説明

半導体装置及び当該半導体装置の作製方法

【課題】集積回路部上にアンテナを作り込んで設ける場合であっても、接続不良やコンタクト抵抗の増加を抑制することを課題とする。
【解決手段】基板上に第1の導電膜を有する集積回路部を形成し、集積回路部上に絶縁膜を形成し、絶縁膜上にアンテナとして機能する第2の導電膜を選択的に形成し、絶縁膜及び第2の導電膜に開口部を形成して第1の導電膜を露出させ、メッキ処理により開口部及び第2の導電膜の上面に第3の導電膜を形成することにより、第1の導電膜及び第2の導電膜とを電気的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置及び当該半導体装置の作製方法に関し、特に非接触で情報の送受信が可能である半導体装置及びその作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電磁波を無線通信に利用した個体識別技術が注目を集めている。特に、無線通信によりデータの交信を行う半導体装置として、RFID(Radio Frequency Identification)を利用した半導体装置(RFIDタグ、IC(Integrated Circuit)タグ、ICチップ、RFタグ、無線タグ、電子タグとも呼ばれる)による個体識別技術が注目を集めている。RFIDを利用した半導体装置による個体識別技術は、個々の対象物の生産、管理等に役立てられ始めており、個人認証への応用に向けて実用化も進んでいる。
【0003】
このような半導体装置は、リーダ/ライタから受信した電磁波から動作電力を得ると共に、電磁波を利用してリーダ/ライタとの間でデータを交換する。また、半導体装置は、かかる電磁波を送受信するためのアンテナと集積回路部とから構成され、通常、アンテナと集積回路部とは別個に形成された後、接続される。
【0004】
アンテナと集積回路部を別個に形成して接続を行う場合、両者を電気的に接続しなければならず、微小な集積回路部の端子とアンテナの接続は技術的困難性を伴うため歩留まりの低下を招いていた。また、半導体装置の使用時に接続点に応力が加わり断線や接続不良の原因となっており、特に可撓性を有する半導体装置を使用する場合には、接続不良が問題となることが予想される。
【0005】
上述したアンテナと集積回路部の接続不良の問題を解決するべく、集積回路部上にアンテナ(オンチップアンテナ、オンチップコイルとも呼ばれる)が作り込んで設けられた非接触ICモジュールが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−137779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、集積回路部上にアンテナを作り込んで設ける場合であっても、集積回路部の微細化が進むにつれてアンテナとして機能する導電膜の線幅や形状等も小さくする必要がある。その結果、集積回路部とアンテナとして機能する導電膜の接続不良やコンタクト抵抗が増加するおそれがある。また、集積回路部を多層化する場合、集積回路部とアンテナとして機能する導電膜とを接続する開口部が深くなることにより接続不良が生じる問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、集積回路部上にアンテナを作り込んで設ける場合であっても、接続不良やコンタクト抵抗の増加を抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の半導体装置の一は、基板上に設けられた集積回路部と、集積回路部上に設けられた絶縁膜と、絶縁膜上に設けられたアンテナとして機能する導電膜と、集積回路部とアンテナとして機能する導電膜とを電気的に接続するコンタクト用導電膜とを有し、絶縁膜及びアンテナとして機能する導電膜は開口部を有し、コンタクト用導電膜は、開口部及びアンテナとして機能する導電膜の上面に設けられている。
【0009】
また、本発明の半導体装置の一は、基板上に設けられた集積回路部と、集積回路部上に設けられたアンテナと、集積回路部とアンテナとを電気的に接続するコンタクト用導電膜とを有し、アンテナは、複数の導電膜がそれぞれ絶縁膜を介して積層して設けられており、複数の導電膜及び絶縁膜は開口部を有し、コンタクト用導電膜は、開口部に設けられている。
【0010】
また、本発明の半導体装置の作製方法の一は、基板上に第1の導電膜を有する集積回路部を形成し、集積回路部上に絶縁膜を形成し、絶縁膜上にアンテナとして機能する第2の導電膜を形成し、絶縁膜及び第2の導電膜に開口部を形成して第1の導電膜を露出させ、めっき処理により開口部及び第2の導電膜の上面に第3の導電膜を形成することにより、第1の導電膜と第2の導電膜とを電気的に接続する。
【0011】
また、本発明の半導体装置の作製方法の一は、基板上に第1の導電膜を有する集積回路部を形成し、集積回路部上に第1の絶縁膜を形成し、第1の絶縁膜上にアンテナとして機能する複数の第2の導電膜を第2の絶縁膜を介して積層させて形成し、第1の絶縁膜、第2の導電膜及び第2の絶縁膜に開口部を形成して第1の導電膜を露出させ、めっき処理により開口部に第3の導電膜を形成することにより、第1の導電膜と複数の第2の導電膜とを電気的に接続する。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、集積回路部上にアンテナを作り込んで設ける場合においても、接続不良やコンタクト抵抗の増加を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本明細書中の図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する場合がある。
【0014】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の半導体装置の一例に関し図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、図1は半導体装置の上面を示しており、図2は図1のA−B間の断面図を示している。
【0015】
本実施の形態で示す半導体装置は、基板101上に設けられた集積回路部102と、アンテナとして機能する導電膜103と、集積回路部102と導電膜103とを電気的に接続する導電膜104とを有している(図1、図2参照)。
【0016】
アンテナとして機能する導電膜103は、集積回路部102の上方に絶縁膜106を介して設けられており、集積回路部102と導電膜103とが一部又は全部重なった構成とすることができる。また、集積回路部102とアンテナとして機能する導電膜103との電気的な接続は、絶縁膜106及び導電膜103に形成された開口部107を介して導電膜104により行われる。つまり、導電膜104は、集積回路部102と導電膜103のコンタクト用導電膜として機能しうる。なお、本実施の形態で示す半導体装置は、アンテナとして機能する導電膜が集積回路部上に直接作り込んで設けられた構成(オンチップアンテナ)となっている。
【0017】
集積回路部102は、トランジスタ等の素子110、配線として機能しうる導電膜105等が設けられた構成とすることができる。
【0018】
また、導電膜104は、開口部107の近傍における導電膜103の上面にも形成する。このように、導電膜103の側面及び上面と接するように導電膜104を形成することによって、導電膜104と導電膜103の接触面積が大きくなるため、アンテナとして機能する導電膜103と集積回路部102の接触不良の低減やコンタクト抵抗を下げることができる。
【0019】
