説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】本発明は、FIN状の半導体部やゲート電極を精度良く形成すること、又は素子間の特性バラツキを改善することで、特性の優れたFIN型トランジスタを備える半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部10と、ソース領域とドレイン領域との間で、FIN状の半導体部10をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極17とを備える半導体装置である。そして、本発明に係る1つ解決手段は、ゲート電極17が、ウェットエッチング可能なメタル材料又はシリサイド材料を用いている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に係る発明であって、特に、FIN状の半導体部を有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体装置であるLSIの高集積化を進めるために、トランジスタの微細化が行われている。しかしながら、従来のプレーナ型トランジスタは物理限界に直面しており、トランジスタの微細化を行うには、プレーナ型以外の新規トランジスタ構造の開発が必要であった。そして、新規に開発されたトランジスタ構造の中の1つに、特許文献1,2に示す縦型構造のフィン(FIN)型トランジスタがある。
【0003】
このFIN型トランジスタは、バルクシリコンウェハやSOI(Silicon on Insulator)ウェハ上に形成される技術が一般に知られている。特に、SOIウェハ上に形成されるFIN型トランジスタは、高集積化に有利である上、短チャネル効果も抑制できることが知られている。これに対し、バルクシリコンウェハ上に形成されるFIN型トランジスタは、低コストで形成できるメリットがある反面、FIN状の半導体部下のシリコン層内不純物プロファイルの最適化が必要で短チャネル効果の抑制が難しい。
【0004】
【特許文献1】特開2005−294789号公報
【特許文献2】特開2007−35957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
FIN型トランジスタは、半導体装置の高集積化に有利で、且つSOIウェハ上に形成されるFIN型トランジスタは、短チャネル効果も抑制できる効果も有している。しかし、FIN型トランジスタは、プレーナ型トランジスタに比べてプロセス的に素子形成が難しく様々な問題を有している。特に、FIN状の半導体部やゲート電極の加工等は難しく、精度良くFIN状の半導体部やゲート電極を形成することが、FIN型トランジスタの特性向上に重要な要素となっている。また、FIN型トランジスタの素子間の特性バラツキを抑えることも望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、FIN状の半導体部やゲート電極を精度良く形成すること、又は素子間の特性バラツキを改善することで、特性の優れたFIN型トランジスタを備える半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの実施形態は、一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、ソース領域とドレイン領域との間で、FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置である。そして、本発明の1つの実施形態では、ゲート電極が、ウェットエッチング可能なメタル材料又はシリサイド材料を用いている。
【0008】
本発明の第2の実施形態は、一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、ソース領域とドレイン領域との間で、FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置である。そして、本発明の第2の実施形態では、FIN状の半導体部を形成する際に設けた第1のダミーパターンと、ゲート電極を形成する際に設けた第2のダミーパターンとをさらに備える。
【0009】
本発明の第3の実施形態は、一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、ソース領域とドレイン領域との間で、FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法である。そして、本発明の第3の実施形態では、半導体層上に絶縁膜を形成し、さらにアモルファスシリコンを成膜する工程と、アモルファスシリコンを所定の形状にパターニングし、さらに短時間の熱処理を施して結晶化させる工程と、結晶化したアモルファスシリコンの側面にサイドウォールを形成する工程と、アモルファスシリコンを取り除いたサイドウォールをマスクに絶縁膜、半導体層を順にエッチングすることで、FIN状の半導体部を形成する工程とを備える。
