絶縁膜パターンおよび前記ゲート電極材料の上に設ける工程と、
前記第2レジストパターンをマスクとして前記ゲート電極材料をエッチングすることにより、前記ゲート絶縁膜の上に第1ゲート電極を形成し、前記絶縁膜パターンを挟んで前記第1ゲート電極とは反対側に第2ゲート電極を形成する工程と、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の側面のうち露出している部分に側壁絶縁膜を設ける工程と、
前記活性領域内にソース・ドレイン電極材料をそれぞれ注入することにより、前記活性領域内のうち前記ゲート絶縁膜よりも下にソース・ドレイン電極を形成する工程と
を備えている、半導体装置の製造方法。
【請求項19】
前記素子分離絶縁膜に対して前記活性領域とは反対側に第2の活性領域を形成する工程と、
前記第2の活性領域の上に前記第2のゲート絶縁膜を設ける工程とをさらに備え、
前記第2ゲート電極を前記第2のゲート絶縁膜の上に設ける、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項20】
前記絶縁膜パターンを形成する前記工程では、前記第1レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、前記第1レジストパターンをマスクとして前記絶縁膜材料に対して異方性エッチングを行い、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を形成する前記工程では、前記第2レジストパターンに対して等方性エッチングを行った後に、前記第2レジストパターンをマスクとして前記ゲート電極材料に対して異方性エッチングを行う、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項21】
前記側壁絶縁膜を形成する前記工程の後に、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の上に、金属シリサイド膜をそれぞれ設ける工程と、
前記金属シリサイド膜および前記絶縁膜パターンを覆うように層間絶縁膜を設ける工程と
をさらに備えている、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項22】
前記第2レジストパターンを設ける前記工程では、前記絶縁膜パターンの一部分が露出するように前記第2レジストパターンを設け、
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を形成する前記工程では、前記絶縁膜パターンのうちの露出している部分に対してエッチングを行う、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−211114(P2008−211114A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48451(P2007−48451)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】