導電膜104は、めっき処理を用いて形成することが好ましい。集積回路部102の多層化等により開口部107が深く設けられた場合であっても、めっき処理により導電膜104を形成することによって、開口部107の底まで十分に導電膜104を設けることが可能となる。その結果、導電膜104と導電膜105との接続不良を抑制し、コンタクト抵抗を下げることができる。
【0020】
一般的に、開口部107を形成後、アンテナとして機能する導電膜103をCVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷法、液滴吐出法等で形成して、直接集積回路部102と電気的に接続する場合には、開口部107の底部に十分導電膜が形成されず接続不良やコンタクト抵抗が増加するおそれがある。しかし、集積回路部102及びアンテナとして機能する導電膜103を形成した後、開口部107を設けコンタクト用導電膜として機能する導電膜105をめっき処理により形成することにより、導電膜103と集積回路部102との接続不良を抑制し、コンタクト抵抗を下げることができる。
【0021】
具体的には、めっき処理により導電膜104を、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、コバルト(Co)、錫(Sn)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で設けることができる。
【0022】
なお、上記図1、図2に示した半導体装置では、アンテナとして機能する導電膜103及び絶縁膜106に開口部107を形成した構成としたが、本実施の形態で示す半導体装置はこれに限られない。例えば、アンテナとして機能する導電膜103を形成した後、絶縁膜106に開口部107を形成し、アンテナとして機能する導電膜103には開口部を形成しない構成としてもよい(図3、図4参照)。この場合、アンテナとして機能する導電膜103の上面及び側面と接するように導電膜104を設けることにより、接触不良の低減やコンタクト抵抗を下げることができる。
【0023】
なお、本実施の形態で示した半導体装置において、アンテナとして機能する導電膜103と重なるようにブースターアンテナを設けた構成としてもよい。ブースターアンテナを設けることによって、導電膜103を小さくする場合であっても、通信距離の低下を抑制することができる。
【0024】
次に、上述した半導体装置の作製方法に関し図面を参照して以下に説明する。
【0025】
まず、基板101上にトランジスタ等を含む素子110、配線として機能しうる導電膜105が設けられた集積回路部102を形成する(図5(A)参照)。
【0026】
基板101は、例えば、単結晶基板、SOI基板、ガラス基板、石英基板、金属基板やステンレス基板、プラスチック基板等を用いることができる。
【0027】
集積回路部102に設けられるトランジスタは、様々な形態のトランジスタを適用させることができる。例えば、非晶質シリコンや多結晶シリコンに代表される非単結晶半導体膜を用いた薄膜トランジスタ(TFT)、半導体基板やSOI基板を用いて形成されるトランジスタ、MOS型トランジスタ、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、ZnO、a−InGaZnOなどの化合物半導体を用いたトランジスタ、有機半導体やカーボンナノチューブを用いたトランジスタ、その他のトランジスタを適用することができる。なお、非単結晶半導体膜には水素またはハロゲンが含まれていてもよい。
【0028】
また、トランジスタの構成は、様々な形態をとることができる。特定の構成に限定されない。例えば、ゲート本数が2本以上になっているマルチゲート構造を用いてもよい。マルチゲート構造にすることにより、オフ電流の低減や、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くし、飽和領域で動作する時に、ドレインとソース間電圧が変化しても、ドレインとソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。また、LDD領域があってもよい。LDD領域を設けることにより、オフ電流の低減や、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くし、飽和領域で動作する時に、ドレインとソース間電圧が変化しても、ドレインとソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。
【0029】
次に、集積回路部102を覆うように絶縁膜106を形成し、当該絶縁膜106上に導電膜103を選択的に形成する。その後、導電膜103を覆うように絶縁膜109を形成する(図5(B)参照)。なお、導電膜103は、半導体装置においてアンテナとして機能する。
【0030】
絶縁膜106、絶縁膜109は、CVD法、スパッタ法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、シリコンの酸化物やシリコンの窒化物等の無機材料(例えば、酸化珪素(SiOx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化珪素(SiNx)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)等)、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。絶縁膜106と絶縁膜109は同一の材料で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。なお、シロキサン材料とは、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いることもできる。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
【0031】
導電膜103は、CVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法、液滴吐出法、めっき処理等を用いて、導電性材料により形成する。導電性材料は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で形成する。
【0032】
例えば、スクリーン印刷法を用いてアンテナとして機能する導電膜103を形成する場合には、粒径が数nmから数十μmの導電体粒子を有機樹脂に溶解または分散させた導電性のペーストを選択的に印刷することによって設けることができる。導電体粒子としては、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)およびチタン(Ti)等のいずれか一つ以上の金属粒子やハロゲン化銀の微粒子、または分散性ナノ粒子を用いることができる。スクリーン印刷法を用いて形成することにより、工程の簡略化が可能となり低コスト化を図ることができる。
【0033】
次に、絶縁膜106、導電膜103及び絶縁膜109の一部を選択的に除去して、開口部107を形成する(図6(A)参照)。開口部107は、集積回路部102に設けられた導電膜105の少なくとも一部が露出するように設ける。また、開口部107の近傍における導電膜103の上面が露出するように、絶縁膜109をエッチングする。
【0034】
次に、開口部107及び導電膜103の表面にシード層111を形成する(図6(B)参照)。
【0035】