【0010】
本発明の第4の実施形態は、一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、ソース領域とドレイン領域との間で、FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法である。そして、本発明の第4の実施形態では、ゲート絶縁膜を介してFIN状の半導体部上にポリシリコン、絶縁膜、カーボンハードマスクを順に積層する工程と、下層の絶縁膜に到達しない条件で、カーボンハードマスクに不活性化イオンを注入する工程と、不活性化イオンを注入したカーボンハードマスクをレジストにより所定の形状にパターニングする工程と、パターニングしたカーボンハードマスクを用いて、絶縁膜、ポリシリコンを順にエッチングすることでゲート電極を形成する工程とを備える。
【0011】
本発明の第5の実施形態は、一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、ソース領域とドレイン領域との間で、FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法である。そして、本発明の第5の実施形態では、不純物の飛程がFIN状の半導体部とFIN状の半導体部上に成膜した酸化膜との界面近傍となるように注入条件を制御して、不純物注入を行い拡散層を形成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1つの実施形態では、ゲート電極が、ウェットエッチング可能なメタル材料又はシリサイド材料を用いているので、チャネル不純物を低濃度に設定でき、素子間の特性バラツキを改善できる。
【0013】
本発明の第2の実施形態では、FIN状の半導体部を形成する際に設けた第1のダミーパターンと、ゲート電極を形成する際に設けた第2のダミーパターンとをさらに備えるので、FIN状の半導体部やゲート電極を精度良く形成することができる。
【0014】
本発明の第3の実施形態では、アモルファスシリコンを所定の形状にパターニングし、さらに短時間の熱処理を施して結晶化させ、当該結晶化したアモルファスシリコンの側面にサイドウォールを形成して、当該サイドウォールに基づきFIN状の半導体部を形成するので、FIN状の半導体部を精度良く形成することができる。
【0015】
本発明の第4の実施形態では、下層の絶縁膜に到達しない条件で、カーボンハードマスクに不活性化イオンを注入し、当該カーボンハードマスクを用いて、絶縁膜、ポリシリコンを順にエッチングしてゲート電極を形成するので、ゲート電極を精度良く形成することができる。
【0016】
本発明の第5の実施形態では、不純物の飛程がFIN状の半導体部とFIN状の半導体部上に成膜した酸化膜との界面近傍となるように注入条件を制御して、不純物注入を行い拡散層を形成するので、素子間の特性バラツキを改善できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施の形態1)
本実施の形態に係る半導体装置の製造プロセスを以下に説明する。まず、図1に示すように、本実施の形態に係る半導体装置は、絶縁層であるBOX(Buried Oxide)層1とSOI層2(20〜100nm)とを積層したSi基板(図示せず)上にFIN型トランジスタを形成するSOIデバイスである。図1に示すSOI層2上には、パッド酸化膜3(2〜10nm)を積層し、当該パッド酸化膜3上に窒化膜4(20〜100nm)を積層している。そして、図1に示すように、窒化膜4上にポリシリコン5(100〜300nm)を堆積し、その後、レジストマスク6でポリシリコン5をパターニングしている。なお、ポリシリコン5上のレジストマスク6は、パターニング後に除去する。
【0018】
次に、図2に示すように、パターニングされたポリシリコン5上に酸化膜であるTEOS膜(10〜50nm)を堆積し、異方性のエッチングによりポリシリコン5の側壁にTEOS膜のサイドウォール7を形成する。本実施の形態に係る半導体装置では、このサイドウォール7の幅がFIN型トランジスタ(以下、FIN−FETともいう)のチャネル幅になる。
【0019】
その後、図3に示すように、サイドウォール7に挟まれたポリシリコン5をウェットエッチング等により除去する。次に、図4に示すように、サイドウォール7を含む窒化膜4上に、下層反射防止膜であるBARC(Bottom Anti-Reflection Coating)膜8を塗布し、さらにBARC膜8上にレジスト9を塗布する。その後、FIN−FETのソース領域及びドレイン領域を隠すように形成された第1のマスクパターンを用い、レジスト9をパターニングする。
【0020】