シード層は、スパッタリング法、CVD法等により、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等で形成することができる。なお、シード層111の形成前にバリア層としてタンタル(Ta)、窒化タンタル、チタン(Ti)、窒化チタン等をあらかじめ形成してもよい。他にも、露出している絶縁膜106、絶縁膜109等の表面に粗化処理を施して表面に凹凸を形成した後に、無電解めっきで銅(Cu)を形成することにより設けてもよい。
【0036】
次に、開口部107及び当該開口部107近傍の導電膜103の上面に導電膜104を選択的に形成する(図7参照)。その結果、集積回路部102とアンテナとして機能する導電膜103が導電膜104を介して電気的に接続される。
【0037】
導電膜104は、めっき処理により、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、コバルト(Co)、錫(Sn)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で形成する。具体的には、めっき処理によりシード層111上に導電膜を形成した後、当該導電膜及びシード層を選択的に除去することによりコンタクト用導電膜となる導電膜104を形成する。
【0038】
めっき処理により導電膜104を設けることにより、開口部107の底まで十分に導電膜104を設けることが可能となるため、導電膜104と導電膜105との接続不良を抑制し、コンタクト抵抗を下げることができる。
【0039】
なお、本実施の形態で示す半導体装置の作製方法において、アディティブ法又はセミアディティブ法を適用して導電膜104の形成してもよい。
【0040】
本実施の形態で示したように、集積回路部上に絶縁膜を介してアンテナとして機能する導電膜を設けた後に、絶縁膜及びアンテナとして機能する導電膜に開口部を設け、当該開口部及びアンテナとして機能する導電膜の上面にコンタクト用導電膜を形成して集積回路部とアンテナとして機能する導電膜とを電気的に接続することにより、接触不良の低減やコンタクト抵抗を低減することができる。また、開口部が深い場合であっても、めっき処理によりコンタクト用の導電膜を形成することにより接続不良を抑制することができる。
【0041】
本実施の形態は、本明細書の他の実施の形態で示した半導体装置の構成と自由に組み合わせて実施することができる。
【0042】
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なる構成の半導体装置に関して、図面を参照して説明する。
【0043】
本実施の形態で示す半導体装置は、基板101上に設けられた集積回路部102と、アンテナとして機能する複数の導電膜103と、集積回路部102と導電膜103とを電気的に接続する導電膜104とを有している(図8参照)。アンテナとして機能する複数の導電膜103は、絶縁膜121を介して積層して設けられており、複数の導電膜103はそれぞれ導電膜104と電気的に接続されている。つまり、上記図2で示した構成と比較して、複数の導電膜103を積層構造で設けた点で相違している。
【0044】
絶縁膜121は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、シリコンの酸化物やシリコンの窒化物等の無機材料(例えば、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化珪素、窒化酸化珪素等)、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。
【0045】
また、絶縁膜121は、導電膜103に酸化処理と窒化処理の一方又は両方を行うことにより形成してもよい。例えば、導電膜103として、アルミニウム(Al)を用いた場合、当該アルミニウムを酸化又は窒化することにより、絶縁膜121を酸化アルミニウム(AlOx)又は窒化アルミニウム(AlNx)で設けた構成とすることができる。また、絶縁膜121と絶縁膜109を同一の材料で設けてもよい。
【0046】
このようにアンテナとして機能する複数の導電膜103を積層して設けることにより、表皮効果の影響を低減することができる。つまり、アンテナとして機能する導電膜103の抵抗を下げるために膜厚を厚く設けた場合、導電膜103に流れる電流が表皮効果により導電膜103の表面に集中するため、結果的に抵抗を十分に下げることができない。しかし、アンテナとして機能する導電膜103を絶縁膜121を介して積層させた構成とすることにより、複数の導電膜103の表面にそれぞれ電流が流れるため、表皮効果の影響を低減することが可能となる。
【0047】
また、複数の導電膜103を積層して設けた場合であっても、絶縁膜106、導電膜103及び絶縁膜121に開口部107を設け、当該開口部107にコンタクト用導電膜として機能しうる導電膜104を設けることにより、導電膜103と導電膜105との接続不良を抑制し、コンタクト抵抗を下げることができる。さらに、複数の導電膜103を設けた後に導電膜104を用いて一工程で集積回路部102と複数の導電膜103との電気的な接続を行うため、工程を簡略化することができる。
【0048】
また、複数の導電膜103を積層して設ける場合には、開口部107が深くなるが、めっき処理により導電膜104を設けることにより開口部107の底まで十分に導電膜104を設けることが可能となる。その結果、アンテナとして機能する複数の導電膜103を積層して設けた場合であっても、導電膜104と導電膜105との接続不良を抑制し、コンタクト抵抗を下げることができる。
【0049】
なお、上述した半導体装置の構成は、アンテナとして機能する導電膜103をコイル状に設けた電磁誘導方式に関するものであるが、これに限られない。アンテナとして機能する導電膜103は様々な形状で設けることが可能である。
【0050】
例えば、アンテナとして機能する導電膜103を線状として設けてもよい(図9(A)、(B)参照)。このように、本実施の形態又は上記実施の形態で示す構造はアンテナの形状に限られず適用することができる。なお、図9(A)は半導体装置の上面を示し、図9(B)は図9(A)におけるA−B間の断面図を示している。
【0051】
本実施の形態は、本明細書の他の実施の形態で示した半導体装置の構成又は作製方法と自由に組み合わせて実施することができる。
【0052】
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した半導体装置の作製方法の一例に関して、図面を参照して説明する。本実施の形態においては、半導体装置の集積回路部に含まれる素子等を同一基板上に薄膜トランジスタを用いて設ける場合について説明する。なお、本実施の形態では、薄膜トランジスタ等の素子を一度支持基板に設けた後、可撓性を有する基板に転置して半導体装置を作製する場合に関して説明する。また、本実施の形態では、一つの基板に複数の集積回路部及びアンテナを形成し(ここでは、縦4×横3)、複数の半導体装置を作製する場合について説明する。以下の説明において、図12、図13は上面図の模式図であり、図14〜図18は図12〜図13におけるA−B間の断面図の模式図である。
【0053】
まず、基板1601の一表面に剥離層1602を形成し、続けて下地となる絶縁膜1603および非晶質半導体膜1604(例えば非晶質珪素を含む膜)を形成する(図12(A)、図14(A))。剥離層1602、絶縁膜1603および非晶質半導体膜1604は、連続して形成することができる。連続して形成することにより、大気に曝されないため不純物の混入を防ぐことができる。なお、以下の工程において、図12(A)に示された複数の領域1650にそれぞれ半導体装置を構成する集積回路部及びアンテナが形成される。
【0054】
基板1601は、ガラス基板、石英基板、金属基板やステンレス基板、本工程の処理温度に耐えうる耐熱性があるプラスチック基板等を用いるとよい。このような基板であれば、その面積や形状に大きな制限はないため、例えば、1辺が1メートル以上であって、矩形状のものを用いれば、生産性を格段に向上させることができる。このような利点は、円形のシリコン基板を用いる場合と比較すると、大きな優位点である。従って、シリコン基板と比較して集積回路部やアンテナを大きく形成した場合であっても、低コスト化を実現することができる。
【0055】
なお、本工程では、剥離層1602を基板1601の全面に設けているが、必要に応じて、基板1601の全面に剥離層を設けた後に、フォトリソグラフィ法により剥離層1602を選択的に設けてもよい。また、基板1601に接するように剥離層1602を形成しているが、必要に応じて、基板1601に接するように酸化珪素(SiOx)膜、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)膜、窒化珪素(SiNx)膜、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)膜等の絶縁膜を形成し、当該絶縁膜に接するように剥離層1602を形成してもよい。
【0056】
剥離層1602は、金属膜や金属膜と金属酸化膜の積層構造等を用いることができる。金属膜としては、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)から選択された元素または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる膜を単層又は積層して形成する。また、これらの材料は、スパッタリング法やプラズマCVD法等の各種CVD法等を用いて形成することができる。金属膜と金属酸化膜の積層構造としては、上述した金属膜を形成した後に、酸素雰囲気化またはNO雰囲気下におけるプラズマ処理、酸素雰囲気化またはNO雰囲気下における加熱処理を行うことによって、金属膜表面に当該金属膜の酸化物または酸化窒化物を設けることができる。また、金属膜を形成した後に、オゾン水等の酸化力の強い溶液で表面を処理することにより、金属膜表面に当該金属膜の酸化物又は酸化窒化物を設けることができる。
【0057】
絶縁膜1603は、スパッタリング法やプラズマCVD法等により、珪素の酸化物または珪素の窒化物を含む膜を、単層又は積層で形成する。下地となる絶縁膜が2層構造の場合、例えば、1層目として窒化酸化珪素膜を形成し、2層目として酸化窒化珪素膜を形成するとよい。下地となる絶縁膜が3層構造の場合、1層目の絶縁膜として酸化珪素膜を形成し、2層目の絶縁膜として窒化酸化珪素膜を形成し、3層目の絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成するとよい。または、1層目の絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成し、2層目の絶縁膜として窒化酸化珪素膜を形成し、3層目の絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成するとよい。下地となる絶縁膜は、基板1601からの不純物の侵入を防止するブロッキング膜として機能する。
【0058】
半導体膜1604は、スパッタリング法、LPCVD法、プラズマCVD法等により、25〜200nm(好ましくは30〜150nm)の厚さで形成する。半導体膜1604としては、例えば、非晶質珪素膜を形成すればよい。
【0059】
次に、非晶質の半導体膜1604にレーザー光を照射して結晶化を行う。なお、レーザー光の照射と、RTA又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法とを組み合わせた方法等により非晶質の半導体膜1604の結晶化を行ってもよい。その後、得られた結晶質半導体膜を所望の形状にエッチングして、半導体膜1604a〜1604dを形成し、当該半導体膜1604a〜1604dを覆うようにゲート絶縁膜1605を形成する(図14(B))。
【0060】
半導体膜1604a〜1604dの作製工程の一例を以下に簡単に説明すると、まず、プラズマCVD法を用いて、膜厚50〜60nmの非晶質半導体膜(例えば、非晶質珪素膜)を形成する。次に、結晶化を助長する金属元素であるニッケルを含む溶液を非晶質半導体膜上に保持させた後、非晶質半導体膜に脱水素化の処理(500℃、1時間)と、熱結晶化の処理(550℃、4時間)を行って結晶質半導体膜を形成する。その後、レーザー発振器からレーザー光を照射し、フォトリソグラフィ法を用いることによって半導体膜1604a〜1604dを形成する。なお、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化を行わずに、レーザー光の照射だけで非晶質半導体膜の結晶化を行ってもよい。
【0061】
レーザー発振器としては、連続発振型のレーザービーム(CWレーザービーム)やパルス発振型のレーザービーム(パルスレーザービーム)を用いることができる。ここで用いることができるレーザービームは、Arレーザー、Krレーザー、エキシマレーザーなどの気体レーザー、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザー、ガラスレーザー、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、Ti:サファイアレーザー、銅蒸気レーザーまたは金蒸気レーザーのうち一種または複数種から発振されるものを用いることができる。このようなレーザービームの基本波、及びこれらの基本波の第2高調波から第4高調波のレーザービームを照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。例えば、Nd:YVOレーザー(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いることができる。このときレーザーのパワー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)が必要である。そして、走査速度を10〜2000cm/sec程度として照射する。なお、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザー、Arイオンレーザー、またはTi:サファイアレーザーは、連続発振をさせることが可能であり、Qスイッチ動作やモード同期などを行うことによって10MHz以上の発振周波数でパルス発振をさせることも可能である。10MHz以上の発振周波数でレーザービームを発振させると、半導体膜がレーザーによって溶融してから固化するまでの間に、次のパルスが半導体膜に照射される。従って、発振周波数が低いパルスレーザーを用いる場合と異なり、半導体膜中において固液界面を連続的に移動させることができるため、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を得ることができる。
【0062】
次に、半導体膜1604a〜半導体膜1604dを覆うゲート絶縁膜1605を形成する。ゲート絶縁膜1605は、CVD法やスパッタリング法等により、珪素の酸化物又は珪素の窒化物を含む膜を、単層又は積層して形成する。具体的には、酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜を、単層又は積層して形成する。
【0063】