図4に示すようにパターニングされたレジスト9をマスクに用いて、当該レジスト9の無い領域の窒化膜4等をエッチングする。窒化膜4のエッチングは、レジスト9以外にサイドウォール7もマスクとなるので、図5に示すようなFIN状の半導体部10が形成される。窒化膜4のエッチング後、さらにパッド酸化膜3及びSOI層2もエッチングし、その後レジスト及びBARC膜8を除去している。
【0021】
次に、図6に示すように、FIN状の半導体部10の表面(側面)を洗浄し、その後、FIN状の半導体部10の表面にゲート絶縁膜(図示せず)を形成する。ゲート絶縁膜を形成した後、ゲート材料となるポリシリコンを全面に堆積する。図6中の矢印が示すFIN状の半導体部10の幅が、FIN−FETのチャネル幅となる。
【0022】
次に、FIN状の半導体部10を含む窒化膜4上にポリシリコン11を形成し、図7に示すように、窒化膜4が露出するまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)で平坦化してポリシリコン11を加工する。
【0023】
ここで、FIN−FETの特性は、FIN状の半導体部10の表面処理により大きく左右されることが知られている。そのため、本実施の形態に係る半導体装置では、トランジスタの移動度劣化を抑制するために、エッチングでダメージが残存したFIN状の半導体部10の表面を改善している。具体的には、ゲート絶縁膜を形成する前にFIN状の半導体部10の表面に対して、犠牲酸化(900〜1250度)や低温アニール(400度程度),ウェットエッチングや低ダメージのドライエッチング等による表面の除去,水素アニール(800度程度)等を組み合わせる処理が有効である。
【0024】
次、図8に示すように、平坦化したポリシリコン11及び窒化膜4上にポリシリコン12を再度積層する。そして、当該ポリシリコン12上に窒化膜13(50〜200nm),C−HM(炭素を含有したハードマスク)層14(100〜400nm),シリコンを含む中間層15,レジスト(ArF)16を順に積層する。まず、レジスト16は、ゲートを形成するために第2のマスクパターンを用いて図8に示す形状にパターニングされる。そして、図9に示すように、パターニングされたレジスト16をマスクに中間層15をエッチングする。さらに、図10に示すように、パターニングされた中間層15をマスクにC−HM層14をエッチングする。そして、図11に示すように、パターニングされたC−HM層14をマスクにポリシリコン12上の窒化膜13をエッチングする。
【0025】
さらに、図12に示すように、パターニングされた窒化膜13をマスクに、ポリシリコン11,12をエッチングしてゲート電極17を形成する。その後、図13に示すように、C−HM層14を除去した後の全面に酸化膜18(例えば、膜厚10nmのTEOS膜)を堆積する。さらに、ソース領域及びドレイン領域に対して、拡散層(EXT)注入及びHalo注入として酸化膜18越しに不純物を注入する。
【0026】
具体的に、NMOSのEXT注入の条件は、注入イオンがヒ素、注入エネルギーが5〜40KeV、注入量が0.1〜1×1015cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が0度である。また、NMOSのHalo注入の条件は、注入イオンがボロン、注入エネルギーが5〜8KeV、注入量が0.1〜4×1013cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が45度である。
【0027】
NMOSの注入後に700〜1000度のスパイクアニールを行い、その後PMOSの注入を行う。PMOSのEXT注入の条件は、注入イオンがボロン、注入エネルギーが5〜40KeV、注入量が0.1〜4×1015cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が0度である。また、PMOSのHalo注入の条件は、注入イオンがリン、注入エネルギーが5〜40KeV、注入量が0.1〜4×1013cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が45度である。
【0028】
本実施の形態では、NMOSの注入及びPMOSの注入が酸化膜18越しに行われるので、ゲート絶縁膜への注入ダメージが低減でき、ゲート絶縁膜の信頼性が向上する。
【0029】
次に、形成したゲート電極17の側面に対して、図14に示すような窒化膜のサイドウォール19(30nm程度)を形成する。その後、PMOS及びNMOSのソース領域及びドレイン領域に注入を行い、不純物活性化のアニールとして1000〜1100度のスパイクアニールを行う。なお、図14に示すFIN−FETでは、ソース領域及びドレイン領域、ゲート上の酸化膜18は除去されている。
【0030】
具体的に、PMOSのソース・ドレイン注入の条件は、注入イオンがボロン、注入エネルギーが5〜40KeV、注入量が1〜5×1015cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が0度である。または、注入イオンがボロン、注入エネルギーが1〜20KeV、注入量が1〜5×1015cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が0度である。一方、NMOSのソース・ドレイン注入の条件は、注入イオンがヒ素、注入エネルギーが5〜40KeV、注入量が1〜5×1015cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が0度である。または、注入イオンがボロン、注入エネルギーが5〜40KeV、注入量が1〜5×1015cm-2程度、注入角度が7〜60度、オフセット角が0度である。
【0031】
次に、ソース領域及びドレイン領域の低抵抗化を目的に、図15に示すようにソース領域及びドレイン領域にNi膜20(5〜20nm)をスパッタし、シリサイド膜を形成する。その後、図16に示すように、ソース領域及びドレイン領域、ゲート電極17等を含む全面に、コンタクト形成用のストッパとなる窒化膜(図示せず)、層間酸化膜21を堆積する。層間酸化膜21は、CMPで平坦にされたのちにコンタクト22が開口され、当該コンタクト22にタングステンが埋め込まれる。コンタクト22は、図16に示すようにCu配線23と接続される。以上、図1乃至図16の製造プロセスを経て、FIN−FETが完成する。
【0032】
さらに、本実施の形態に係る半導体装置では、ゲート電極17の材料にポリシリコン11,12の代わりにTiN,Ti,W等のメタル材料又はNiSi等のシリサイド材料を用いることが考えられる。なお、ゲート電極17の材料は、上述の例に限られず、仕事関数が4.4〜4.8eV程度の材料であればよい。図17(a)は、図6の製造プロセスの後、FIN状の半導体部10を含む窒化膜4上にTiN膜24を成膜し、さらにTiN膜24上にポリシリコン11を成膜し、その後CMPでポリシリコン11及びTiN膜24を研磨した図である。
【0033】
図17(b)には、図17(a)のFIN状の半導体部10の断面図であり、FIN状の半導体部10を囲むようにTiN膜24で形成されたゲート電極17が図示されている。この図17(b)では、CMPプロセスによりFIN状の半導体部10の上(FIN状の窒化膜4の上)のゲート電極17のTiN膜24が薄くなっているが、本発明はこれに限られず、図17(c)のように当該部分のTiN膜24がなくても良い。むしろ、当該部分のTiN膜24がなくなるような条件の方が、CMPを安定的に処理できる。図17(a)以降の製造プロセスは、図8以降に示した製造プロセスと同じであり、図17(c)に示すように、ポリシリコン11及びTiN膜24上にポリシリコン12を成膜する。
【0034】
加工プロセスからゲート電極17の材料を考えると、ポリシリコン11,12はドライエッチングで、ゲート電極17の材料であるメタル材料又はシリサイド材料はウェットエッチングである。そのため、ゲート電極17の材料に用いるメタル材料又はシリサイド材料は、ウェットエッチングが容易な材料が望ましい。なお、ゲート電極17の加工には、ポリシリコンをマスクにエッチングすることになるので、エッチャントには、硫酸、塩酸等の酸やその混合液が望ましい。さらに、ウェットエッチング後の洗浄には、シリコンウェハ表面へのTi等の金属付着を防止するために、アンモニア−過酸化水素混合液(APM)や塩酸−過酸化水素混合液(HPM)を用いるのが望ましい。
【0035】
また、本実施の形態に係る半導体装置では、ゲート絶縁膜にHigh−K絶縁膜を用いることもできる。具体的なHigh−K絶縁膜の材料としては、HfSiON(窒化ハフニウムシリケート)等がある。そして、High−K絶縁膜は、通常のデポジション(CVD:Chemical vapor deposition, low pressure CVD physical vapor deposition (PVD)等)で形成される。
【0036】
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置は、ゲート電極17の材料に低抵抗のTiN等のメタル材料又はNiSi等のシリサイド材料を用いたり、ゲート絶縁膜にHigh−K絶縁膜を用いたりすることで、チャネル不純物を低濃度に設定でき、しきい値電圧0.2〜0.6VのFIN−FETが形成可能となる。なお、チャネル不純物を低濃度に設定することで、素子間の特性バラツキを改善できるメリットがある。
【0037】
なお、本実施の形態に係る半導体装置では、図1等に示したように、SOI層2上に形成されFIN−FETについて説明したが、本発明はこれに限られず、バルクシリコンウェハ上に形成するFIN−FETであっても良い。また、本実施の形態に係る半導体装置では、SOI層2上にパッド酸化膜3や窒化膜4を設けてFIN−FETを形成しているが、本発明はこれに限られず、パッド酸化膜3や窒化膜4を設けずに、SOI層2上にFIN−FETを形成しても良い。