また、ゲート絶縁膜1605は、非晶質の半導体膜1604a〜半導体膜1604dに対し高密度プラズマ処理を行い、表面を酸化又は窒化することで形成しても良い。例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガスと、酸素、酸化窒素(NO)、アンモニア、窒素、水素などの混合ガスを導入したプラズマ処理で形成する。この場合のプラズマの励起は、マイクロ波の導入により行うと、低電子温度で高密度のプラズマを生成することができる。この高密度プラズマで生成された酸素ラジカル(OHラジカルを含む場合もある)や窒素ラジカル(NHラジカルを含む場合もある)によって、半導体膜の表面を酸化又は窒化することができる。
【0064】
このような高密度プラズマを用いた処理により、1〜20nm、代表的には5〜10nmの絶縁膜が半導体膜に形成される。この場合の反応は、固相反応であるため、当該絶縁膜と半導体膜との界面準位密度はきわめて低くすることができる。このような、高密度プラズマ処理は、半導体膜(結晶性シリコン、或いは多結晶シリコン)を直接酸化(若しくは窒化)するため、形成される絶縁膜の厚さは理想的には、ばらつきをきわめて小さくすることができる。加えて、結晶性シリコンの結晶粒界でも酸化が強くされることがないため、非常に好ましい状態となる。すなわち、ここで示す高密度プラズマ処理で半導体膜の表面を固相酸化することにより、結晶粒界において異常に酸化反応をさせることなく、均一性が良く、界面準位密度が低い絶縁膜を形成することができる。
【0065】
ゲート絶縁膜1605は、高密度プラズマ処理によって形成される絶縁膜のみを用いても良いし、それに加えてプラズマや熱反応を利用したCVD法で酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁膜を堆積し、積層させても良い。いずれにしても、高密度プラズマで形成した絶縁膜をゲート絶縁膜の一部又は全部に含んで形成されるトランジスタは、特性のばらつきを小さくすることができる。
【0066】
また、半導体膜に対し、連続発振レーザー光若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザー光を照射しながら一方向に走査して結晶化させて得られた半導体膜1604a〜1604dは、そのレーザー光の走査方向に結晶が成長する特性がある。その走査方向をチャネル長方向(チャネル形成領域が形成されたときにキャリアが流れる方向)に合わせてトランジスタを配置し、上記ゲート絶縁層を組み合わせることで、特性ばらつきが小さく、しかも電界効果移動度が高い薄膜トランジスタ(TFT)を得ることができる。
【0067】
次に、ゲート絶縁膜1605上に、第1の導電膜と第2の導電膜とを積層して形成する。ここでは、第1の導電膜は、プラズマCVD法やスパッタ法等により、20〜100nmの厚さで形成する。第2の導電膜は、100〜400nmの厚さで形成する。第1の導電膜と第2の導電膜は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成する。または、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素に代表される半導体材料により形成する。第1の導電膜と第2の導電膜の組み合わせの例を挙げると、窒化タンタル膜とタングステン膜、窒化タングステン膜とタングステン膜、窒化モリブデン膜とモリブデン膜等が挙げられる。タングステンや窒化タンタルは、耐熱性が高いため、第1の導電膜と第2の導電膜を形成した後に、熱活性化を目的とした加熱処理を行うことができる。また、2層構造ではなく、3層構造の場合は、モリブデン膜とアルミニウム膜とモリブデン膜の積層構造を採用するとよい。
【0068】
次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスクを形成し、ゲート電極とゲート配線を形成するためのエッチング処理を行って、半導体膜1604a〜1604dの上方にゲート電極1607を形成する。
【0069】
次に、フォトリソグラフィ法により、レジストからなるマスクを形成して、半導体膜1604a〜1604dに、イオンドープ法またはイオン注入法により、n型を付与する不純物元素を低濃度に添加する。n型を付与する不純物元素は、15族に属する元素を用いれば良く、例えばリン(P)、砒素(As)を用いる。
【0070】
次に、ゲート絶縁膜1605とゲート電極1607を覆うように、絶縁膜を形成する。絶縁膜は、プラズマCVD法やスパッタ法等により、珪素、珪素の酸化物又は珪素の窒化物の無機材料を含む膜や、有機樹脂などの有機材料を含む膜を、単層又は積層して形成する。次に、絶縁膜を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、ゲート電極1607の側面に接する絶縁膜1608(サイドウォールともよばれる)を形成する。絶縁膜1608は、後にLDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング用のマスクとして用いる。
【0071】
次に、フォトリソグラフィ法により形成したレジストからなるマスクと、ゲート電極1607および絶縁膜1608をマスクとして用いて、半導体膜1604a〜1604dにn型を付与する不純物元素を添加して、チャネル形成領域1606aと、第1の不純物領域1606bと、第2の不純物領域1606cを形成する(図14(C))。第1の不純物領域1606bは薄膜トランジスタのソース領域又はドレイン領域として機能し、第2の不純物領域1606cはLDD領域として機能する。第2の不純物領域1606cが含む不純物元素の濃度は、第1の不純物領域1606bが含む不純物元素の濃度よりも低い。
【0072】
続いて、ゲート電極1607、絶縁膜1608等を覆うように、絶縁膜を単層または積層して形成し、当該絶縁膜上に薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極として機能する導電膜1631を形成する。その結果、薄膜トランジスタ1630a〜1630dを含む素子層1651が得られる(図14(D)、図12(B))。なお、薄膜トランジスタ等の素子は、領域1650の全面に設けた構成としても良いし、領域1650の一部(例えば、中心部)を除いた部分に設けた構成としても良い。
【0073】
絶縁膜は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、珪素の酸化物や珪素の窒化物等の無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。ここでは、絶縁膜を2層で設けた例を示しており、1層目の絶縁膜1609として窒化酸化珪素膜で形成し、2層目の絶縁膜1610として酸化窒化珪素膜で形成することができる。
【0074】
なお、絶縁膜1609、1610を形成する前、または絶縁膜1609、1610のうちの一方又は両方を形成した後に、半導体膜1604a〜1604dの結晶性の回復や半導体膜に添加された不純物元素の活性化、半導体膜の水素化を目的とした加熱処理を行うとよい。加熱処理には、熱アニール、レーザーアニール法またはRTA法などを適用するとよい。
【0075】
導電膜1631は、フォトリソグラフィ法により絶縁膜1609、1610等をエッチングして、第1の不純物領域1606bを露出させるコンタクトホールを形成した後、コンタクトホールを充填するように導電膜を形成し、当該導電膜を選択的にエッチングして形成する。なお、導電膜を形成する前に、コンタクトホールにおいて露出した半導体膜1604a〜1604dの表面にシリサイドを形成してもよい。