【0038】
(実施の形態2)
実施の形態1で示したように本発明に係る半導体装置では、酸化膜のサイドウォール7をマスクにエッチングすることでFIN状の半導体部10をパターニングしている(図2〜図5)。これは、通常のレジストを露光してFIN状の半導体部10を形成するよりも、FIN状の半導体部10の幅が均一にすることができるメリットを有しているためである。つまり、実施の形態1で示した製造プロセスでは、サイドウォール7となる絶縁膜の膜厚でFIN状の半導体部10の幅を制御でき、FIN状の半導体部10における幅のバラツキを抑制することができるメリットがある。
【0039】
しかし、当該製造プロセスを用いても、サイドウォール7がポリシリコン5を土台に形成されるため、ポリシリコン5をパターニングした際に形成される側壁のラフネスが、そのままFIN状の半導体部10のラフネスになる。このFIN状の半導体部10のラフネスが大きいと、トランジスタ特性のばらつきが大きくなる。
【0040】
そこで、本実施の形態では、FIN状の半導体部10のラフネスを改善するための製造プロセスについて説明する。まず、1つ目の製造プロセスとしては、図1に示す窒化膜4上のポリシリコン5に代えてアモルファスシリコンを堆積し、所定の形状にパターニングする。その後、サイドウォール7となる酸化膜を堆積する前にRTA(rapid thermal anneal)で短時間の熱処理を行うことでアモルファスシリコンを結晶化するプロセスである。
【0041】
次に、2つ目の製造プロセスとしては、図1に示す窒化膜4上にポリシリコン又はアモルファスシリコンを堆積し、当該ポリシリコン又はアモルファスシリコンの表面の凹凸を低減する。ポリシリコン又はアモルファスシリコンの表面の凹凸を低減し均一化することで、サイドウォール7のエッチングの均一性が向上し、FIN状の半導体部10のラフネスが改善する。ポリシリコン又はアモルファスシリコンの表面の凹凸を低減する方法としては、例えばCMPや犠牲酸化等の方法がある。
【0042】
具体的に、犠牲酸化の方法を説明すると、図1に示す窒化膜4上にアモルファスシリコンを堆積し、当該アモルファスシリコンの表面を犠牲酸化する。その後、犠牲酸化した酸化膜を除去して、図1のポリシリコン5の形状のようにアモルファスシリコンをパターニングする。当該方法を利用した、FIN状の半導体部10のラフネスは、3σ(σ:標準偏差)が2.1nmとなり、犠牲酸化を用いない場合の3σ=2.5nmに比べて改善している。
【0043】
次に、3つ目の製造プロセスとしては、図1に示す窒化膜4上に、ポリシリコンを堆積した後、当該表面にシリコンイオンを注入し、アモルファス化させる。その後、アニールし、アモルファス化したポリシリコンを図1のような形状にパターニングする。当該方法を行っても、上記の方法と同様に、FIN状の半導体部10のラフネスは、3σが2nm程度に改善できると考えられる。なお、本発明では、注入するイオンはSi(シリコン)に限定されず、Ge(ゲルマニウム)やAr(アルゴン)等でもよい。
【0044】
(実施の形態3)
本発明に係る半導体装置は、FIN−FETであり、図15等に示すようにFIN状の半導体部10を囲むような高段差のゲート電極17に加工する必要があるため、FIN状の半導体部10及びゲート電極17のパターン寸法を制御よくエッチングする必要がある。そこで、本実施の形態に係る半導体装置では、FIN状の半導体部10を加工するためのダミーパターンと、ゲート電極17を加工するためのダミーパターンとを設けている。
【0045】
具体的に説明すると、本実施の形態に係る半導体装置では、図4で示したように第1のマスクパターンでレジスト9をパターニングして、図5に示すFIN状の半導体部10を形成する工程が必要である。さらに、本実施の形態に係る半導体装置では、図8で示したように第2のマスクパターンでレジスト16をパターニングして、図12に示すゲート電極17を形成する工程が必要である。そのため、FIN状の半導体部10を形成するためのパターン寸法制御と、ゲート電極17を形成するためのパターン寸法制御との両方を制御する必要があり、第1のマスクパターン及び第2のマスクパターンのそれぞれに対してダミーパターンを形成する。
【0046】
なお、従来のプレーナ構造のMOSFETでは、ゲートのエッチング中にポリシリコンのウェハ上の占有率が変動することがなかったため、ゲートをエッチングするためのマスクパターンの占有率のみを考慮して、マスク作成時にダミーパターンを生成させておけばよかった。しかし、本実施の形態に係る半導体装置のように、FIN−FETの場合には、第1のマスクパターン及び第2のマスクパターンの両方の占有率を考慮する必要がある。
【0047】
例えば、図18に示すように、FIN状の半導体部10を形成する工程において、第1のマスクパターンでパターニングする際にFINダミーパターン30を形成する。さらに、図18に示すように、ゲート電極17を形成する工程において、第2のマスクパターンでパターニングする際にゲートダミーパターン31を形成する。特に、FINダミーパターン30は、FIN状の半導体部10のパターンに重ならず、且つゲートダミーパターン31は、FIN状の半導体部10のパターンの下に位置しないように設ける。そして、FINダミーパターン30とFIN状の半導体部10のパターンとの合計の占有率は40%〜60%になるようにFINダミーパターン30の面積を調整する。なお、図18におけるFINダミーパターン30とFIN状の半導体部10のパターンとの合計の占有率は、破線の領域に対する、FINダミーパターン30とFIN状の半導体部10との合計面積の割合で表される。また、ゲートダミーパターン31とゲート電極17のパターンとの合計の占有率も40%〜60%になるようにゲートダミーパターン17の面積が調整されている。
【0048】
図18に示すFINダミーパターン30及びゲートダミーパターン31は他のパターンと重なりを有していないので、ダミーパターンの面積を容易に計算できるメリットがある。また、図19に示すように、FINダミーパターン30が正方形となるように形成することで、露光時の寸法誤差を低減することができる。さらに、図20に示すように、FINダミーパターン30がゲートダミーパターン31の下に位置するように形成することで、FINダミーパターン30及びゲートダミーパターン31の配置の自由度を向上させることができる。
【0049】
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置では、FINダミーパターン30及びゲートダミーパターン31を設けることで、FIN状の半導体部10及びゲート電極17のパターン寸法を制御よくエッチングでき、半導体装置の特性を向上させることができる。
【0050】
(実施の形態4)
本発明に係る半導体装置では、図8等に示すようにハードマスクを用いる多層レジスト法を利用しており、炭素を含有したハードマスクであるC−HM層14を設けることで、高段差のゲート電極17を寸法精度よく加工している。
【0051】
しかし、高段差のゲート電極17をさらに寸法精度よく加工するためには、C−HM層14が硬質な膜であることが要求される。
【0052】
そこで、本実施の形態に係る半導体装置では、C−HM層14にArイオン注入を行うことで、C−HM層14を硬質な膜にしている。つまり、本実施の形態では、図8に示す窒化膜13上にスピンコートでC−HM層14を形成(SOC:spin-on carbon hardmask)し、当該C−HM層14にArイオン注入を行う。但し、Arイオン注入は、窒化膜13にArイオンが達しない程度のエネルギーで注入する。
【0053】
具体的に、C−HM層14を150nm程度にした場合、図21に示すように40KeV以下の注入エネルギーにすることで、下層の窒化膜13に到達させることなくC−HM層14のみArイオン注入でき、硬質化できる。なお、図21では、横軸をC−HM層14の深さ方向、縦軸を注入量として、20〜100KeVの注入エネルギーでArイオン注入した結果を示している。また、本発明でC−HM層14に注入するイオンはArイオンに限られず、HeイオンやNeイオン,Fイオン,Nイオン,Xeイオン,Krイオン等の不活性化イオンであればよい。
【0054】
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置では、窒化膜13に達しない程度でC−HM層14にArイオン注入を行うことで、プロセスマージンが向上し、高段差のゲート電極17をさらに寸法精度よく加工できる。
【0055】
(実施の形態5)
本発明に係る半導体装置は、図13に示すように拡散層(EXT)注入を行い、寄生抵抗を低減している。しかし、高ドースで不純物イオンを注入すると、注入された領域のシリコン結晶が崩れることになる。バルクシリコン基板であれば、注入後の活性化アニールで結晶性を回復することができるが、本発明に係るFIN−FETの場合には、シリコン層が薄いため(FIN状の半導体部10の幅が薄いため)活性化アニールの効果を得られない。
【0056】
そこで、本実施の形態に係る表示装置では、FIN状の半導体部10におけるシリコン層の結晶性を維持するために、拡散層(EXT)注入において注入条件を最適化する必要がある。本実施の形態に係る注入条件は、最表面に不純物イオンが高濃度に注入され、FIN状の半導体部10の内部には不純物イオンが低濃度に注入される条件とする。当該条件により、FIN状の半導体部におけるシリコン層の結晶性の崩れを防止できる。
【0057】
具体的に、図22に示すように、比較的低いエネルギー、例えば15KeVで不純物イオンを注入することで、FIN状の半導体部の内部は低濃度のままである。図22は、拡散層(EXT)注入のシミュレーション図であり、FIN状の半導体部10の内部は1×1015cm-3程度であるが、最表面は1×1021cm-3程度と高い。