【0076】
また、導電膜1631は、CVD法やスパッタリング法等により、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、マンガン(Mn)、ネオジム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と珪素の一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電膜1631は、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜とバリア膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜と窒化チタン膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電膜1631を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶質半導体膜上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶質半導体膜と良好なコンタクトをとることができる。
【0077】
次に、導電膜1631を覆うように、絶縁膜1611を形成する(図15(A))。絶縁膜1611は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法またはスクリーン印刷法等を用いて、無機材料又は有機材料により、単層又は積層で形成する。また、絶縁膜1611は、好適には、0.75μm〜3μmの厚さで形成する。
【0078】
次に、絶縁膜1611の表面にアンテナとして機能する導電膜1612を選択的に形成し、当該導電膜1612を覆うように絶縁膜1613を形成する(図15(B)、図12(C))。
【0079】
導電膜1612は、CVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法、めっき処理等を用いて、導電性材料により形成する。導電性材料は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で形成する。
【0080】
例えば、スクリーン印刷法を用いてアンテナとして機能する導電膜1612を形成する場合には、粒径が数nmから数十μmの導電体粒子を有機樹脂に溶解または分散させた導電性のペーストを選択的に印刷することによって設けることができる。導電体粒子としては、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)およびチタン(Ti)等のいずれか一つ以上の金属粒子やハロゲン化銀の微粒子、または分散性ナノ粒子を用いることができる。スクリーン印刷法を用いて形成することにより、工程の簡略化が可能となり低コスト化を図ることができる。
【0081】
絶縁膜1613は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、シリコンの酸化物やシリコンの窒化物等の無機材料(例えば、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化珪素、窒化酸化珪素等)、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。
【0082】
次に、絶縁膜1613、導電膜1612及び絶縁膜1611に開口部1614を選択的に形成し、薄膜トランジスタ1630dのソース電極又はドレイン電極となる導電膜1631を露出させる(図15(C))。
【0083】
次に、絶縁膜1613の表面及び開口部1614における絶縁膜1611の側面等にシード層1615を形成する(図16(A))。シード層1615は、絶縁膜1613、絶縁膜1611の表面に粗化処理を施した後に無電解めっき処理を行うことによって形成することができる。例えば、絶縁膜1613、絶縁膜1611を化学的に粗化して表面に凹凸を形成した後に、無電解で銅(Cu)めっき処理を行えばよい。
【0084】
次に、シード層1615上にレジスト1616を選択的に形成する(図16(B))。
【0085】
次に、レジスト1616に覆われていないシード層1615上に導電膜1630を形成する(図17(A))。導電膜1630は、めっき処理を行うことによって形成することができる。例えば、銅(Cu)を用いた電解めっき処理により形成することができる。導電膜1630は、導電膜1612と導電膜1631を電気的に接続するコンタクト用導電膜として機能しうる。
【0086】
次に、薄膜トランジスタやアンテナとして機能する導電膜1612等を含む素子形成層を基板1601から剥離する。
【0087】
まず、レジスト1616及びシード層1615の一部を除去し、導電膜1630を覆うように絶縁膜1617を形成した後、レーザー光を照射することにより開口部1618を形成する(図17(B)、図13(A))。続いて、素子形成層の一方の面(ここでは、絶縁膜1617の表面)を第1のシート材1620に貼り合わせた後、基板1601から素子形成層を剥離する(図18(A))。第1のシート材1620としては、ホットメルトフィルム等を用いることができる。また、後に第1のシート材1620を剥離する場合には、熱を加えることにより粘着力が弱まる熱剥離テープを用いることができる。
【0088】
なお、剥離する際に水やオゾン水等の水溶液で剥離する面を濡らしながら行うことによって、薄膜トランジスタ1630a〜薄膜トランジスタ1630d等の素子が静電気等によって破壊されることを防止できる。また、素子形成層が剥離された基板1601を再利用することによって、低コスト化を実現することができる。
【0089】
次に、素子形成層の他方の面(基板1601から剥離により露出した面)に、第2のシート材1621を設ける(図18(B)、図13(B))。第2のシート材1621は、ホットメルトフィルム等を用い、加熱処理と加圧処理の一方又は両方を行うことにより素子形成層の他方の面に貼り合わせることができる。また、第1のシート材1620として熱剥離テープを用いた場合には、第2のシート材1621を貼り合わせる際に加えた熱を利用して剥離することができる。
【0090】
次に、第2のシート材1621上に設けられた素子形成層をダイシング、スクライビング又はレーザーカット法等により選択的に分断することによって、複数の半導体装置を得ることができる(図13(C))。第2のシート材1621として、プラスチック等の可撓性を有する基板を用いることによって可撓性を有する半導体装置を作製することができる。
【0091】
なお、本実施の形態では、基板1601上に薄膜トランジスタやアンテナ等の素子を形成した後、当該基板1601から剥離することによって可撓性を有する半導体装置を作製する場合について示したが、これに限られない。例えば、基板1601上に剥離層1602を設けずに図14(A)〜図17(A)の工程を適用することにより、基板1601上に薄膜トランジスタやアンテナ等の素子が設けられた半導体装置を作製することができる。
【0092】
本実施の形態は、本明細書の他の実施の形態で示した半導体装置の構成又は作製方法と自由に組み合わせて実施することができる。
【0093】
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した半導体装置の使用形態の一例について説明する。具体的には、非接触でデータの入出力が可能である半導体装置の適用例に関して図面を参照して以下に説明する。非接触でデータの入出力が可能である半導体装置は利用の形態によっては、RFIDタグ、IDタグ、ICタグ、ICチップ、RFタグ、無線タグ、電子タグまたは無線チップともよばれる。
【0094】
半導体装置80は、非接触でデータを交信する機能を有し、高周波回路81、電源回路82、リセット回路83、クロック発生回路84、データ復調回路85、データ変調回路86、他の回路の制御を行う制御回路87、記憶回路88およびアンテナ89を有している(図10(A))。高周波回路81はアンテナ89より信号を受信して、データ変調回路86より受信した信号をアンテナ89から出力する回路であり、電源回路82は受信信号から電源電位を生成する回路であり、リセット回路83はリセット信号を生成する回路であり、クロック発生回路84はアンテナ89から入力された受信信号を基に各種クロック信号を生成する回路であり、データ復調回路85は受信信号を復調して制御回路87に出力する回路であり、データ変調回路86は制御回路87から受信した信号を変調する回路である。また、制御回路87としては、例えばコード抽出回路91、コード判定回路92、CRC判定回路93および出力ユニット回路94が設けられている。なお、コード抽出回路91は制御回路87に送られてきた命令に含まれる複数のコードをそれぞれ抽出する回路であり、コード判定回路92は抽出されたコードとリファレンスに相当するコードとを比較して命令の内容を判定する回路であり、CRC判定回路93は判定されたコードに基づいて送信エラー等の有無を検出する回路である。
【0095】
次に、上述した半導体装置の動作の一例について説明する。まず、アンテナ89により無線信号が受信される。無線信号は高周波回路81を介して電源回路82に送られ、高電源電位(以下、VDDと記す)が生成される。VDDは半導体装置80が有する各回路に供給される。また、高周波回路81を介してデータ復調回路85に送られた信号は復調される(以下、復調信号)。さらに、高周波回路81を介してリセット回路83およびクロック発生回路84を通った信号及び復調信号は制御回路87に送られる。制御回路87に送られた信号は、コード抽出回路91、コード判定回路92およびCRC判定回路93等によって解析される。そして、解析された信号にしたがって、記憶回路88内に記憶されている半導体装置の情報が出力される。出力された半導体装置の情報は出力ユニット回路94を通って符号化される。さらに、符号化された半導体装置80の情報はデータ変調回路86を通って、アンテナ89により無線信号に載せて送信される。なお、半導体装置80を構成する複数の回路においては、低電源電位(以下、VSS)は共通であり、VSSはGNDとすることができる。
【0096】
このように、リーダ/ライタから半導体装置80に信号を送り、当該半導体装置80から送られてきた信号をリーダ/ライタで受信することによって、半導体装置のデータを読み取ることが可能となる。
【0097】
また、半導体装置80は、各回路への電源電圧の供給を電源(バッテリー)を搭載せず電磁波により行うタイプとしてもよいし、電源(バッテリー)を搭載して電磁波と電源(バッテリー)により各回路に電源電圧を供給するタイプとしてもよい。
【0098】
次に、非接触でデータの入出力が可能な半導体装置の使用形態の一例について説明する。表示部3210を含む携帯端末の側面には、リーダ/ライタ3200が設けられ、品物3220の側面には半導体装置3230が設けられる(図10(B))。品物3220が含む半導体装置3230にリーダ/ライタ3200をかざすと、表示部3210に品物の原材料や原産地、生産工程ごとの検査結果や流通過程の履歴等、更に商品の説明等の商品に関する情報が表示される。また、商品3260をベルトコンベアにより搬送する際に、リーダ/ライタ3240と、商品3260に設けられた半導体装置3250を用いて、該商品3260の検品を行うことができる(図10(C))。このように、システムに半導体装置を活用することで、情報の取得を簡単に行うことができ、高機能化と高付加価値化を実現する。
【0099】
また、上述した非接触データの入出力が可能である半導体装置における信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式またはマイクロ波方式等を用いることができる。伝送方式は、実施者が使用用途を考慮して適宜選択すればよく、伝送方式に伴って最適なアンテナを設ければよい。
【0100】
例えば、半導体装置における信号の伝送方式として、電磁結合方式または電磁誘導方式(例えば13.56MHz帯)を適用する場合には、磁界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)、らせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
【0101】
半導体装置における信号の伝送方式として、マイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)、2.45GHz帯等)を適用する場合には、信号の伝送に用いる電磁波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さ等の形状を適宜設定すればよい。例えば、アンテナとして機能する導電膜を線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)またはリボン型の形状等に形成することができる。
【0102】
なお、上述した以外にも半導体装置の用途は広範にわたり、非接触で対象物の履歴等の情報を明確にし、生産・管理等に役立てる商品であればどのようなものにも適用することができる。例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、証書類、無記名債券類、包装用容器類、書籍類、記録媒体、身の回り品、乗物類、食品類、衣類、保健用品類、生活用品類、薬品類及び電子機器等に設けて使用することができる。これらの例に関して図11を用いて説明する。
【0103】
紙幣、硬貨とは、市場に流通する金銭であり、特定の地域で貨幣と同じように通用するもの(金券)、記念コイン等を含む。有価証券類とは、小切手、証券、約束手形等を指す(図11(A))。証書類とは、運転免許証、住民票等を指す(図11(B))。無記名債券類とは、切手、おこめ券、各種ギフト券等を指す(図11(C))。包装用容器類とは、お弁当等の包装紙、ペットボトル等を指す(図11(D))。書籍類とは、書物、本等を指す(図11(E))。記録媒体とは、DVDソフト、ビデオテープ等を指す(図11(F))。乗物類とは、自転車等の車両、船舶等を指す(図11(G))。身の回り品とは、鞄、眼鏡等を指す(図11(H))。食品類とは、食料品、飲料等を指す。衣類とは、衣服、履物等を指す。保健用品類とは、医療器具、健康器具等を指す。生活用品類とは、家具、照明器具等を指す。薬品類とは、医薬品、農薬等を指す。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(テレビ受像機、薄型テレビ受像機)、携帯電話機等を指す。
【0104】
紙幣、硬貨、有価証券類、証書類、無記名債券類等に半導体装置80を設けることにより、偽造を防止することができる。また、包装用容器類、書籍類、記録媒体等、身の回り品、食品類、生活用品類、電子機器等に半導体装置80を設けることにより、検品システムやレンタル店のシステムなどの効率化を図ることができる。乗物類、保健用品類、薬品類等に半導体装置80を設けることにより、偽造や盗難の防止、薬品類ならば、薬の服用の間違いを防止することができる。半導体装置80の設け方としては、物品の表面に貼ったり、物品に埋め込んだりして設ける。例えば、本ならば紙に埋め込んだり、有機樹脂からなるパッケージなら当該有機樹脂に埋め込んだりするとよい。