【0058】
一方、図23に示すように、比較的高いエネルギー、例えば40KeVで不純物イオンを注入すると、FIN状の半導体部10の内部でも1×1020cm-3程度と高くなる。つまり、図23に示すFIN状の半導体部10は全体がアモルファス化しており、その後の活性化アニールで注入した領域は全てポリ化してしまう。注入した領域の全てがポリ化すると、不純物を導入しても低抵抗が実現できない問題が生じる。
【0059】
そこで、本実施の形態に係る半導体装置では、不純物イオンの飛程が図13に示すFIN状の半導体部10と酸化膜18との界面近傍となるように注入条件(例えば、注入エネルギーを15KeVとする)を調整することで、FIN状の半導体部10のポリ化を防いでいる。FIN状の半導体部10のポリ化を防ぐことで、図24に示すようにゲート電圧(Vg)に対するソース・ドレイン間のオン電流は安定し、バラツキの少ないトランジスタ特性を実現できる。一方、図25に示すように、FIN状の半導体部10がポリ化するような場合は、ゲート電圧(Vg)に対するソース・ドレイン間のオン電流にバラツキが生じる。なお、図24及び図25では、大きく2つの波形群が存在するが、それぞれは異なるCD(Channel Doping)条件の結果を図示している。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図14】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図15】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図16】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造プロセスを説明するための図である。
【図17】本発明の実施の形態1に係る半導体装置のゲート電極を説明するための図である。
【図18】本発明の実施の形態3に係る半導体装置のダミーパターンを説明するための図である。
【図19】本発明の実施の形態3に係る半導体装置のダミーパターンを説明するための図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係る半導体装置のダミーパターンを説明するための図である。
【図21】本発明の実施の形態4に係る半導体装置のArイオン注入の条件を説明するための図である。
【図22】本発明の実施の形態5に係る半導体装置の拡散層注入を説明するための図である。
【図23】本発明の実施の形態5に係る半導体装置の拡散層注入を説明するための図である。
【図24】本発明の実施の形態5に係る半導体装置の拡散層注入を説明するための図である。
【図25】本発明の実施の形態5に係る半導体装置の拡散層注入を説明するための図である。
【符号の説明】
【0061】
1 BOX層、2 SOI層、3 パッド酸化膜、4,13 窒化膜、5,11,12 ポリシリコン、6 レジストマスク、7,19 サイドウォール、8 BARC膜、9,16 レジスト、10 FIN状の半導体部、14 C−HM層、15 中間層、17 ゲート電極、18 酸化膜、20 Ni膜、21 層間酸化膜、22 コンタクト、23 Cu配線、24 TiN膜、30 FINダミーパターン、31 ゲートダミーパターン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置であって、
前記ゲート電極は、ウェットエッチング可能なメタル材料又はシリサイド材料を用いていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記ゲート電極の仕事関数は、4.4〜4.8eVであることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記ゲート電極は、TiN,Ti,W,NiSiの材料を使用していることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置であって、
前記FIN状の半導体部を形成する際に設けた第1のダミーパターンと、
前記ゲート電極を形成する際に設けた第2のダミーパターンとをさらに備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項4に記載の半導体装置であって、
前記第1のダミーパターンは、前記FIN状の半導体部のパターンと重ならず、且つ前記第2のダミーパターンは、前記FIN状の半導体部のパターンの下に位置しないことを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体装置であって、
前記第1のダミーパターンは、正方形であることを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項6に記載の半導体装置であって、