【0105】
このように、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等に半導体装置を設けることにより、検品システムやレンタル店のシステムなどの効率化を図ることができる。また乗物類に半導体装置を設けることにより、偽造や盗難を防止することができる。また、動物等の生き物に埋め込むことによって、個々の生き物の識別を容易に行うことができる。例えば、家畜等の生き物にセンサーを備えた半導体装置を埋め込むことによって、生まれた年や性別または種類等はもちろん体温等の健康状態を容易に管理することが可能となる。
【0106】
なお、本実施の形態で示した半導体装置は、上記実施の形態で示した半導体装置と自由に組み合わせて実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図2】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図3】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図4】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図5】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図6】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図7】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図8】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図9】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図10】本発明の半導体装置の使用形態の一例を示す図。
【図11】本発明の半導体装置の使用形態の一例を示す図。
【図12】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図13】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図14】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図15】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図16】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図17】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【図18】本発明の半導体装置の作製方法の一例を示す図。
【符号の説明】
【0108】
80 半導体装置
81 高周波回路
82 電源回路
83 リセット回路
84 クロック発生回路
85 データ復調回路
86 データ変調回路
87 制御回路
88 記憶回路
89 アンテナ
91 コード抽出回路
92 コード判定回路
93 CRC判定回路
94 出力ユニット回路
101 基板
102 集積回路部
103 導電膜
104 導電膜
105 導電膜
106 絶縁膜
107 開口部
109 絶縁膜
110 素子
111 シード層
121 絶縁膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に設けられた集積回路部と、
前記集積回路部上に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜上に設けられたアンテナとして機能する導電膜と、
前記集積回路部と前記アンテナとして機能する導電膜とを電気的に接続するコンタクト用導電膜とを有し、
前記絶縁膜及び前記アンテナとして機能する導電膜は開口部を有し、
前記コンタクト用導電膜は、前記開口部及び前記アンテナとして機能する導電膜の上面に設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
基板上に設けられた集積回路部と、
前記集積回路部上に設けられたアンテナと、
前記集積回路部と前記アンテナとを電気的に接続するコンタクト用導電膜とを有し、
前記アンテナは、複数の導電膜がそれぞれ絶縁膜を介して積層して設けられており、
前記複数の導電膜及び前記絶縁膜は開口部を有し、
前記コンタクト用導電膜は、前記開口部に設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記コンタクト用導電膜は、前記開口部において前記複数の導電膜とそれぞれ電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
前記コンタクト用導電膜は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、コバルト(Co)又は錫(Sn)であることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記コンタクト用導電膜は、めっき処理で形成されたものであることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
基板上に第1の導電膜を有する集積回路部を形成し、
前記集積回路部上に絶縁膜を形成し、
前記絶縁膜上にアンテナとして機能する第2の導電膜を形成し、
前記絶縁膜及び前記第2の導電膜に開口部を形成して前記第1の導電膜を露出させ、
めっき処理により前記開口部及び前記第2の導電膜の上面に第3の導電膜を形成することにより、前記第1の導電膜と前記第2の導電膜とを電気的に接続することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項7】
基板上に第1の導電膜を有する集積回路部を形成し、
前記集積回路部上に第1の絶縁膜を形成し、
前記第1の絶縁膜上にアンテナとして機能する複数の第2の導電膜を第2の絶縁膜を介して積層させて形成し、
前記第1の絶縁膜、前記第2の導電膜及び前記第2の絶縁膜に開口部を形成して前記第1の導電膜を露出させ、
めっき処理により前記開口部に第3の導電膜を形成することにより、前記第1の導電膜と前記複数の第2の導電膜とを電気的に接続することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項8】
請求項6又は請求項7において、
前記第2の絶縁膜を、前記第2の導電膜に酸化処理と窒化処理の一方又は両方を行うことにより形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項9】
請求項6乃至請求項8のいずれか一項において、
前記第3の導電膜を、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、コバルト(Co)、錫(Sn)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−277798(P2008−277798A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−94894(P2008−94894)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】