少なくとも1つの前記第1のダミーパターンは、前記第2のダミーパターンの下に位置することを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法であって、
半導体層上に絶縁膜を形成し、さらにアモルファスシリコンを成膜する工程と、
前記アモルファスシリコンを所定の形状にパターニングし、さらに短時間の熱処理を施して結晶化させる工程と、
結晶化した前記アモルファスシリコンの側面にサイドウォールを形成する工程と、
前記アモルファスシリコンを取り除いた前記サイドウォールをマスクに前記絶縁膜、前記半導体層を順にエッチングすることで、前記FIN状の半導体部を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法。
【請求項9】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法であって、
半導体層上に絶縁膜を形成し、さらにアモルファスシリコンを成膜する工程と、
前記アモルファスシリコンの表面の凹凸を低減する工程と、
表面の凹凸を低減した前記アモルファスシリコンを所定の形状にパターニングする工程と、
パターニングした前記アモルファスシリコンの側面にサイドウォールを形成する工程と、
前記アモルファスシリコンを取り除いた前記サイドウォールをマスクに前記絶縁膜、前記半導体層を順にエッチングすることで、前記FIN状の半導体部を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記アモルファスシリコンの表面の凹凸を低減する工程は、前記アモルファスシリコンの表面を犠牲酸化し、その後当該酸化膜を除去することで凹凸を低減することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項11】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法であって、
半導体層上に絶縁膜を形成し、さらにポリシリコンを成膜する工程と、
前記ポリシリコンにシリコンイオンを注入してアモルファス化する工程と、
アモルファス化した前記ポリシリコンを所定の形状にパターニングする工程と、
パターニングした前記ポリシリコンの側面にサイドウォールを形成する工程と、
前記ポリシリコンを取り除いた前記サイドウォールをマスクに前記絶縁膜、前記半導体層を順にエッチングすることで、前記FIN状の半導体部を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法。
【請求項12】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法であって、
前記ゲート絶縁膜を介して前記FIN状の半導体部上にポリシリコン、絶縁膜、カーボンハードマスクを順に積層する工程と、
下層の前記絶縁膜に到達しない条件で、前記カーボンハードマスクに不活性化イオンを注入する工程と
前記不活性化イオンを注入した前記カーボンハードマスクをレジストにより所定の形状にパターニングする工程と、
パターニングした前記カーボンハードマスクを用いて、前記絶縁膜、前記ポリシリコンを順にエッチングすることで前記ゲート電極を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法。
【請求項13】
請求項12に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記不活性化イオンは、Ar、He、Ne、F、N、Xe、Krのいずれかのイオンであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項14】
一方にソース領域、他方にドレイン領域が形成されたFIN状の半導体部と、
前記ソース領域と前記ドレイン領域との間で、前記FIN状の半導体部をゲート絶縁膜を介して囲むように形成されたゲート電極とを備える半導体装置を製造する方法であって、
不純物の飛程が前記FIN状の半導体部と前記FIN状の半導体部上に成膜した酸化膜との界面近傍となるように注入条件を制御して、不純物注入を行い拡散層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図24】
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【図25】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−105122(P2009−105122A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−273679(P2007−273679)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】